59 / 88
第58話 ファンロン、よしゅあを見るアル。
しおりを挟む
うっぷ、まだ気持ち悪いアル……。
口元を押さえながら、ファンロン空っぽになっているお腹を擦るアル。
「えっと、大丈夫? ファンロンさん」
「だ、大丈夫アル。よしゅあ……」
心配そうにファンロンに声をかけてくれたよしゅあに、ファンロン笑顔で答えるアル。
……本当はお腹空いてるアル。なのに、何か口に入れたらそれだけで吐き気が増してくるアル。
いったい、ファンロンのお腹如何したアルか?
お腹空いてるはずなのに、お腹に食べ物詰まっている感じが収まらないアル……。
「あの、無理しないで……ウィスドムさんと同じように休んでても良いんですよ?」
「大丈夫アル……! それに、ファンロン、よしゅあといっしょに居たいアル」
「……わかりました。けど……本当に無理しないでくださいね?」
よしゅあにファンロンそう言うと、困った顔で折れてくれたアル。
悪いことをしたかも知れないアル。だけど、ファンロンよしゅあといっしょに居たいアル。
ファンロンのせいでよしゅあさらわれたの知ってるアル。だから、危ないときは護るアル……!
「勇者様、スライムを連れて来ましたので、お相手をお願いします」
「わ、わかりました……!」
そんな時、キシの人が桶を持ってきてそれを裏返したアル。
すると、バシャッと水が零れる……ことはなく、ベチャッとスライムが地面に落ちてきたアル。
まごうことなきスライムアル。
ファンロンとウィスはベッドで眠っていたけど、その間に少しでもよしゅあを強くしようって話が城の中で出たアル。
それでキシの人がスライムなどの弱いモンスターを捕まえて、それをよしゅあが居る場所に持っていって、戦う経験を積んでもらおうっていうことになったアル。
よしゅあも初めて聞かされたときは驚いたみたいだけど、僕も強くならなくちゃ。って拳握ってたアル。
そしてこれが初めての試みだったアル。
「い、行きます! て……てやあああああっ!!」
ギュッと剣を握り締め振り上げると、よしゅあはズルズルっと這い回るスライムへと斬り付けたアル。
けど、その振り下ろされた剣はこのままじゃスライム斬れないアルよ? だって、力とか足りていない感じアル。
だけどよしゅあの持っている剣が凄いみたいで、振り下ろした先のスライムはスッと斬られたアル。
そして斬られたスライムは、鳴き声のようなものを上げてからドロッと溶けたアル。
「うわっ!? あ、あ~~……びっくりした」
ドロッと溶けたスライムに驚いてよしゅあは腰を抜かしたけれど、無事に倒せたアル。
その様子を周りは驚きながら見ていたアル。
まあ、そうアルよね? だって、よしゅあの攻撃は……全然ダメージにならない攻撃だったはずアル。
それなのに、一撃でスライムが倒されたアルよ? だったら、驚くのは当たり前アル。
「あ、あんな振り方だと……、スライムは潰れたり、体液を撒き散らすだけだよな?」
「ああ……、オレも昔やった覚えがある。……と言うか、仲間内とつるんでひのきのぼうで叩いた覚えがあるぞ」
「オレもだ。……ただの剣にしか見えないのにな、あれ……」
キシの人が数名ほど話をしているのが聞こえるアル。
でも振り返らずにジッとよしゅあを見ているアル。
だって、頑張っているよしゅあが、凄くかっこよくファンロン思えるアル。
「勇者様、次のスライムを持って来ましたが……大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です! お願いしますっ」
「わかりました。では」
キシダンチョーがそう言うと、キシの人がバケツを裏返したアル。
すると、またスライムがベチャッて落ちて来たアル。
バケツから落ちたスライムはズルズルと這い回って地面を移動するアル。
そんなスライムへと、よしゅあは構えながら近づくアル。
「勇者様、そんなに力を込めなくても大丈夫です。力を込めるのは攻撃の一瞬のみ、それで十分です」
「は、はいっ」
「それとまだ力が無いようですので、あまり振り上げないほうが良いでしょう」
「わかりましたっ」
キシダンチョーが助言を言うと、よしゅあは頷きながら持ち方を変えて行くアル。
そして、今度はめいっぱい振り上げずに軽く持ち上げながらスライムに近づくと、素早く振り下ろしたアル。
今度はさっきみたいにベチャッてならなかったアル。
凄いアル、よしゅあ凄いアル!
