3 / 5
僕のミッション
しおりを挟む
家の中は、父さんがテーブルの上の食器をなぎ倒して、床には夕ごはんだったものが飛び散り、母さんが平手で殴られていた。
俺にも怒りの矛先がまもなく向いてくるのが分かる。いつだってそうだ。そしておれが足蹴にされてる間、母さんは俺を助けてはくれない…。
周作が家に帰ると、雪とハルがテーブルで話をしていた。
「あっ、お父さんおかえり!」
ハルがすんなりお父さんって言ってくれてる…。うれしっ!
「ただいまハル、ただいま雪さん!」
「周作さん、おかえりなさい」
ハチも周作の足にまとわりついて行く手を阻んだ。
「なんだ、ハチもお出迎えか?」
抱き上げると、指をペロッとなめた。
周作は肩にハチをのせて洗面所に手を洗いにいった。
耳元でニャーニャーゴロゴロ甘えるハチを床におろし、小さいほっぺをむにゅむにゅもんでやると、ぶさいくな顔になりながらも喜んでニャゴニャゴ鳴いていた。
「あっ、また手洗わないと…」
雪がやってきて、ハルのクラスメートの佐藤君の話しをした。
雪と周作がダイニングに戻ってくると、ハルとハチが遊んでいた。ハチは羽の付いた猫じゃらしに瞳孔を開いて真っ黒になった目で必死に追いかけていた。
「ハル、ハルがハチを拾った辺りで、猫を蹴飛ばしてる怪しい人が目撃されてたよ」
ハルは猫じゃらしの手を止めて周作を見た。
「それっていくつくらいの人なの?」
「んーそこまでは聞けなかったな…。多分遠目で見た情報だったんだろうな」
「そっか…」
周作はハルの様子が少し変なような気がして尋ねた。
「どうした?ハル」
「僕のクラスメートの佐藤君の家がすぐ近くにあって…。中から怒鳴る声と誰かの泣き声が聞こえたんだ。でも、どうしていいか分かんなくて…帰って来ちゃった…」
周作はハルの頭を大きな手でわしわしともんだ。
「俺だってハルと同じ立場だったら何も出来なかったと思う。それでもハルは考え続けてるじゃないか。どうにか出来なかったのかって」
ハルが周作を見ると、周作がニッと笑った。
「簡単じゃないことだろうけど、見なかったふりはやめよう」
雪は、
「私、佐藤君の名前、病院で見たことある気がするの。明日リカコちゃんや先生に聞いてみます」
「じゃあ、ハルは佐藤君と話が出来たらしてみてよ」
「うん…」
僕出来るだろうか…。今まで話したことない…。でも。
「お父さん、僕やってみるよ」
学校でまずハチの話をしてみようと思っていた。
学校で佐藤君は相変わらず机から離れず、誰とも目を合わせようとしないで独りでいた。
ハルはいつ話しかけようかずっと考えていたが、なかなか出来ないでいた。すると、たまたま社会の授業で使う機材を運ぶ仕事を頼まれた。佐藤君も一緒に…。
社会科準備室で頼まれた機材を探している最中、ハルは勇気を出して話しかけた。
「ねえ、さとうくん」
佐藤君は話しかけられた事実に驚いているようで、黙ってハルを見た。
「この前土手で子猫拾ったんだ」
ハチの話をすると、佐藤君はみるみる目が大きくなった。
「ちょっとケガしてたり、汚れてたけど、今僕んちで元気にしてるんだ」
佐藤君は初めて口を開いた。
「そうなんだ…。あいつ元気でいるんだ…」
「佐藤君。猫のこと知ってたの?」
佐藤君はあんまりその事に触れたくないようで、
「先生が待ってる」
それ以降、何もしゃべってくれなくなってしまった。
雪は職場の病院でリカコちゃんと話していた。
「雪さんったら忘れちゃった?あのアザがあった子」
アザで思い出した。
おなかが痛いとうちの病院にかかった男の子。
お母さんに連れられて来て、男の子は冬なのにトレーナー一枚。お母さんはあったかそうなダウンを着てきちんとお化粧してて、ちぐはぐな印象だったのを覚えている。
「うちの子、いくら言っても上着着ようとしないんです」
男の子は青白い顔をして震えているのに…。
愛想はとてもいい母親は、息子がおなか痛いって言うんですと先生に訴えていた。
「ちょっとここに横になってくれる?」
