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04し、心臓がもちません・・・
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「よく来てくれたね、クォーツ公爵令嬢。
とても嬉しいよ。
子どもたちもとても楽しみにしている。
王族だということは忘れて、実の弟妹と思って接してくれるかな」
「はっ、はいぃっ!」
国王陛下ににっこりと微笑まれて、素っ頓狂な声をあげてしまった。
だっ、だめ、美しすぎてまともに見られないっ!
この2週間、何百回もシミュレーションしてきたのに。
今日は家庭教師として、王宮に初伺候の日。
お子様方との顔合わせは明朝ということで、陛下へご挨拶にきたのだけど。
「ははは。
クォーツ公爵令嬢という呼び方は、固すぎるな。グレイスと呼んでいいかい?」
「はっ、はいっ!ええぇっっ?!?!」
こっ、こんなのシミュレーションになかったわ。
もうだめ・・・。
「よかった。さ、もう遅い。
今夜は客室を用意しているから、ゆっくり休んで。
子どもたちが手ぐすね引いて、あなたを待ってるからね。明日は戦争だよ」
陛下は、もう一度にっこりと微笑んでくださったけれど、部屋に案内される間、私は内心がっくりと肩を落としていた。
「バカバカ、私のバカ!」
王宮内の客室で、私は枕に顔を突っ伏してひとり、悶えていた。
公爵令嬢として叩き込まれたマナーも、学院で学んだ知識も、陛下の前では何ひとつ役立てられなかった。
きっと呆れられてしまったわ・・・。
それにしても、やっぱり陛下は素敵。
ダークブラウンの柔らかそうな髪、神秘的で優しげな緑の瞳、すらりと伸びた背筋、男性らしく逞しいのに繊細な手。
35歳でいらっしゃるけれど、若々しくて、そのうえ同年代の男の子たちにはない色気が溢れてて・・・。
思い出すだけで悶え死にそう。
こんなでやっていけるのかしら、私。
だけど、もう来てしまったんだもの。
リア王女とタクト皇太子にお会いするのは楽しみだし、引き受けたからには頑張らなくっちゃ。
家庭教師としての職務を全うしよう、と心に誓い、陛下のお姿を心に浮かべながら、私は幸せなまどろみに落ちていった。
「グレイスー!」
「グレイスー!!」
翌朝。
支度を終えるや否や、リア王女とタクト皇太子が飛びついてきた。
「リア様、タクト様!」
お二人にはこれまでに何度もお会いしている。
すぐ慣れてくださるだろう、と思っていたけれど、こんなに大歓迎だと嬉しい。
「これからはずうっといっしょにいられるんでしょ?」
「いられんでしょ?」
タクト殿下は、姉君のリア王女のマネばかりするのだけど、たどたどしいのがまた微笑ましい。
「ええ、そうですよ。
さあ、まずは朝食です。案内してくださいますね?」
「お天気がいいからおにわで食べよう、っておとうさまが!いきましょ、グレイス」
「おにわ、おにわー!」
「わあ、すてきですね。はい、行きましょうね・・・えっ?陛下もご一緒なんですかっ?!」
な、なんてこと。朝食も陛下とご一緒だなんて!お忙しいから、てっきりお子さまたちだけと思っていたのに。
お二人にひっぱられて庭園に出ると、木製の東屋の下にテーブルと椅子が置かれ、陛下が待っておられた
「やあ、おはよう、グレイス。
さっそく小さいギャング団に捕まったね」
「おはっ、おはようござぃまぁっす、陛下!」
やだ、また声が裏返っちゃった。
「木漏れ日の下、薔薇と鳥の声に囲まれた朝食なんてすてきだろう?
さあ、座って。リアとタクトもだよ。
この祝福された庭で、最高の一日を始めよう」
陛下・・・。
朝から大人の余裕、素敵すぎませんか?!
無地の白いシャツをラフに着こなして、開いた喉元から覗く鎖骨がとても、とてもセクシーなんだもの。
「グレイス?お顔、まっ赤よ?」
「まっか、まっか、まっかっか!」
リア王女が不思議そうな顔をして、私を見上げている。
タクト殿下は真っ赤というワードが気に入ったらしく、意味もなく繰り返してはしゃいでいた。
やだ、もう、恥ずかしい!
