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第24話 魔マ王、取り決めごとを決める。
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「ん~……。さっきまで居た人数の中で一人足りないみたいだけど、とりあえずあなた達に命令するわ~」
考える仕草をしてから、魔マ王は今この場に居る魔族達を見たのじゃ。
見られた魔族達は一斉に頭を垂れて、声を揃えたのじゃ。
「「「「はっ! 何なりとお申し付けください、魔王様っ!!」」」」
「まず最初に、今の私は魔王じゃなくて、魔マ王よ~」
「「「「は……? は――、はっ! かしこまりましたぁ……!!」」」」
うん、そんな事を言われたら……普通に戸惑うじゃろうな。
大臣もどう言うことなの? という風にザッコを見るのじゃが、彼は優しく首を振るだけじゃ。
戸惑いつつも進み続ける状況の中、次に魔マ王は……。
「次に、勇者が目覚めたわ~。そして、勇者は旅をして強くなって、最終的にここに来るけど……道中会ったとしても戦うのは良いけど~、殺しちゃ駄目よぉ。殺したら~……――生きてる事を後悔させてあげるわ」
「「「「っ!? か、かしこまりましたぁ!!」」」」
殺気、マジもんの殺気が彼らに突き刺さったのじゃ。
その瞬間、彼らから零れんばかりの汗が噴出し、反論も出来ないまま頭を下げることしか出来なかったのじゃ。
けれどその殺気の理由がまったくわからず、彼らは頭を悩ませるばかりじゃった。
そして、最後に……。
「私はこのまま、この城に戻るけど~、ちょっと壊れている場所とか修理して欲しいわね~。あと、毒湖もちゃんと毒を抜くようにねぇ? 大臣、大丈夫かしらぁ?」
「はっ。お任せください魔王さ……魔マ王様。至急修理を行える者達を収集いたします」
「あぁ、それとそこのゴミ=デス君も一緒に連れていって上げてちょうだい」
「かしこまりました。……おい、行くぞゴミ=デス」
「ワ、ワカリマシタ……」
若返った大臣にゴミ=デスと言われたとしても、彼は虚ろな瞳で頷きフラフラと立ち上がり、大臣の後を追うように歩き出していったのじゃ。
それを見届けてから、残った魔族達を魔マ王は見たのじゃ。
一方、見られた魔族達はビクリと震え始めたのじゃが、必死に悟られないようにしておる。
「……あ、大臣にも残るべきだったわね~。ウッカリしたわ~。まあ、後から言えば良いわよねぇ? それじゃあ、今から魔王軍の方針を決めるわね~?」
「おおっ!! まお……魔マ王様! 遂に世界征服を成されるのですねっ!?」
「するわけないでしょぉ~」
「…………そ、そうですか……」
頬に手を当てホワワンとする魔マ王の言った言葉に対して、魔族の一人が瞳を輝かせながら拳を握り締め叫ぶ。
じゃが、そんな彼の叫びを一蹴するように、魔マ王は優しく言ったのじゃ。憐れ。
「で、では、いったい何を行うのですか……?」
「勇者との戦いは良いけれど、殺しては駄目。世界征服はしない……、魔マ王様はいったい何を?」
「そうねぇ……。言うなれば、恐怖を高めていく……かしらぁ?」
「「「恐怖を高める……ですか?」」」
恐怖を高める。その言葉に魔族達は一様に首を傾げおった。
ワシ? ワシもさっぱりわからん!
彼らは魔マ王の言葉の続きを待つ。
そんな彼らの視線を受けながら、魔マ王は説明を始めたのじゃ。
「あなた達は、あっさり殺されてしまうのと……。痛めつけられるだけ痛めつけられて、立ち去られて……しばらくしてからまた来られるの。どっちがイヤかしら?」
「「「え?」」」
「例えば今までみたいに街を襲ったとするわ。家々は燃え上がり、モンスター達の雄叫びと人間の悲鳴が木霊する。もちろん住民は皆殺しよ。どうかしら?」
イメージを口にし、魔マ王は戦うことが好きですといった様子の魔族に問いかけた。
もちろん答えは……。
「それは、凄く心地良く晴れ晴れとします」
「そうねぇ。でもそれって一時的なものなのよ? 怖し殺して、また新しい街を襲う。それを繰り返していったら魔族とモンスターだけが蔓延る世界となるわ~」
「それで良いのでは無いのですか?」
「駄目よ~。そんなことになったら、この世界は停滞して最終的には神が世界を壊すから~」
えっ!? ワシ、壊さないよ? 壊そうとしても世界なんて壊せるわけが無いのじゃよ?
