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「久々にやりあえる…」
僕たちは二人掛かりで彼を攻撃した。
しかし彼は防御してはカウンター。
そして僕達は立て直し何度も攻撃としばらく変化は無かった。
なんとか自分の家は守れる。そう思った矢先だった。
相手は突如として変な笑みを浮かべた。
「膠着してもあれだ。スカッと行こうスカッと。」
いきなり高くジャンプすれば彼の腕は闇の魔法陣で包まれ、
「バァァアニング!!!!」
地面を思いっきり叩けば一気に衝撃波と共に闇の波動が起こり、僕の住む街を一気に吹き飛ばした。
「防御態勢に入れ!」
父さんに声をかけられはじめて防御態勢に入る。
眼を瞑っていたため街の様子はわからなかったがしばらくし眼を開けると僕は絶句した。
家々は崩壊し、人も瓦礫に埋もれ、街は街で無くなった。幸いにも埋もれていない人が埋もれた人を助け合うなどの救助活動を行なっており、父さんが避難を指示。人は僕等2人しかいなくなった。
「何故このようなことをするんだ!?」
僕は語気が強まっていた。僕の迫真の顔をあざ笑うかのように彼はニヤつきながら答えた。
「我らTartarosは人間を消滅する為に行う行為だが?」
何だ?Tartarosって、ASGALSから公式発表ないぞ?つか人間消滅?どういうこと?
色々と考えたが何より先に怒りが込み上げた。
僕の生まれ育った街。楽しさも悲しみの悔しさも面白さも…全てを此処で味わってきた。友達とも仲良くした。たまにはふざけあった。
そんな思い出のある街を一瞬で揉みくちゃに、壊された。
僕の心に怒りの炎と正義の光が生まれた。
「くそったれが…何故だ…何故なんだ!!!」
その途端僕の右腕は炎と明るい光が出始める。本来アヌビスだ。何故だろうか。アヌビスからは出ないはずなのに。ポケットが光りだし見ると能力交換した証拠となるリングがあった。
「ならなんだこれは…!」
収まると僕の手は炎に包まれた。そして目も赤く、髪も一部分のみ赤くなっていた(らしい)。
「あ…天照様…だと。」
父を見ると驚愕し腰を抜かしていた。その証拠に日本の神である印となる特殊な紋章が手の甲に付いていた。しかもトップクラスのため星が一つ付いていた。
「貴方と共に参ります…。正義の為に今戦うのです。」
頭に突然響いた声。恐らく天照と察していたがまさかそうだったとは。
やるならやってやる。やり通してみせる。
僕は拳を上げ一気に攻撃した。彼は苦しい顔を浮かべる。
「っ!いきなり能力交換だと…!!聞いていない!!」
必死で彼なりの全力の技を返しているのだろう。しかし僕には無用だった。
「唸れ、天照の刃よ。悪に染まる者に大いなる厳罰を!!」
そう言うと炎で作った剣で相手を攻撃。遂には相手もよろめき出す。
「まだまだよ…!!」
彼は大きな波動砲をぶっ放した。それは最初の衝撃波以上のものだ。
僕はこの時不思議に冷静に考えた。死を何故か恐れなかった。
父さんはびびってたのに。
僕は腰を低く構え一気に剣を振り抜いた。
波動砲はV字に切断され爆発。隙を逃さなかった僕は炎が一段と燃え上がった剣で攻撃する。彼の心臓と思われる場所に当たり彼は倒れた。
するとどうだ。本来能力を使っているのであれば能力は解除され僕のように容姿が変わっているのなら元に戻るのに、彼は一気に消えていったのだ。
僕はふっとため息を着くと周りを見渡した。やはり変わらぬ街の姿。僕は悲しくなった。
「大丈夫か!!!」
父さんに声を掛けられ初めてハッと気がついた。
「あぁ…しかしどういう事?いきなり能力変化って…」
「わからない。だけども天照様はお前を認めたのではないか?」
「ならいいんだけど…」
僕は元に戻った。そして手の甲を見る。
認められた…か。日本のトップクラスの神様に認められたのなら期待に応えないと。 そう意気込んだ。
「大丈夫ですか!?怪我はないですか!?」
近寄ってくる1人の男性。若そうだ。しかしよく見るとASGALSの隊員だった。防護服着てるもん。当たり前だ。
「まぁ…大丈夫ですが…」
「なら良かったです…。しかしながら一つ聞きますとあの炎は貴方の能力ですか?」
「え…まぁ…はぁ」
まだ僕は「僕の能力です!」なんて自信あるような言い方は出来なかった。
そしてこの一言が僕を驚愕させた。
「君、良かったらASGALSに来ないか?」
僕たちは二人掛かりで彼を攻撃した。
しかし彼は防御してはカウンター。
そして僕達は立て直し何度も攻撃としばらく変化は無かった。
なんとか自分の家は守れる。そう思った矢先だった。
相手は突如として変な笑みを浮かべた。
「膠着してもあれだ。スカッと行こうスカッと。」
いきなり高くジャンプすれば彼の腕は闇の魔法陣で包まれ、
「バァァアニング!!!!」
地面を思いっきり叩けば一気に衝撃波と共に闇の波動が起こり、僕の住む街を一気に吹き飛ばした。
「防御態勢に入れ!」
父さんに声をかけられはじめて防御態勢に入る。
眼を瞑っていたため街の様子はわからなかったがしばらくし眼を開けると僕は絶句した。
家々は崩壊し、人も瓦礫に埋もれ、街は街で無くなった。幸いにも埋もれていない人が埋もれた人を助け合うなどの救助活動を行なっており、父さんが避難を指示。人は僕等2人しかいなくなった。
「何故このようなことをするんだ!?」
僕は語気が強まっていた。僕の迫真の顔をあざ笑うかのように彼はニヤつきながら答えた。
「我らTartarosは人間を消滅する為に行う行為だが?」
何だ?Tartarosって、ASGALSから公式発表ないぞ?つか人間消滅?どういうこと?
