ナイトメア・アーサー ~伝説たる使い魔の王と、ごく普通の女の子の、青春を謳歌し世界を知り運命に抗う学園生活七年間~

ウェルザンディー

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第2章1節 魔法学園対抗戦/武術戦

第238話 共に勝利を

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<魔法学園対抗戦・武術戦
 三十日目 午前十一時半>



「さあさあ皆様お待たせしております!! 遂に今日この日がやって参りました!!」
「延期になった第一回戦、大返上して本日開催!! グレイスウィルとパルズミールとケルヴィンの武術戦だぁー!!」
「早速各学園の解説――の前に、これまでの総合成績を確認しておこう!!」


「各試合で一位を取れば三点、二位なら二点、三位なら一点が各魔法学園の成績として割り振られる。それを踏まえてこの三学園の成績を見てみるとぉー……?」
「ケルヴィンが一位で十三点、グレイスウィルとパルズミールが同率二位で十二点! ケルヴィンがぶっちぎりかと思ったけどそうでもなかったねぇ!」

「ついでに驚くなよマッキー、一位と二位の差は一点差! つまり、ケルヴィンが三位になって一点を取れば、グレイスウィルとパルズミールのどちらかが逆転で勝利を飾れる!!」
「三勢力とも総合成績が懸かってるわけだねぇ……!! 二年生は大会の出場者の中で一番若い学年だけど、これは見逃せない大一番になりそうだぁ!!」


「そう考えると、今日この日まで延期になったのもアレステナ神の思し召しだったのかもしれないな!! しかしグレイスウィル……グレイスウィルかあ!! 何か昨日盛り上がっていたよなあ!!」
「ある生徒の呼びかけがきっかけでぇ、学園全体を巻き込んだ立食会が催されたらしいよぉー。私達も一応グレイスウィルの所属だからぁ、行こうと思ったんだけどぉ……」

「実況はね!!! 平等でなくっちゃいけないんだよ!!! 変に肩入れしちゃ不味いから、行くの我慢したんだよ!!! あーババロア食べたかった!!!」
「まあまあ後で差し入れてくれるようだしぃ、楽しみにしておこうっ!!」



「そうだなマッキー!! さあて、各学園の生徒が配置についたみたいだぞ!! いよいよ最終戦の始まりだぁー!!!」







 中央広場には大勢の生徒が押しかけ、試合の開始を今か今かと待ち望んでいる。

 とりわけ二年生の生徒は最前列に座ることを許可され、食い入るように投影映像を凝視している。





「いやーあっという間だったね! この一ヶ月!」
「本当にね……最初の試合が中止になった時は、真面目にどうしようかと……」


 エリス、カタリナ、リーシャ、サラ、ハンスの五人は、購買部で買った軽食や立食会の余りなどを大量に持ち込み、口を動かしながら待機中。


「ルシュド……あいつ怪我しねえかな……」
「アナタさっきからずーっとその調子ねえ」
「うるせえ殺すぞ」
「訓練積んできたんだから大丈夫でしょ。信じてあげたら?」
「……」

「……はい、これ。サンドイッチだよ」
「あ、どうも」


 カタリナから食事を受け取り、貧乏揺すりが若干落ち着くハンス。


「素直じゃないわねえ」
「黙れ」
「あっ、そろそろ始まるかな」


 足を揃えて背筋を伸ばす。大切な試合には、それ相応の礼儀を。







「あいつら、只じゃ済まさない……」

「僕に屈辱を味合わせやがって……」


 殺す。殺す。殺す。

 彼はひたすらに、その感情のみを肥大化させていた。


「この試合は父上も観てらっしゃるんだ……」

「絶対に……」



 その時伝声器から、やけに汚い少年の声が響く。



「ぶひぃ! おい、ウィルバートを出せ!」
「……殿下。ジル様からでございますが」


 他の生徒が伝声器を手に取り、用件を伝えてくる。だが彼はその声にも応じず、頭を抱えて縮こまっていた。


「申し訳ございません。殿下は只今気分を悪くしておりますので」
「おい、おれ様が声をかけているんだぞ!! 出ろ!!」
「一体何のご用件なのか伺っても?」
「それは直接話すからいいんだよ!! いいから代われ!!」



