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着物デート〜散策篇〜前編
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二人一緒の休日はを取るのは実は中々難しい。拓馬は消防署勤務だから土日休みってわけにもいかないし、伊織はイベント事が無い時は大抵土日休みだ。なので、伊織が拓馬に合わせて有休を取った。
「棗叔母さんに、もっと有休取りなさいって言われてたんです(笑)。だから、拓馬が恐縮することないですからね?」
棗叔母さんとは伊織の母杏の妹で、伊織の勤め先であるフラワーアレンジメント会社の経営者だ。姉である杏とよく似た風貌だが、会社を経営してるだけあって性格は正反対。美人だけど…おっとりとした母と違ってちょっと怖い。
「伊織は真面目だからな(笑)。これからは俺の休みに合わせて、もっと有休取ってくれる?」
拓馬が琥珀色の瞳を輝かせて僕を見ていた。
「伊織が帰ってくるの待ってるのって…寂しいんだよ?」
「拓馬…。ごめんなさい。僕、仕事楽しくって……。」
そんなに寂しい思いをさせてしまっていたなんて…。
伊織が反省してる!可愛いなぁ…♡
「嘘だよ、嘘!帰ってくるまでに伊織の好きなご飯作らなくちゃだし、どうせ待ちきれなくて迎えに行っちゃうし(笑)」
午前中にトレーニングを終わらせて、午後は食料品の買い出し。帰ってきて作り置きのおかずを沢山用意して、夕方4時位に伊織の職場近くまで出かけて、デパートで伊織に似合いそうな服を見てたりしてる…。よく考えたら、ほぼ一日中伊織のことばっかり考えてるな(笑)。
「だから、大丈夫。伊織がイキイキしてる方が俺も嬉しいし!」
「よかったぁ……。」
本当にホッとしている様子の伊織を見て、ちょっとからかい過ぎたと反省。
「ごめんごめん!伊織、ご飯にしよう?明日は朝から鎌倉までドライブだよ(笑)」
「そうですね!二人で旅行なんて…楽しみすぎて眠れなかったどうしよう(笑)」
それなら大丈夫!ちゃんとぐっすり眠れるように可愛がるから♡
「拓馬?今晩はゆっくり休みましょうね?明日長距離ドライブでしょ?」
「ゔ………。はい。」
バレてる……。
「さ!ごはんごはん!今日のおかずは何ですか?」
「今日は肉じゃがだよ!朝作って冷ましておいたから、味…シミシミ(笑)」
「わぁ!僕、拓馬の肉じゃが大好きです!!」
「だろ?この前職場でもらったジャガイモが美味しそうだったからね(笑)」
早く早く!とテキパキ食卓を整え、肉じゃがの盛られた大皿を見つめる伊織のワクワクとした可愛い顔♡
俺はこっちが食べたいのにな(笑)。
+++
「運転中は帯の結び目が当たらないように、片ばさみにしておきますね。」
朝ごはんを食べ終え、伊織に着物を着付けてもらっていた。
姿見に映る伊織の背中は、さすが小さい頃から着物に慣れ親しんだだけ合って、着付けてくれている手元に迷いがない。自分で着ることが出来たらもっと一緒に楽しめるんだろうなと、俺は鏡の中の伊織を見て思っていた。
「やっぱり…似合う。」
僕はいつも拓馬を見ていて、着物を着せたら格好いいだろうなぁって想像して…ワクワクしていた。仕事柄逞しく鍛え上げられた体は、着物に包まれてもその片鱗が見て取れた。胸板が厚くて腰の位置が高く、お尻がキュッと引き締まっている。着物を着ていると、それがやたらと色気を醸し出す。
「格好いい…。」
「ありがと♡」
俺の伊織も、相変わらず着物を着ると更に…色っぽい。華奢な体を包む着物から出ている細い首筋や手、足先まで品があって美しかった。
「デニムだから…ちょっと抱きしめていい?」
「へ?」
ちょっと硬めの生地が僕の頬に押し付けられた。着物を通しても拓馬の体温と匂いに包まれて、僕は力が抜けていくのを感じた。
「シワを気にしなくていいって…嬉しいね♡」
それは…僕を抱きしめられるから?