魔マ王の言葉にワシはショックを受けておるのじゃが、魔族達も神という言葉に苦虫を噛み砕いたような顔をし始めたのじゃ。
「……では、魔マ王様。魔マ王様が望まれているのは、先程仰った後者なのですか?」
「そうよ~。分かり易く言うと、殺すよりも心を圧し折って、それでも何とか復興しようと思った矢先にまた心を圧し折ってあげるのよぉ。止めてくれ~、いやだ~、いやだ~って悲鳴が何度行っても聞こえてくるの。簡単に殺すのよりも良いって思わないかしらぁ?」
「…………い、言われてみれば、良いかも知れませんね……」
「そ、そうだな……。一度に食べるのも良いが、それはそれで美味しいと感じられるかも知れん……」
「そのような考え方があるのですね……」
魔マ王の言葉を聞き言っていた魔族達は頷き、目から鱗を零す勢いで呟き始めおる。
どうやら魔マ王の言葉は彼らにとってのセンセーショナルだったようじゃな。
というか、今までの魔族の考えがやばかったんじゃよなぁ……。世界征服開始で他種族皆殺し、良くて奴隷と言う考えが……。
まあ、一思いに殺されるのとジワジワ追い詰められていくの、どちらが彼らにとっての天国なんじゃろうか……。
そう思いながら、その考えが浸透していく魔族達を見る魔マ王を見ながら、ワシは呟く。
『……で、本当の所は?』
『あっさりと人を殺したら、ヨシュア悲しんじゃうじゃないの。だから、心を圧し折るだけ圧し折ってヨシュアが助けるのを見て、勇者と言う存在を人に知らしめて行くのよ~♪』
…………届いた返事に、ワシは眉根を寄せるのじゃった。
考える仕草をしてから、魔マ王は今この場に居る魔族達を見たのじゃ。
見られた魔族達は一斉に頭を垂れて、声を揃えたのじゃ。
「「「「はっ! 何なりとお申し付けください、魔王様っ!!」」」」
「まず最初に、今の私は魔王じゃなくて、魔マ王よ~」
「「「「は……? は――、はっ! かしこまりましたぁ……!!」」」」
うん、そんな事を言われたら……普通に戸惑うじゃろうな。
大臣もどう言うことなの? という風にザッコを見るのじゃが、彼は優しく首を振るだけじゃ。
戸惑いつつも進み続ける状況の中、次に魔マ王は……。
「次に、勇者が目覚めたわ~。そして、勇者は旅をして強くなって、最終的にここに来るけど……道中会ったとしても戦うのは良いけど~、殺しちゃ駄目よぉ。殺したら~……――生きてる事を後悔させてあげるわ」
「「「「っ!? か、かしこまりましたぁ!!」」」」
殺気、マジもんの殺気が彼らに突き刺さったのじゃ。
その瞬間、彼らから零れんばかりの汗が噴出し、反論も出来ないまま頭を下げることしか出来なかったのじゃ。
けれどその殺気の理由がまったくわからず、彼らは頭を悩ませるばかりじゃった。
そして、最後に……。
「私はこのまま、この城に戻るけど~、ちょっと壊れている場所とか修理して欲しいわね~。あと、毒湖もちゃんと毒を抜くようにねぇ? 大臣、大丈夫かしらぁ?」
「はっ。お任せください魔王さ……魔マ王様。至急修理を行える者達を収集いたします」
「あぁ、それとそこのゴミ=デス君も一緒に連れていって上げてちょうだい」
「かしこまりました。……おい、行くぞゴミ=デス」
「ワ、ワカリマシタ……」
若返った大臣にゴミ=デスと言われたとしても、彼は虚ろな瞳で頷きフラフラと立ち上がり、大臣の後を追うように歩き出していったのじゃ。
それを見届けてから、残った魔族達を魔マ王は見たのじゃ。
一方、見られた魔族達はビクリと震え始めたのじゃが、必死に悟られないようにしておる。
