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季節のお話【番外編】
あけましておめでとうございます!!
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「お!なゆ!あけおめ~ことよろ~」
「よー、あけおめー」
年始早々喫茶【シロフクロウ】のメンバーで集まって初詣に行くことになった。
俺と剣成は実家に帰省組なので大通りでたまたま出会って二人で喫茶【シロフクロウ】へと向かう。
俺も九鬼オーナーが用意した正月用の着物を着ているが正直、着ていると言うよりは着られているといった感じなのに流石古武道の宗家である剣成はかなりさまになっていた。早朝じゃ無かったらかなり人目に付いたと思う。
「なゆ、実家で何してたんだよ」
「ゲーム」
「は?それってシロフクロウの休日と変わんなくねぇ?」
「うるさいなー、そういう剣成は何してたんだよ」
「稽古」
「それこそ変わらねぇだろ」
「兄貴が居たしなー……」
「厳しんだっけ?」
「んや、長兄が鬼よりも強い……マスターとかオーナークラス」
「あんなの他にもいるのかよ」
「ははっ、世界は広いからなー。つってもあの2人はその中でもトップクラスだけどな」
「……一般人にはわかんねー世界だぜ」
「まーな。あ、あと、餅つきしたぜ」
そんな他愛もない話をしていると喫茶【シロフクロウ】が見えてきた。
入り口の門がすっかりと正月の装いになっており、立派な門松にしめ縄、なんなら門の上には獅子舞までも居た。
間違いなく九鬼オーナーの仕業であるがもうこれくらいでは驚かなくなってしまった。
近づくにつれ二つの影が見える。
「千星さん!あけましておめでとうございます」
「那由多、おめでとう。今年もよろしく」
「おーおめでとう」
晴生と巽だ。
晴生も美形なので着物がめちゃくちゃ似合ってるし髪もセットしてあるので外人モデルにしか見えない。
そして巽もああ見えて割としっかりと筋肉質な体つきをしているので甘いマスクに和風な衣装が似合っていた。
どうやら2人は俺への挨拶がほぼダブったことが気に食わなかったようで言い合いが始まった。勿論先に噛みついたのは晴生である。
「テメェ、新年早々いい加減にしろよな。俺の千星さんへの年始一発目の挨拶が……!」
「ゴメンゴメン。俺も顔見たらすぐに言いたくなったから仕方ないかな」
「まー、まー新年早々熱くなんなって」
「明智は黙っとけ」
「そもそもなんで那由多と一緒にいるの?」
そして去年と全く同様に剣成が止めに入って、結局剣成が二人から詰め寄られるパターンへともつれ込んだ。
剣成が助けを求める目をしていたけど俺が入ると余計に拗れるのでそっと距離を取った。
海から吹き込んでくる風が冷たくてストールに顔を埋めた。
「あけおめ~♪お、なゆゆ馬子にも衣装だネ」
「おめでとうございます。オーナーは新年早々ひとこと多いですね」
「ひっどーい、左千夫くんもヒドイと思うよね」
喫茶【シロフクロウ】の最上階へと繋がるエレベーターから九鬼オーナーが降りてきた。
相変わらずファーショールもでかいし、柄も派手だし、なんと言うか目立つ。
そしてまた似合う。認めたくないが見た目だけなら文句のつけようがないと思う。
そしてその後ろから喫茶【シロフクロウ】のマスターが姿を現した。
「明けましておめでとうございます。皆さんお待たせしました」
「お、おめでとうございます……っ!」
マスターが現れた瞬間そこだけ別世界だった。派手なものも身につけている筈なのに品があって落ち着いた印象になるのが不思議だ。同じ九鬼オーナーが用意した着物だとは思えないほどに美しいし完璧に着こなしていた。
俺みたいに着物のデータを全自動で着用したのではなく、同じデータの布でも自分で着付けをしたのが分かるほど自分の体に合った着こなしだった。
ぼーっと見惚れていたら視線に敏感なマスターと目があって微笑まれてしまった。
ヤバい興奮しそう……!!
「さて。お昼からはお店を開けますのでそろそろ行きましょうか」
オーナーとマスターが先導して神社までの道を歩く。
大きい神社ではなく一番近い氏神様のところにいくと言っていた。宗教的な知識が乏しい俺には分からないけど、大きい神社だと人目に付きすぎるのでそこはよかったとしておこう。
それでも新年だと言うこともあってある程度人は居た。
マスターは作法には詳しいので後ろについて真似をするだけでさまになるし、勉強になる。
俺も流石に二礼二拍手一礼は知っているので、参拝の為に賽銭箱の前まで来ると賽銭を投げ入れた。
他のみんなも色々お願いしてそうだけど俺はこう言う時はあまり思い浮かばないか、逆に欲まみれで絶対神様は叶えてくれないなと思う。今日は前者で今年一年の事で願うことは思い浮かばなかったので喫茶店のことを祈念することにした。
〝喫茶【シロフクロウ】をこれからもよろしくお願いします〟
何をとか何がとかは思い浮かばなかったけど頭の中にはアンドロイドの白梟〝ラケダイモン〟の姿が浮かんだ。
今年はもう少し懐いてくれたらいいんだけどな。
「おっし、終了だな。おみくじ引こうぜ!」
「あ、おい明智!千星さんが先だろッ!」
「那由多。喉乾いてない?」
「ん。まだ大丈夫」
「左千夫クン、甘酒のレシピ巫女さんが教えてくれるって♪」
「お昼から喫茶【シロフクロウ】で振る舞おうと思っていたので調度いいですね」
先に拝殿に向かった剣成の後についていくと、角柱のみくじ筒を渡された。カランカランと音を立てて振っていると後ろから声が掛かった。
『あけましておめでとう、ことしもよろしくね』
「あ、おう。おめでとう──────」
そう言って振り返った先には誰も居なくて俺はみくじ棒を箱から取り出した。
→ツイッターにあなたまおみくじありまーす
https://shindanmaker.com/1149516
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あけましておめでとうこざいます。
去年は大変お世話になりました。
あなたのタマシイいただきますは今年も継続して書いていきますので宜しくお願いします。
今年は過去編が終わったのであなタマでの絶有主《ゼウス》編が始まります。
イデアと同じプログラムのアクラシアや、さっちんの過去を知っている薬師河悠都が出てきます。
去年同様今年も楽しんで応援していただけたら幸いです!!
おみくじも(笑)楽しんでくださいね。今年も良い年になりますように! いるかとう
あけましておめでとうございます!
去年はたくさん読んでいただきありがとうございました!
ブクマやアンケート、感想などもいただき大変ありがたく思っています!
今年も那由多達のお話は続きますので、どうぞよろしくお願いいたします!
ストーリーももちろんどんどん深く進んでいきますし、エロもまた色んなプレイが見れるかと思います。笑
私も一読者として楽しみです!!
今年も一緒に楽しんでいただければ幸いです! ろめの
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