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夏の勝者になるために
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今日は車で10分ほどの有名な海水浴場に向かった。
車内で俺らは取り決めをした。
1、勝者は基本ホテルへGO.
2、お持ち帰りは一人なら可
3、お持ち帰りできた者に潔く部屋を譲れ
4、全ては早い者勝ち
「恨みっこ無しだからな」
4人でグータッチして、いざ、砂浜へ!
簡易テントを組み立て暑すぎる日差しの避難場所を確保する。
砂も既に焼けていてビーサンだと暑すぎるくらいだ。
水着の女の子たちもいっばいいる。
なんて絶景だ……天国か、ここは。
場所が砂浜になっただけで、こんな無防備な姿を公に晒してOKだなんて海ってすげえ。
目の前には眩く光る海が呼んでいる。
暑い、とにかく暑い。
水を欲した俺たちは海へ飛び込む。
海で遊ぶなんて何年ぶりだろう。
冷たいけど気持ちいい。
足元の砂が波に攫われていく感覚も久しぶりだ。
俺たちは暑さと夏と海のシチュエーションに呑まれ、完全に本来の目的を見失ったまま遊びまくった。
遊び疲れて腹が減る。
海の家に昼飯を食いに行くことにした。
ザ・海の家という、ど定番のラーメンを食べ、それでも足りずにかき氷も食べて体の熱を冷まして、また灼熱地獄に出ていく。
前を歩く依田と京佐に女の子二人組が近づく。
「あの~よかったら一緒に遊びませんか?」
来たっ!
依田も京佐も満更でもない顔してる。
二人がアドバンテージを取る。
くそーーっ! このままでは先を越される。
夏の勝者は早い者勝ちなのだ!
目の前で楽しそうにしている雰囲気良さそうな4人にモヤッとする。
先を越されて悔しい以外の何か。
俺はわかってる、嫉妬だ。
海に来て思った。
水着の女の子たちはこの上なく目の保養だ。
かわいい、綺麗、おっぱい、お尻、サラサラの髪の毛、弾ける笑顔……
俺は男だと再認識させられた。
でも、その先に思いが至らない。
それよりも久しぶりに目の前に晒されてる京佐の広い背中と、そこを刺激するとどんな反応をするかがわかる無防備な乳首に意識と目線が向いてしまう。
そんな自分に驚いた。
マジか、俺ガチだ。
だから目の前でかっさらわれそうになっている京佐が気になって仕方ない。
恨みっこ無し。
そういうルールだけど、邪魔しないとは約束してない。
ヤキモチに夏の太陽が加担してジリジリと焦がし始めている。
俺が一歩踏み出そうとした瞬間に、
「ねえねえ、俺たちもいるよ~遊ぼうよ~」
と曽川が飛び出して行った。
俺も続く。
「ええ~二人でいいんだけどなあ~」
やんわり俺と曽川を拒否る女の子たちに、
「そんなこと言わないでさ~遊ぼ!」
と曽川が食い下がる。
依田が、曽川を羽交い締めにし、
「空気読めや、このやろう」
と言えば、京佐も、
「邪魔すんな」
とシッシッと俺たちを追い払う。
女の子の一人が、
「向こう、行こっ?」
とかわいい顔して京佐の手を取る。
させるかよ。
「え? 向こう行きたいの? 俺と行こうか?」
女の子の手を取り、俺は駆け出す。
「え? ちょっと、え? やだあ~」
やだあ~ってなんだよ。
「いいじゃん、俺で。ダメ?」
「いいけどお~、あの背の高い人いいなあって……」
「あいつ、付き合ってる子いるからさ」
「えっ!? マジ!?」
女の子のガチトーンってこえーよな。
「男だけで遊びに来てるってそういうことだよ」
「だよねえ~やっぱりねえ~顔はいいけどクズか~」
よしよし。
ドカッ!!
その京佐に飛び蹴りされる。
「デタラメ吹き込むんじゃねえよっ!」
「うるせえ!」
「恨みっこ無しだろ?」
「邪魔しないとは言ってない」
「うぜえな」
「ざまあみろ」
俺と京佐がギャーギャー言い合ってる最中、依田はもう一人の女の子といい感じ。
そっちは好きにしてくれ。
幸せになれよ、依田薫。
車内で俺らは取り決めをした。
1、勝者は基本ホテルへGO.
