LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

文字の大きさ
9 / 55

9 舐めて貰ったら困る

しおりを挟む
「さ、やろうか。」
彼女はヘアゴムを結ぶとさっきの陽気な感じとは一転、怖い存在になった。
一言放ったが、僕からしたらとても怖くなった。
会長の合図により戦闘を開始する。
アマテラスを引き続き使う。
彼女はヘッドフォンを取り出し装着すれば周りから一気に重く、気分が乗れる曲が周りに響く。
EDMだ。
ここ最近ブームになってきているEDM。対応できるであろうか。

すると彼女はハンドガンを取り出し乱射してくる。リズムに乗りながら。
僕は戸惑い防ぐだけになっていた。
「ここだよ!!」
後ろへ回られたのか?それとも残像か?僕は混乱しながら彼女の攻撃を食らう。
少し引き下がり炎で剣を作り彼女に斬りかかる。だが一筋縄ではいかない。彼女は短剣を取り出し受け止めていた。
そして足を引っ掛け僕がバランスを崩したところで背中にハンドガンで乱射。僕は地面に打ち付けられた。
ただ項垂れてるとまたやられるため起き上がり再度、体勢を整える。
ただ一つだけ疑問があるのだ。

段々ステータス上がってきてないか?

僕はまさかねと自己暗示し攻撃をしかける。
ただ彼女に対抗され、強く弾かれる。
そうだ。たしかに上がっている!
僕は地面に手を触れ魔法陣を展開する。
「唸れ聖なる炎よ!」
地面から吹き出す灼熱の炎を光の短剣で切り裂き、一瞬でシャットアウトした。
「んな!?」
一瞬だったため自分でも何がなんだかわからずにいた。

「あちゃー…よりによってEDMを選曲か。」
「しかも長期戦。ステータスがどんどん上がってくな。」
翔と飛鳥の会話が聞こえてきて、やっと自分の考えが当たった。
「やっと気づいたね。そう。私は音楽がサビに近づくにつれステータスが上がるの。一度は2番にはいり曲調が変わるけども、ステータスはどんどん上がる。こんな風にね!!」
戦闘を楽しんでるかのような清々しい笑顔で攻撃を仕掛けてくる。
早くて重くて、ピンポイント。
EDMも段々と盛り上がってきて更に彼女の攻撃は加速。
最初は跳ね返すことができたが段々と攻撃を食らうはめに。
一度引き下がるがさせまいと凄まじいスピードで近づき攻撃をしかける。
次第に自分の体力も切れ始め、僕は息を切らす。
僕は完全に油断していた。キツくなっきて、魔法を繰り出すのもやっと。
力を振り絞り魔法陣を展開して波動砲を放つが、ハンドガンから発砲された波動砲により粉砕され、もう一発放たれれば僕は魔法陣の盾で防ぐのに精一杯だ。
僕は吹き飛ばされ壁に激突。
背中が打ち付けられたため咳がでる。
「けほっ…けほっ…。」
食ったものが出てきそうだ。
そして影を見て、顔を上げると喉にハンドガンを突きつけられた。
「…チェックメイトだね。」
「参りました…。」
僕は敗北宣言をした。
半端ない、本当に半端なかった。
僕は息切れし疲れたため大の字になり倒れ、照明のある天井をボケーっと眺めた。
「ね?ねね?私強かった?」
顔を覗き込んできた。近いです本当に。
「え…あ、うん。」
「あ、ありがと!!」
嬉しかったのかピューっとどこかへ行ってしまった。
「どうだ?色んなやつと対戦してみて。」
会長が上から見下ろしてくる。
「半端ないです。本当に。」
考えれずぼーっとそのまま答えたため語彙力がなくなっている。
「だろうな!はっはっは!!何しろ去年のジャスルの女性MVPだからな!!」
「へ?」
とんでもないやつと対戦していたんだな。僕は思った。
「これから強くなっていくといい。君はここまでてもよく成長したよ。」
僕は手を差し伸べられ引き起こされた。
そして今日はここで終了とされ、僕らは部屋に戻る。
僕はすぐさま日記に書きシャワーを浴び昼寝のためベッドに入った。
もっと努力がいると思い深い眠りについた。
桜の葉桜が風に揺られそよそよと揺れた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。

彩世幻夜
ファンタジー
※ 2019年ファンタジー小説大賞 148 位! 読者の皆様、ありがとうございました! 裕福な商家の生まれながら身分は平民の悪役令嬢に転生したアンリが、ユニークスキル「クリエイト」を駆使してシナリオ改変に挑む、恋と冒険から始まる成り上がりの物語。 ※2019年10月23日 完結 新作 【あやかしたちのとまり木の日常】 連載開始しました

処理中です...