あなたのタマシイいただきます!

さくらんこ

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★本編★あなたのタマシイいただきます!

【8-1】キスで拾う小さな落とし物

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『怖いわねぇ…、最近うちの子も見たっていうのよ?』

『警察も見廻ってくれてるけど手がかりもないみたいだし。』

『でも、おかしいわよねぇ、明るい時間なのに他に目撃者がいないのって』

『そうよね、変質者を見たって子供ばかり増えてるみたいよ。』

『そういえば、お隣さんのお子さんはお子さんだけに変質者が見えて、お母さんは見えなかったらしいわよ。』

『それは噂が大きくなっただけじゃない?』

『早く捕まってほしいわね』



▲▲ sachio side ▲▲


僕が喫茶店という媒体を選んだ理由は三つある。
一つ目は、単純にお茶をすることが好きだし、甘いものが好きだからだ。
昔は甘いものを食べることが好きだったが最近は食べるより囲まれることに幸せを覚えるようになった。
二つ目に人が“集まる”と言うことだ。
《紅い魂─あかいたましい─》 は思念の塊なのでその場所に留まるものもあれば、賑やかな場所に寄ってくるものもある。
その寄ってきたものを頂くために賑やかな場所を作った。
最後に三つ目。
こう言った噂話を聞くことができるからだ。
情報の集め方は色々ある。
裏の情報は裏からでしか集められないように、近くで起きた情報を見つけるのは、近くに住む人の世間話を聞くのが一番だ。

ランチ時にテーブル席に座る婦人のグループがこちらに視線を向けたのを感じ取り、カウンターからいつものように笑みを湛える。
みんな揃って頬を染め、また会話へと戻る婦人達から視線を外すと食後に頼まれていた紅茶のセットを用意していく。
トレイに載せるとカウンターから出て、先程から僕の興味のある話をしているグループへと足を運んだ。

「おまたせしました。
本日の紅茶の“ルフナティー”です。
オススメはミルクを入れて飲んでいただくことですが、ストレートでも美味しいですよ。
ストレートの場合は少し早めに茶葉を上げてくださいね。」

ティーポットは茶漉を引き上げられる形となっているため、紅茶の濃さはお客様が自由に決めることができる。
目安時間は紅茶に一緒に添えているショップカードの裏面に記載してある。
少しでも美味しく飲んでほしいので出来る限りの気遣いはするようにしている。
晴生くんが言っていたがショップカードを集めているお客様もいるらしい。
確かに、飽きが来ないようにと季節ごとにショップカードは違う。

僕の狙い通りに婦人達にそのまま呼び止められると少し世間話をする。
そして、僕が聞きたい情報へと話を誘導していった。
ゆらりと僕の朱色の瞳が揺らめく。

「そうなんですね、僕もその噂話興味がありますね。」


▽▽ KUKi side ▽▽

「左千夫くん~疲れたよー、もうボクをこき使いすぎ!!
オネエさま達とイチャイチャしてるしさぁ~」

「イチャイチャはしてません、お話ししていただけです。」

あ、これ、機嫌悪い。
ランチタイムのお客さんも一段落し、左千夫くんはキッチンで洗い物をしていた。
今は客もいないのでカウンターに肘を付きながら左千夫くんの無駄のない動きを眺める。
と、言っても簡単に汚れをとったら食洗機に詰めてしまうんだけど。
左千夫くんの特徴でもある、はみ出した毛“触覚”が少し…1ミリほど上を向いている。
客もいないので僕に向けられているのは“無”表情である。
しかし、付き合いが長いので表情、雰囲気に出なくてもボクには彼の機嫌が悪いのが分かってしまう。
その原因は思い当たる程あるので間違いなくボクのせいだろう。
足にチューさせたのから始まり…あんなことや、こんなこと、いや妄想するのは止めておこう、左千夫くんが高圧的なオーラを出し始めた。

ジーッと彼を見つめていると、食洗機に詰め終わったようで手をタオルで拭い、こっちに歩いて来ながらハンドクリームを塗っている。
彼は見られる仕事だと分かっているのでそういう所は気を抜かない。
仕事以外の私生活での面倒くさがり度は凄まじいものがあるけど。
ボクの側まで来ると真っ直ぐに見つめられてしまい、自然と気分が高揚するのが分かる。
そのままキスでもしてくれるのかと両手をハグして受け止める形に開いたが、ものすごい速さで腹に突進を受け、肩に担がれて喫茶【シロフクロウ】の外へと放り出された。

