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38 戦闘狂の実力
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「いいねえ、とてもいい!面白くなってきやがったじゃないか!」
そう言って大声で喜びだす前のめりになるヴァルザード。
「今の一撃!俺の事を知っていても逃げないその胆力!そして俺の事を必ず殺すというその目!実にいい!」
その目は血走り歯はむき出しになり大仰に身振りを添えて喜びをあらわにする。
「雑魚とはちがう!本物の強敵!さあ!はじめよう!こんなご馳走を目の前にしては待ちきれん!」
そう言ってこちらに全身から殺気を向けてくる。
俺はそれに備えるように姿勢を少し下げ、右手に龍の爪剣を下段少し後ろにし、盾も下段側に構える。
「簡単に壊れてくれるなよ!!!」
その言葉を皮切りに俺とヴァルザードの戦いが始まった。
「おらおらおらおらおらおらおら!」
ヴァルザードの連打が俺を襲う。
右から左から上下左右、的を絞らせないように散らした乱打が俺に向かう。
恐らくこういう攻撃が来るだろうとは思っていた。
その為に小さくしていた盾を重量や弾き方を変える事でその拳や足の軌道を逸らし、バランスを崩すように力を加える。
とはいっても流石に吸血鬼、足の大振りをあらぬ方向に強く弾いたところで背中の翼と眷属の蝙蝠を使ってなんなく着地する。
「ふぅ~!いいねえ!いいねえ!捌くだけじゃなくこっちの動きまで潰した上に大振りを入れる隙まで作ってきやがる!いいねえ!燃えてくるじゃねえか!!」
その言葉にはまだまだ余裕の小手試しという自信が満ち溢れている。
勿論此方もそれ相応の対応しかしていないのだが。
「さあ次だ!簡単に壊れてくれるなよ!」
そう言って更に2段ギアを上げ全身に紫の光を纏わせて突撃してくるヴァルザード。
その両手両足には禍々しい黒紫色の魔力と瘴気の混ざった何かが張り付いている。
「ヴァンパイアロードのお家芸!その身に刻みやがれ!」
そう叫ぶと更に加速し、先よりも早い速度でその拳を振り込んでくる。
それに対して俺も魔力を込めて対応する。
全身に魔力をめぐらせながら、盾と剣の聖属性を活性化させるために魔力を流し激突する。
先ほどと同じように捌き、弾き、切り払い、打ち払い、差込み、流し、打ち落とし、弾き飛ばす。
そこの動作に大きな違いはないのだが、周りに与える影響は全く違う。
「な、何が起きているんだ」
「攻撃の軌跡が見えない……」
「あれでS級とか、嘘だろ」
そうこぼす外野の面々。
ヴァルザードに一蹴された周りの騎士団員が錬金術師達に回収されてポーションを飲まされて意識を取り戻しているのであるが。
「手を出せねえ……」
「これがSS級モンスターとの戦い……」
騎士達はその実力の差に呆然としてしまう。
それはともかく、戦闘は進んでいく。
騎士達の心情など考慮する必要もなしといわんばかりに更に加速していくのである。
その威力は激突の余波で地面をへこませ、土が弾け、風を生む。
それが続いたところでヴァルザードは盾に蹴りを放ち距離を取る。
「おもしれえ!おもしれえよ!ほらほら次いくぞ!これを受けきれるか!!」
そう言って目を赤く光らせて黒い影のような靄を背負い翼を広げる。
「いいいいくぜえええええええ!!!!」
雄たけびと共に今までよりも速度の上がった突撃を開始する。
その姿は既に外野にいる者たちの目には影としか映っていない。
それでも、怯むようなものではない。
道具袋の中から瓶を一本取り出しながらヴァルザードに向けて踏み込み魔力を流した盾を振り払う。
勢いを生かしたとび蹴りを放ってきたヴァルザードの足を地面に叩き込み姿勢が崩れたところに右手の拳底を打ち込む。
狙う先は顔面下方、所謂口元である。
そこに向けて瓶を口の中に叩き込み、衝撃でそれを叩き割る。
その衝撃に一瞬硬直したヴァルザードに言い放つ。
「どうだ?教会の聖女謹製の聖水だ、良く味わえ」
「ぐ、ぐあああああああああああああああああああああああ!!まじい!くっそまじいいいいいいいいいいいい!!!」