「……あ、大臣にも残るべきだったわね~。ウッカリしたわ~。まあ、後から言えば良いわよねぇ? それじゃあ、今から魔王軍の方針を決めるわね~?」
「おおっ!! まお……魔マ王様! 遂に世界征服を成されるのですねっ!?」
「するわけないでしょぉ~」
「…………そ、そうですか……」
頬に手を当てホワワンとする魔マ王の言った言葉に対して、魔族の一人が瞳を輝かせながら拳を握り締め叫ぶ。
じゃが、そんな彼の叫びを一蹴するように、魔マ王は優しく言ったのじゃ。憐れ。
「で、では、いったい何を行うのですか……?」
「勇者との戦いは良いけれど、殺しては駄目。世界征服はしない……、魔マ王様はいったい何を?」
「そうねぇ……。言うなれば、恐怖を高めていく……かしらぁ?」
「「「恐怖を高める……ですか?」」」
恐怖を高める。その言葉に魔族達は一様に首を傾げおった。
ワシ? ワシもさっぱりわからん!
彼らは魔マ王の言葉の続きを待つ。
そんな彼らの視線を受けながら、魔マ王は説明を始めたのじゃ。
「あなた達は、あっさり殺されてしまうのと……。痛めつけられるだけ痛めつけられて、立ち去られて……しばらくしてからまた来られるの。どっちがイヤかしら?」
「「「え?」」」
「例えば今までみたいに街を襲ったとするわ。家々は燃え上がり、モンスター達の雄叫びと人間の悲鳴が木霊する。もちろん住民は皆殺しよ。どうかしら?」
イメージを口にし、魔マ王は戦うことが好きですといった様子の魔族に問いかけた。
もちろん答えは……。
「それは、凄く心地良く晴れ晴れとします」
「そうねぇ。でもそれって一時的なものなのよ? 怖し殺して、また新しい街を襲う。それを繰り返していったら魔族とモンスターだけが蔓延る世界となるわ~」
「それで良いのでは無いのですか?」
「駄目よ~。そんなことになったら、この世界は停滞して最終的には神が世界を壊すから~」
えっ!? ワシ、壊さないよ? 壊そうとしても世界なんて壊せるわけが無いのじゃよ?
魔マ王の言葉にワシはショックを受けておるのじゃが、魔族達も神という言葉に苦虫を噛み砕いたような顔をし始めたのじゃ。
「……では、魔マ王様。魔マ王様が望まれているのは、先程仰った後者なのですか?」
「そうよ~。分かり易く言うと、殺すよりも心を圧し折って、それでも何とか復興しようと思った矢先にまた心を圧し折ってあげるのよぉ。止めてくれ~、いやだ~、いやだ~って悲鳴が何度行っても聞こえてくるの。簡単に殺すのよりも良いって思わないかしらぁ?」
「…………い、言われてみれば、良いかも知れませんね……」
「そ、そうだな……。一度に食べるのも良いが、それはそれで美味しいと感じられるかも知れん……」
「そのような考え方があるのですね……」
魔マ王の言葉を聞き言っていた魔族達は頷き、目から鱗を零す勢いで呟き始めおる。
どうやら魔マ王の言葉は彼らにとってのセンセーショナルだったようじゃな。
というか、今までの魔族の考えがやばかったんじゃよなぁ……。世界征服開始で他種族皆殺し、良くて奴隷と言う考えが……。
まあ、一思いに殺されるのとジワジワ追い詰められていくの、どちらが彼らにとっての天国なんじゃろうか……。
そう思いながら、その考えが浸透していく魔族達を見る魔マ王を見ながら、ワシは呟く。
『……で、本当の所は?』
『あっさりと人を殺したら、ヨシュア悲しんじゃうじゃないの。だから、心を圧し折るだけ圧し折ってヨシュアが助けるのを見て、勇者と言う存在を人に知らしめて行くのよ~♪』
…………届いた返事に、ワシは眉根を寄せるのじゃった。
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