色々と考えたが何より先に怒りが込み上げた。
僕の生まれ育った街。楽しさも悲しみの悔しさも面白さも…全てを此処で味わってきた。友達とも仲良くした。たまにはふざけあった。
そんな思い出のある街を一瞬で揉みくちゃに、壊された。
僕の心に怒りの炎と正義の光が生まれた。
「くそったれが…何故だ…何故なんだ!!!」
その途端僕の右腕は炎と明るい光が出始める。本来アヌビスだ。何故だろうか。アヌビスからは出ないはずなのに。ポケットが光りだし見ると能力交換した証拠となるリングがあった。
「ならなんだこれは…!」
収まると僕の手は炎に包まれた。そして目も赤く、髪も一部分のみ赤くなっていた(らしい)。
「あ…天照様…だと。」
父を見ると驚愕し腰を抜かしていた。その証拠に日本の神である印となる特殊な紋章が手の甲に付いていた。しかもトップクラスのため星が一つ付いていた。
「貴方と共に参ります…。正義の為に今戦うのです。」
頭に突然響いた声。恐らく天照と察していたがまさかそうだったとは。
やるならやってやる。やり通してみせる。
僕は拳を上げ一気に攻撃した。彼は苦しい顔を浮かべる。
「っ!いきなり能力交換だと…!!聞いていない!!」
必死で彼なりの全力の技を返しているのだろう。しかし僕には無用だった。
「唸れ、天照の刃よ。悪に染まる者に大いなる厳罰を!!」
そう言うと炎で作った剣で相手を攻撃。遂には相手もよろめき出す。
「まだまだよ…!!」
彼は大きな波動砲をぶっ放した。それは最初の衝撃波以上のものだ。
僕はこの時不思議に冷静に考えた。死を何故か恐れなかった。
父さんはびびってたのに。
僕は腰を低く構え一気に剣を振り抜いた。
波動砲はV字に切断され爆発。隙を逃さなかった僕は炎が一段と燃え上がった剣で攻撃する。彼の心臓と思われる場所に当たり彼は倒れた。
するとどうだ。本来能力を使っているのであれば能力は解除され僕のように容姿が変わっているのなら元に戻るのに、彼は一気に消えていったのだ。
僕はふっとため息を着くと周りを見渡した。やはり変わらぬ街の姿。僕は悲しくなった。
「大丈夫か!!!」
父さんに声を掛けられ初めてハッと気がついた。
「あぁ…しかしどういう事?いきなり能力変化って…」
「わからない。だけども天照様はお前を認めたのではないか?」
「ならいいんだけど…」
僕は元に戻った。そして手の甲を見る。
認められた…か。日本のトップクラスの神様に認められたのなら期待に応えないと。 そう意気込んだ。
「大丈夫ですか!?怪我はないですか!?」
近寄ってくる1人の男性。若そうだ。しかしよく見るとASGALSの隊員だった。防護服着てるもん。当たり前だ。
「まぁ…大丈夫ですが…」
「なら良かったです…。しかしながら一つ聞きますとあの炎は貴方の能力ですか?」
「え…まぁ…はぁ」
まだ僕は「僕の能力です!」なんて自信あるような言い方は出来なかった。
そしてこの一言が僕を驚愕させた。
「君、良かったらASGALSに来ないか?」
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