受け身は取ったがそのまま尻餅をつくように転がり、わざとらしく腰のあたりを擦ってアピールしてやる。

「いた~い。も~左千夫くん手荒いんだから!」

「九鬼。」

「ん?なになに~?」

「次、店が混み始めるまで後、おおよそ二時間です。」

「う、…うん」

「先程の婦人達の話を聞いた限り、《紅い魂─あかいたましい─》 と思われる個体が居ると予測される地点は愛輝凪〈あてな〉大学付近のD交差点。
場所は今携帯に送りました。」

「え?左千夫くん?」

「今日は剣成くんがお休みの日なので遅刻は許しませんよ、九鬼。
─────いってらっしゃい。」

有無を言わせぬ声音で左千夫くんが言い切る。
と言うか、よくこのウエイト差で軽々とボクを持ち上げて放り投げられるものだ。
化物以外の何者でもない。
ボクの携帯が震えたので画面を確認するとちゃんと位置情報が送られてきていた。

「了解☆
じゃあ、左千夫くんいってらっしゃいのチュー……」

そんな無駄口を聞いてくれるわけもなく、喫茶店の入口は閉じられる。
ボクは携帯を口元に置くと含みのある笑みを浮かべた。

「ま、いっか。あとでご褒美貰おーっと。」

暢気な声を上げて目的の場所に鼻歌を歌いながら向かった。


∞∞ nayuta side ∞∞


「はー…疲れた。」

グーッと伸びをしながら大学のキャンパス内から出て、喫茶【シロフクロウ】に向かって歩き始める。
普通に歩けば少し距離があるが、この前巽に引き摺られるように抜け道を覚えさせられたのでかなり短時間で行けるようにはなった。
でもまだ時間があるので通常ルートをゆっくり歩いて行くことにする。
愛輝凪大学は自由さに重きをおいているので出席を取る授業は少ない。
オンライン授業もあるし、学校から支給されているタブレットから録画された映像講座を見ることができる。
成績上位者は殆どの授業の出席を免除されていて、テストだけ受けたらいいと晴生が言っていた。
まぁ、俺には当てはまらねぇけど。
マスターも晴生と同じで出席をしなければいけないモノは無いようだ。
マスターも晴生も喫茶店の合間の時間にタブレットで授業を見ていることがあるが、喫茶店の激務を熟しつつ成績上位なんてホント彼らはバケモノだ。
因みに九鬼オーナーも日本語系の科目を除いては免除されているらしい。
なんかあの人が頭いいとか納得行かないけど。
巽と剣成も免除されているものもあるらしいけど、興味あるものは出ているし、オンラインや映像講座で済ませるものもあるらしい。
て、言うか、剣成は俺と同じくらいの頭の筈なのに免除されているのが訳わかんねぇ!
いつもテスト前に晴生に勉強教えてもらってめちゃくちゃ怒られてるくせにテストの点数だけやたらいい。

込み上げる怒りに意識を持って行かれ片手を握りしめてワナワナ震えていると、不意に小さな子どもが俺にぶつかってきた。

「…って!!」

「ご、ごめんなさい、変な人に追っかけられていて…」

俺にぶつかってきたのはランドセルを背負っている小学校中学年くらいの女の子だった。
ふらついた体を正して腹の辺りを撫でながら変な人という言葉に慌てて女の子が走ってきた方向を見たが誰もいない。
変な人が来る気配は全く無かったので、何処かに逃げたのか、この子の見間違いだったのかと安堵し肩を竦めていると、横にいた少女が俺の服の袖を持ち小さく震え始めた。

「やだ!来ないで!!私何も落とし物なんてしてない!!」

彼女は何かに怯えているようだが、彼女が話しかけている方向には何も居ない。
それでも怯えている少女を放っておく事はできなくて自分の方へと引き寄せた。
どこに誰がいると言うんだ。
残念なことに、ここには俺しかいない。
俺の仲間がいればこんな問題くらいすぐに解決するんだけど。
ダメだダメだ、人に頼ろうとするのは俺の悪い癖である、誰もいない時は誰もいない時で俺がちゃんとしないと。

「おい!どこにいるんだよ!!出てこいよ!!」

俺が声を荒らげると少し離れた距離に《紅い魂─あかいたましい─》 がゆらりと揺らめいた。
俺は数度瞬き、気を引き締めるように少女を自分の側へと抱き寄せると、《紅魂ーあかたまー》 はユラユラ揺れた後に実体を取り戻していった。

『お嬢さん…ほら、おとしものですよ………』

確かに少女が視線を向けている先には人と形容できるものが居た。
いや、俺が実体化させたんだろうけど、この女の子にはこれが見えていたんだ。
《紅魂》 は思念なので思いの方向が強いものだけに見えるのはよくあることらしい。
今回は俺には見えず、子供だけが見えていたと考えるのが妥当だろう。
変質者は、190センチくらいある長身の男で帽子、サングラス、マスク、ベージュのコートを手で押さえ、スネ毛ボーボーの生脚が見えている、なんというか、途轍もなく王道の変質者だ。
出来れば九鬼オーナーの変装であって欲しいと思うがあの人のスネ毛は濃くない。

「こっち、走れ!」

少女のランドセルを片手で取るように促して自分の片側の肩に担ぎ、もう片方の手で彼女の手を引いて走り出した。

『お待ちなさいっ!お嬢さん…ほら、忘れ物、はぁ、はぁ…』

「ちょ!追いかけてくんなよ!!ひっ!前閉じろ!見せんな!」

思ったよりその変質者は走るのは速くないんだが、取り敢えずなんか息遣いとかが気持ち悪い、めちゃくちゃ気持ち悪い。
その上コートを抑えてる手を離しやがった。
ボタンも何も止めてないコートの下は案の定何も着ていなくて、ヒラヒラと靡くコートの隙間から色んなものが見えそうだ。
女の子を連れたままなので走りながらどうしようか考える。
小学生の体力じゃ逃げ切るのは難しいだろう。
エプロンも持ってきてるからもう少し距離が開いたら隠れ身の術みたいな感じで壁とかに同化することは可能だと思うんだけど。

「おー、なゆー?どうしたー?」

そんな時に嬉しい声が俺の耳に届いた。
剣成だ。
剣成はスポーツバッグと竹刀袋を抱えている。
今日は近くの道場に顔を出すと言っていたので丁度その行き道だったのだろう。

「剣成ッ!そこの変質者、《紅魂》─────っ!!?」

剣成の暢気な声が響く方へと走り、現状を伝えようとするがそれよりも速く、何かを察知した剣成はスポーツバッグを下に落とし袋から木刀を取り出した。
まるで日本刀を腰布に差すように腰に帯刀させ、地面を一蹴りするだけで地に重心を落とし、俺達の横を目にも止まらぬスピードですり抜け変質者へと向かっていく。
肩越しに視線を向けると剣成の間合いに入ったであろう瞬間に抜刀し、視線が追い切る頃には木刀が完全に振りぬかれていた。

『ぁあああああ゛あ────!!ぼくの…───』

真っ二つに切断された《紅魂》 は揺らめくと炎が燃え尽きるかのようにゆらりと燃焼して消えた。
剣成は抜刀していた木刀を納刀するように腰に直すと姿勢を正す。

「剣成、やった………な?」

少女と一緒に剣成に駆け寄ると、俺は安心しきった表情で剣成の顔を覗きこんだが彼の顔は全く笑みを浮かべていなかった。
瞳の意志の強さは同じだがいつものような温かさはなく、冷え切った視線を一点に向けていたが、ハッとしたようにこちらを見やった。

「おー。なんかわかんねぇけど、もう大丈夫だぜ?
お嬢ちゃんも気をつけて帰れよー!」

先程までとは打って変わってニコニコといつものように人付き合いのいい笑顔を浮かべている。
俺からランドセルを取ると少女に掛けてやり、家の方向を聞くと「気をつけて帰れよー」と、見送っていた。

「おい。送っていってやらねぇのかよ」

先程あんな目にあったので、俺的には送っていくものだと思っていたが剣成は首を振った。
その視線が何処か冷たさを含んでいて俺は二の句を告げることが出来なかった。
少女が完全に見えなくなった瞬間またざわりと剣成の氣がざわめく。

「まだ、そこにいるんだろ?」

剣成は肩越しの視線を一点へと向ける。
すると赤い靄がその辺りで揺らめき始めたのだが……。

「なゆゆ、アブなーい♪」

「おふぅ!!!」

何故かすぐ横の塀の上から九鬼オーナーが降ってきた。


◆◆ kensei side ◆◆


外稽古に行く途中に《紅魂》に追いかけられているナユと小学生に出会った。
《紅魂》の気配はそこまで暴力的なものに感じられなかったが、簡単に《食霊》させてくれるほど小さなエネルギー体でも無いようだ。
そもそも、ナユが実体化させたものは手順を踏まないと《食霊》できないものが多い。
しかも、ナリが衛生的に良くない変質者の見た目をしているため、できれば逃したくない。

