9 / 9
幸せな結末
しおりを挟む
朝から掃除しておいてよかった…。
本当に伽耶が俺の部屋に来てくれるとは思っていなかったが、実はいつも出かける前に掃除していた。
そんなことはおくびにも出さずに、いつもこのくらい綺麗にしてます風にかっこつけていた。
「お邪魔します…。あっ!ここって外に公園が見えるんですね!」
伽耶は多分緊張しているのを悟らせないために、わざと元気な感じに振る舞っているんだろうなと俺は思っていた。
「お茶でも飲む?」
「私も手伝います」
俺は伽耶とキッチンで並んでお茶の準備をした。
「何だか楽しいですね」
「俺も思った」
キッチンに二人で並んでいると、そのまま一緒に暮らしたくなった。
「伽耶。こういう風にいつも一緒にいたいんだ」
「はい…」
やかんのお湯がシュンシュンと音を立て始めていた。俺はポケットから小さなベルベット貼りの箱に入った物を取り出した。
「受け取ってくれないか?」
加戸から差し出されたのは、伽耶の誕生石のガーネットに小さなダイヤモンドが並んで飾られた可愛らしい指輪だった。
瞬く間に伽耶の瞳が潤んで、本当に水晶のように綺麗な涙がこぼれた。最初の一粒が零れ落ちると、後から後から溢れて流れ落ちていった。
「いやか?」
返事をするのを忘れてしまうくらい嬉しいんですよと、泣きながら笑みがこぼれた。
「ううん、大好きです…」
俺は伽耶の指にガーネットを贈った。
「君が好きだ」
家に入る前に自分に誓ったことは守れそうになかった。
俺が伽耶を抱きしめると、伽耶は腕を俺の背中にまわした。伽耶の頬に触れ、キスした。
「お茶はあとでもいい?」
伽耶は恥ずかしそうに下を向いたまま頷いた。
「本当に俺でいいのか?」
伽耶はまるで周作が前に見せたのと同じような表情を浮かべた。
「加戸さん?」
「諒でいい」
「諒さん…。まだ分からないんですか?」
「ん?何を?」
伽耶がちょっとだけむくれた。
「大好きですって言ったのに…」
俺はうれしさのあまり、力いっぱい抱きしめた。
「諒さん…。苦しい…」
「ごめんごめん!嬉しくて(笑)」
伽耶はクスクス笑った。
「こんな顔、初めて見た」
「こんな顔で良ければ、いつでもどうぞ(笑)」
クスクス笑う伽耶に口づけると、柔らかく体を預けてきた。
「ベッドに連れて行っていい?」
コクンと頷いた伽耶を抱き上げて連れて行った。
ワンピースの背中のファスナーをおろし肩から外すと 、スルッと床に落ち、艶やかな白い肌が現れた。
「伽耶、好きだよ…」
優しく抱きしめベッドに横たえた。伽耶は微笑んで、
「諒さん…」と俺を呼んだ。
目をつぶった伽耶に口づけて舌を入れると、ぎこちなく応えてくれた。長いキスのあとには、恥ずかしそうな伽耶がいた。俺は髪を撫でくちづけると、指先から足の先まで一つ一つ確かめるように、愛しい全てにキスをした。
柔らかな二つの膨らみは、俺の手に少し余った。声にならない息がもれ、恥ずかしいからか腕を首に絡みつけて、
「あんまり見ないで」と囁いた。
そんなわけにはいかないけれど、口づけしながら手の平で愛しい全てを撫でて確かめた。
「怖くない?」
黙って頷いた伽耶を抱きしめ、平たいお腹から密やかな茂みの中に指を入れた。しっとりと濡れた唇を優しく弄ると伽耶がしがみついてきた。
「大丈夫か?」
「諒さん…」
「ん?何?」
「私、ずっと待ってたの。キスしてほしくて…」
「俺が怖がってたんだ…。俺は君を助けたから、君は断りづらかったのかなって…」
「ほんとに自分のことには鈍いんですね(笑)」
「そうだね…。もう怖くないよ。愛してる…」
深くキスして体から力を奪うと、伽耶の下の唇にもキスした。恥ずかしがって腰を捩って逃げようとするのを、
「逃がさないよ…」
柔らかな腿を掴んで阻止した。細くて高い声が漏れ、ビクンと震えた。
伽耶の中に入ると、伽耶が高く啼いた。髪を撫で、キスをすると伽耶はちょっとつらそうだった。
「痛い?」
「ん、ちょっとだけ…」
「大事にします」
伽耶の様子を見ながら、俺はできる限り優しく抱いた。こんなに大事で、壊したくない愛しい人を心のどこかで壊したいくらい抱きたいと思っていた。
伽耶は終わるとベッドの中で俺に抱きついてきた。
「ん?どうした?」
顔を見ると嬉しそうにニコニコしていた。
「何笑ってんの?」
より強く抱きつきながら、
「諒さん…大好き」
なんて事を言うんだ!
