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夏祭り
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秀人が夕ご飯を作っていると、智也がものすごい勢いで玄関に飛び込んできた。そのまま靴をバタバタと脱ぎ、キッチンに走ってきた。
「あっ!おかえり♡どうした?息切らして。」
この時期、クールビズでノーネクタイのはずが、「今日はプレゼンがある…」ってぶつぶつ言いながらネクタイを締めて出かけていった智也が、ネクタイゆるゆるにして前かがみにゼイゼイ肩で息をしていた。
「花火…。」
「えっ?何?」
上手く息が出来ないくらい走って帰ってきたようで、声が掠れて聞き取れない。
「だから…花火!」
「はなび?」
「そう…。」
まだゼイゼイしてる(笑)。
「花火がどうかしたの?」
「駅前…上がってた…。」
今日、花火大会だったか!
「ねっ!早く!!」
「えっっ?!」
「終わっちゃうから!!」
智也に手首を掴まれてぐいぐい引っ張られ、慌ててエプロンを外した。
「ま、待ってよ!ガス!止めないと!!」
「ん…早く!」
「はいはい(笑)」
そう言えばこの人…。花火上がってると異常にテンション上がるんだったわ(笑)。
「行こ!秀人に見せたい!!」
「はいはい(笑)。行きましょう。」
僕がスニーカーを履くのを待ってるのももどかしいようで、智也がジリジリしていた。
「最後の連発くらいは見れるはず!」
どんだけ好きなんだ(笑)。
そう思いながらも、こんなに興奮してる智也を久しぶりに見たからか、ワクワクしている自分がいた。
「すっかり君に染まってる(笑)」
「すんごい綺麗だったんだから!おっきくて、まーるくて、キラッキラでさ!」
「そりゃ、楽しみだね(笑)」
*******
駅の先に大きな川が流れていて、その対岸で打ち上げていた。浴衣を着た若い女の子たち。子供を肩車しているお父さん。しっかりと手を繋いでいる恋人たち…。
人手を見込んで立ち並ぶ露店はオレンジ色の光を放って、そこら中に美味しそうな匂いが立ち込めていた。
「よかった!まだやってる!!」
今か今かと花火を待ちわびる智也の横顔が、露店の光を受けて金色に輝いて見えた。
子供みたいに純粋で、でも時に10歳以上年上の僕を導いてくれる大事な恋人。なんて綺麗なんだ…。
「秀人?俺の顔はいつでも見れるよ(笑)」
そんな事ない。今のこのワクワクした気持ちと、大好きな花火を待ちわびる君の姿は今だけのものだ。
「花火もいいけど、智也が大好きだ。」
呆れたように智也が僕を見る。
そして、笑った。
花火が光を放って一瞬の煌めきを見せるみたいに、僕には輝いて見えた。
「俺も大好き(笑)」
思わずその手を取った。いつもなら『外だよ!』って怒るのに、力を込めて握り返してきた。
「いいの?」
「いいよ(笑)。どうせ誰も見てない。」
そう。みんな花火に夢中だ。
キスしたってバレやしない。
智也の頬に軽くキスをすると、怒られた(笑)。
「調子乗りすぎ!」
「…。だって今は今しかないでしょう?」
「屁理屈!」
ちょっとムッとした君も好きだ。
自分でも呆れるほど君が好きだ。
その時、特別大きな華が夜空を彩った。ドンっとお腹に響くくらいの衝撃を感じた。
その時、智也は僕にキスをした。
「君の大好きな花火…見なくて良かったの?」
フフッと甘く微笑んだ。
「俺の大好きな花火を見てる、一番大事な人がどんな顔してるのかなってさ(笑)」
「どんな顔してた?」
いたずらっ子のような可愛い笑顔を見せて言った。
「すごく幸せそうだった(笑)」
君の言う通り。僕はこの上ない幸せを感じてた。
「ありがとう。連れてきてくれて。」
「また来年も一緒に見ようね(笑)」
「ずっと一緒に見たい!」
「もちろん(笑)!」
10歳以上年上のおじさんは、今晩この可愛い恋人を寝かせてあげられない!と密かに誓っていた(笑)。
「あっ!おかえり♡どうした?息切らして。」
この時期、クールビズでノーネクタイのはずが、「今日はプレゼンがある…」ってぶつぶつ言いながらネクタイを締めて出かけていった智也が、ネクタイゆるゆるにして前かがみにゼイゼイ肩で息をしていた。
「花火…。」
「えっ?何?」
上手く息が出来ないくらい走って帰ってきたようで、声が掠れて聞き取れない。
「だから…花火!」
「はなび?」
「そう…。」
まだゼイゼイしてる(笑)。
「花火がどうかしたの?」
「駅前…上がってた…。」
今日、花火大会だったか!
「ねっ!早く!!」
「えっっ?!」
「終わっちゃうから!!」
智也に手首を掴まれてぐいぐい引っ張られ、慌ててエプロンを外した。
「ま、待ってよ!ガス!止めないと!!」
「ん…早く!」
「はいはい(笑)」
そう言えばこの人…。花火上がってると異常にテンション上がるんだったわ(笑)。
「行こ!秀人に見せたい!!」
「はいはい(笑)。行きましょう。」
僕がスニーカーを履くのを待ってるのももどかしいようで、智也がジリジリしていた。
「最後の連発くらいは見れるはず!」
どんだけ好きなんだ(笑)。
そう思いながらも、こんなに興奮してる智也を久しぶりに見たからか、ワクワクしている自分がいた。
「すっかり君に染まってる(笑)」
「すんごい綺麗だったんだから!おっきくて、まーるくて、キラッキラでさ!」
「そりゃ、楽しみだね(笑)」
*******
駅の先に大きな川が流れていて、その対岸で打ち上げていた。浴衣を着た若い女の子たち。子供を肩車しているお父さん。しっかりと手を繋いでいる恋人たち…。
人手を見込んで立ち並ぶ露店はオレンジ色の光を放って、そこら中に美味しそうな匂いが立ち込めていた。
「よかった!まだやってる!!」
今か今かと花火を待ちわびる智也の横顔が、露店の光を受けて金色に輝いて見えた。
子供みたいに純粋で、でも時に10歳以上年上の僕を導いてくれる大事な恋人。なんて綺麗なんだ…。
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そんな事ない。今のこのワクワクした気持ちと、大好きな花火を待ちわびる君の姿は今だけのものだ。
「花火もいいけど、智也が大好きだ。」
呆れたように智也が僕を見る。
そして、笑った。
花火が光を放って一瞬の煌めきを見せるみたいに、僕には輝いて見えた。
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思わずその手を取った。いつもなら『外だよ!』って怒るのに、力を込めて握り返してきた。
「いいの?」
「いいよ(笑)。どうせ誰も見てない。」
そう。みんな花火に夢中だ。
キスしたってバレやしない。
智也の頬に軽くキスをすると、怒られた(笑)。
「調子乗りすぎ!」
「…。だって今は今しかないでしょう?」
「屁理屈!」
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その時、智也は僕にキスをした。
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君の言う通り。僕はこの上ない幸せを感じてた。
「ありがとう。連れてきてくれて。」
「また来年も一緒に見ようね(笑)」
「ずっと一緒に見たい!」
「もちろん(笑)!」
10歳以上年上のおじさんは、今晩この可愛い恋人を寝かせてあげられない!と密かに誓っていた(笑)。
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