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股間がイライラしていたって今更言われても
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そんな意味でも元気になっていたとは。
私はビザステリオ様に寸止めされてドレスを着させられて庭の散策に連れ出された。身体の中の方が辛い。いつもならいやというほどくれるソレなのにお預けだそうだ。
紳士的に手を引かれて庭園を散歩するというのだが、それよりももっとして欲しいことがある。
潤んだ目で見上げても目を逸らされるばかりでどうにもならない。厳しい。
「王国騎士たちが帰るときに、彼らから夫となった俺の方から話して欲しいと申し入れがあった」
「ひぃん……」
野外プレイでもしないならこのムラムラは解消されることはない。
「王国の騎士は魅力的な王女殿下が触れてくると元気になるが手がだせなくて股間が非常に苛ついたそうだ」
「そんなこと知らないわ!」
「言えるわけないだろ。だから騎士にやめろ、いややめてください王女様と言われていたのだ。俺が娶らなければどうなっていたのか」
悩ましく眉間を揉み私の腰も揉む美しい皇帝陛下はいつもより雄々しかった。そんな陛下もそんななら今すぐ部屋に戻ってすっきりしましょう!
「どうなっていたの?」
「騎士がクーデター起こして今頃王女は性奴隷だったかもな」
「あいつら! 攻め滅ぼしましょう!」
覚悟しておけよ! 仮定の話だからと落ち着かされるもイライラが治まらない。
「国王によると王女を騎士達と結婚させるという話もあったそうだ」
「騎士達って」
「逆ハーレムだ。よかったな、健康の国の結婚は教義がゆるくて」
そうだ、私は陛下の側室だと思っていたら、帝国は一夫一妻制でめでたく皇帝のたった一人の妃になるそうだ。戴冠式と対外的な結婚式を盛大にやろうと分厚い企画書を読まされている。読み切れる気がしない。
愛人だと思ったと話したら、そんな不実な男に見えるかとビザステリオ様に怒られた。いや、出会ってすぐに手籠めにされたからそうかとばかり。恥ずかしそうに咳払いされるとそれ以上追求できない。
「帝国では愛人をもつことは許されていないから、王女は俺としか結婚できないぞ。いいな?」
「いいや、私はそういうことに興味なくて」
「王女が興味なくても周囲はそうではない」
ビザステリオ様は私の顎をあげさせると、息がかかるほど顔を近づけてきた。
「その猫のような瞳に色素の薄い唇、騎士好みのしなやかな躰に古き高貴な血筋。俺の妃でもなければ放っておかれないんだぞ。純愛捧げたいという騎士すらでてくるだろう」
きたぞ、耽美。王国騎士は粗野なだけだったが、帝国の騎士様たちはどこか耽美な雰囲気を纏っている。
「受けるなよ。ヘーゼル王女」
「そんな人いませんよ」
「自覚しなさい。ヘーゼル王女。貴女はとても魅力的なんだ」
執務があるからとビザステリオ様はイライラしながら外宮に戻っていった。
「ビザステリオ様ぁ……」
あらぬところが苛つく辛さを味合わされているのに私は侍女たちに回収された。本当にお預けなんですか。
イライラする。王国騎士、私に劣情を覚えていただなんて……。滅ぼすしかない……。
私はビザステリオ様に寸止めされてドレスを着させられて庭の散策に連れ出された。身体の中の方が辛い。いつもならいやというほどくれるソレなのにお預けだそうだ。
紳士的に手を引かれて庭園を散歩するというのだが、それよりももっとして欲しいことがある。
潤んだ目で見上げても目を逸らされるばかりでどうにもならない。厳しい。
「王国騎士たちが帰るときに、彼らから夫となった俺の方から話して欲しいと申し入れがあった」
「ひぃん……」
野外プレイでもしないならこのムラムラは解消されることはない。
「王国の騎士は魅力的な王女殿下が触れてくると元気になるが手がだせなくて股間が非常に苛ついたそうだ」
「そんなこと知らないわ!」
「言えるわけないだろ。だから騎士にやめろ、いややめてください王女様と言われていたのだ。俺が娶らなければどうなっていたのか」
悩ましく眉間を揉み私の腰も揉む美しい皇帝陛下はいつもより雄々しかった。そんな陛下もそんななら今すぐ部屋に戻ってすっきりしましょう!
「どうなっていたの?」
「騎士がクーデター起こして今頃王女は性奴隷だったかもな」
「あいつら! 攻め滅ぼしましょう!」
覚悟しておけよ! 仮定の話だからと落ち着かされるもイライラが治まらない。
「国王によると王女を騎士達と結婚させるという話もあったそうだ」
「騎士達って」
「逆ハーレムだ。よかったな、健康の国の結婚は教義がゆるくて」
そうだ、私は陛下の側室だと思っていたら、帝国は一夫一妻制でめでたく皇帝のたった一人の妃になるそうだ。戴冠式と対外的な結婚式を盛大にやろうと分厚い企画書を読まされている。読み切れる気がしない。
愛人だと思ったと話したら、そんな不実な男に見えるかとビザステリオ様に怒られた。いや、出会ってすぐに手籠めにされたからそうかとばかり。恥ずかしそうに咳払いされるとそれ以上追求できない。
「帝国では愛人をもつことは許されていないから、王女は俺としか結婚できないぞ。いいな?」
「いいや、私はそういうことに興味なくて」
「王女が興味なくても周囲はそうではない」
ビザステリオ様は私の顎をあげさせると、息がかかるほど顔を近づけてきた。
「その猫のような瞳に色素の薄い唇、騎士好みのしなやかな躰に古き高貴な血筋。俺の妃でもなければ放っておかれないんだぞ。純愛捧げたいという騎士すらでてくるだろう」
きたぞ、耽美。王国騎士は粗野なだけだったが、帝国の騎士様たちはどこか耽美な雰囲気を纏っている。
「受けるなよ。ヘーゼル王女」
「そんな人いませんよ」
「自覚しなさい。ヘーゼル王女。貴女はとても魅力的なんだ」
執務があるからとビザステリオ様はイライラしながら外宮に戻っていった。
「ビザステリオ様ぁ……」
あらぬところが苛つく辛さを味合わされているのに私は侍女たちに回収された。本当にお預けなんですか。
イライラする。王国騎士、私に劣情を覚えていただなんて……。滅ぼすしかない……。
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