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14 明暗の森
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地竜の変異種を回収した俺は光の漂う光と闇の共生する区画に足を踏み入れていた。
異常なまでに大きく育った草木や、3人で抱えても足りない位の巨木があちらこちらに立ち並ぶ深い森の中、日の光は射さないが、いたる所にある草木やヒカリゴケ、綿毛のようなものや蛍のような光が散らばる幻想的な秘境である。
今も光の綿毛のような物がホウセンカが破裂するように宙に向けて放出されて漂いだす。
そんな秘境の空気にはもう一つ特徴があった。
魔素が多すぎると言っても過言ではないほどに豊富なのである。
魔素が豊富だとどういう事が起こるかというと、耐性が無い者は魔力酔いという現象を起こし、乗り物酔いのような症状で著しく調子を落とす。
また、魔力の出力が変化するので、魔法を主軸において戦う者はコントロールを乱しやすくなる。
それだけでなく、魔力適正が無い者は高山病のような症状を起こし、体調を崩し、拗らせた場合は命を落とす者もいる。
それが魔素が豊富過ぎる場所の生物への影響である。
それとは逆に魔獣にはそれは起こらない。
むしろ栄養が多くあるようなものなので、大きく、強靭で且つ活発に動けるようになる。
つまるところ、ここは魔獣のホームフィールドと言っても過言ではないのである。
そんな中で育つ魔獣はランクが高くなり、最低でもAAランクの群れであり、外で見かければ狂乱を起こす程の者達である。
とはいえ、俺が鱗をもらいに来た聖龍は脅威度不明とされているし、この森には他にもSSランクがいるって言う噂だからその辺りの者達は餌にしかならない。
クウの案内で森を進む。
途中でAランクの白いライオンの群れや白い大蛇、5メートルくらいの蟷螂等の姿を見たが、此方を一瞥するとそのまま離れていった。
戦闘にはならなかったが、ライオンは個体がAAランクで群れでSランク相当、大蛇と蟷螂はSランク相当の圧を感じた。
その事を不思議に思いながら歩を進める。
そしてそのまま歩を進め、何種類かの魔物との遭遇するが、一度も戦闘にならずに歩みは進む。
そして視界が開けて空気が変わる。
森が開けた場所は大きな湖になっており、その中心には島と神殿が聳え立つ。
どこか騒がしさのあった光源達は動きを止め、静かに光を提供するのみ。
動く者もなく、ただ森から、天から、湖からの光が神殿を優しく照らす。
そこは静謐であった。
その厳かな空間に息を呑み、しばし見惚れてしまう。
突然頭を軽い衝撃が走った。
我に返った時にはクウが走り出していた。
最初に会った時の姿に戻り走り、湖に浮かぶ飛び石をポンポンと軽快に飛び移るクウ。
その姿を追って歩き出す。
湖に着き1つ、2つと飛び移る間にクウは渡りきりそのまま神殿の中へ入る。
渡り終えた所で追いかけて神殿の中で見たものは信じられないような光景であった。
青い瞳に透き通るような白い肌、そこに流れる髪も白く幼い身体を包む装束は白の上に赤の袴。
その幼女と戯れる狐のクウ。
その光景だけ見ればここが魔境と呼ばれるような場所の奥地だと忘れてしまうようなその光景に頬が緩む。
「うん、そうなんだ、じゃああの人が?」
不意に顔を上げた幼女と視線が合う。
「ようこそ、ロイドさん。今お母さん呼んでくるから、ちょっとまっててね。」
そう言って背中に翼を広げ神殿の奥に飛んでいく。
その姿に呆気にとられているとクウにじゃれつかれて我に返る。
「あの子に会うのがお前の目的だったのか?」
肯定するように一鳴きするクウを撫でてやる。
「会えてよかったな」
そういいながら撫で回してやると尻尾を振って嬉しそうにじゃれ付いてくる。
そのまま暫くクウに構っていると不意に空気が変わる。
「お待たせしましたね、久々に訪れた客人よ」
脳に直接響くような言葉とともに奥から現れたのは体高凡そ20メートル程の白い龍。
其処に遅れて現れる先ほどの幼女、現れると同時にクウが走り寄る。
そして気がついたらその横には幼女を成長させたらこうなると分かるような美女が立っていて、クウを抱きしめたらその姿が変わる。
