荒ぶる世界の最果てダンジョン~村娘、姫騎士、女神官。みんなエロトラップに引っかかってアヘ顔Wピース!からの踊り食い~

櫛名月

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7 ゆうべはお楽しみでしたね1

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「じゃ、アタシも体あらってくるから、ちょっと待っててね」

 そう言い残して、マイは部屋から出ていった。

「いってらー……」

 ベッドに横たわったまま湊は手を振った。

「こっちにも歯ブラシってあったんだなー」

 先にお風呂をいただいた湊は暇そうにひとりごちる。
 こちらの世界の歯ブラシは、猪の毛で作られたものだった。
 時代的に考えて、棒か爪楊枝のようなもので歯を磨くものと思っていたが、どうやらこの世界の文明レベルは、元いた世界と比べていろんな時代が混ざっているように思えた。

「……ふわぁ――」

 ついあくびが漏れ出てしまった。
 アルコールが抜ききれておらず、疲れもたまっているせいか、このまま気持ちよく眠ってしまいそうだ。

「アカーン! ここで眠ってしまってはダメだ!」

 カッと目を見開いた。
 だがしかし、こんなに安らかな気持ちになったのは、本当に久しぶりだ。
 ふたたび目蓋が閉じていく。
 壁越しに、女の子の喘ぎ声が聞こえてくる。

     §

 湊の脳内で葛藤が始まった。

 性欲デビル・淫魔湊『おいおい、どこかの部屋でセックスが始まったぞ。早く俺もヤりたいぜ!』

 理性の天使・エンジェル湊『睡眠を摂ることは大切です。元気になるまでここは我慢しましょう!』

 性欲デビル・淫魔湊『オマエはバカなのか? 寝るのはいつでもできるだろうが! それにもう、下半身は臨戦態勢に入っている。もう誰にも止められないぜ!』

 理性の天使・エンジェル湊『愚かな……。疲れた状態で本当に女の子のアソコと戦えるのですか? 強がっていませんか? よくて半勃ちではないでしょうか。相手がプロだからといって、マグロになろうとしていませんか』

 性欲デビル・淫魔湊『エンジェルよ。オマエはナニもわかってない。いいか。一度、事が始まれば頭の中はセックスでいっぱいになる。そして、オマエのようなヤツは――』

 睡眠とエッチ、どちらを選ぶべきか――葛藤は続く。

     §

 マイは湊のいる部屋から出ると浴室に向かって薄暗い廊下を進んでいく。
 通り過ぎる部屋のあちこちから、男のイビキ声に女の子の嬌声やあえぎ声が漏れ出ている。なかには、女の子のお尻を叩く音も。

「今夜もお盛んですねー。それだけみんな稼いでるってことだし。良きことかな」
「あ、マイちゃん」

 前から丈の短いバスローブで身を包んだ小さな女の子が近づいてきた。

「パンナちゃん」

 このお店のナンバー3、パンナちゃん。今日もエロ可愛い。

「マイちゃんは、これからお風呂?」

 お風呂から上がったばかりなのか、クリーム色の髪が濡れている。

「うん。パンナちゃんはこれからいつものお客さんと?」
「そう、ロウソク屋のおじいちゃん」
「あのおじいちゃん最近、毎日来るよね」
「うん。なんかね、わたしって死んだ奥さんに似てるんだって」
「えー……それ、アタシを指名した時も言ってた」
「あはは! あのおじいちゃんなら言いそうだよね。マイちゃんのお相手は、鶴春さまだよね?」
「そうそう。でも本当はアタシ、そこまでする予定はなかったんだよ? でもマダムに言われてしまっちゃあ、仕方ないよね」
「たぶん、マイちゃんがフザけてあんな話、しちゃったからだよ。お客さまに楽しんでもらわないといけないのに、怖がらせるようなお話をしちゃったから」
「ですよねー」
「でも、どうしてあんな話をしちゃったの? あんな悲しそうな顔で話すマイちゃん。いつものマイちゃんじゃないみたいだった」
「ええ? アタシそんな顔してた? ま、演技なんですけど?」
「……そうだね。そういえば、今夜は〈堕月天だげつてん〉だから、気をつけてね。ロウソクは持った?」
「あ、そっか。忘れてましたー、教えてくれてありがとうございます。センパイ」

 と言った矢先、廊下に等間隔に設置されたリステン光石こうせきの照明が一斉に明滅した。
 堕月天とはいわゆる皆既月食のことで、この世界に二つある月のひとつ、ブラックムーンによって引き起こされる。
 堕月天の間は、空は漆黒に染まり、松明の明かりでも二メートル先がほぼ見えない状態になる。
 また、その間は空中に漂っているとされる魔素『エレムト』の量が最も少なくなるため、魔法や魔術の類いも利かなくなる。
 したがって、自然とエレムトを源とするリステン光石を使った照明も使い物にならないので、たいていの家には松明やロウソク、オイルランプなどが置かれている。
 一部の都市ではガス灯も登場している。