俺はガツンとやられてしまった。
「も~!次は優しく出来ないよ?」
「好き♡」
「ほんとにからかってると大変な目にあうぞ!」
伽耶は俺の顔を嬉しそうに見て、
「大好きなんだもん」
と言った。
「そんなに大変な目にあいたいんだな?」
「うん」
俺はそのあと伽耶を後で反省するくらい抱いてしまった。
________________________
「諒さん?起きて下さい!」
伽耶が容赦なく布団をはいだ。
俺はベッドサイドに置いた眼鏡を手探りで探し、
「何?今日休みだよ?」
寝ぼけている俺に小さな衝撃が…。ぽすん!
「おとうしゃん?わすれちゃったの?」
奈央がお腹に乗って小さなほっぺを膨らませて俺を見ている…。
一気に目が覚めた俺は、
「忘れてない!忘れてないよ!!」
今日は奈央の三歳の誕生日で、早起きしてランドに連れて行くと約束していた。しかし、それにしても早いよ…。今何時だ?
朝一番乗りで最後のパレードまで見るんだ!と張りきって、もうすっかり着替えて待っていた。
「諒さん?今日は可哀想だけど、奈央が主役だから起きてね」
伽耶が申し訳なさそうに着替えを持ってきてくれたので、捕まえてキスした。
「あ!奈央にもチュウ!」
「おいで」
可愛いほっぺにチュウすると、
「おかあしゃんとちがう!」
「お母さんだけなの!お口にチュウは!」
俺を取り合ってる…。自分ではそう思ってなかったのだが、どうやらニヤニヤしていたらしい。
「諒さん?」
「おとうしゃん?」
「きもちわるいよ…」
ハモらないでくれ…。
「だって俺モテモテだなって思ってさ」
「だって大好きだもんね~」
二人の愛しい女の子が向かい合って笑っていた。
~fin~
本当に伽耶が俺の部屋に来てくれるとは思っていなかったが、実はいつも出かける前に掃除していた。
そんなことはおくびにも出さずに、いつもこのくらい綺麗にしてます風にかっこつけていた。
「お邪魔します…。あっ!ここって外に公園が見えるんですね!」
伽耶は多分緊張しているのを悟らせないために、わざと元気な感じに振る舞っているんだろうなと俺は思っていた。
「お茶でも飲む?」
「私も手伝います」
俺は伽耶とキッチンで並んでお茶の準備をした。
「何だか楽しいですね」
「俺も思った」
キッチンに二人で並んでいると、そのまま一緒に暮らしたくなった。
「伽耶。こういう風にいつも一緒にいたいんだ」
「はい…」
やかんのお湯がシュンシュンと音を立て始めていた。俺はポケットから小さなベルベット貼りの箱に入った物を取り出した。
「受け取ってくれないか?」
加戸から差し出されたのは、伽耶の誕生石のガーネットに小さなダイヤモンドが並んで飾られた可愛らしい指輪だった。
瞬く間に伽耶の瞳が潤んで、本当に水晶のように綺麗な涙がこぼれた。最初の一粒が零れ落ちると、後から後から溢れて流れ落ちていった。
「いやか?」
返事をするのを忘れてしまうくらい嬉しいんですよと、泣きながら笑みがこぼれた。
「ううん、大好きです…」
俺は伽耶の指にガーネットを贈った。
「君が好きだ」
家に入る前に自分に誓ったことは守れそうになかった。
俺が伽耶を抱きしめると、伽耶は腕を俺の背中にまわした。伽耶の頬に触れ、キスした。
「お茶はあとでもいい?」
伽耶は恥ずかしそうに下を向いたまま頷いた。
「本当に俺でいいのか?」
伽耶はまるで周作が前に見せたのと同じような表情を浮かべた。
「加戸さん?」
「諒でいい」
「諒さん…。まだ分からないんですか?」
「ん?何を?」
伽耶がちょっとだけむくれた。
「大好きですって言ったのに…」
俺はうれしさのあまり、力いっぱい抱きしめた。
「諒さん…。苦しい…」
「ごめんごめん!嬉しくて(笑)」
伽耶はクスクス笑った。
「こんな顔、初めて見た」
「こんな顔で良ければ、いつでもどうぞ(笑)」
クスクス笑う伽耶に口づけると、柔らかく体を預けてきた。
「ベッドに連れて行っていい?」