「お話を聞かせてもらいますね。」
そういって小さな男の子を抱っこしながら美女は微笑むのだった。
それから暫く話しをする事になった。
ここに来た理由とか、鱗で何をするのかとか、聖女の身内だとか、外で何が起きているとか。
因みに男の子はクウが人化したものだそうで、彼女が助けがあれば出来ることで、成長したら一人で出来るらしい。
もっともそれは大分先の事らしい。
そしてクウはどんな格好かというと、神主装束といえば分かりやすいだろうか、上は白で下が浅葱色の袴である。
髪は幼女と同じ白色で目は赤色の幼児である。
美女に頭をなでられ幼女にほっぺたをプニられ幸せそうである。
そしてそのプニっている幼女はリンで美女はレイラと言うらしい。
この二人は親子で、父親は世界を回っているとか。
その辺りを話したところでレイラが言う。
「鱗とか爪の事は落ちたモノがいくらかあるので差し上げるのはいいんですが、ただで差し上げるのもよろしくないので、そうですね、それならこうしましょう!」
笑顔で人差し指を立てて条件を告げられた。
直径50メートル程の丸い石で作られた舞台の上でレイラと向かい合う。
人化を解いた聖龍状態のレイラと比べれば豆粒のようにしか見えないだろう。
出された条件の一つ、それが「運動不足の解消に付き合う事」であった。
なんでも最近旦那が帰ってきてない上に回りのSSランクの魔獣達も絡んでくる事が少なくなったらしく運動不足だとか。
「運動不足は美容に悪いですからね。」
とは当のレイラの弁である。
「さあ、始めましょうか。」
「いつでもいいぞ。」
「それでは行きますね、死なないでくださいね?」
その言葉と共に空気が変わる。
SSランクの魔物を遊び相手にするというレイラ、その戦闘力は最低でもSSランク上位で、普通に考えるならSSSランクと考えた方がいいだろう。
模擬戦とはいえ、気を抜いたら粉微塵にされてもおかしくはない相手である。
張り詰めた空気が沈黙を呼ぶ。
風が吹いて木の葉が1枚舞い上がる。
それが風の影響から抜け、ひらり、ひらりと舞い降りて、リングに舞い落ちる、瞬間、二つの衝撃派が轟音を上げる。
聖龍相手の手合わせが今幕を上げる。
異常なまでに大きく育った草木や、3人で抱えても足りない位の巨木があちらこちらに立ち並ぶ深い森の中、日の光は射さないが、いたる所にある草木やヒカリゴケ、綿毛のようなものや蛍のような光が散らばる幻想的な秘境である。
今も光の綿毛のような物がホウセンカが破裂するように宙に向けて放出されて漂いだす。
そんな秘境の空気にはもう一つ特徴があった。
魔素が多すぎると言っても過言ではないほどに豊富なのである。
魔素が豊富だとどういう事が起こるかというと、耐性が無い者は魔力酔いという現象を起こし、乗り物酔いのような症状で著しく調子を落とす。
また、魔力の出力が変化するので、魔法を主軸において戦う者はコントロールを乱しやすくなる。
それだけでなく、魔力適正が無い者は高山病のような症状を起こし、体調を崩し、拗らせた場合は命を落とす者もいる。
それが魔素が豊富過ぎる場所の生物への影響である。
それとは逆に魔獣にはそれは起こらない。
むしろ栄養が多くあるようなものなので、大きく、強靭で且つ活発に動けるようになる。
つまるところ、ここは魔獣のホームフィールドと言っても過言ではないのである。
そんな中で育つ魔獣はランクが高くなり、最低でもAAランクの群れであり、外で見かければ狂乱を起こす程の者達である。
とはいえ、俺が鱗をもらいに来た聖龍は脅威度不明とされているし、この森には他にもSSランクがいるって言う噂だからその辺りの者達は餌にしかならない。
クウの案内で森を進む。
途中でAランクの白いライオンの群れや白い大蛇、5メートルくらいの蟷螂等の姿を見たが、此方を一瞥するとそのまま離れていった。
戦闘にはならなかったが、ライオンは個体がAAランクで群れでSランク相当、大蛇と蟷螂はSランク相当の圧を感じた。
その事を不思議に思いながら歩を進める。
そしてそのまま歩を進め、何種類かの魔物との遭遇するが、一度も戦闘にならずに歩みは進む。
そして視界が開けて空気が変わる。
森が開けた場所は大きな湖になっており、その中心には島と神殿が聳え立つ。