「――それの電源を切れ!!」



 生徒はすかさず、ウィルバートの悲痛な叫びに応じる。



「……殿下。何故奴と――いや、愚問でしたね」
「あいつら絶対殺す……」
「そうですね。殿下に泥を浴びせてきた連中には……相応の裁きを」





「……ふぅ」



 試合開始前の本拠地、生徒会司令本部。小屋の中で両肘をつき、頭を埋めて一息つくヴィクトール。

 後ろから肩を叩かれ、現実に立ち返る。同じ生徒会の仲間が立っていた。



「何だよ、緊張してんのか?」
「……」

「いいっていいって。俺も皆も緊張してるし。そういう時は外の空気を吸うに限るぜ?」
「……」



 徐に立ち上がり、外へと足を進める。





「おっ本命がいらっしゃいましたな~」
「ヴィクトール! アタシ頑張るからな! だからお前も頑張れよ!」
「……うう」
「ルシュド、気をしっかり持て」



 同学年の生徒達は、皆戦いに備えている。

 アーサー、イザーク、ルシュド、クラリア。同学年の中でも特に親しい四人は、当然のように準備完了。



 これまでの成果を発揮する機会が、遂に訪れたのだ。



「――」


 故に自分も気を強く持たないと。もう一度与えられた機会を、この手で果たす。


「貴様等――」


 激励の言葉を言いかけて、やっぱりやめておいた。




「何だよ? 何か伝えたいことがあったんじゃねーの?」
「……畏まって何か言うのは性に合わん」
「照れてんのかよおめー!!」
「ぐっ……」



 イザークからの打叩に辟易する。

 しかしそれがきっかけで調子を取り戻した。



「ふん……」

「……期待しているから、期待していてくれ」




 本人はかなり恰好をつけたと思いながら、彼は小屋の中に戻っていく。




「……面倒臭え言い回しするなあ!」
「そうか? 『ユーサー・ペンドラゴンの旅路』にも、似たような表現があったぞ」
「マジで?」
「『君は必ず上手くやるから、私も上手くやる』だ」
「へぇー、何かいいな! そういうの!」

「うんうん。ヴィクトール、いつも、一緒。それ、いい。おれ、わかる」
「アタシも同感だぜー! 普段通りの平常心が、一番実力を発揮できるからな!」



「……試合開始五分前だ。オレ達もそろそろ配置に着こう」
「了解っ!」
「わかったぜー!」
「おれ、頑張る!」





「さあ、いよいよ試合開始の角笛が鳴り響くぞー!!」
「果たして勝利の旗を振りかざすことができるのはどの魔法学園なのかぁ!? 今、君達は歴史の目撃者となるっ!!」



 三、

      二、

           一……


  スタートォォォォォ!!!!!!!







「……うっし! 来たな!」
「では事前の計画通りに動いてくれ。遊撃担当のうち、腕の立つ者は他部隊の支援。他の遊撃担当は待機しておくように」
「わかった」


 アーサーは剣を抜き、左手の指で剣身をなぞる。当然だが借りているものだ。


「無理はすんなよ!」
「それは勿論」


 隣にいたイザークに向かって笑いかけると、そのまま前衛部隊の一つと合流に向かう。






<試合経過二十分 残り時間二時間四十分>



「さあ、早いものでもう二十分が経過したわけだがー?」
「フラッグライトの制圧数っ! グレイスウィルが九、ケルヴィンが七、パルズミールが六だねぇ!」
「んー、グレイスウィルが突出しているか? 他が遅いのかもしれないけれども!」
「ケルヴィンはさっさと中央を制圧する傾向があるから、それを読んで早めに展開しているかなぁ? おっと、実況よろしくぅ!」
「え、ああはい! っと――第二十フラッグライト! ここで小競り合いが発生しているぞ!!」





