悪役令嬢に転生しましたが、破滅フラグが立ちおわっているので足掻きまくったら魔王になって乙女ゲーを間近で見る事になりました。

死亡フラグに対抗するための第二幕

２章プロローグ その１ 今後の方針を話し合うことにしました。

　魔王城突入からカリウスとの出会いとその後の家族の紹介があって、そのあとのゴニョゴニョ……

　えっと、とにかく今日は私達が家族として始まってからの二日目になります！

　とりあえず今は朝で、今私はクリスちゃんとリラちゃんとライ君とアリアと一緒の部屋にいます。

　なんでいるかと言えば交流を深めるために夕飯を食べてお風呂に入って、その後リラちゃんとライ君を膝に乗せてお茶をしていたらそのまま２人が寝ちゃったのでお開きに。

　ベッドに寝かせて自分達の部屋に戻ろうとしたんだけど――

「かあさま……」

「かあたま……」

　という風に可愛い寝言を言いながらしがみ付いてくるので母性が刺激されてしまって……

　クリスちゃんの方を見たら苦笑いして言われたのよね。

「出来たらそのまま一緒に眠ってもらえませんか？この子達、まだ甘えたい盛りなのに私じゃ足りなくて……」

　そういってちょっと悲しそうな、そんな顔されたら放っておけないわね。

「分かったわ、それならクリスちゃんも一緒にね？」

　そう言ったら恥ずかしそうな嬉しそうな、そんなはにかんだ笑顔を見せてくれたんだからお姉さん胸キュンよ。

　３人纏めて抱きしめてグッスリと眠らせてもらいました。

　因みにカリウスは当然独りよ？

　流石に元妹とはいってもあの子も男の子だからね。

　私も元兄だけど、それは体面的にだめだからね、また今度別のところで甘えさせてあげるわ。

　ちょっと寂しそうな顔してたし、あの子の気持ちも分かるから。

　それ以前にあんな事言われてるからね、ちょっと決心が付かないけど、悪いようになんてできないわ。

　クリスちゃんに聞かれたのでそう答えたら良い笑顔で言われたわ。

「それじゃあ一足先に未来のお姉さまに存分に甘えさせてもらいます！」

　その言葉を言う顔は楽しそうで、ちょっと寂しさもある、そんな顔してたわ。

　その寂しさを埋めてあげなきゃいけないって思ったから、彼女の事はこれから実の妹と思ってカリウスと一緒に可愛がってあげるつもり。

　カリウスにも私以上に可愛がってあげないと承知しないぞって言わなきゃね。

　あの子の方が私よりこの子の気持ち分かるはずだからね。

　そうしてアリアも呼んで二人でクリスちゃんを愛でていたらいつの間にか皆寝ちゃって、目が覚めたらアリアに抱き着いてるクリスちゃん。

　リラちゃんとライ君はこっちにいるからいいもんね！

　ちょっとそんな事でアリアに対抗心を燃やしてたらアリアの目もパチッと言う音がするくらいにパッと開いて起床する。

　それがここまでの流れかな？

　そして私達は朝食を食べた後に今後の方針を話し合うことにした。