少し興奮しながら、ファンロンよしゅあの活躍見てたアル。
見てて分かったけど、キシダンチョーの助言を聞いて行くに連れて、よしゅあの振り方が少しずつさまになってきたアル。
……そういえば、よしゅあが剣持ってるのを見るの、初めてかも知れないアル。
ウィスとファンロンでモンスター倒してたから、当たり前アルね。
そう思いながらよしゅあを見ていると、スライムを4匹倒したところだったアル。
「あ、あれ? 音が、聞こえる?」
「おめでとうございます、勇者様。それはひとつ強くなった……、勇者測定器によるとレヴが上がった状態です」
「そう、なのですか? あ、でも……なんだか力が、湧いてきます」
きょとんとしながらも、よしゅあは自分の手をぐっぱぐっぱと握って開くアル。
ファンロンも、強くなったら同じポーズやってみたいアル。
「ではスライムを追加しますが、よろしいでしょうか?」
「はいっ、お願いします!」
キシダンチョーからの言葉に、よしゅあ元気良く返事したアル。
それをファンロン、吐き気が治まったから笑顔で見てたアル。
この後、よしゅあはスライムを10匹倒して、もうひとつ強くなったアル。
「とりあえず、明日はゴブリンを追加しようと思いますが宜しいでしょうか?」
「は、はい、頑張りますっ!」
キシダンチョーの問い掛けに、よしゅあそう答えたアル。
そして、ファンロンよしゅあの隣で歩いて、お城に戻ったアル。
口元を押さえながら、ファンロン空っぽになっているお腹を擦るアル。
「えっと、大丈夫? ファンロンさん」
「だ、大丈夫アル。よしゅあ……」
心配そうにファンロンに声をかけてくれたよしゅあに、ファンロン笑顔で答えるアル。
……本当はお腹空いてるアル。なのに、何か口に入れたらそれだけで吐き気が増してくるアル。
いったい、ファンロンのお腹如何したアルか?
お腹空いてるはずなのに、お腹に食べ物詰まっている感じが収まらないアル……。
「あの、無理しないで……ウィスドムさんと同じように休んでても良いんですよ?」
「大丈夫アル……! それに、ファンロン、よしゅあといっしょに居たいアル」
「……わかりました。けど……本当に無理しないでくださいね?」
よしゅあにファンロンそう言うと、困った顔で折れてくれたアル。
悪いことをしたかも知れないアル。だけど、ファンロンよしゅあといっしょに居たいアル。
ファンロンのせいでよしゅあさらわれたの知ってるアル。だから、危ないときは護るアル……!
「勇者様、スライムを連れて来ましたので、お相手をお願いします」
「わ、わかりました……!」
そんな時、キシの人が桶を持ってきてそれを裏返したアル。
すると、バシャッと水が零れる……ことはなく、ベチャッとスライムが地面に落ちてきたアル。
まごうことなきスライムアル。
ファンロンとウィスはベッドで眠っていたけど、その間に少しでもよしゅあを強くしようって話が城の中で出たアル。
それでキシの人がスライムなどの弱いモンスターを捕まえて、それをよしゅあが居る場所に持っていって、戦う経験を積んでもらおうっていうことになったアル。
よしゅあも初めて聞かされたときは驚いたみたいだけど、僕も強くならなくちゃ。って拳握ってたアル。
そしてこれが初めての試みだったアル。
「い、行きます! て……てやあああああっ!!」
ギュッと剣を握り締め振り上げると、よしゅあはズルズルっと這い回るスライムへと斬り付けたアル。
けど、その振り下ろされた剣はこのままじゃスライム斬れないアルよ? だって、力とか足りていない感じアル。
だけどよしゅあの持っている剣が凄いみたいで、振り下ろした先のスライムはスッと斬られたアル。
そして斬られたスライムは、鳴き声のようなものを上げてからドロッと溶けたアル。
「うわっ!? あ、あ~~……びっくりした」
ドロッと溶けたスライムに驚いてよしゅあは腰を抜かしたけれど、無事に倒せたアル。
その様子を周りは驚きながら見ていたアル。
まあ、そうアルよね? だって、よしゅあの攻撃は……全然ダメージにならない攻撃だったはずアル。
それなのに、一撃でスライムが倒されたアルよ? だったら、驚くのは当たり前アル。
「あ、あんな振り方だと……、スライムは潰れたり、体液を撒き散らすだけだよな?」
「ああ……、オレも昔やった覚えがある。……と言うか、仲間内とつるんでひのきのぼうで叩いた覚えがあるぞ」
