ひめてん~姫と天使と悪魔と猫~

こーちゃ

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第三章 愛と勇気の大冒険

第20話 男なら、誰もが夢見る膝枕

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 ロロに膝枕されながら、モニターでみんなの様子を見ているユーキ。

(アイ君の相手は炎使い……メル君の相手は女性……パティには弱ってる僕の側で戦わせて……みんなそれぞれの弱点を突いて来ている……でもセラは? いくらヒーラーで戦いに向いてないとはいえ、何で魔装具の具現化すらしてないんだ?)



 ー セラVSノーム ー

 魔道士タイプの魔装をしたノームの魔法弾がセラに襲いかかるが、それを何とかかわしているセラ。

「フフ……魔装具も無しに、よく頑張りますね?」
「当たり前ですぅ! ユウちゃんの命がかかってるんですぅ、絶対に負けられないんですぅ!」

「とは言っても回復出来ないのでは、時間の問題ですよ! 私がちょっと本気を出せば!」


 魔法弾をかわすセラの前に、転移して来るノーム。

「ほら、追い付いた」
「くっ!」

 至近距離から放たれた魔法弾をモロに受け、倒れ込むセラ。

「ぐうっ!!」

「もう終わりですか? まあ当然と言えば当然の結果ですが」
「痛いですぅ!」

 倒れた状態からノームの足を蹴りに行くセラだったが、当たる寸前でまたしても転移するノーム。

「また消えましたぁ」

 少し離れた場所に現れるノーム。

「フフ、惜しかったですね……あとちょっとでしたよ」
「さっきから転移ばっかりしてぇ! 魔法の使えない私がそんなに怖いんですかぁ?」
「安い挑発です……油断はしないと言った筈ですよ? 私が1番警戒しているのは、あなたなんですから……セラさん」

「買い被り過ぎですぅ!」



 ー メルクVSエスト ー

 すでに魔装しているメルクとエスト。
 エストの魔装は黒い忍者装束の様な魔装だ。


 エストの投げるクナイを弓で防御するメルク。
 1本や2本ではなく、数十本単位でどんどん投げて来るエスト。

(いったい何本持って……? いや、もしかしてこのクナイって……)

「気付いたかい? そう! このクナイは魔力で具現化した物だ……だから僕の魔力がある内は、何本でも出す事が出来るのさ!」

「なら、作る隙を与えなければっ!」

 接近して、弓に付いている刃で斬りつけるメルクだったが、クナイで受けるエスト。

 距離を取ろうとするエストだったが、追撃するメルク。
 再び打ち合った後、距離を取る2人。


「どうしたんだい? さっきから接近戦ばかりで、全然矢を射って来ないじゃないか? 君……もしかして、僕が女だからって手を抜いてるのかい? だとしたら大変な侮辱だよ! 君はレベル3、僕はレベル5だ! ナメてたら死ぬよ?」

「……そうですね。ユーキさんの危機だってのに、甘い事言ってる場合じゃないですね。失礼しました、ここからは本気で行かせてもらいます!」

「期待するよ!」




 ー アイバーンVSザウス ー

 鎧から武器まで、全く同じタイプのアイバーンとザウス。
 ザウスの火炎弾の猛攻に耐えているアイバーン。

「ハハー!! ほらどうした? 団長さんよー! さっきから防戦一方じゃないか! あんたの実力はそんなもんか!?」

「まったく……何故炎使いは、こうも暑苦しい奴ばかりなのか? 少し黙りたまえ!!」


 アイバーンが剣を一閃すると、ザウスの放った火炎弾が凍りついて地面に落下する。

「何ぃ!? バ、バカな! 俺の火炎弾を一瞬で凍りつかせただとー?」

 驚くザウスの目の前に居たアイバーンの姿が消え、次の瞬間にザウスの隣に現れる。

「攻撃が単調なのだよ!」
「なっ!!」

 剣を横薙ぎに振り払うアイバーン。
 かろうじて盾で受けるザウスだったが、受けた盾ごと左腕が凍りつく。

「くっ、マズイ!」

 慌てて距離を取り、燃える剣で凍った左腕を溶かすザウス。

「受けただけでこれかよ……」




 ー パティVSビスト ー

 2人ほぼ同時に魔装具を構える。

「魔装!!」
「魔装!!」

 エストと全く同じ忍者風の魔装衣を装着するビスト。
 だが一方のパティは何故か魔装されていなかった。

(え? 魔装出来ない? 何で?)

「どうしたんだい? パティちゃん……魔装もせずに戦うつもりかい?」

「い、今から見せてあげるわよ!」

 だが、魔装の動作を何度繰り返しても、全く反応しない魔装具。

(まさか魔封じの結界? ……いや、それなら魔装具の具現化自体出来ないはず……ハッ、あのオヤジー! まさかしくじったんじゃないでしょうねー!!)

 魔装具屋がランクアップを失敗したのではないかと疑うパティ。
 魔装しないパティを警戒するビスト。

(何で魔装しないんだ? 作戦? 僕を油断させるつもりか?)

「パティちゃん! そのままでいいのかい?」

「う、うるさいわねー!! あんたなんかこのままで充分なのよ!!」

「ふーん、そう……同じレベル5の僕を相手に、魔装もせずに戦うって言うんだ? ナメられたもんだね。まあそっちがいいって言うなら、遠慮なく行かせてもらうけどね!」


「ちょうどいいハンデだわ! 遠慮なくかかって来なさい!」

(あいつもレベル5なの? バ、バカッ!! ちょっとは遠慮しなさいよー!!)


 強がってはいるが、内心非常に焦っているパティであった。
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