そんな事を真面目に考えてたのに九鬼オーナーが降ってきた。
一気に砕けた空気に俺は木刀を肩に担ぐと溜め息を吐く。

「何してんスか、オーナー…。
今、どちらかと言うとシリアスな場面なんスけど。」

「えー、ボクが悪いの?
よいしょっと。なゆゆ、潰れてないー?
そもそも、ケンケンが悪いんだヨ~、今日バイト休むカラ。」

「潰れてはないけど、大丈夫じゃない…です…!」

「マスターになんか言われてきたんスか?九鬼オーナー。」

「店が混むまでに《食霊》して帰って来いだって!ホント、人使い荒いよネ!」


ナユの上に着地した九鬼オーナーはそこから退くと、痛そうにしているナユの腕を引っ張るように起こしていた。
どうやらこの《紅魂》の事を聞きつけたマスターが九鬼オーナーを派遣したようだ。
そこにたまたま俺達が居たと言うわけか。
人使いが荒いと言っているが、九鬼オーナーなら空き時間に《食霊》も可能だろう。
ふざけてはいるが、持っているポテンシャルは底知れないものがある。

「まー、いいや。キミたち居るしボクの出番はないね~。さっさと終わらせちゃってヨ!
可愛い女の子じゃないからボクヤルキデナイ~」

まぁ、適当さもピカイチである為、俺は苦笑しながら息を抜いた。
そう言われると先輩命令って事になり俺達で《食霊》することになるだろう。

「おし。なゆ!いっちょやっちまうか!」

「え!俺も!?」

「練習しとかねーと、俺達が居ねぇときもあんだから」

こちらが、ワイワイやっている間に《紅魂》は先程と全く同じ、帽子にマスクにコートの完全に変質者のナリを取り戻していた。 

『落とし物だよ~ほ、ら~、見て!ココ!!』

そう言うと変質者はコートをバサッと開いた。
まるで漫画で見るような一面だが、ここには今野郎しか居ない。
だから、キャーとか、イヤーとかそんな悲鳴が上がることもなく、寧ろ俺と九鬼オーナーはヤツの股間のナニをガン見していた。

…ある筈のブツが無い。
いや、あることはあるのか。
それともなんだ、金玉が3つあるのか?
いやきっと一つはチンコだ、絶対チンコだと思う。

「小指サイズ初めて見たッス…」

「ちょ!剣成!そこはプライバシーが…!」

「短小☆」

「九鬼オーナー!!」

『なんだよ…なんでだよ……なんで小さかったらだめなんだよぉぉぉ!!!』

小さい事を指摘したら変質者、いや露出狂がワナワナ体を震わせ始めた。
露出狂がコートを更に広げるように引っ張るとビリッと音を立てて破れた。
帽子とマスクと靴下と靴だけという非常にマズイ格好になったわけだ。
コイツを人前に出すと大パニックになるのは目に見えていたので、俺は地を蹴るのではなく、前足を後ろに滑らせるようにしながら体重を前にかけ、地の上を滑るようにして一瞬にして敵の背後へと回った。
九鬼オーナーが俺の動きを賞賛するかのように口笛を吹く、そのまま“地”の能力を木刀に込めて後から首にその木刀を回し羽交い締めのようにする。

「なゆ!《食霊》しろ!!」


∞∞ nayuta side ∞∞

剣成の抜くような、不意をつくような走りは変質者、いや、露出狂に感知される事なく背後に周り《紅魂》を確保した。
が、剣成の声に俺は瞬く。

「え?俺!?」

「そ、お前!練習しとかねーと痛い目みるぞー!」

「俺、人の形のやつ《食霊》したことねぇし!」

「一緒だって!キーポイントに口付けしたら食える!」

そうか、キーポイントに口付けすればいいんだな!
そう言えば俺のキーポイントってどこだってマスター言ってたっけな。
『くち……“口”ですかね。』
俺の脳裏にマスターの声が蘇る。
そうだ、俺は口に口付けしたら《食霊》ができる。
あれ、ちょっと待てよ、口に口付けって…。
それって、それって…………キスと変わんねぇんじゃ!?