2、お持ち帰りは一人なら可
3、お持ち帰りできた者に潔く部屋を譲れ
4、全ては早い者勝ち
「恨みっこ無しだからな」
4人でグータッチして、いざ、砂浜へ!
簡易テントを組み立て暑すぎる日差しの避難場所を確保する。
砂も既に焼けていてビーサンだと暑すぎるくらいだ。
水着の女の子たちもいっばいいる。
なんて絶景だ……天国か、ここは。
場所が砂浜になっただけで、こんな無防備な姿を公に晒してOKだなんて海ってすげえ。
目の前には眩く光る海が呼んでいる。
暑い、とにかく暑い。
水を欲した俺たちは海へ飛び込む。
海で遊ぶなんて何年ぶりだろう。
冷たいけど気持ちいい。
足元の砂が波に攫われていく感覚も久しぶりだ。
俺たちは暑さと夏と海のシチュエーションに呑まれ、完全に本来の目的を見失ったまま遊びまくった。
遊び疲れて腹が減る。
海の家に昼飯を食いに行くことにした。
ザ・海の家という、ど定番のラーメンを食べ、それでも足りずにかき氷も食べて体の熱を冷まして、また灼熱地獄に出ていく。
前を歩く依田と京佐に女の子二人組が近づく。
「あの~よかったら一緒に遊びませんか?」
来たっ!
依田も京佐も満更でもない顔してる。
二人がアドバンテージを取る。
くそーーっ! このままでは先を越される。
夏の勝者は早い者勝ちなのだ!
目の前で楽しそうにしている雰囲気良さそうな4人にモヤッとする。
先を越されて悔しい以外の何か。
俺はわかってる、嫉妬だ。
海に来て思った。
水着の女の子たちはこの上なく目の保養だ。
かわいい、綺麗、おっぱい、お尻、サラサラの髪の毛、弾ける笑顔……
俺は男だと再認識させられた。
でも、その先に思いが至らない。
それよりも久しぶりに目の前に晒されてる京佐の広い背中と、そこを刺激するとどんな反応をするかがわかる無防備な乳首に意識と目線が向いてしまう。
そんな自分に驚いた。
マジか、俺ガチだ。
だから目の前でかっさらわれそうになっている京佐が気になって仕方ない。
恨みっこ無し。
そういうルールだけど、邪魔しないとは約束してない。
ヤキモチに夏の太陽が加担してジリジリと焦がし始めている。
俺が一歩踏み出そうとした瞬間に、
「ねえねえ、俺たちもいるよ~遊ぼうよ~」
と曽川が飛び出して行った。
俺も続く。
「ええ~二人でいいんだけどなあ~」
やんわり俺と曽川を拒否る女の子たちに、
「そんなこと言わないでさ~遊ぼ!」
と曽川が食い下がる。
依田が、曽川を羽交い締めにし、
「空気読めや、このやろう」
と言えば、京佐も、
「邪魔すんな」
とシッシッと俺たちを追い払う。
女の子の一人が、
「向こう、行こっ?」
とかわいい顔して京佐の手を取る。
させるかよ。
「え? 向こう行きたいの? 俺と行こうか?」
女の子の手を取り、俺は駆け出す。
「え? ちょっと、え? やだあ~」
やだあ~ってなんだよ。
「いいじゃん、俺で。ダメ?」
「いいけどお~、あの背の高い人いいなあって……」
「あいつ、付き合ってる子いるからさ」
「えっ!? マジ!?」
女の子のガチトーンってこえーよな。
「男だけで遊びに来てるってそういうことだよ」
「だよねえ~やっぱりねえ~顔はいいけどクズか~」
よしよし。
ドカッ!!
その京佐に飛び蹴りされる。
「デタラメ吹き込むんじゃねえよっ!」
「うるせえ!」
「恨みっこ無しだろ?」
「邪魔しないとは言ってない」
「うぜえな」
「ざまあみろ」
俺と京佐がギャーギャー言い合ってる最中、依田はもう一人の女の子といい感じ。
そっちは好きにしてくれ。
幸せになれよ、依田薫。
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