「ふん――」


 敵の動きなんて、手に取るようにわかる。


「遅い」
「なっ!?」


 相手が構えた瞬間には、こちらが一撃を入れている。


「ぐうううああああっ……!」


 悶絶する程度の痛みを与えた後に、戦闘を終了し剣を鞘に納める。





「……」


「またつまらない物を斬っ「ぎゃはははははははははははは!!!!!!!!」



 アーサーが腰に下げた伝声器から、爆音で聞こえる大絶笑。



「コイツここに来てカッコつけやがって!!! ウケるんですけどー!!!」
「……」

「……変な行動を突発的に入れられると、こちらが困るのだが」
「いいだろうこれぐらい……!!」


 すると部隊の一人が近付いてきたので、強引に電源を切る。


「フラッグライト制圧しておいたぜ。これで十一個目だっけ?」
「ああ、そのはずだ」
「順調だな……にしてもさっきの、凄かったなあ」
「ワンワン!」


 主君が成果を挙げたのを受けて、得意げに出てくるカヴァス。


「剣もできて結構イケメン、これで女子達が騒がないのが不思議だよなあ」
「騒がれても困るが……」



 ふと物体と目が合う。


 空に浮かぶ、水晶を抱えた鳥――のように見える何か。


 よく見るとそれは鉄で構成されており、生物ではなかった。



「……」


 それが一体何なのかを認識した後、

 ぱちりとウインクを決めてみたりして。





「うわあ……」
「え……えー……」
「ぎ、ぎこちな……」
「あはははははははははは!!!!!」


 投影された友人の姿に微妙な空気が流れる。


 特に関わりのない女子生徒からは黄色い声が上がったが、そうではないならこの惨状。


「エリスー? 生きてるー?」
「……しんでる」
「え? かっこよくて悶絶しちゃった?」
「……保護者的なさむしんぐぅ」
「あ、恥ずかしいやつでしたか」

「もう、大事な試合なのに、どうして変な所意識しちゃうかな……!!」
「このウインクだけで二ヶ月は食っていけるなぁ!!!」
「ワタシは半年いける」

「ね、ねえ皆、他の生徒もどんどん出撃してるよ……!」
「ああ、カタリナ様が空気を取り戻してくれている。ありがたやー!」





<試合経過三十分 残り二時間三十分>




「うおおおおおおお!!」


 少し湿った地面を、踏み締める勇猛な影。


「おらあああああ!! クラリス!!」
「承知っ!!」



 斧を振りかぶり、落ちていった先で、


 地面が隆起し割れていく。



「ぎゃあああああ!! 落ちる!! 落ちる!!!」


 その生徒は地割れの縁に掴み、何とか登り切る。


「よし、助かっ――」



 生徒が攻撃を凌ぎ切り、安堵した瞬間に、



 今度は熱波が襲う。



「――っ!?」




「ジャバウォック! やりすぎ!!」
「っと、熱が入りすぎちまった! 炎だけにな!」



 ジャバウォックがその翼で風を起こすと、地面の熱はどんどん逃げていくが――



 代わりに、続々と生徒達がなだれ込んでくる。



「うおおおおお!! ジャバウォックが切り開いてくれたぞー!! 俺達も続けー!!」
「うおおおおお!!」
「おれ、続くー!!」
「お前は切り開いた側だろ!! 休め!!」




 そんな戦闘があった後、また一個のフラッグライトが制圧されるのだった。




「ふー。おれ、頑張った」
「ふー! アタシも頑張ったぜ!」

「罠が張られているなら正面から打ち砕けば良い。実に君達らしい考えだ」
「細かいことを考えるのが嫌いとも言うなー!」



 ルシュドとクラリアは水をごくごく飲み干し、一時の休息。ジャバウォックとクラリスがそれぞれの主君を労わる。



「ところで今試合開始から何分だ?」
「三十……四十分だな。まだまだ序盤もいい所だぞ」
「うおおおおお!! もっともっと敵を倒していくぜー!!」
「その後に治療をするのも忘れないでくれよ……」



「……っ」


 電流が走る。それも頭の中を、突発的に。


「……クラリス? どうした?」
「今、何かがっ……」
「おれ、頭、痛いっ」
「……あー」



「ひょっとして、イザークが言ってたやつじゃないか?」





 一方の第二十三フラッグライト付近。

 生徒の一人が伝声器を手に取り、そして苦情を捲し立てる。



「……イザーク!! こっちにまで影響来てるんだけど!!」
「えっマジ!? 悪りぃ!!!」


 それから僅か数秒で、生徒達の脳内に流れる雑音は小さくなった。


「うー……まだ頭がキンキンするよー……」
「誰か魔法支援ビショップ系の魔法で何とかできねぇー!?」

「……制圧が終わったらトーチライトを少し多めに使っていいぞ」
「サンキューヴィクトールゥ! でもさでもさ、味方も怯んだけど、敵も怯んでいるよな!?」




 イザークは木の後ろからこそこそ様子を伺う。


 確かにその通り、相手の一部が頭を抱えてしゃがみ込む姿が散見された。




「こっちにも被害が及んで、膠着状態になっても意味ねえんだよ!」
「あ、それはそうだな……」


 頭を軽く振る。サイリが出てきて、肩を叩いて励ます。




「ああっ、クソッ……緊張で波長が乱れてるな……」
「――」
「……そう、そうだよ……」


 掌に人を意味する帝国語を書く。


「いつも練習している通り……好きなように弾いている通り」


 ごくりと唾を立てて文字を飲み込む。





「ボクの和音コードが、テメエらの精神ハートを狂わせる……!!」



 右手を突き上げ、振り下ろす様は、

 持っていないはずの楽器の弦に手をかけるようで。



狂詩曲を響かせよ、イライズ・暴虐たる雷の神よウェッシャー――!!」





 雷が落ちたような鈍い音が響く。





「ぐおっ……!!」



 敵の動きがまた鈍る。頭を抱え、ピンと張った痛みに悶える。


 しかし今度は、味方の動きは鈍らなかった。



「成功……成功したぞおおおおおおお!!」
「うるせえよ!!」
「悪い!! とにかく今のうちだぜ!!」
「ああ!!」





<試合経過五十分 残り時間二時間十分>



 束の間の休息を取っている生徒達を横に、アーサーは伝声器で会話をしている。


「……順調か?」
「ああ、お陰様でな。現在こちらは十五個制圧できている」
「オレの他にも活躍している生徒は沢山いるぞ」
「……そうだな」


 顔が見えないのをいいことに、得意気に微笑んで。


「……要らない雑魚なんかじゃなかっただろ?」
「……ふん」





「っと。アイボリーの鎧……パルズミールの生徒が来ているな。迎え撃って――」
「……それは何人だ?」
「……え?」

「何人が迫って来ている?」
「ああ……十人ぐらい? 指で数えられる程度、だとは思う」
「……」



「……ヴィクトール?」





 彼が黙り込んだのは、探知器に目を向けたため。続けて生徒会の一人が会話の内容を受けて、話しかけてくる。



「パルズミールの生徒だって?」
「十人程度だそうだが……」
「……?」


 探知器に映し出されているのは、報告に上がった通りの、十人程度の人影。


「……何か、消えては浮かんでを繰り返していく点があるよな」
「投影映像の方も……少し不自然な草の揺れ方をしているのが……」
「んー……?」
「……」



 ヴィクトールはすぐに思い付いた。迷彩魔法。


 防具に付与する分なら、一定量までは許可されている――



「――アーサー!! 聞こえるか!!」
「なっ、何だ急に!?」
「貴様等は今取り囲まれている!! 早急に武器を構えろ!!」
「囲まれ――」



 直後、鈍い剣の音によって声は途絶えた。





「なっ……!!」
「ほう……流石は事前に目を付けていた通りだ。やるじゃないか、アーサー」


 草影から躍り出てきたのは、黒い鎧の生徒達。


「ワォン……!!」
「……何だあんたら。こんな大人数で――」
「うわあああああああああああ!!!」



 悲鳴の聞こえた方向を見るアーサー。



 その先では、パルズミールの生徒――と、ケルヴィンの生徒によって、

 挟み撃ちに合っている仲間の姿があった。




 パルズミールの生徒が大振りで気を引き、体力を削ぐ。

 その後にケルヴィンの生徒がとどめを刺し、確実に倒していく。



 手際が良すぎた。



「……あんたら、向こうの連中は何だ?」
「偶然居合わせただけだ」

「……何だと?」
「偶然にも獣人共が貴様らを襲っているのを見て、背後から弱った所を突けば確実に倒せると、咄嗟に閃いただけだ」
「……!!」



 死角から一撃が飛ぶ。会話の間でも容赦はしない。

 様式美すらも彼らは心得ない。問答無用だ――



「ぐぅ……!!」
「ワォン!!」


 その一撃は辛うじて防いだが、勢いでカヴァスが身体から飛び出してしまう。


「さて。貴様はここで、確実に始末させてもらうぞ」
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