先生がおなかを触ると、「つっ」と痛がる様子を見せる男の子。
「ちょっと服めくるよ」
白いおなかに青黒いアザが何カ所も出来ていた。
「これは…」
先生が母親を見ると、
「鉄棒の練習たくさんしてて、おなかよくぶつけてたみたいです」
本当とは思えないことをしれっと言った。
「お母さん、これは自分でぶつけて出来るようなアザではありませんよ」
警察を呼んで下さいと雪は先生に頼まれた。
母親は悪びれもせず、
「虐待なんてしてないから」
としゃあしゃあと言ってのけた。
「うちの主人よ、きっと。主人厳しい人だから」
その後、佐藤君は保護施設に一時預かりとなった。
母親は実際手を出してはいないということで不起訴。
父親は日常的な虐待を指摘され、1年5ヶ月の有罪。
「あの子、またお父さんお母さんと一緒に暮らしてるのね…」
周作は子供の虐待に詳しい同僚の加戸を訪ねた。
「お前、結婚したんだって?しかも姉さん女房!」
加戸がニヤニヤしながら周作を出迎えた。
「ちょー可愛い奥さんとちょー可愛い息子がいるぞ」
緩んだ顔の周作に、
「お前が姉さん女房もらうとはねぇ…」
「お前がって、俺をどんなふうに見てたんだよ!」
「…けっこう派手目の美人が好みだった?」
「それは若い時な!」
「ふーん…。まっ、今が良ければな」
そんなことはさておいて、ハチを拾った辺りで子どもの虐待と動物虐待…。
「そう言えば、ネコの件だけど…どうも二人らしいんだよ」
二人?
「一人はいい年の大人で、一人はもしかすると中学か高校くらいの子供」
子供…。
「どうも大人にやれって無理強いされて、子供がイヤイヤながらネコを蹴ってたって…」
なんだよそれ。何やらせてんだよ。
「それも虐待だよな」
「世も末だな」加戸は苦虫をかみ潰したような顔で言った。
「あいつ、陽斗の家でかわいがられてんのか…」
ちょっと顔がゆるみそうになったが、家の中で少しでもうれしそうな顔なんて見せたら何されるか…。
どうせ母さんは自分が殴られなければそれでいいって思ってるし、父さんは俺を殴ればすっきりして母さんとどっか行っちゃうし…。二人ともいない方がむしろ良い。
俺も人間じゃなくて猫の方がよかったな。
いい家にもらわれれば可愛がってもらえるし。
そんな夢、叶いっこない。
「お母さん。今日さとうくんと少しだけしゃべれた」
「さとうくん何て?」
「ハチのこと話したら、あいつ元気でいるんだって…。でも、その事聞いたら何も答えてくれなかった」
「そっか…」
雪は周作から電話で猫の虐待の件を先に聞いていた。多分、間違いなく父親に無理強いされていたのは佐藤君だろう。ハルには…。
「さとうくんはハチのこと、あいつ元気でいるんだって言ってたんでしょう?」
「うん…」
「きっとさとうくんはハチが元気でいたことを喜んでいたよね。お母さん、さとうくんは本当は優しい人なんだと思うな」
ハルはそうか!と思った。
「そうだね…。さとうくんはハチを心配してたんだよね」
「そうね。お母さんもそう思う」
ハルは明日もさとうくんに話しかけてみようと思った。
「雪さん、ハルは?」
「もう寝ちゃったの。疲れたんじゃない?周作さんからのミッションをクリアするのに」
「ミッションかぁ。しゃべったことない相手に話しかけるのってあの年頃だと勇気いるよね。きっと」
雪は、ハチへの虐待のことはハルに言わなかったと周作に告げた。
「ハチが元気でいてホッとしたようだから、根はいい子だと思うから…」
「俺もそれでいいと思う」
周作は雪の肩にこてんと頭をのせた。雪は、
「よしよし。お疲れさま」
と周作の頭をなでなでした。
「俺とハル、一緒にしないでよ」
周作は雪に素早いキスをした。不意を突かれて雪は頬を赤くした。
俺にも怒りの矛先がまもなく向いてくるのが分かる。いつだってそうだ。そしておれが足蹴にされてる間、母さんは俺を助けてはくれない…。
周作が家に帰ると、雪とハルがテーブルで話をしていた。
「あっ、お父さんおかえり!」
ハルがすんなりお父さんって言ってくれてる…。うれしっ!