取り繕うように、コホン、と咳払いをして席に着く。
・・・緊張と興奮で、正直味などわからなかったけれど、別の意味で満腹になった、王宮での初めての朝食だった。
朝食の後、政務があるからと陛下は早々に席を立たれたので、助かった。
朝食を召し上がるお姿すら神々しくて、目のやり場に困るんだもの。
リア様とタクト様は、午前中は自由時間なので、私はお二人を連れて庭園を散策した。
元気にはしゃぎ回りながら、時折、虫を観察したり、花の名前や花言葉、ハーブの効能などをお教えする。
お二人とも、目をキラキラさせて聞き入ってくださるのがうれしい。
好奇心の強い、よい生徒たちだわ。
午後は専門の教師陣による講義なので、私にとっては自由時間。
読書をしたり、お茶を楽しんだり、お二人用の教材を考えたりと、好きなことをして過ごす。
こんなゆったりとした時間いつ以来かしら、とふと気付く。
2年前にロイドと婚約してからは、花嫁修行とロイドの尻拭いで、休む暇もなかったものね。
婚約破棄できて、本当によかったわ。
夕方になると、講義を終えたリア様とタクト様が飛び込んできた。
そして夕食は・・・やっぱり陛下もご一緒なさるのね。
「お父さま、きょうね、グレイスとおにわであそんだのよ!」
お二人が口々に、今日楽しかったことを陛下に報告される。
「それはよかったね。楽しかっただろう?」
「そうなの!グレイスってものしりなのよ。
てんとう虫が出す黄色いの、とってもくさいって知ってた?
だからあんなに小さいのに、ほかの虫からたべられないんだって」
「ずるいリア、ボクがゆおうっておもってたのにー!」
むくれて泣きそうになるタクト殿下を抱き上げて、陛下が優しく語りかける。
「ははは。グレイスはすばらしく物知りだから、明日も面白いことを教えてくれるさ。
明日の夜は、タクトがお父さまに教えてくれるかい?」
「うん、おとうさま!」
「よし、いい子だ」
そう言って陛下は、タクト殿下の頬にキスされた。
「タクトずるい!わたしも!」
「ははは。
おいで、リア。僕のかわいいお姫さま」
そういって、空いている方の手でリア王女を抱き上げると、ぎゅっとおふたりを抱きしめた。
あああっ!
父性愛溢れる陛下も素敵すぎて、この場にいるのがつらい・・・。
私は、こうして初日を終えた。
いったい何回、悶死しそうになったことか。
また明日も続くと思うと、身体が保つか心配になってくる。
でも、夢のようにめまぐるしくて、楽しくて、幸せな一日だった。
また明日も、今日のように心躍る日でありますように。
とても嬉しいよ。
子どもたちもとても楽しみにしている。
王族だということは忘れて、実の弟妹と思って接してくれるかな」
「はっ、はいぃっ!」
国王陛下ににっこりと微笑まれて、素っ頓狂な声をあげてしまった。
だっ、だめ、美しすぎてまともに見られないっ!
この2週間、何百回もシミュレーションしてきたのに。
今日は家庭教師として、王宮に初伺候の日。
お子様方との顔合わせは明朝ということで、陛下へご挨拶にきたのだけど。
「ははは。
クォーツ公爵令嬢という呼び方は、固すぎるな。グレイスと呼んでいいかい?」
「はっ、はいっ!ええぇっっ?!?!」
こっ、こんなのシミュレーションになかったわ。
もうだめ・・・。
「よかった。さ、もう遅い。
今夜は客室を用意しているから、ゆっくり休んで。
子どもたちが手ぐすね引いて、あなたを待ってるからね。明日は戦争だよ」
陛下は、もう一度にっこりと微笑んでくださったけれど、部屋に案内される間、私は内心がっくりと肩を落としていた。
「バカバカ、私のバカ!」
王宮内の客室で、私は枕に顔を突っ伏してひとり、悶えていた。
公爵令嬢として叩き込まれたマナーも、学院で学んだ知識も、陛下の前では何ひとつ役立てられなかった。
きっと呆れられてしまったわ・・・。
それにしても、やっぱり陛下は素敵。
ダークブラウンの柔らかそうな髪、神秘的で優しげな緑の瞳、すらりと伸びた背筋、男性らしく逞しいのに繊細な手。
35歳でいらっしゃるけれど、若々しくて、そのうえ同年代の男の子たちにはない色気が溢れてて・・・。
思い出すだけで悶え死にそう。
こんなでやっていけるのかしら、私。
だけど、もう来てしまったんだもの。
リア王女とタクト皇太子にお会いするのは楽しみだし、引き受けたからには頑張らなくっちゃ。
家庭教師としての職務を全うしよう、と心に誓い、陛下のお姿を心に浮かべながら、私は幸せなまどろみに落ちていった。
「グレイスー!」
「グレイスー!!」
翌朝。
支度を終えるや否や、リア王女とタクト皇太子が飛びついてきた。
「リア様、タクト様!」
お二人にはこれまでに何度もお会いしている。
すぐ慣れてくださるだろう、と思っていたけれど、こんなに大歓迎だと嬉しい。
「これからはずうっといっしょにいられるんでしょ?」
「いられんでしょ?」
タクト殿下は、姉君のリア王女のマネばかりするのだけど、たどたどしいのがまた微笑ましい。
「ええ、そうですよ。
さあ、まずは朝食です。案内してくださいますね?」
「お天気がいいからおにわで食べよう、っておとうさまが!いきましょ、グレイス」
「おにわ、おにわー!」
「わあ、すてきですね。はい、行きましょうね・・・えっ?陛下もご一緒なんですかっ?!」
な、なんてこと。朝食も陛下とご一緒だなんて!お忙しいから、てっきりお子さまたちだけと思っていたのに。
お二人にひっぱられて庭園に出ると、木製の東屋の下にテーブルと椅子が置かれ、陛下が待っておられた
「やあ、おはよう、グレイス。
さっそく小さいギャング団に捕まったね」
「おはっ、おはようござぃまぁっす、陛下!」
やだ、また声が裏返っちゃった。
「木漏れ日の下、薔薇と鳥の声に囲まれた朝食なんてすてきだろう?