「オレもだ。……ただの剣にしか見えないのにな、あれ……」
キシの人が数名ほど話をしているのが聞こえるアル。
でも振り返らずにジッとよしゅあを見ているアル。
だって、頑張っているよしゅあが、凄くかっこよくファンロン思えるアル。
「勇者様、次のスライムを持って来ましたが……大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です! お願いしますっ」
「わかりました。では」
キシダンチョーがそう言うと、キシの人がバケツを裏返したアル。
すると、またスライムがベチャッて落ちて来たアル。
バケツから落ちたスライムはズルズルと這い回って地面を移動するアル。
そんなスライムへと、よしゅあは構えながら近づくアル。
「勇者様、そんなに力を込めなくても大丈夫です。力を込めるのは攻撃の一瞬のみ、それで十分です」
「は、はいっ」
「それとまだ力が無いようですので、あまり振り上げないほうが良いでしょう」
「わかりましたっ」
キシダンチョーが助言を言うと、よしゅあは頷きながら持ち方を変えて行くアル。
そして、今度はめいっぱい振り上げずに軽く持ち上げながらスライムに近づくと、素早く振り下ろしたアル。
今度はさっきみたいにベチャッてならなかったアル。
凄いアル、よしゅあ凄いアル!
少し興奮しながら、ファンロンよしゅあの活躍見てたアル。
見てて分かったけど、キシダンチョーの助言を聞いて行くに連れて、よしゅあの振り方が少しずつさまになってきたアル。
……そういえば、よしゅあが剣持ってるのを見るの、初めてかも知れないアル。
ウィスとファンロンでモンスター倒してたから、当たり前アルね。
そう思いながらよしゅあを見ていると、スライムを4匹倒したところだったアル。
「あ、あれ? 音が、聞こえる?」
「おめでとうございます、勇者様。それはひとつ強くなった……、勇者測定器によるとレヴが上がった状態です」
「そう、なのですか? あ、でも……なんだか力が、湧いてきます」
きょとんとしながらも、よしゅあは自分の手をぐっぱぐっぱと握って開くアル。
ファンロンも、強くなったら同じポーズやってみたいアル。
「ではスライムを追加しますが、よろしいでしょうか?」
「はいっ、お願いします!」
キシダンチョーからの言葉に、よしゅあ元気良く返事したアル。
それをファンロン、吐き気が治まったから笑顔で見てたアル。
この後、よしゅあはスライムを10匹倒して、もうひとつ強くなったアル。
「とりあえず、明日はゴブリンを追加しようと思いますが宜しいでしょうか?」
「は、はい、頑張りますっ!」
キシダンチョーの問い掛けに、よしゅあそう答えたアル。
そして、ファンロンよしゅあの隣で歩いて、お城に戻ったアル。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
才能は流星魔法
神無月 紅
ファンタジー
東北の田舎に住んでいる遠藤井尾は、事故によって気が付けばどこまでも広がる空間の中にいた。
そこには巨大な水晶があり、その水晶に触れると井尾の持つ流星魔法の才能が目覚めることになる。
流星魔法の才能が目覚めると、井尾は即座に異世界に転移させられてしまう。
ただし、そこは街中ではなく誰も人のいない山の中。
井尾はそこで生き延びるべく奮闘する。
山から降りるため、まずはゴブリンから逃げ回りながら人の住む街や道を探すべく頂上付近まで到達したとき、そこで見たのは地上を移動するゴブリンの軍勢。
井尾はそんなゴブリンの軍勢に向かって流星魔法を使うのだった。
二日に一度、18時に更新します。
カクヨムにも同時投稿しています。
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
生まれ変わったら飛べない鳥でした。~ドラゴンのはずなのに~
イチイ アキラ
ファンタジー
生まれ変わったら飛べない鳥――ペンギンでした。
ドラゴンとして生まれ変わったらしいのにどうみてもペンギンな、ドラゴン名ジュヌヴィエーヴ。
兄姉たちが巣立っても、自分はまだ巣に残っていた。
(だって飛べないから)
そんなある日、気がつけば巣の外にいた。
…人間に攫われました(?)
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる