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本編
32. デスアトラムがライラの家に匿われ
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デスアトラムがライラの家に匿われ、約二週間。
デスアトラムは「ルビウス」と名づけられ、不本意ながら魔獣の赤ちゃん扱いを受けていた。
「ルビちゃん、だいぶよくなってきまちたね~! 本当によかったぁ」
ライラは輝かんばかりの笑顔を向けてくる。
(デスアトラム改め)ルビウスはそれを冷ややかに見つめた。
……まったく失礼な女だ。今のこの姿は仮の姿。卑劣な罠で傷ついた我が身が回復し、枯渇した魔力が満ちたその暁にはこの森もろとも灰燼に帰してくれるわっ……
「あららら~? 今日もルビちゃんはご機嫌ナナメでちゅか~? よちよちよちよち」
ライラは指先でそっとルビウスの頭を撫でる。
おのれっ! 我が身に気安く触れるなっ! 無礼者っ!
ルビウスが殺意を込めて威嚇すると、ライラはキャッキャと楽しそうに拍手した。
「きゃ~、ルビちゃんがシャーッしてる。シャーッ! きゃわいい!」
ライラはデレデレした顔を近づけてくる。
「お~よちよち。そろそろお腹が空いたのかな~? 一緒におまんま食べようね」
ルビウスが凶悪な目で睨みつけても、ライラにはまったく効いていない。
ライラはいそいそとキッチンに行き、温めたスープの皿を手に戻ってきた。
「今日はルビちゃんの大好きなじゃがいもとニンジンのスープだよ。よかったでちゅね~」
ふんっ、別に大好きではないわ、とルビウスは内心で毒づく。前回は空腹だったから平らげたまでだ。そもそも他の選択肢などなかったではないか。それを大好き認定とは片腹痛いわ。
「離乳食用に細かく切って柔らかく煮てあるからね。ほら、あーんして」
り、離乳食だと……!? ぐぬぬ……
ルビウスは怒りに身を震わせた。
この屈辱、未来永劫忘れることはない。いずれ貴様の血の代償をもって贖わせてくれるわ!
「きゃーっ、パクッて食べた~! ルビちゃん、可愛い~!」
くっ……。この試練……今は耐え忍ぶしかない。
なぜなら、幼獣の身では歯がないからだ。すり潰すか細かく切ったものでないといけない。
「あー、こらこら。そんなにガッつかないの! まだちょっと熱いから、ふぅふぅしないとヤケドしちゃうかも。ああぁっ!」
あづづっ……!
ルビウスは顔を歪め、飛び退く。無類の猫舌なのである。
くそっ! この忌々しい幼獣のガワめっ……!
「ほらぁー言わんこっちゃない。これ、冷たいお水で舌を冷やしてから、ゆっくり食べなね。ごめんね、もうちょっと冷やせばよかったね」
しょんぼりするライラを尻目に、ルビウスは水を舐めた。別にそのことについては怒っていない。人間だけでなく魔族も、生きとし生けるものは誰しも失敗するものだ。
他者の失敗には寛容であらねばならない。真剣にやったことなら、なおさらだ。
魔王と恐れられる身だが、憎き人間が相手だとしても、常にフェアであることを信条としている。
強者には強者の、頂点に立つ者としての矜持があるのだ。
「けど、猫舌であちちってなっちゃうルビちゃんも、ものすごく可愛いなぁ~」
ライラはずっとデレデレしている。
よほどこの幼獣姿がお気に入りらしいな。
ルビウスとしては、この体は非常に扱いづらい。幼獣は脳の容量が小さいので、考えられることが少ない。しかも、すぐ眠くなるし、視点が低く視野は狭く、空間の認識能力が著しく低い。
余談だが、ルビウスという名はまあまあ気に入っている。自慢の赤い瞳にちなんでいるし、威厳と格式を感じさせる。とにかく怖いワードを並べました、という、やっつけでつけられたデスアトラムよりはいい。
こうして、ルビウスはライラとともに暮らしはじめた。
長らく人間と距離を置いてきたルビウスにとって、ライラの生活は目新しかった。
ルビウスの人間に対する考察が深まる絶好の機会である。新たな発見がいくつもあった。
まず、人間は小さくてふわふわしたものを好むらしい。
……いや。好む、という表現は控えめすぎる。愛する、愛でる、寵愛するというほうがふさわしい。それはもう馬鹿みたいに猫可愛がりするのである。
人間は力の強き者を恐れ、崇拝する。それはルビウスも理解できる。ならば、弱き者は蹴散らすのかというと、そうではない。デロデロの甘々に溺愛するのである。
特に小さくて、ふわふわしていればいるほどよいらしい。この辺は非常に特異な思考回路だといえる。(まぁ、人間からしたら魔族の考えのほうが特異に見えるだろうが)
なぜそこまで他人に思い入れられるのか……不可思議である。
どんなに対象を愛でようが、対象に成り代われやしないのに、ポジティブな言葉を延々とかけ続ける。可愛いだの最高だの愛してるだの。
しかも、言葉をだけでなく、撫でたりキスしたり匂いを嗅いだり、ありとあらゆる方法で好意を伝えてくるのだ。
これが性欲や本能が絡んでいればまだ理解できるんだが、特に番うでもなく、子孫を残すためでもなく、なんの利害もメリットもなく、ひたすら無条件に愛でるのである。
こうして実際にふわふわの小さき者になってみると、その異様さがよくわかる。
むしろ小さき者のほうが人間を支配できるんじゃないかと思えてくる。このふわふわで可愛い容姿を活用し、相手を意のままに操れるのでは……?
そんなことにルビウスは興味ないのでやらないが。
つまり、これが人間界の愛というものなんだろうか?
いつかヴィアゴが言っていた。古来より、自然やあらゆる生命との間に結ばれる神聖な絆が、人間にはあるらしい。
といっても、虫や草花に感情はないから、人間視点だけの話である。
人間は虫や草花を愛し、絆を結ぶ。いや正しくは、絆があると信じて生きている。
これは魔族には考えられない所業である。
「ルビちゃん、可愛いでちゅね~」
「ルビちゃん、大好き! ずっと傍にいてね」
「は~、ルビちゃんふわふわで最高! 世界可愛い選手権大会優勝!」
などと毎日言われながら、ルビウスは人間に対する考察を深めていった。
デスアトラムは「ルビウス」と名づけられ、不本意ながら魔獣の赤ちゃん扱いを受けていた。
「ルビちゃん、だいぶよくなってきまちたね~! 本当によかったぁ」
ライラは輝かんばかりの笑顔を向けてくる。
(デスアトラム改め)ルビウスはそれを冷ややかに見つめた。
……まったく失礼な女だ。今のこの姿は仮の姿。卑劣な罠で傷ついた我が身が回復し、枯渇した魔力が満ちたその暁にはこの森もろとも灰燼に帰してくれるわっ……
「あららら~? 今日もルビちゃんはご機嫌ナナメでちゅか~? よちよちよちよち」
ライラは指先でそっとルビウスの頭を撫でる。
おのれっ! 我が身に気安く触れるなっ! 無礼者っ!
ルビウスが殺意を込めて威嚇すると、ライラはキャッキャと楽しそうに拍手した。
「きゃ~、ルビちゃんがシャーッしてる。シャーッ! きゃわいい!」
ライラはデレデレした顔を近づけてくる。
「お~よちよち。そろそろお腹が空いたのかな~? 一緒におまんま食べようね」
ルビウスが凶悪な目で睨みつけても、ライラにはまったく効いていない。
ライラはいそいそとキッチンに行き、温めたスープの皿を手に戻ってきた。
「今日はルビちゃんの大好きなじゃがいもとニンジンのスープだよ。よかったでちゅね~」
ふんっ、別に大好きではないわ、とルビウスは内心で毒づく。前回は空腹だったから平らげたまでだ。そもそも他の選択肢などなかったではないか。それを大好き認定とは片腹痛いわ。
「離乳食用に細かく切って柔らかく煮てあるからね。ほら、あーんして」
り、離乳食だと……!? ぐぬぬ……
ルビウスは怒りに身を震わせた。
この屈辱、未来永劫忘れることはない。いずれ貴様の血の代償をもって贖わせてくれるわ!
「きゃーっ、パクッて食べた~! ルビちゃん、可愛い~!」
くっ……。この試練……今は耐え忍ぶしかない。
なぜなら、幼獣の身では歯がないからだ。すり潰すか細かく切ったものでないといけない。
「あー、こらこら。そんなにガッつかないの! まだちょっと熱いから、ふぅふぅしないとヤケドしちゃうかも。ああぁっ!」
あづづっ……!
ルビウスは顔を歪め、飛び退く。無類の猫舌なのである。
くそっ! この忌々しい幼獣のガワめっ……!
「ほらぁー言わんこっちゃない。これ、冷たいお水で舌を冷やしてから、ゆっくり食べなね。ごめんね、もうちょっと冷やせばよかったね」
しょんぼりするライラを尻目に、ルビウスは水を舐めた。別にそのことについては怒っていない。人間だけでなく魔族も、生きとし生けるものは誰しも失敗するものだ。
他者の失敗には寛容であらねばならない。真剣にやったことなら、なおさらだ。
魔王と恐れられる身だが、憎き人間が相手だとしても、常にフェアであることを信条としている。
強者には強者の、頂点に立つ者としての矜持があるのだ。
「けど、猫舌であちちってなっちゃうルビちゃんも、ものすごく可愛いなぁ~」
ライラはずっとデレデレしている。
よほどこの幼獣姿がお気に入りらしいな。
ルビウスとしては、この体は非常に扱いづらい。幼獣は脳の容量が小さいので、考えられることが少ない。しかも、すぐ眠くなるし、視点が低く視野は狭く、空間の認識能力が著しく低い。
余談だが、ルビウスという名はまあまあ気に入っている。自慢の赤い瞳にちなんでいるし、威厳と格式を感じさせる。とにかく怖いワードを並べました、という、やっつけでつけられたデスアトラムよりはいい。
こうして、ルビウスはライラとともに暮らしはじめた。
長らく人間と距離を置いてきたルビウスにとって、ライラの生活は目新しかった。
ルビウスの人間に対する考察が深まる絶好の機会である。新たな発見がいくつもあった。
まず、人間は小さくてふわふわしたものを好むらしい。
……いや。好む、という表現は控えめすぎる。愛する、愛でる、寵愛するというほうがふさわしい。それはもう馬鹿みたいに猫可愛がりするのである。
人間は力の強き者を恐れ、崇拝する。それはルビウスも理解できる。ならば、弱き者は蹴散らすのかというと、そうではない。デロデロの甘々に溺愛するのである。
特に小さくて、ふわふわしていればいるほどよいらしい。この辺は非常に特異な思考回路だといえる。(まぁ、人間からしたら魔族の考えのほうが特異に見えるだろうが)
なぜそこまで他人に思い入れられるのか……不可思議である。
どんなに対象を愛でようが、対象に成り代われやしないのに、ポジティブな言葉を延々とかけ続ける。可愛いだの最高だの愛してるだの。
しかも、言葉をだけでなく、撫でたりキスしたり匂いを嗅いだり、ありとあらゆる方法で好意を伝えてくるのだ。
これが性欲や本能が絡んでいればまだ理解できるんだが、特に番うでもなく、子孫を残すためでもなく、なんの利害もメリットもなく、ひたすら無条件に愛でるのである。
こうして実際にふわふわの小さき者になってみると、その異様さがよくわかる。
むしろ小さき者のほうが人間を支配できるんじゃないかと思えてくる。このふわふわで可愛い容姿を活用し、相手を意のままに操れるのでは……?
そんなことにルビウスは興味ないのでやらないが。
つまり、これが人間界の愛というものなんだろうか?
いつかヴィアゴが言っていた。古来より、自然やあらゆる生命との間に結ばれる神聖な絆が、人間にはあるらしい。
といっても、虫や草花に感情はないから、人間視点だけの話である。
人間は虫や草花を愛し、絆を結ぶ。いや正しくは、絆があると信じて生きている。
これは魔族には考えられない所業である。
「ルビちゃん、可愛いでちゅね~」
「ルビちゃん、大好き! ずっと傍にいてね」
「は~、ルビちゃんふわふわで最高! 世界可愛い選手権大会優勝!」
などと毎日言われながら、ルビウスは人間に対する考察を深めていった。
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