口に口付けすると言うことはぶっちゃけこの露出狂とキスをするという事だ。
現実がわかると俺は一気に青ざめ、激しく首を横に振る。

「無理!ぜってぇ無理!こんなやつとキスしたくねぇし!
剣成なんとかできねぇのかよ!」

「あー……、なゆ、俺のキーポイントは?」

「剣成は、“外部要因”だろ!?」

「じゃあ、コイツの外部要因どこだと思う?」

「え!?そ、それは…」

露出狂の外部要因、すなわち《紅魂》になった原因となるものは、考えなくてもわかる。
アイツの股間の小さいアレだ。
つーことはだ、剣成がコイツを《食霊》するためには下のナニに口付けしないといけないってことか?
想像しただけで襲い来る嘔吐感に俺は青褪めたまま口を塞いだ。
残るは九鬼オーナーだけだが。
俺はダメ元で九鬼オーナーに視線を流してみた。

「ボクは女性しか《食霊》できないから無理ダヨ♪」

絶対嘘だ!
でも、九鬼オーナーはやらないと言ったらやらない。
俺は観念したかのように拳を握るとゆっくりと露出狂に近づいていく。
その間に自分に言い聞かす。
こいつは人間じゃない。
ただの魂だ。
ただの思念の塊だ。
ただの電磁波だ。と。
しかし、近づけば近づくほど露出狂は人にしか見えず、俺はゴクリと生唾を飲む。

「なゆ、はやく、…もうそんなもたねぇ」

「わかってる!わかってんだけど…」

剣成が露出狂のマスクを指先でゴムを弾くようにして外す。
そこから見えた唇は血色が悪く、顎には無精髭が生えた不衛生極まりない居で立ちであった。

「ひぃ!」

サングラス越しの目は血走ってるし、口からはなんかよだれが垂れてるし、兎に角絶対キスなんてしたくないけど、剣成の拘束を取ろうと藻掻き暴れ始めている。
露出狂の前で逡巡しまくる俺の後頭部を誰かが掴んだ。
いや、こんなとこをする奴は一人しかいない。

「はい。時間切れネ♪」

そういうと心の準備が出来てない俺の唇を九鬼オーナーが露出狂の唇へと押し当てた。

ぶにっという、何とも言い難い弾力感と唇裏の歯の硬さを異様なまでに感じるだけ感じて、いつも通り全くのノーアクションで変質者は消えた。
さらば俺の大学生活初キス。

「相変わらず地味な《食霊》だネ~。て、あれ?」

緊張感の糸が切れたこと、野郎に口づけする虚しさ、初めて体内に入ってくる大きなエネルギーの塊への不快感で俺はオーバーヒートし、顔を真っ青に染めながら意識を手放した。


∞▽◆∞▽◆∞▽◆∞▽◆∞▽◆


「あれ、俺………」

「良かった…那由多…大丈夫?」
「千星さん、大丈夫ッスか?」

ゆっくりと開いた視界にボヤケた天井が映る。
それから俺を覗き込んでくる巽と晴生を交互に見遣った。
どうやら意識を失った俺は喫茶【シロフクロウ】の上の共同スペースへ運ばれたようだ。
広いソファーの上に横たえていた身体をゆっくりと起こす。
壁にかけられている時計を見ると既に喫茶店は閉店している時間だった。

「那由多くん、気を失っていたんですよ。大丈夫ですか?」

「………ッすいません、俺ッ!」

マスターがいつもの笑みを湛えながら俺に近づいてきたので、俺は慌ててソファーから身体を起こそうとした。
しかし、それはマスターが肩を抑える事で制されてしまう。

「なんの謝罪か分からないですが…、シロフクロウのバイトの件でしたら剣成くんが代わりに入ってくれたので大丈夫ですよ。
何か問題があったときはお互い様ですので、気にしないでくださいね。」

「そーそー、気にすんなよな。なゆ。
《食霊》のせいでどーせ、道場稽古、間に合わなかったし。」

マスターも剣成もいつもの調子だったので、俺はホッとして安堵の息を吐いた。

そう言えば俺、《食霊》したんだ。
不意に露出狂との思い出したくない思い出が脳裏に蘇る。
カサカサのヨダレまみれの唇、血走った目、無精髭。
もう過ぎた事なので忘れるしかないのだが俺は頭を抱えてボヤくしかなかった。