まぁそりゃそうだろうな、下位アンデッドなら浴びたら蒸発するような代物だ。
いくら王級の力をもっていたとしても旨かったら困る。
そしてその聖水が造ってくれた隙を見逃す程甘い考えもない。
喚いているヴァルザードの心臓に聖龍の爪剣をつき立てた後、聖魔力を増幅させたうえで重量変化を使いながら全身に打撃を加え、剣を抜き全身を切り刻み、打ち据えた後に砕けろとばかりに盾で叩き潰す。
しかしそうした攻撃を受けたとしても王級ヴァンパイアと同じレベルのロードである。
「あああああああああああいてえ!いてえ!いてえ!!!こんちくしょうが!!」
「この程度ではやはりダメか、流石に頑丈だな」
喚く横で冷静に分析するのだが。
「てめえ!調子こくんじゃねえぞ!!ぶっころす!!!!」
その言葉と共に流れ出た血を操り無数の槍を使い全方位から放つ。
100を越える数の槍に逃げる隙間はない。
それを放つ顔に取った確信をもった笑みが浮かぶのだが。
「甘い!」
盾に魔力を込めて形状を変化させ、それを認識させる前にヴァルザードに突進をかける。
レイラにもらった素材に魔力を過剰に込め、オーバーロードをさせることで聖魔力を広げ、前方の血の槍を消し去りながら形状変化させて発生させたスパイクを打ち込みかち上げる。
浮いたヴァルザードに追撃を加えようとするが、
「あめえ!」
消滅させきれなかった血の槍がわき腹に左肩に突き刺さる。
「くっ!!」
思わず声が洩れる程の衝撃に追撃を諦めさせられる。
そして再び開いた距離を挟んで睨みあう。
「はっ!いいねえ!いいねえ!予想以上だ!こんな愉快なことはねえ!」
そう言って笑うヴァルザード、心底戦闘狂だなこいつ。
「こっちは不愉快だがな」
そういい捨てるがヴァルザードは意に介さない。
「はっ!そういうなよ!こんな楽しいお遊び他にはねえんだからよ!」
そういって笑うヴァルザードの言葉は切り捨てる。
「遊びは終わりだ、そう長く続けるわけにもいかないからな、次で仕留めてやる」
そう言い放ち神経を研ぎ澄ませる。
「お!いいねえいいねえ!一丁大技勝負と洒落込みますか!!」
そう言って膨大な魔力と瘴気を爆発させるように展開するヴァルザード。
決着は近い。
そう言って大声で喜びだす前のめりになるヴァルザード。
「今の一撃!俺の事を知っていても逃げないその胆力!そして俺の事を必ず殺すというその目!実にいい!」
その目は血走り歯はむき出しになり大仰に身振りを添えて喜びをあらわにする。
「雑魚とはちがう!本物の強敵!さあ!はじめよう!こんなご馳走を目の前にしては待ちきれん!」
そう言ってこちらに全身から殺気を向けてくる。
俺はそれに備えるように姿勢を少し下げ、右手に龍の爪剣を下段少し後ろにし、盾も下段側に構える。
「簡単に壊れてくれるなよ!!!」
その言葉を皮切りに俺とヴァルザードの戦いが始まった。
「おらおらおらおらおらおらおら!」
ヴァルザードの連打が俺を襲う。
右から左から上下左右、的を絞らせないように散らした乱打が俺に向かう。
恐らくこういう攻撃が来るだろうとは思っていた。
その為に小さくしていた盾を重量や弾き方を変える事でその拳や足の軌道を逸らし、バランスを崩すように力を加える。
とはいっても流石に吸血鬼、足の大振りをあらぬ方向に強く弾いたところで背中の翼と眷属の蝙蝠を使ってなんなく着地する。
「ふぅ~!いいねえ!いいねえ!捌くだけじゃなくこっちの動きまで潰した上に大振りを入れる隙まで作ってきやがる!いいねえ!燃えてくるじゃねえか!!」
その言葉にはまだまだ余裕の小手試しという自信が満ち溢れている。
勿論此方もそれ相応の対応しかしていないのだが。
「さあ次だ!簡単に壊れてくれるなよ!」
そう言って更に2段ギアを上げ全身に紫の光を纏わせて突撃してくるヴァルザード。
その両手両足には禍々しい黒紫色の魔力と瘴気の混ざった何かが張り付いている。
「ヴァンパイアロードのお家芸!その身に刻みやがれ!」
そう叫ぶと更に加速し、先よりも早い速度でその拳を振り込んでくる。
それに対して俺も魔力を込めて対応する。
全身に魔力をめぐらせながら、盾と剣の聖属性を活性化させるために魔力を流し激突する。
