『ハズレ』召喚者『氣功術師』ののんびり異世界旅行!!

メガネの助

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帝都のダンジョンに挑んでます。

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 帝都に着いてから十日が過ぎたが、皇帝陛下への謁見の日がいつになるのか何の報せもなかったので、リョータ達は帝都近くのダンジョンに挑戦していた。
 因みにリョータのギルドランクはCランクからBを飛ばしてAランクになっていた。レイチェル達『赤い戦線』も帝都までの道中でたくさんの魔物や山賊を討伐したりしていたので、DからCランクに昇格していた。
 今はダンジョンの二十階層のボス部屋の前に立っていた。
 このダンジョンは危険度Aランク指定ダンジョンなので、最低でもBランクでなければ挑む事が許されていない。
 一階層はスライム、二階層はスライムの上位種、三階層はゴブリン、四階層はゴブリンの上位種、五階層はコボルト、六階層はコボルトの上位種、七階層はオーク、八、九階層はオークの上位種、十階層はオーガ、十階層のボスはオーガのジェネラルとキング、二日目から十一階層の攻略を始めた。十一階層はブラッディーバット、十二階層はブレードラビット、十三階層はウッドモンキー、十四階層はフォーアーム・コング、十五階層はポイズンスネーク、十六階層はポイズンバタフライ、十七階層はゴーレム、十八階層はアイアンゴーレム、十九階層はタイガーゴーレム、そして二十階層のボスは…、

「成る程。ミスリルゴーレム、か」

 青く光り輝く三㍍くらいの身長で、ゴーレムらしくゴツゴツとしたミスリルゴーレムが十体いた。
 【鑑定】してみたら、物理攻撃耐性が高く、その代わりに魔法攻撃耐性が異常なまでに低かった。
 だからと言って爆散させるわけにもいかない。
 ミスリルは稀少金属なので、かなりの高額で取り引きされているし、時にはオークションに出品される事もある程だ。
 
 どうしたものか…。
 
 無属性魔法の【解析アナライズ】を使うと、ミスリルゴーレムの弱点は右胸にある核だと分かった。左胸にある魔石とは違うが、それが動力源の一つなのだろう。

「となると…アレしかないか。【アクア・レーザー】」

 水属性魔法の【アクア・レーザー】は水のレーザービームだ。
 アクア・レーザーは狙い違わずミスリルゴーレムの右胸を見事に貫いた。
 仲間が斃された事に動揺したりしないのは、他の魔物とは違ってゴーレムだからだろう。
 
 ズシン、ズシン、ズシン、ズシン!!

 地響き立てて向かってくるミスリルゴーレムだが、リョータは一体残らず【アクア・レーザー】で貫いて斃した。
 何ともあっさりし過ぎて、手応えが無さすぎるのが、困ったものだ。
 だが、これでかなりの高額買い取りが期待できる。
 と言っても、別にお金に困っているわけでもなし。逆に有り余っていまっているので使い道がなくて困っているという贅沢極まりない事で困っているくらいだった。

 う~ん…どうしたものかなぁ…?

 リョータの所持金は既に帝国の国家予算の数年分に達していたりする。

「なあ、皆んな。俺達って相当な金持ちだよな?」
「今更何を言っておるのじゃ?我らが金持ちなのは今に始まった事ではないじゃろうに。のう、皆の者」

 クリフ、マーベラス、ティア、バルザック、エレノアが「うんうん」と頷いている。
 バルザックは九頭毒邪竜ナインヘッド・ヒュドラードを討伐した際に進化したので遂に『人化』のスキルを取得できたのだ。
 人化したバルザックは黒目黒髪の東洋人っぽい顔立ちで、まるで武士のような出立ちをしている(自分の事を"拙者"とか言ってたし、語尾も"ござる"だったから、それ程違和感は無かった)。
 そのバルザックが一つの提案をした。

「主人殿。拙者らは金に困ってはおらぬが、人の世には貧困に喘ぎ、その日の糧すら満足に得られぬ者達がおりましょう故、その者どもに施しを為されては如何にござろうや」
「施し…寄付か!」

 それは名案だと膝を打った。

「良し!それなら帝都中の孤児院に寄付しまくろう!」
「「「「「賛成(じゃ・なの・です)!」」」」」

 しかし、例え帝都中の孤児院に寄付したとしても、この十体のミスリルゴーレムや二十階層までのドロップアイテムの買い取り金額で、寄付する金額を遥かに超えてしまう事など誰も考えていなかった。
 そもそも、十階層と二十階層のボス部屋でドロップした宝箱の中に大量の白金貨や金銀銅貨が百枚ずつはいっていたので、リョータ達の資産は増える一方なのだった。
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