「こうしちゃいれないよね、急がないと。それじゃあ、またねパンナちゃん!」
「うん。じゃあね!」

     §

 マイが足早に去るのを見送ったあと、パンナは部屋へと向かった。
 突然、廊下が真っ暗になった。

「わ、暗くなるの早いよ~。よく見えない……。あ、えっと、ロウソクロウソク……」

 パンナは歩きながら、手に持っていたバスケットの中をまさぐる。
 が――、

「あれれ? もしかして、ロウソク忘れちゃった? う~どうしよう。ロウソク取りに戻ったほうがいいのかな? でも、おじいちゃん待ってるよね。う~……」

 何も見えない廊下でウロウロ。
 パンナは焦るあまり、部屋にロウソクが常備されているのをすっかり忘れていた。

 ゴチン!
「ふぇぇ――」

 案の定、壁に頭をぶつけて尻餅をつく。

「えと……えと、あれ? お部屋どっちだっけ? どうしよう。とりあえず、静かなお部屋を見つけないと」

 半泣きになりながらもパンナは立ちあがると、手探りで壁伝いに慎重に一歩ずつ、部屋に向かった。

     §

 キィ、とドアの軋む音。

「遅くなりました~」

 まどろみの中、どこからともなくささやき声が聞こえてきた。

「夜も更けましたが今夜は堕月天ですね。こういう真っ暗な中でのエッチって、なんか興奮しますね。えと、お客さまどこにいますか?」

 ――マイか? 遅すぎだろ。
 湊は現実と夢のはざまにいた。

「あ、ここがベッド……あ、いましたいました。よかったぁ」

 湊の腕に少しひんやりとした肌の感触。
 ――マイが俺の腕を掴んだのか。だめだ、眠すぎて目蓋を開けるのも面倒だ。
 ベッドがぎぃ、と音を立てたかと思うと、仰向けで寝ていた湊に少女が半身を重ねてきた。
 それから、少女は湊の耳にふーっと息を吹きかけ、

「遅くなってごめんなさい。これからたくさん気持ちよくなりましょうね」

 と、耳元でささやいた。

 ほんのりと湿ったシャンプーの匂いが漂い、少女のやわらかな乳房の感触がバスローブ越しに伝わってきた。
 衣の擦れる音。
 少女はゆっくりとバスローブを脱ぎ捨てた。
 それから少女は男に覆いかぶさり、男が羽織っていたバスローブをずらして、胸板に触れる。

(あれ? すごい筋肉。硬くてお肌もなんかスベスベしてる……)

 少女は唾でベチョベチョの舌を伸ばして、男の首筋をゆっくりと舐めあげた。

(首筋もスベスベ。いつものおじいちゃんじゃないみたい)

 ペチペチと男の頬を撫でるように叩いてみる。

(スベスベ。じゃあこっちは……)

 少女は男の首すじから胸にかけて、ゆっくりと舌でなぞっていく。
 乳首に到達すると、舌先でいじくりながら股間に手を伸ばす……が、届かない。
 仕方がないので少女は舐めるのをあきらめ、男の下半身へと移動し、男性器に集中することにした。
 左手で陰茎に細い指をからめ、手触りと形を確かめるように撫で回す。
 それと同時に右手で玉袋を揉みほぐしていく。
 するとたちまち勃起したのだが、

「ええ!」

 少女は思わず声に出してしまった。

(いつもなら勃起なんてしないのに。それに大きいです! ゴクリ……)

 少女は男のパンツをずり下ろして、手にあまるくらい太い陰茎をニギニギしながら、

(やっぱり、おじいちゃんじゃない。じゃあ、このおちんちんはいったい誰?)

 たとえ目隠しされたとしても、少女は男のモノを触っただけで、その持ち主が誰なのか当てることができる。
 それができなければ、ナンバー3になるなんてのは夢のまた夢である。

「――ッ!」

 少女はふと思った。

(ふぇええっ! どうしよどうしよう? これって別の子のお客さまを横取りしちゃったってことだよね? すぐに、このお部屋から出ないと……でもでも、それだと、この硬くなったままのおちんちんが可哀そうだよ。ふぇ、どうすればいいのぉ?)

 迷いつつも、少女は両手を駆使して男のモノに奉仕し続けていた。
 気づいた時点ですぐにその手を止めていれば良かったものを、最後までご奉仕しちゃうぞ、という信念が少女をそう駆りたせていた。
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