コクンと頷いた伽耶を抱き上げて連れて行った。
ワンピースの背中のファスナーをおろし肩から外すと 、スルッと床に落ち、艶やかな白い肌が現れた。
「伽耶、好きだよ…」
優しく抱きしめベッドに横たえた。伽耶は微笑んで、
「諒さん…」と俺を呼んだ。
目をつぶった伽耶に口づけて舌を入れると、ぎこちなく応えてくれた。長いキスのあとには、恥ずかしそうな伽耶がいた。俺は髪を撫でくちづけると、指先から足の先まで一つ一つ確かめるように、愛しい全てにキスをした。
柔らかな二つの膨らみは、俺の手に少し余った。声にならない息がもれ、恥ずかしいからか腕を首に絡みつけて、
「あんまり見ないで」と囁いた。
そんなわけにはいかないけれど、口づけしながら手の平で愛しい全てを撫でて確かめた。
「怖くない?」
黙って頷いた伽耶を抱きしめ、平たいお腹から密やかな茂みの中に指を入れた。しっとりと濡れた唇を優しく弄ると伽耶がしがみついてきた。
「大丈夫か?」
「諒さん…」
「ん?何?」
「私、ずっと待ってたの。キスしてほしくて…」
「俺が怖がってたんだ…。俺は君を助けたから、君は断りづらかったのかなって…」
「ほんとに自分のことには鈍いんですね(笑)」
「そうだね…。もう怖くないよ。愛してる…」
深くキスして体から力を奪うと、伽耶の下の唇にもキスした。恥ずかしがって腰を捩って逃げようとするのを、
「逃がさないよ…」
柔らかな腿を掴んで阻止した。細くて高い声が漏れ、ビクンと震えた。
伽耶の中に入ると、伽耶が高く啼いた。髪を撫で、キスをすると伽耶はちょっとつらそうだった。
「痛い?」
「ん、ちょっとだけ…」
「大事にします」
伽耶の様子を見ながら、俺はできる限り優しく抱いた。こんなに大事で、壊したくない愛しい人を心のどこかで壊したいくらい抱きたいと思っていた。
伽耶は終わるとベッドの中で俺に抱きついてきた。
「ん?どうした?」
顔を見ると嬉しそうにニコニコしていた。
「何笑ってんの?」
より強く抱きつきながら、
「諒さん…大好き」
なんて事を言うんだ!
俺はガツンとやられてしまった。
「も~!次は優しく出来ないよ?」
「好き♡」
「ほんとにからかってると大変な目にあうぞ!」
伽耶は俺の顔を嬉しそうに見て、
「大好きなんだもん」
と言った。
「そんなに大変な目にあいたいんだな?」
「うん」
俺はそのあと伽耶を後で反省するくらい抱いてしまった。
________________________
「諒さん?起きて下さい!」
伽耶が容赦なく布団をはいだ。
俺はベッドサイドに置いた眼鏡を手探りで探し、
「何?今日休みだよ?」
寝ぼけている俺に小さな衝撃が…。ぽすん!
「おとうしゃん?わすれちゃったの?」
奈央がお腹に乗って小さなほっぺを膨らませて俺を見ている…。
一気に目が覚めた俺は、
「忘れてない!忘れてないよ!!」
今日は奈央の三歳の誕生日で、早起きしてランドに連れて行くと約束していた。しかし、それにしても早いよ…。今何時だ?
朝一番乗りで最後のパレードまで見るんだ!と張りきって、もうすっかり着替えて待っていた。
「諒さん?今日は可哀想だけど、奈央が主役だから起きてね」
伽耶が申し訳なさそうに着替えを持ってきてくれたので、捕まえてキスした。
「あ!奈央にもチュウ!」
「おいで」
可愛いほっぺにチュウすると、
「おかあしゃんとちがう!」
「お母さんだけなの!お口にチュウは!」
俺を取り合ってる…。自分ではそう思ってなかったのだが、どうやらニヤニヤしていたらしい。
「諒さん?」
「おとうしゃん?」
「きもちわるいよ…」
ハモらないでくれ…。
「だって俺モテモテだなって思ってさ」
「だって大好きだもんね~」
二人の愛しい女の子が向かい合って笑っていた。
~fin~
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる