LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

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3章

30 狙われる

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「光属性のエース…セフェルドルフか。」
フィーナが少しボソッとつぶやいた。歩きながらなので少し聞き取れなかったがある程度は聞こえていた。優香とセフェルドルフさんは前の方に歩いている。
「どういうことだい?」
素直な疑問をぶつけた。
「どうやら彼、防御魔法に秀でてるみたいで。見て、腕に盾つけてるでしょ。あれが、彼が光属性のエースにしている証拠らしい。勿論、攻撃力もあって大剣の威力は凄まじいものだそうよ。」
バレないよう指差したフィーナは僕に説明してくれた。盾が彼をエースに引き立てた…。攻撃こそが最大の防御という言葉もあるがその逆もあるのだと感じた。
「そういえば、3つの森の中心を結んだ三角形の中心に行けばいいんだよね。結構かからない?」
「当たり前でしょう。電車はなし、ほぼ歩きだから尚更でしょ。」
「ちなみにどれくらいかかるのかな…?」
「全てのミッションを達成するのに2ヶ月は余裕でかかる。それぐらい我慢しなよ。」
情けないという意味の溜息をついて首を横に振った。多分まだ戦士としては信頼されてないな。
「くっそう…。頑張るしかないや。」
少しきが長くなりそうだが頑張るしかない。
時々出てくるモンスターを狩りつつレベル上げも行う。やはりレベルが上がると簡単には次のレベルには上がりにくくなる。モンスターも着々と狩っていかないければならない。
地道な冒険がスタートしたと思うと、気が遠くなりそうだ。
「頑張ってるか?坊主よ!」
セフェルドルフさんは僕の頭をくしゃくしゃに撫でる。
「ありがとうございます…。中々レベルが上がりにくいですね。」
「そりゃそうだろうよ。俺だって今レベル85だけどここまでくるの大変だったんだからなぁ…。」
「85!?すごいですね…。」
「まぁ頑張れよ坊主!」
また頭をくしゃくしゃに撫でられた。年上の人からの励ましは力になる。もっと頑張らなければ。






俺はあの4人を見送った後、いつも通り仕事に戻った。計画ということもあり書類が多くある。この処理は大変だけど、頑張らないと。フェンも助けてくれるのでありがたい。
最初は膨大にあった書類もある程度片付いた。俺は大きく伸びをする。
「お疲れ様です。もう今日はこれで終わりますか?」
「あぁ。終わろうか。アナウンスよろしくね。僕はこの後に戸締りするから。」
「わかりました。では。」
ぺこりとお辞儀をすると部屋を出て、館内アナウンスをした。窓からも多くの戦士達が帰って行くのがよく見える。
俺は椅子に座り一息ついた。俺はふと、俺の机に置いてある「証」を持った。金色で透き通ってる丸い玉。ただの玉だろうが、俺には物凄く力をくれる不思議な玉。その玉を持つと毎回彼の名が浮かぶ。

「…タケル。」

共に戦った者がいなくなるとは少し寂しいもの。振り返らないと決めていたのに、ついつい思い出してしまう。仕方ないさ。

カッ!!

いきなりなんの光からわからないが眩い光が生じた。眩し過ぎて目を瞑った。しばらくして目を開けると、ユグドラシルの姿があった。
「ユグドラシル様様が…何用です?」
「やぁテミル。ガンジムルとこの国うまく回してる?」
「おかげさまで。」
「ならよかった。他の国々にも伝えているから、君たちにも伝えておこう。タルタロスが君らを狙っている。」
「タルタロスが…?」
僕には背中がゾッとする感覚を味わった。無間地獄タルタロス。我らの世界に何の用だろうか。
「うん。人間の3人が来たことによって人間界の時間は止まっている。やはり好戦的な彼らにとっては狙い定めてた物が狩れないとはうずうずするに決まってる。色んな世界に行っては滅ぼしてを繰り返している。そして、この世界を次に狙ってるってことさ。」
「なるほど…。」
「だが、狙いは君らではない。人間3人、特にフィーナだ。」
「なんでだい?彼らをさっさと人間界に戻して時間を進めてさっさと潰すというのか?」
「それもあるが違う。元はフィーナはタルタロスのスパイ。そんな彼女の音信が突然途絶えた。となればタルタロスは焦る。ただ単に途切れたのか、それとも裏切ったのか。」
「え!?フィーナはスパイだったのか!?」
「そう。ヴェルガネオスのミスでこの世界に来た2人を監視するために。」
「それは知らなかった。けど確かにある時を境に冷酷だった彼女が時折笑顔を見せるようになった。なら裏切ったのも確証できる。」
「裏切ったのか…。なら確実に潰しにかかるな。ちなみにサーガッドとチェノスト、伝えた他大陸の国々は全部徹底抗戦を表明している。」
「ユグの能力で他大陸への行き方を作って欲しいもんだ。」
「無理。」
ジョークを入れたがきっぱりと断られた。流石だな…。
「レイズオズワルドドラゴンの捕獲に向かわせてるな?なら早くした方がいい。」
「なぜ?」
「レイズオズワルドドラゴンは光属性の塊。今光どれだけいる?」
「他の属性に比べると少ない方だ。」
「でしょ。だからレイズオズワルドドラゴンを捕まえれば他大陸への進出と光属性不足のある程度の解消。一石二鳥じゃん。それに今、チェノストが光属性の戦士を送ってくれるかわからないしね。」
「早く関係を修復しないと…。」
「それとサーガッド共ね。」
「は!?それは無理だ!今まで仲悪いやつらがいきなりはい仲直りしましょうねってできるわけないだろ!」
つい語勢が強くなってしまった。
「けど、この世界が滅びる危機にあるんだよ!?わかってるの!?」
真剣な緑でエメラルドのような瞳が僕を見る。

「今から3つの課題出すよ。しっかり聞いてね。」
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