「はー…もー、最悪ッ…。」

「どしたのなゆゆ?あつーい、kiss思い出しちゃった?」

少し離れた椅子に本を片手に座っていた九鬼オーナーの、デリカシーの無い言葉に俺の中で何かが切れた。

「…ッ…元はと言えばオーナーのせいでしょ!?
なんですか、その女の子の霊しか《食霊》できないつーやつ!」

「んー?だってむさ苦しい男の手とか握りたくないデショ~?
左千夫くんみたいに綺麗だったら考えてもいいけど。」

「そー言う問題じゃなくて、……ああ、もう、いいです!俺も確かにマスターくらい綺麗だったらキスしてもいいかもしれないので、…なんとなくはわかるけど、わかりたくねぇー!!!」

返せ、俺の大学生活、初のキス!!
錯乱状態の俺と、いつもの調子の九鬼オーナーを他のメンバーは交互に見つめていたが元から怒りが続かない俺はハァハァと肩を大きく上下させる。
巽が「まぁまぁ」と、軽く俺の背中を叩く。

俺達の会話が一段落するとマスターが腕を組み、品定めするかのように真っ直ぐに俺を見詰めてくる。
あ、そう言えば俺、今ドサクサに紛れてマスターにキスしてもいいとか言っちまったし。
これってもしかして、『嫌な思い出は塗り替えましょうか?』的なキスの流れ?
いや、待てよ。
俺も男だし、マスターもいくら綺麗と言っても男だ。
そんな事はないはず……!
朱く誘惑的な色を放つマスターの瞳は俺から視線を離すことはない、そのまま上体を屈めソファーへと座っている俺に視線を合わせてくる。
自然な動作で顎を掬われ、唇の端に親指が触れる。

これは……これは、どう考えたってキスの流れ………!!!

絶対嫌だと思うのに、なんだか抗えない雰囲気に俺は両瞼をぎゅっと落とした。


「───那由多くん、そろそろ《idea─イデア─》 化しておいたほうがいいかもしれませんね。」

「え?キス?…じゃなくて、い、いいいいイデア化???」

勿論俺の覚悟は勘違いという名の暴力で打ち砕かれる。
どうやらまた俺の早とちりだったらしく、一気に顔に熱が登る。
頭から蒸気が出そうなほどの恥ずかしさに吃りながら、返答し視線を瞬かせた。

「千星さん、前言っていたエネルギー化の事ですよ。
結構、いい量になってると思うので、体内に溜め過ぎる前に外に出してもらったほうがいいと思います。」

晴生が横から俺を覗き込んでくる。
彼の能力の“アナライズ”を使用しているようで、翡翠の瞳に白い輪っかのような光が輝いている。
晴生がそう言うのなら間違いないだろう。
確か、溜めすぎると爆発するって言ってたやつだよな。
それならさっさとやっちまったほうがいい。

「マスター、お願いします。」

「わかりました。と、言っても僕の方はもう条件は満たしているので後は集中して貰えれば…」

俺がまた視線を合わせるとマスターは片膝を付き直し、更に俺に密着するように身体を寄せ、俺の唇を透き通った白い指でゆっくりと撫でる。
漂う甘いフェロモンのような香りに頭がクラクラし、どうしても顔に熱が上がるが、ここはぐっと堪えるところだ。
那由多、男だろ!しっかりしろ!
なんだか思考は全く違うところに行っていたが少し上がっていた呼吸を整えて集中する。
集中するってなんだろうと思いながらマスターの不思議な色合いの瞳をジーっと見詰めた。
マスターはいつも通りの笑みを湛えながらこちらを見詰めていた。


「…………………。」


何分過ぎただろう。
カップラーメンくらいなら既に作れているかもしれない。
マスターの表情は全く変わらずに微笑んで俺を見詰めている。
マスターのみならず他の皆も、九鬼オーナーすらも読んでいる本越しに俺に視線を向けていた。
晴生の言い方だったら《idea─イデア─》 化はエネルギーを取り出すはず。
なんとなーく、俺的には丸い光の塊的な物をどうにかして取り出すのかと思っていた。
もしかして、俺って《idea─イデア─》 化もノーアクションとか言うやつで終わる感じか?