さあ、座って。リアとタクトもだよ。
この祝福された庭で、最高の一日を始めよう」
陛下・・・。
朝から大人の余裕、素敵すぎませんか?!
無地の白いシャツをラフに着こなして、開いた喉元から覗く鎖骨がとても、とてもセクシーなんだもの。
「グレイス?お顔、まっ赤よ?」
「まっか、まっか、まっかっか!」
リア王女が不思議そうな顔をして、私を見上げている。
タクト殿下は真っ赤というワードが気に入ったらしく、意味もなく繰り返してはしゃいでいた。
やだ、もう、恥ずかしい!
取り繕うように、コホン、と咳払いをして席に着く。
・・・緊張と興奮で、正直味などわからなかったけれど、別の意味で満腹になった、王宮での初めての朝食だった。
朝食の後、政務があるからと陛下は早々に席を立たれたので、助かった。
朝食を召し上がるお姿すら神々しくて、目のやり場に困るんだもの。
リア様とタクト様は、午前中は自由時間なので、私はお二人を連れて庭園を散策した。
元気にはしゃぎ回りながら、時折、虫を観察したり、花の名前や花言葉、ハーブの効能などをお教えする。
お二人とも、目をキラキラさせて聞き入ってくださるのがうれしい。
好奇心の強い、よい生徒たちだわ。
午後は専門の教師陣による講義なので、私にとっては自由時間。
読書をしたり、お茶を楽しんだり、お二人用の教材を考えたりと、好きなことをして過ごす。
こんなゆったりとした時間いつ以来かしら、とふと気付く。
2年前にロイドと婚約してからは、花嫁修行とロイドの尻拭いで、休む暇もなかったものね。
婚約破棄できて、本当によかったわ。
夕方になると、講義を終えたリア様とタクト様が飛び込んできた。
そして夕食は・・・やっぱり陛下もご一緒なさるのね。
「お父さま、きょうね、グレイスとおにわであそんだのよ!」
お二人が口々に、今日楽しかったことを陛下に報告される。
「それはよかったね。楽しかっただろう?」
「そうなの!グレイスってものしりなのよ。
てんとう虫が出す黄色いの、とってもくさいって知ってた?
だからあんなに小さいのに、ほかの虫からたべられないんだって」
「ずるいリア、ボクがゆおうっておもってたのにー!」
むくれて泣きそうになるタクト殿下を抱き上げて、陛下が優しく語りかける。
「ははは。グレイスはすばらしく物知りだから、明日も面白いことを教えてくれるさ。
明日の夜は、タクトがお父さまに教えてくれるかい?」
「うん、おとうさま!」
「よし、いい子だ」
そう言って陛下は、タクト殿下の頬にキスされた。
「タクトずるい!わたしも!」
「ははは。
おいで、リア。僕のかわいいお姫さま」
そういって、空いている方の手でリア王女を抱き上げると、ぎゅっとおふたりを抱きしめた。
あああっ!
父性愛溢れる陛下も素敵すぎて、この場にいるのがつらい・・・。
私は、こうして初日を終えた。
いったい何回、悶死しそうになったことか。
また明日も続くと思うと、身体が保つか心配になってくる。
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また明日も、今日のように心躍る日でありますように。
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