「ただいまハル、ただいま雪さん!」
「周作さん、おかえりなさい」
ハチも周作の足にまとわりついて行く手を阻んだ。
「なんだ、ハチもお出迎えか?」
抱き上げると、指をペロッとなめた。
周作は肩にハチをのせて洗面所に手を洗いにいった。
耳元でニャーニャーゴロゴロ甘えるハチを床におろし、小さいほっぺをむにゅむにゅもんでやると、ぶさいくな顔になりながらも喜んでニャゴニャゴ鳴いていた。
「あっ、また手洗わないと…」
雪がやってきて、ハルのクラスメートの佐藤君の話しをした。
雪と周作がダイニングに戻ってくると、ハルとハチが遊んでいた。ハチは羽の付いた猫じゃらしに瞳孔を開いて真っ黒になった目で必死に追いかけていた。
「ハル、ハルがハチを拾った辺りで、猫を蹴飛ばしてる怪しい人が目撃されてたよ」
ハルは猫じゃらしの手を止めて周作を見た。
「それっていくつくらいの人なの?」
「んーそこまでは聞けなかったな…。多分遠目で見た情報だったんだろうな」
「そっか…」
周作はハルの様子が少し変なような気がして尋ねた。
「どうした?ハル」
「僕のクラスメートの佐藤君の家がすぐ近くにあって…。中から怒鳴る声と誰かの泣き声が聞こえたんだ。でも、どうしていいか分かんなくて…帰って来ちゃった…」
周作はハルの頭を大きな手でわしわしともんだ。
「俺だってハルと同じ立場だったら何も出来なかったと思う。それでもハルは考え続けてるじゃないか。どうにか出来なかったのかって」
ハルが周作を見ると、周作がニッと笑った。
「簡単じゃないことだろうけど、見なかったふりはやめよう」
雪は、
「私、佐藤君の名前、病院で見たことある気がするの。明日リカコちゃんや先生に聞いてみます」
「じゃあ、ハルは佐藤君と話が出来たらしてみてよ」
「うん…」
僕出来るだろうか…。今まで話したことない…。でも。
「お父さん、僕やってみるよ」
学校でまずハチの話をしてみようと思っていた。
学校で佐藤君は相変わらず机から離れず、誰とも目を合わせようとしないで独りでいた。
ハルはいつ話しかけようかずっと考えていたが、なかなか出来ないでいた。すると、たまたま社会の授業で使う機材を運ぶ仕事を頼まれた。佐藤君も一緒に…。
社会科準備室で頼まれた機材を探している最中、ハルは勇気を出して話しかけた。
「ねえ、さとうくん」
佐藤君は話しかけられた事実に驚いているようで、黙ってハルを見た。
「この前土手で子猫拾ったんだ」
ハチの話をすると、佐藤君はみるみる目が大きくなった。
「ちょっとケガしてたり、汚れてたけど、今僕んちで元気にしてるんだ」
佐藤君は初めて口を開いた。
「そうなんだ…。あいつ元気でいるんだ…」
「佐藤君。猫のこと知ってたの?」
佐藤君はあんまりその事に触れたくないようで、
「先生が待ってる」
それ以降、何もしゃべってくれなくなってしまった。
雪は職場の病院でリカコちゃんと話していた。
「雪さんったら忘れちゃった?あのアザがあった子」
アザで思い出した。
おなかが痛いとうちの病院にかかった男の子。
お母さんに連れられて来て、男の子は冬なのにトレーナー一枚。お母さんはあったかそうなダウンを着てきちんとお化粧してて、ちぐはぐな印象だったのを覚えている。
「うちの子、いくら言っても上着着ようとしないんです」
男の子は青白い顔をして震えているのに…。
愛想はとてもいい母親は、息子がおなか痛いって言うんですと先生に訴えていた。
「ちょっとここに横になってくれる?」
先生がおなかを触ると、「つっ」と痛がる様子を見せる男の子。
「ちょっと服めくるよ」
白いおなかに青黒いアザが何カ所も出来ていた。
「これは…」
先生が母親を見ると、
「鉄棒の練習たくさんしてて、おなかよくぶつけてたみたいです」