《idea─イデア─》 化のことを全く知らない俺はゆっくりと小首を傾げる。

「………………那由多くん、エネルギーを一か所に集めてもらわないと抽出出来ません。」

「え!?それってどうやるんですかっ!」

「どうって…体の中を巡る氣を一点に集める感じですかね…場所は口でも手でもお腹でも胸でもどこでもいいんですが」

「氣……氣?……腹に力を入れる感じですか?」

そう言って俺は腹筋に力を入れてみるが、マスターは微笑んだままで動かない。
それどころかゆっくりと笑みが苦笑へと変わって行き、一度俺の唇から手を離して、俺の腹部をそっと撫でる。

「………困りましたね。これでは《idea─イデア─》 化は難しいですね。
那由多くんを僕が洗脳してしまえば出来なくはないと思いますが、耐性がない彼では失敗すると精神崩壊を起こしかねないし…。」

腹部に置かれる指先が擽ったく俺は身体を小さくする。
そして、いつもの調子で恐ろしい言葉を落とすのはさすがマスターとしか言いようが無い。
ゴクリと大きく俺は喉を上下させ、マスターが悩ましげに視線を遊ばせマスター自身の顎に親指を置く様を見つめる。

「それに、できれば僕は君には入りたくない。」

ハッキリと言い捨てられる言葉になんだか否定されたようで心臓が痛む。
きっとマスターのことだから意味があっていっているのだろうけど、直接過ぎて凹む!
て、いうかこれって取り出せなかったら爆発するんだよな!?

「どうにかならないんですかッ?」

慌てるようにマスターの腕を掴み、身を乗り出すとマスターは俺をあやす様に身体を支え背中を撫でる。
俺には苦笑を零してから、探るような視線を周りのメンバーに流していく。


ΞΞ haruki side ΞΞ


千星さんのエネルギーが一か所に集まらねぇようだ。
そもそも神功が悪い。
俺ですら《idea─イデア─》 化するときに神功の精神が手のようになってねっとりと俺の体を弄り、何かを取り出していくような感覚は慣れない。
つーか、嫌いだ。
もっとスムーズに取り出せない奴に非があると俺は肩を竦めた。
マスターの視線がゆっくりと俺達に流れていく。
俺と同じ考えなら可能性があるのは一人。


「……………一番可能性があるとしたら、巽くん、君…ですかね?
巽くん、昔に那由多くんを治していたように彼の中を活性化させてあげてエネルギーを集めてみてください。」

「わかった。やってみるよ」

気に食わねぇが、俺もマスターに同意見だ。
天夜ならなんとかなるかもしれねぇ。
マスターが千星さんの横から退くと天夜がその場所へと入り込み両膝を付く。
少し悩ましげに視線を斜め上に上げてから千星さんを見つめる。

「んー、どうしよっか那由多。俺との能力の共有は覚えてる?」

「能力の共有?」

「やっぱ覚えてない…?前は那由多に入り込める媒体があったんだけど、今は無いし、どうしよっか…」

「……ッ!じゃあ、お前も無理ってことかよ!?」

「落ち着いて、那由多。まだ、そうと決まった訳じゃ無いんだ…けど。」

そう言って天夜は千星さんの両手を掬い上げてグッと握る。
しかし、エネルギーは集まらないようで、小さく溜息を吐き、他の部分にも触れていくが何も変わらず時間だけが流れていく。
段々と千星さんの表情から血の気が失われていくのを、俺はただただ見守ることしかできず、グッと眉を寄せた。

俺的にも考えが無いわけではない。
しかし、そのポイントに触れるのはなんつーかできれば拝みたくない。

「はぁ…。やっぱ無理だよねー。
じゃあ、もうちょっと入り込んだやつにするね。
那由多、痛いのと痛くないのどっちがいい?」

「え!?なんだよそれ!痛くねぇほうがいいに決まってるだろ!」

「じゃあ…」

天夜が千星さんの頬を両手でグッと掴む。
その次の行動はなんだか分かってしまって俺は少しだけ視線を下へと向けた。

「我慢してね。」

ニッコリと天夜が笑ってるような笑っていないような笑顔を千星さんに向けると、同時に二人の唇が重なる。

「ん─────────!!!???!」

千星さんの悲鳴にならない悲鳴が走り、バンバンと勢い良く天夜の背中を叩くが、奴は全く動じず唇を深く合わせていく。
目の前の光景に視線を完全に逸らしたくなるが、俺は能力を発動しているため逸らしてもさして意味はない。
寧ろ意味がないなら“診る”べきだ。
唇を触れ合わせただけで変化はない、天夜が俺の方へと視線を向けてきたのでデータが欲しいということだろう首を緩く横に振ってやる。
そうすると奴は頬の手を片方滑らせて千星さんの後頭部を支えるようにし、更に深く口付ける。

