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プレゼント その2 禄郎の誕生日
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「京佐、今日帰り遅い?」
「ん? いつもと同じだと思うよ、なんで?」
「今日、俺誕生日!」
ふっ
禄郎は自分の誕生日をうっかり忘れるなんてないし、なんなら自らアピールするタイプだ。
「そうでした。おめでとうございます」
「俺、帰りにケーキ買ってくるから一緒に食べようぜ」
とウキウキしてる。
「甘いもの苦手なくせに誕生日のケーキは毎年張り切るよなw」
「誕生日のケーキは別だろ」
「ふっ、ケーキはもう頼んであるよ」
「マジ? 予約してくれたのか?」
「この前、実家行った時にキルボンでケーキ買ったんだよ。その時予約しておいた」
「マジで?」
「秋のフルーツタルトってやつにした」
「それ美味そうじゃん」
「美味そうだったよ、薫が好きそう」
「薫、甘いもの好きだもんなあ」
薫こと依田薫は結婚して苗字が変わり、黒川薫になった。
俺たちは黒川呼びに慣れなくて、薫と呼ぶことにした。
本人は嫌がっていたが、黒川と呼び捨てすると理仁さんの顔が浮かんでしまい、理仁さんを呼び捨てしてる気がして落ち着かないのだ。
言い慣れてしまえば薫もいい名だなと思えてくる。
「だから帰りに俺がケーキ受け取ってくるよ」
「ありがたい」
「楽しみにしてて」
「おう」
今日は何がなんでも定時で上がる。
いつも以上に気合いを入れ仕事をこなす。
「頼まれていた書類と資料、全て揃えてありますのでチェックをお願いします。
それと、システム課から点検の連絡が来ています。来週でよろしいでしょうか?」
課長に捲し立てるように報告を入れると、
「お、おう。それでいいよ、ご苦労さん。
どうした今日は、いやに気合い入ってんな」
「いつも通りですよ」
「今日中に上げてもらえて助かったよ」
「いえ」
「ありがとな、お疲れ」
「はい、失礼します」
急いで会社を出る。
ケーキを受け取りに行くと、思っていたよりホールのフルーツタルトは大きかった。
二人で食べ切れるかな。
食事はいろいろ考えたが、今日のところは俺が作れる精一杯のオムライスで勘弁してもらって、週末に二人でレストランにでも行こう。
家に帰って準備する。
禄郎が帰るまであと1時間くらいか?
と思っていたら思いの外早く帰って来た。
「たっだいま~」
「おかえり」
「え? なにか作ってくれたのか?」
「ごめん、またオムライス」
「いいじゃん、京佐のオムライス美味いよな」
「ケーキもあるよ、結構でかいぞ」
「早く食おうぜ、腹減った」
「わかったよ」
頑張りが空回りしたのか、形が崩れてしまったオムライス。
こういうところ決められないのが俺だよな……と少し凹んでたら、
「すき♡ってケチャップで書いてよ」
と禄郎がおねだりする。
ふっ
「自分で書けよ」
「京佐が書いてくれなきゃ意味ねえじゃん」
くそ……
「誕生日じゃなきゃやらねえぞ」
「書いて書いて」
じじい
「京佐てめえ! この野郎!」
俺からケチャップを奪い取ると俺のオムライスに、
ろくろう♡
と書きやがった。
「何してんだ! 恥ずかしいことすんな!」
禄郎からケチャップを奪い書き足す。
ふくろう♡
「お前wバカなのかww」
「ふくろうw」
「笑わせんなww小学生かよw」
めっちゃ笑いながらオムライスを食った。
「ん? いつもと同じだと思うよ、なんで?」
「今日、俺誕生日!」
ふっ
禄郎は自分の誕生日をうっかり忘れるなんてないし、なんなら自らアピールするタイプだ。
「そうでした。おめでとうございます」
「俺、帰りにケーキ買ってくるから一緒に食べようぜ」
とウキウキしてる。
「甘いもの苦手なくせに誕生日のケーキは毎年張り切るよなw」
「誕生日のケーキは別だろ」
「ふっ、ケーキはもう頼んであるよ」
「マジ? 予約してくれたのか?」
「この前、実家行った時にキルボンでケーキ買ったんだよ。その時予約しておいた」
「マジで?」
「秋のフルーツタルトってやつにした」
「それ美味そうじゃん」
「美味そうだったよ、薫が好きそう」
「薫、甘いもの好きだもんなあ」
薫こと依田薫は結婚して苗字が変わり、黒川薫になった。
俺たちは黒川呼びに慣れなくて、薫と呼ぶことにした。
本人は嫌がっていたが、黒川と呼び捨てすると理仁さんの顔が浮かんでしまい、理仁さんを呼び捨てしてる気がして落ち着かないのだ。
言い慣れてしまえば薫もいい名だなと思えてくる。
「だから帰りに俺がケーキ受け取ってくるよ」
「ありがたい」
「楽しみにしてて」
「おう」
今日は何がなんでも定時で上がる。
いつも以上に気合いを入れ仕事をこなす。
「頼まれていた書類と資料、全て揃えてありますのでチェックをお願いします。
それと、システム課から点検の連絡が来ています。来週でよろしいでしょうか?」
課長に捲し立てるように報告を入れると、
「お、おう。それでいいよ、ご苦労さん。
どうした今日は、いやに気合い入ってんな」
「いつも通りですよ」
「今日中に上げてもらえて助かったよ」
「いえ」
「ありがとな、お疲れ」
「はい、失礼します」
急いで会社を出る。
ケーキを受け取りに行くと、思っていたよりホールのフルーツタルトは大きかった。
二人で食べ切れるかな。
食事はいろいろ考えたが、今日のところは俺が作れる精一杯のオムライスで勘弁してもらって、週末に二人でレストランにでも行こう。
家に帰って準備する。
禄郎が帰るまであと1時間くらいか?
と思っていたら思いの外早く帰って来た。
「たっだいま~」
「おかえり」
「え? なにか作ってくれたのか?」
「ごめん、またオムライス」
「いいじゃん、京佐のオムライス美味いよな」
「ケーキもあるよ、結構でかいぞ」
「早く食おうぜ、腹減った」
「わかったよ」
頑張りが空回りしたのか、形が崩れてしまったオムライス。
こういうところ決められないのが俺だよな……と少し凹んでたら、
「すき♡ってケチャップで書いてよ」
と禄郎がおねだりする。
ふっ
「自分で書けよ」
「京佐が書いてくれなきゃ意味ねえじゃん」
くそ……
「誕生日じゃなきゃやらねえぞ」
「書いて書いて」
じじい
「京佐てめえ! この野郎!」
俺からケチャップを奪い取ると俺のオムライスに、
ろくろう♡
と書きやがった。
「何してんだ! 恥ずかしいことすんな!」
禄郎からケチャップを奪い書き足す。
ふくろう♡
「お前wバカなのかww」
「ふくろうw」
「笑わせんなww小学生かよw」
めっちゃ笑いながらオムライスを食った。
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