そんな考えが頭に浮かんで、顔が沸騰するのが分かって……。真っ赤な顔を見られたくなくて拓馬の腰に腕を回して強く抱きついた。
「伊織…耳、赤いよ(笑)」
「だって…拓馬が……。」
「だって相変わらず着物の伊織は色っぽくて…(笑)」
僕はこのままだと出かけられない!と無理やり体を引き剥がした。
「もう行こう!せっかくお昼も予約してるんだし…。」
まだ赤い顔の僕の頬に、拓馬はわざとリップ音高くキスをした。
「はいはい(笑)。行きましょ♪」
クスクスと笑う意地悪な拓馬に、僕はほんの少しだけ頬を膨らませた。
「棗叔母さんに、もっと有休取りなさいって言われてたんです(笑)。だから、拓馬が恐縮することないですからね?」
棗叔母さんとは伊織の母杏の妹で、伊織の勤め先であるフラワーアレンジメント会社の経営者だ。姉である杏とよく似た風貌だが、会社を経営してるだけあって性格は正反対。美人だけど…おっとりとした母と違ってちょっと怖い。
「伊織は真面目だからな(笑)。これからは俺の休みに合わせて、もっと有休取ってくれる?」
拓馬が琥珀色の瞳を輝かせて僕を見ていた。
「伊織が帰ってくるの待ってるのって…寂しいんだよ?」
「拓馬…。ごめんなさい。僕、仕事楽しくって……。」
そんなに寂しい思いをさせてしまっていたなんて…。
伊織が反省してる!可愛いなぁ…♡
「嘘だよ、嘘!帰ってくるまでに伊織の好きなご飯作らなくちゃだし、どうせ待ちきれなくて迎えに行っちゃうし(笑)」
午前中にトレーニングを終わらせて、午後は食料品の買い出し。帰ってきて作り置きのおかずを沢山用意して、夕方4時位に伊織の職場近くまで出かけて、デパートで伊織に似合いそうな服を見てたりしてる…。よく考えたら、ほぼ一日中伊織のことばっかり考えてるな(笑)。
「だから、大丈夫。伊織がイキイキしてる方が俺も嬉しいし!」
「よかったぁ……。」
本当にホッとしている様子の伊織を見て、ちょっとからかい過ぎたと反省。
「ごめんごめん!伊織、ご飯にしよう?明日は朝から鎌倉までドライブだよ(笑)」
「そうですね!二人で旅行なんて…楽しみすぎて眠れなかったどうしよう(笑)」
それなら大丈夫!ちゃんとぐっすり眠れるように可愛がるから♡
「拓馬?今晩はゆっくり休みましょうね?明日長距離ドライブでしょ?」
「ゔ………。はい。」
バレてる……。
「さ!ごはんごはん!今日のおかずは何ですか?」
「今日は肉じゃがだよ!朝作って冷ましておいたから、味…シミシミ(笑)」
「わぁ!僕、拓馬の肉じゃが大好きです!!」
「だろ?この前職場でもらったジャガイモが美味しそうだったからね(笑)」
早く早く!とテキパキ食卓を整え、肉じゃがの盛られた大皿を見つめる伊織のワクワクとした可愛い顔♡
俺はこっちが食べたいのにな(笑)。
+++
「運転中は帯の結び目が当たらないように、片ばさみにしておきますね。」
朝ごはんを食べ終え、伊織に着物を着付けてもらっていた。
姿見に映る伊織の背中は、さすが小さい頃から着物に慣れ親しんだだけ合って、着付けてくれている手元に迷いがない。自分で着ることが出来たらもっと一緒に楽しめるんだろうなと、俺は鏡の中の伊織を見て思っていた。
「やっぱり…似合う。」
僕はいつも拓馬を見ていて、着物を着せたら格好いいだろうなぁって想像して…ワクワクしていた。仕事柄逞しく鍛え上げられた体は、着物に包まれてもその片鱗が見て取れた。胸板が厚くて腰の位置が高く、お尻がキュッと引き締まっている。着物を着ていると、それがやたらと色気を醸し出す。
「格好いい…。」
「ありがと♡」
俺の伊織も、相変わらず着物を着ると更に…色っぽい。華奢な体を包む着物から出ている細い首筋や手、足先まで品があって美しかった。
「デニムだから…ちょっと抱きしめていい?」
「へ?」
ちょっと硬めの生地が僕の頬に押し付けられた。着物を通しても拓馬の体温と匂いに包まれて、僕は力が抜けていくのを感じた。
「シワを気にしなくていいって…嬉しいね♡」
それは…僕を抱きしめられるから?
そんな考えが頭に浮かんで、顔が沸騰するのが分かって……。真っ赤な顔を見られたくなくて拓馬の腰に腕を回して強く抱きついた。
「伊織…耳、赤いよ(笑)」
「だって…拓馬が……。」
「だって相変わらず着物の伊織は色っぽくて…(笑)」
僕はこのままだと出かけられない!と無理やり体を引き剥がした。
「もう行こう!せっかくお昼も予約してるんだし…。」
まだ赤い顔の僕の頬に、拓馬はわざとリップ音高くキスをした。
「はいはい(笑)。行きましょ♪」
クスクスと笑う意地悪な拓馬に、僕はほんの少しだけ頬を膨らませた。
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