どこか騒がしさのあった光源達は動きを止め、静かに光を提供するのみ。
動く者もなく、ただ森から、天から、湖からの光が神殿を優しく照らす。
そこは静謐であった。
その厳かな空間に息を呑み、しばし見惚れてしまう。
突然頭を軽い衝撃が走った。
我に返った時にはクウが走り出していた。
最初に会った時の姿に戻り走り、湖に浮かぶ飛び石をポンポンと軽快に飛び移るクウ。
その姿を追って歩き出す。
湖に着き1つ、2つと飛び移る間にクウは渡りきりそのまま神殿の中へ入る。
渡り終えた所で追いかけて神殿の中で見たものは信じられないような光景であった。
青い瞳に透き通るような白い肌、そこに流れる髪も白く幼い身体を包む装束は白の上に赤の袴。
その幼女と戯れる狐のクウ。
その光景だけ見ればここが魔境と呼ばれるような場所の奥地だと忘れてしまうようなその光景に頬が緩む。
「うん、そうなんだ、じゃああの人が?」
不意に顔を上げた幼女と視線が合う。
「ようこそ、ロイドさん。今お母さん呼んでくるから、ちょっとまっててね。」
そう言って背中に翼を広げ神殿の奥に飛んでいく。
その姿に呆気にとられているとクウにじゃれつかれて我に返る。
「あの子に会うのがお前の目的だったのか?」
肯定するように一鳴きするクウを撫でてやる。
「会えてよかったな」
そういいながら撫で回してやると尻尾を振って嬉しそうにじゃれ付いてくる。
そのまま暫くクウに構っていると不意に空気が変わる。
「お待たせしましたね、久々に訪れた客人よ」
脳に直接響くような言葉とともに奥から現れたのは体高凡そ20メートル程の白い龍。
其処に遅れて現れる先ほどの幼女、現れると同時にクウが走り寄る。
そして気がついたらその横には幼女を成長させたらこうなると分かるような美女が立っていて、クウを抱きしめたらその姿が変わる。
「お話を聞かせてもらいますね。」
そういって小さな男の子を抱っこしながら美女は微笑むのだった。
それから暫く話しをする事になった。
ここに来た理由とか、鱗で何をするのかとか、聖女の身内だとか、外で何が起きているとか。
因みに男の子はクウが人化したものだそうで、彼女が助けがあれば出来ることで、成長したら一人で出来るらしい。
もっともそれは大分先の事らしい。
そしてクウはどんな格好かというと、神主装束といえば分かりやすいだろうか、上は白で下が浅葱色の袴である。
髪は幼女と同じ白色で目は赤色の幼児である。
美女に頭をなでられ幼女にほっぺたをプニられ幸せそうである。
そしてそのプニっている幼女はリンで美女はレイラと言うらしい。
この二人は親子で、父親は世界を回っているとか。
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「鱗とか爪の事は落ちたモノがいくらかあるので差し上げるのはいいんですが、ただで差し上げるのもよろしくないので、そうですね、それならこうしましょう!」
笑顔で人差し指を立てて条件を告げられた。
直径50メートル程の丸い石で作られた舞台の上でレイラと向かい合う。
人化を解いた聖龍状態のレイラと比べれば豆粒のようにしか見えないだろう。
出された条件の一つ、それが「運動不足の解消に付き合う事」であった。
なんでも最近旦那が帰ってきてない上に回りのSSランクの魔獣達も絡んでくる事が少なくなったらしく運動不足だとか。
「運動不足は美容に悪いですからね。」
とは当のレイラの弁である。
「さあ、始めましょうか。」
「いつでもいいぞ。」
「それでは行きますね、死なないでくださいね?」
その言葉と共に空気が変わる。
SSランクの魔物を遊び相手にするというレイラ、その戦闘力は最低でもSSランク上位で、普通に考えるならSSSランクと考えた方がいいだろう。
模擬戦とはいえ、気を抜いたら粉微塵にされてもおかしくはない相手である。
張り詰めた空気が沈黙を呼ぶ。
風が吹いて木の葉が1枚舞い上がる。
それが風の影響から抜け、ひらり、ひらりと舞い降りて、リングに舞い落ちる、瞬間、二つの衝撃派が轟音を上げる。
聖龍相手の手合わせが今幕を上げる。
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