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北川 柊
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3月、まだ風に寒さは残るが陽射しはだいぶ暖かさを感じられるようになった。
卒業式も無事終わり、あちこちで写真を撮ったり、別れを惜しんで泣く声も聞こえる。
俺も何人かに、
「一緒に撮ろうぜ!」
と声をかけられ何枚かの写真に収まった。
「受け取ってもらえませんか?」
と花束や手紙を貰ったりもした。
夕方から打ち上げをやるので少しだけ顔を出すつもりでいる。そこまで付き合いは悪くない。
「柊!」
聞き慣れた声に笑顔を見せる。
花束を掲げてこっちに来るのは久我だ。
久我も誰かに花束を貰ったようだ。
「夕方の打ち上げ行くよな?」
「出席で返事してあるよ」
「じゃあ駅前で待ち合わせしようぜ」
「わかった」
ふふんと笑ったかと思うと、ぐいっと腕を引っ張られ、校内へ連れ戻される。
「どこ行くんだよ、帰ろうとしてたのに」
「今日で高校生は終わるんだぜ?忘れてることない?」
久我が何を言ってるのか分からず黙っていると、最後の一年を過ごした教室に連れて行かれた。もう校内にはほとんど生徒はいないのだろう、静まり返っている。
教室に入ると徐ろにキスされた。
長いキスから解放され、
「誰かに見られたらどうするんだ」
と訝ると、
「もう卒業なんだし、見られたっていいだろ」
とニヤリと笑う。
「教室でキスしたかったんだよね、ずっと。なんならセックスもしたい」
と後ろから俺を抱きしめる。
「バカ言うな」
俺はただひたすら賑やかな声が聞こえる校庭を眺めていた。
卒業式も無事終わり、あちこちで写真を撮ったり、別れを惜しんで泣く声も聞こえる。
俺も何人かに、
「一緒に撮ろうぜ!」
と声をかけられ何枚かの写真に収まった。
「受け取ってもらえませんか?」
と花束や手紙を貰ったりもした。
夕方から打ち上げをやるので少しだけ顔を出すつもりでいる。そこまで付き合いは悪くない。
「柊!」
聞き慣れた声に笑顔を見せる。
花束を掲げてこっちに来るのは久我だ。
久我も誰かに花束を貰ったようだ。
「夕方の打ち上げ行くよな?」
「出席で返事してあるよ」
「じゃあ駅前で待ち合わせしようぜ」
「わかった」
ふふんと笑ったかと思うと、ぐいっと腕を引っ張られ、校内へ連れ戻される。
「どこ行くんだよ、帰ろうとしてたのに」
「今日で高校生は終わるんだぜ?忘れてることない?」
久我が何を言ってるのか分からず黙っていると、最後の一年を過ごした教室に連れて行かれた。もう校内にはほとんど生徒はいないのだろう、静まり返っている。
教室に入ると徐ろにキスされた。
長いキスから解放され、
「誰かに見られたらどうするんだ」
と訝ると、
「もう卒業なんだし、見られたっていいだろ」
とニヤリと笑う。
「教室でキスしたかったんだよね、ずっと。なんならセックスもしたい」
と後ろから俺を抱きしめる。
「バカ言うな」
俺はただひたすら賑やかな声が聞こえる校庭を眺めていた。
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