先ほどと同じように捌き、弾き、切り払い、打ち払い、差込み、流し、打ち落とし、弾き飛ばす。
そこの動作に大きな違いはないのだが、周りに与える影響は全く違う。
「な、何が起きているんだ」
「攻撃の軌跡が見えない……」
「あれでS級とか、嘘だろ」
そうこぼす外野の面々。
ヴァルザードに一蹴された周りの騎士団員が錬金術師達に回収されてポーションを飲まされて意識を取り戻しているのであるが。
「手を出せねえ……」
「これがSS級モンスターとの戦い……」
騎士達はその実力の差に呆然としてしまう。
それはともかく、戦闘は進んでいく。
騎士達の心情など考慮する必要もなしといわんばかりに更に加速していくのである。
その威力は激突の余波で地面をへこませ、土が弾け、風を生む。
それが続いたところでヴァルザードは盾に蹴りを放ち距離を取る。
「おもしれえ!おもしれえよ!ほらほら次いくぞ!これを受けきれるか!!」
そう言って目を赤く光らせて黒い影のような靄を背負い翼を広げる。
「いいいいくぜえええええええ!!!!」
雄たけびと共に今までよりも速度の上がった突撃を開始する。
その姿は既に外野にいる者たちの目には影としか映っていない。
それでも、怯むようなものではない。
道具袋の中から瓶を一本取り出しながらヴァルザードに向けて踏み込み魔力を流した盾を振り払う。
勢いを生かしたとび蹴りを放ってきたヴァルザードの足を地面に叩き込み姿勢が崩れたところに右手の拳底を打ち込む。
狙う先は顔面下方、所謂口元である。
そこに向けて瓶を口の中に叩き込み、衝撃でそれを叩き割る。
その衝撃に一瞬硬直したヴァルザードに言い放つ。
「どうだ?教会の聖女謹製の聖水だ、良く味わえ」
「ぐ、ぐあああああああああああああああああああああああ!!まじい!くっそまじいいいいいいいいいいいい!!!」
まぁそりゃそうだろうな、下位アンデッドなら浴びたら蒸発するような代物だ。
いくら王級の力をもっていたとしても旨かったら困る。
そしてその聖水が造ってくれた隙を見逃す程甘い考えもない。
喚いているヴァルザードの心臓に聖龍の爪剣をつき立てた後、聖魔力を増幅させたうえで重量変化を使いながら全身に打撃を加え、剣を抜き全身を切り刻み、打ち据えた後に砕けろとばかりに盾で叩き潰す。
しかしそうした攻撃を受けたとしても王級ヴァンパイアと同じレベルのロードである。
「あああああああああああいてえ!いてえ!いてえ!!!こんちくしょうが!!」
「この程度ではやはりダメか、流石に頑丈だな」
喚く横で冷静に分析するのだが。
「てめえ!調子こくんじゃねえぞ!!ぶっころす!!!!」
その言葉と共に流れ出た血を操り無数の槍を使い全方位から放つ。
100を越える数の槍に逃げる隙間はない。
それを放つ顔に取った確信をもった笑みが浮かぶのだが。
「甘い!」
盾に魔力を込めて形状を変化させ、それを認識させる前にヴァルザードに突進をかける。
レイラにもらった素材に魔力を過剰に込め、オーバーロードをさせることで聖魔力を広げ、前方の血の槍を消し去りながら形状変化させて発生させたスパイクを打ち込みかち上げる。
浮いたヴァルザードに追撃を加えようとするが、
「あめえ!」
消滅させきれなかった血の槍がわき腹に左肩に突き刺さる。
「くっ!!」
思わず声が洩れる程の衝撃に追撃を諦めさせられる。
そして再び開いた距離を挟んで睨みあう。
「はっ!いいねえ!いいねえ!予想以上だ!こんな愉快なことはねえ!」
そう言って笑うヴァルザード、心底戦闘狂だなこいつ。
「こっちは不愉快だがな」
そういい捨てるがヴァルザードは意に介さない。
「はっ!そういうなよ!こんな楽しいお遊び他にはねえんだからよ!」
そういって笑うヴァルザードの言葉は切り捨てる。
「遊びは終わりだ、そう長く続けるわけにもいかないからな、次で仕留めてやる」
そう言い放ち神経を研ぎ澄ませる。
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決着は近い。
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