「ちょ…、…たつみ…な、にかんが、…て。ンッ!ちょ!まじ、やめ!!!」

嫌がる千星さんを力ずくで抑え込み、喋った時に出来た隙間に舌を差し込み、なんつーか見てるこっちが恥ずかしい気分になるような、ディープキスが目の前で繰り広げられている。
勿論男同士だ。
千星さんの体温が全体的に上昇し、呼吸値も上がり辛そうだが、体の中を巡る気エネルギーの流れは形あるものになってきている。
千星さんだけでなくて、見てるこっちも体内数値がめちゃくちゃ荒れているので色々気が散るが…。
俺は自分の目もとが少し紅潮しているのがわかり、さっきから何度か視線が泳いでいる。
俺のそんな思考を他所に、九鬼や神功や明智は数値もいつも通りで真っ直ぐに二人のキスを眺めていた。
つーか、ここ日本だよな!日本人の男同士でこんなことしてんのになんでコイツ等は平然としてんだよ。
頭に手をやりつつ溜息を吐いたところでまた天夜がこちらに視線を向けたので小さく頷いてやる。

すると天夜の口角が上がり、キスの角度を変えていく。
千星さんの顎を上げ、上からキスをするようにソファーに片膝を乗り上げ、…舌を盛大に絡めていた。

「はっ……那由多、ちゃんと飲んで」

「ンッ、………巽、なんのつも、ッ………………!」

ゴクリと音を立てそうなくらい大きく千星さんの喉が上下する。
その瞬間千星さんの体内数値がゴロッと変わる。
よく見るといつの間にか天夜が千星さんの腹部に片手を置いていて、そこから引っ張り出すようにすると、少し青みがかった球体を引きずり出していく。
いつものように弾けることなく天夜の手の中で青みがかったエネルギー体が渦巻いた。

「ふう……、と、ゴメン、でも、うまく行ったみたい」

「はっ、……最悪ッ、なんで巽と、こんな…」

「痛くないほうがいいって言ったの那由多でしょ?」

「はぁ!?じゃあ痛い方だったらなんだったんだよ!?」

「血同士を混ぜてみようかな、って思ってた。」

天夜が人差し指の爪で自分の手首を切るような動作を千星さんへと見せる。
千星さんの顔が赤くなったり青くなったりしているが体内のエネルギーの数値は落ち着いたようだ。
確かに血の共有は俺も考えた。
そうなると千星さんが血を飲むか、二人の傷口を合わせてみるかになるので、キスよりも現実的な痛い目を見る必要がある。
天夜が、「ゴメンネ。」と、千星さんの頭をポンと叩くと千星さんは服の袖でめちゃくちゃ口許を拭っていた。
なんか、そこは少しだけ天夜に同情した。

「ラケ。《idea─イデア─》 を地下の鳥籠までお願いできますか?」

一部始終を見守っていたマスターが、シロフクロウのロボット、ラケダイモンを呼ぶ。
少し経つとどこからとも無く羽音が聞こえてくる。
イデアさんが昔飼っていたロボットは天井付近にある専用の穴から無愛想な表情で入ってきて、天夜側に行くと千星さんから抽出した薄い青色エネルギーの塊を鋭い鉤爪で吸着するかのように掴み上げた。

「おわ!?これって、カウンターの上にあったやつですよね、動くんだ…」

シロフクロウを見た千星さんの声が部屋に響く。
ラケダイモンは喫茶【シロフクロウ】のマスコットキャラであり、日中はカウンターの中のオブジェの木の上にいる。
開店中は何もなければ全く動かないので置物だと勘違いしてる客が大半だと思う。
千星さんが、物珍しそうにシロフクロウのロボット覗き込む。
そのとき、キランと赤い目が光った、これはマズイと思った時には遅く、千星さんの額にはラケダイモンの嘴が刺さり、ドピュと音がしそうなほどきれいな血しぶきをあげて、またソファーにお倒れになった。
俺の「大丈夫ですか!」よりも早く、先程の要領で天夜が治療したので大事には至らなかったが。

「ってぇ!!なんだよ!この!凶暴なやつは!!!」

ラケダイモンは普段あんな事することは殆どねぇんだけど。
たまに来る無遠慮な客を追い払ったりするときは突付くこともあるが…。
ラケダイモンの寝床は地下の俺が便利道具を開発するときに使っているラボなので、後でメンテナンスしておこうと俺は溜息を吐いた。

それにしても。
千星さんと平然とキスをし、今もまた倒れてしまった彼を看病するように身を寄せている天夜に、俺は静かに眉間に皺を寄せた。



End


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