本当とは思えないことをしれっと言った。
「お母さん、これは自分でぶつけて出来るようなアザではありませんよ」
警察を呼んで下さいと雪は先生に頼まれた。
母親は悪びれもせず、
「虐待なんてしてないから」
としゃあしゃあと言ってのけた。
「うちの主人よ、きっと。主人厳しい人だから」
その後、佐藤君は保護施設に一時預かりとなった。
母親は実際手を出してはいないということで不起訴。
父親は日常的な虐待を指摘され、1年5ヶ月の有罪。
「あの子、またお父さんお母さんと一緒に暮らしてるのね…」
周作は子供の虐待に詳しい同僚の加戸を訪ねた。
「お前、結婚したんだって?しかも姉さん女房!」
加戸がニヤニヤしながら周作を出迎えた。
「ちょー可愛い奥さんとちょー可愛い息子がいるぞ」
緩んだ顔の周作に、
「お前が姉さん女房もらうとはねぇ…」
「お前がって、俺をどんなふうに見てたんだよ!」
「…けっこう派手目の美人が好みだった?」
「それは若い時な!」
「ふーん…。まっ、今が良ければな」
そんなことはさておいて、ハチを拾った辺りで子どもの虐待と動物虐待…。
「そう言えば、ネコの件だけど…どうも二人らしいんだよ」
二人?
「一人はいい年の大人で、一人はもしかすると中学か高校くらいの子供」
子供…。
「どうも大人にやれって無理強いされて、子供がイヤイヤながらネコを蹴ってたって…」
なんだよそれ。何やらせてんだよ。
「それも虐待だよな」
「世も末だな」加戸は苦虫をかみ潰したような顔で言った。
「あいつ、陽斗の家でかわいがられてんのか…」
ちょっと顔がゆるみそうになったが、家の中で少しでもうれしそうな顔なんて見せたら何されるか…。
どうせ母さんは自分が殴られなければそれでいいって思ってるし、父さんは俺を殴ればすっきりして母さんとどっか行っちゃうし…。二人ともいない方がむしろ良い。
俺も人間じゃなくて猫の方がよかったな。
いい家にもらわれれば可愛がってもらえるし。
そんな夢、叶いっこない。
「お母さん。今日さとうくんと少しだけしゃべれた」
「さとうくん何て?」
「ハチのこと話したら、あいつ元気でいるんだって…。でも、その事聞いたら何も答えてくれなかった」
「そっか…」
雪は周作から電話で猫の虐待の件を先に聞いていた。多分、間違いなく父親に無理強いされていたのは佐藤君だろう。ハルには…。
「さとうくんはハチのこと、あいつ元気でいるんだって言ってたんでしょう?」
「うん…」
「きっとさとうくんはハチが元気でいたことを喜んでいたよね。お母さん、さとうくんは本当は優しい人なんだと思うな」
ハルはそうか!と思った。
「そうだね…。さとうくんはハチを心配してたんだよね」
「そうね。お母さんもそう思う」
ハルは明日もさとうくんに話しかけてみようと思った。
「雪さん、ハルは?」
「もう寝ちゃったの。疲れたんじゃない?周作さんからのミッションをクリアするのに」
「ミッションかぁ。しゃべったことない相手に話しかけるのってあの年頃だと勇気いるよね。きっと」
雪は、ハチへの虐待のことはハルに言わなかったと周作に告げた。
「ハチが元気でいてホッとしたようだから、根はいい子だと思うから…」
「俺もそれでいいと思う」
周作は雪の肩にこてんと頭をのせた。雪は、
「よしよし。お疲れさま」
と周作の頭をなでなでした。
「俺とハル、一緒にしないでよ」
周作は雪に素早いキスをした。不意を突かれて雪は頬を赤くした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
なお、スピンオフもございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる