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21.静かな夕暮れだった
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「私の探し人もやってくるかも知れません」
とアーヘルゼッヘはソンへ言う。嘘ではない。しかし、たぶん来ないだろうと思っている。つまりは、本当の意味の質問でもない。
静かな夕暮れだった。遠く、町の鐘が鳴っている。町壁の門が閉まる時刻だ。果樹園に出ていた人も、篭を背負って家へ帰った。果樹園の中にぽつりぽつりと見える農家の煙突に、細い煙がたなびきはじめる。
「ええ。存じています。北の方や北になじみの方がいないか、アゼル隊長が念入りに調べておられます」
だから、ご安心ください、と言うように言った。アーヘルゼッヘは目をみはる思いがした。口実だと思っていたのだ。人探しに協力する、と言ったのは、アーヘルゼッヘを捕えるための方便だと。だから、聞きもしなかったのだ。
ソンはアーヘルゼッヘの驚きを正確に理解したらしい。笑って、
「チウ閣下が、何度も使者を出しておられますからね。アゼル隊長もそうそうさぼってはいられませんよ」
「チウ殿が」
ソンは当然だと言うようにうなずいた。
人間は嘘もつける。しかし、嘘をつかないように努力する。真実であろうと言う努力をする生き物なのだ、とアーヘルゼッヘは気がついた。
「私は仲介者であるはずです。もっと街中に入って、人々と北との橋渡しをすべきでは」
と今更ながらのことを言った。方便でないなら、こちらも彼らにとっては本当に望んでいたことかもしれない。もっと、積極的に、自分から動くべきだったのかもしれない、と今更ながらに気がついた。案の定、ソンはうなずいて、
「もちろん、おいでになっていただきたいとも思います。しかし、大祭は無礼講で、大陸中から人々が集まります。あなたの警護のみに人手を割くのは難しいのです」
と申し訳なさそうに言う。
「大丈夫です。私の警護にそんなに人手はいりません」
「いいえ。あなたは、今の町の様子をご存じないからそんなことがおっしゃれるのですよ」
とソンは言った。
「それほど、危険なのですか?」
「危険と言うより、雑多な人間の渦が出来上がっているようなものです。町の人間なら、チウ殿のお客人だというだけで、誰も手出しはしないでしょう。何かあっても、必ず誰かが見ています。いざと言う時の通報もあれば、危険がないように目配りする人々も出てきます。しかし、外の町の人間達ともなれば、大祭を祝いたいと言う人間達だけではありませんから」
「大祭なのに、それ以外の目的で来るのですか?」
「人が集まりますからね。商売目的だったり、犯罪目的だったり、さまざまです」
「犯罪者が集まっているから危険だ、と言うことですか」
「いいえ。そうではなくて」
と言ってから、ソンは立ち止まった。果樹園の枝は伸びて、棚に絡んでいる。ぶら下がっている房はまだ青味が強く、固そうだ。
森と果樹園との境には細い溝が掘ってあり、水がとうとうと流れている。見ると、果樹園の間には、溝が縦横に掘られている。森の水を引いているらしい。水の中で魚が跳ねた。小魚で、すぐに水草の陰に消えてしまう。ソンは、足もとの水を見るともなく見て、警邏達が見守るように、森や無人の果樹園に視線をやって警戒している。ほとんど、習性のようなものかもしれない。
そんなソンが、水草の中の魚をちらりと見ると、言いにくそうに、アーヘルゼッヘの顔を見た。ちらりと見ただけで、すぐに、四方へ視線をやってしまったのだが、申し訳ない表情がありありと浮かんでいた。
「まだ、大戦の記憶が生々しい者もいるんです。人間にとっても、十年はそれほど長くはありません」
「私を見ておびえる人間もいると言うことですか」
「おびえるだけならいいのですが、敵意を持つ者もいるでしょう」
「こんなに穏やかには歩けませんね」
「ええ。こんなに穏やかな場所は、この町ではここだけでしょう」
ソンはそう言って笑った。笑いながらも、森の中の暗がりや、果樹園の木々の陰に視線をしっかり向けていた。
「神殿と言うのは、町の中央にあるのでしょうか?」
アーヘルゼッヘは聞いた。人間に見られないようにしなければならない、と自分で自分に言って聞かせた。
もし、北の者が、人間が大事にしている者を盗んだと気づけば、再び大戦になるのだろうか、と漠然とした不安が膨らむ。しかし、とアーヘルゼッヘは暮れゆく大地をじっと眺めた。地平線に金の筋が浮かび、最後の一筋の明かりを残して、大地に太陽が沈もうとしている。チウの従妹の命も、同じように沈んでしまう。一週間の期限は今日だ。
「やはり、人々が集まりやすいように?」
「いいえ。神殿と言っても、庁舎の一角にあるんですよ」
ソンは、町を見れないアーヘルゼッヘを気の毒に思ったのかもしれない。人間の敵意のせいで、人里離れた果樹園の中で、祭りを過ごさなければならない。それが、警邏達の目から見て、気の毒なことだと映ったらしい。ソンは気軽に話してくれた。
「噴水広場の先に、もうひとつ庁舎の広場があるんです。四方を建物で囲まれていて、建物の下のアーチをくぐると、その広場に出るんです。建物は、町の庁舎で、通行証も租税も東西の交易価格も、町の苦情から、果樹園の繁忙期の人の手配まで、何でもそこへ行けば、解決できる場所なんです」
「それは広い場所でしょう」
「広場はね。周りの建物は、下は柱と木の机と椅子があるだけの、がらんとした広場ですよ。中央が青天井の縁の建物に屋根がついている広場のようなところです。そこが、人々の心のよりどころでもあるんです」
「それで、その建物に、神殿があるんですね」
「いいえ。その広場の中央が神殿なんです」
アーヘルゼッヘは、足を止めてソンを見た。大事なものを中央に祭って、四六時中人の目があるようになっている。最大の警戒態勢ではないだろうか、と思った。しかし、
「小さな社が立っているんでしょか?」
それなら、中に飛んで、そこから再び出ればいい、と思ったのだが、ソンは笑った。
「外の人は、神殿と聞くと、みなさんそう想像するらしいですね。私たちからすれば、建物に入った神など、想像もできないのですが」
「野ざらしに立つ神ですか…」
アーヘルゼッヘは、大事にされている神が、外に放置される図、と言うのを想像しようとして失敗した。その失敗にソンはすぐに気づいたらしい。肩を揺らして笑いながら、
「大樹ですよ。我らの神は。屋根を作ったら、それこそ神がご立腹なさる」
と言ったのだった。
アーヘルゼッヘは、大樹。木、なのか。と聞いて、肩すかしをくらった。
「大きな木で、それこそ、庁舎の屋根を超えるほどの大きさなんです」
誇らしそうな声だった。
「その木に大切な神のもとをぶら下げているんでしょうか?」
水の種は、樹にぶら下がっているのだろうかと思ったのだが、ソンは、
「まさか。もちろん、秋には実をつけます。実が硬く割れにくい為に、花押の材料として重宝されていますが、秋まではぶら下がりませんよ」
と言った。
「砂漠の中央にあるから、神の樹なんですね。それでは、水の種はどこに?」
「水の種? 大地の水脈のことですか?」
アーヘルゼッヘはソンの顔をまじまじと見た。水の種と聞いて、水脈と答えた。つまりは、水の種などそもそも知らない、と言うことだ。
「神殿を守っていると言ったのは、木を守っていると言うことですか」
「もちろんです。枝を持って帰って庭に植えたいと言う者もいますが、中には、薪にしようとしたり、神の木の御利益として宣伝して彫り物をした物を売り飛ばそうと言う者もいますから」
中には、単なる腹いせや嫌がらせで、火をつけようとする人間もいる。ソンは、そこまで言いたくはなくて、苦い顔で口を閉じた。
アーヘルゼッヘは、黒い大地と群青色の地平線をじっと見た。チウが諦めていたのは、もともと水の種などなかったからでは、と思うと首の近くから鳥肌が頭上へと走りあがった。
もし、とっくの昔に従妹のことをあきらめていたのだとしたら。今、ここで怒りを抑え、闘気をのみこんでいるのは、あきらめきれない自分に対して怒りをぶつけているだけだったとしたら。今、この瞬間、都では一人の女性が、火に向かって飛び込もうとしているのではないだろうか。アーヘルゼッヘは唾をのむ。そして、聞いた。
「人間にとって、今日まで、と聞いたら、それはいつ頃までのことを言うんですか?」
「今日まで? 日没まで、と言うことですか?」
アーヘルゼッヘは舌打ちをした。北の者なら、日没は山々の向こうへ太陽が隠れるだけで、場所によって時刻が違う。だから、一日の終わりと言えば、月が天空を過ぎるまでの事を云う。しかし、ここは別大陸だ。
「一週間後に支払いを、と言われたら、一週間後の日没までに支払うのですか?」
と言うアーヘルゼッヘの唐突な問いに、
「北の方達なら、もっと待っていただけるのですか?」
とソンが問で返してきた。アーヘルゼッヘは、ソンを見た後、森を振り返った。森は闇の中に溶け込んでいる。空から降る月明かりが、木の陰を作りさらに暗く見える。
水の種などなかったのだ。無いものだから、チウはアーヘルゼッヘに頼まなかった。いいや、頼めなかったのだ。もしも、ないと知られれば、その場で従妹の命が消える。だから、わざわざ、この町まで出向いて、あるような顔をし続けたのだ。
とアーヘルゼッヘはソンへ言う。嘘ではない。しかし、たぶん来ないだろうと思っている。つまりは、本当の意味の質問でもない。
静かな夕暮れだった。遠く、町の鐘が鳴っている。町壁の門が閉まる時刻だ。果樹園に出ていた人も、篭を背負って家へ帰った。果樹園の中にぽつりぽつりと見える農家の煙突に、細い煙がたなびきはじめる。
「ええ。存じています。北の方や北になじみの方がいないか、アゼル隊長が念入りに調べておられます」
だから、ご安心ください、と言うように言った。アーヘルゼッヘは目をみはる思いがした。口実だと思っていたのだ。人探しに協力する、と言ったのは、アーヘルゼッヘを捕えるための方便だと。だから、聞きもしなかったのだ。
ソンはアーヘルゼッヘの驚きを正確に理解したらしい。笑って、
「チウ閣下が、何度も使者を出しておられますからね。アゼル隊長もそうそうさぼってはいられませんよ」
「チウ殿が」
ソンは当然だと言うようにうなずいた。
人間は嘘もつける。しかし、嘘をつかないように努力する。真実であろうと言う努力をする生き物なのだ、とアーヘルゼッヘは気がついた。
「私は仲介者であるはずです。もっと街中に入って、人々と北との橋渡しをすべきでは」
と今更ながらのことを言った。方便でないなら、こちらも彼らにとっては本当に望んでいたことかもしれない。もっと、積極的に、自分から動くべきだったのかもしれない、と今更ながらに気がついた。案の定、ソンはうなずいて、
「もちろん、おいでになっていただきたいとも思います。しかし、大祭は無礼講で、大陸中から人々が集まります。あなたの警護のみに人手を割くのは難しいのです」
と申し訳なさそうに言う。
「大丈夫です。私の警護にそんなに人手はいりません」
「いいえ。あなたは、今の町の様子をご存じないからそんなことがおっしゃれるのですよ」
とソンは言った。
「それほど、危険なのですか?」
「危険と言うより、雑多な人間の渦が出来上がっているようなものです。町の人間なら、チウ殿のお客人だというだけで、誰も手出しはしないでしょう。何かあっても、必ず誰かが見ています。いざと言う時の通報もあれば、危険がないように目配りする人々も出てきます。しかし、外の町の人間達ともなれば、大祭を祝いたいと言う人間達だけではありませんから」
「大祭なのに、それ以外の目的で来るのですか?」
「人が集まりますからね。商売目的だったり、犯罪目的だったり、さまざまです」
「犯罪者が集まっているから危険だ、と言うことですか」
「いいえ。そうではなくて」
と言ってから、ソンは立ち止まった。果樹園の枝は伸びて、棚に絡んでいる。ぶら下がっている房はまだ青味が強く、固そうだ。
森と果樹園との境には細い溝が掘ってあり、水がとうとうと流れている。見ると、果樹園の間には、溝が縦横に掘られている。森の水を引いているらしい。水の中で魚が跳ねた。小魚で、すぐに水草の陰に消えてしまう。ソンは、足もとの水を見るともなく見て、警邏達が見守るように、森や無人の果樹園に視線をやって警戒している。ほとんど、習性のようなものかもしれない。
そんなソンが、水草の中の魚をちらりと見ると、言いにくそうに、アーヘルゼッヘの顔を見た。ちらりと見ただけで、すぐに、四方へ視線をやってしまったのだが、申し訳ない表情がありありと浮かんでいた。
「まだ、大戦の記憶が生々しい者もいるんです。人間にとっても、十年はそれほど長くはありません」
「私を見ておびえる人間もいると言うことですか」
「おびえるだけならいいのですが、敵意を持つ者もいるでしょう」
「こんなに穏やかには歩けませんね」
「ええ。こんなに穏やかな場所は、この町ではここだけでしょう」
ソンはそう言って笑った。笑いながらも、森の中の暗がりや、果樹園の木々の陰に視線をしっかり向けていた。
「神殿と言うのは、町の中央にあるのでしょうか?」
アーヘルゼッヘは聞いた。人間に見られないようにしなければならない、と自分で自分に言って聞かせた。
もし、北の者が、人間が大事にしている者を盗んだと気づけば、再び大戦になるのだろうか、と漠然とした不安が膨らむ。しかし、とアーヘルゼッヘは暮れゆく大地をじっと眺めた。地平線に金の筋が浮かび、最後の一筋の明かりを残して、大地に太陽が沈もうとしている。チウの従妹の命も、同じように沈んでしまう。一週間の期限は今日だ。
「やはり、人々が集まりやすいように?」
「いいえ。神殿と言っても、庁舎の一角にあるんですよ」
ソンは、町を見れないアーヘルゼッヘを気の毒に思ったのかもしれない。人間の敵意のせいで、人里離れた果樹園の中で、祭りを過ごさなければならない。それが、警邏達の目から見て、気の毒なことだと映ったらしい。ソンは気軽に話してくれた。
「噴水広場の先に、もうひとつ庁舎の広場があるんです。四方を建物で囲まれていて、建物の下のアーチをくぐると、その広場に出るんです。建物は、町の庁舎で、通行証も租税も東西の交易価格も、町の苦情から、果樹園の繁忙期の人の手配まで、何でもそこへ行けば、解決できる場所なんです」
「それは広い場所でしょう」
「広場はね。周りの建物は、下は柱と木の机と椅子があるだけの、がらんとした広場ですよ。中央が青天井の縁の建物に屋根がついている広場のようなところです。そこが、人々の心のよりどころでもあるんです」
「それで、その建物に、神殿があるんですね」
「いいえ。その広場の中央が神殿なんです」
アーヘルゼッヘは、足を止めてソンを見た。大事なものを中央に祭って、四六時中人の目があるようになっている。最大の警戒態勢ではないだろうか、と思った。しかし、
「小さな社が立っているんでしょか?」
それなら、中に飛んで、そこから再び出ればいい、と思ったのだが、ソンは笑った。
「外の人は、神殿と聞くと、みなさんそう想像するらしいですね。私たちからすれば、建物に入った神など、想像もできないのですが」
「野ざらしに立つ神ですか…」
アーヘルゼッヘは、大事にされている神が、外に放置される図、と言うのを想像しようとして失敗した。その失敗にソンはすぐに気づいたらしい。肩を揺らして笑いながら、
「大樹ですよ。我らの神は。屋根を作ったら、それこそ神がご立腹なさる」
と言ったのだった。
アーヘルゼッヘは、大樹。木、なのか。と聞いて、肩すかしをくらった。
「大きな木で、それこそ、庁舎の屋根を超えるほどの大きさなんです」
誇らしそうな声だった。
「その木に大切な神のもとをぶら下げているんでしょうか?」
水の種は、樹にぶら下がっているのだろうかと思ったのだが、ソンは、
「まさか。もちろん、秋には実をつけます。実が硬く割れにくい為に、花押の材料として重宝されていますが、秋まではぶら下がりませんよ」
と言った。
「砂漠の中央にあるから、神の樹なんですね。それでは、水の種はどこに?」
「水の種? 大地の水脈のことですか?」
アーヘルゼッヘはソンの顔をまじまじと見た。水の種と聞いて、水脈と答えた。つまりは、水の種などそもそも知らない、と言うことだ。
「神殿を守っていると言ったのは、木を守っていると言うことですか」
「もちろんです。枝を持って帰って庭に植えたいと言う者もいますが、中には、薪にしようとしたり、神の木の御利益として宣伝して彫り物をした物を売り飛ばそうと言う者もいますから」
中には、単なる腹いせや嫌がらせで、火をつけようとする人間もいる。ソンは、そこまで言いたくはなくて、苦い顔で口を閉じた。
アーヘルゼッヘは、黒い大地と群青色の地平線をじっと見た。チウが諦めていたのは、もともと水の種などなかったからでは、と思うと首の近くから鳥肌が頭上へと走りあがった。
もし、とっくの昔に従妹のことをあきらめていたのだとしたら。今、ここで怒りを抑え、闘気をのみこんでいるのは、あきらめきれない自分に対して怒りをぶつけているだけだったとしたら。今、この瞬間、都では一人の女性が、火に向かって飛び込もうとしているのではないだろうか。アーヘルゼッヘは唾をのむ。そして、聞いた。
「人間にとって、今日まで、と聞いたら、それはいつ頃までのことを言うんですか?」
「今日まで? 日没まで、と言うことですか?」
アーヘルゼッヘは舌打ちをした。北の者なら、日没は山々の向こうへ太陽が隠れるだけで、場所によって時刻が違う。だから、一日の終わりと言えば、月が天空を過ぎるまでの事を云う。しかし、ここは別大陸だ。
「一週間後に支払いを、と言われたら、一週間後の日没までに支払うのですか?」
と言うアーヘルゼッヘの唐突な問いに、
「北の方達なら、もっと待っていただけるのですか?」
とソンが問で返してきた。アーヘルゼッヘは、ソンを見た後、森を振り返った。森は闇の中に溶け込んでいる。空から降る月明かりが、木の陰を作りさらに暗く見える。
水の種などなかったのだ。無いものだから、チウはアーヘルゼッヘに頼まなかった。いいや、頼めなかったのだ。もしも、ないと知られれば、その場で従妹の命が消える。だから、わざわざ、この町まで出向いて、あるような顔をし続けたのだ。
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