好きを教えて

秋臣

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おじいちゃんとおばあちゃん

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俺はおじいちゃんとおばあちゃんの家によく行く。
今住んでるところから電車で二駅だから一人で行ける。頼と練習した。
頼と一緒に車で行く時もあるけど今日は俺一人。
本当は頼も行くはずだったんだ。
だけど見上さんが来ることになって頼は来られなかった。
「後から来れば?」
って言ったけど、
「見上さんがそんなに早く帰るわけねえだろ?」
ってうんざりした顔で言ってた。
うん、見上さんはいつも長い。
「ゆっくりして来い、じいちゃんもばあちゃんも才が行くと喜ぶから」
と頭をポンポンして送り出してくれた。

行くとおじいちゃんとおばあちゃんはすごく喜んでくれる。
「大きくなって!」
と毎回言うけど、この前会ったの一ヶ月前だよ?
「そんなに急に大きくならないよ」
って言うんだけど、大きくなったって言う。

「頼はちゃんとご飯作ってるの?」
おばあちゃんはいつも聞く。
「うん、美味しいよ」
「洗濯やお掃除もしてくれてる?」
「俺もやるよ」
「才ちゃんも!?」
「うん、『家族なんだから協力しろ』って頼が言うからやるよ」
「そうよね、家族だものね」
「うん」
「才はお父さんって呼ばないのか?」
おじいちゃんに聞かれる。
「ん?」
「頼のこと、お父さんって呼ばないのか?」
「頼はお父さんじゃないよ、頼だよ?」
おじいちゃんは少し驚いた顔する。
でもすぐ笑顔になる。
「そうか、そうだよな」
「そうだよ?」
頼は頼だよ?

今日はおじいちゃんちに泊まる。
夜はお寿司食べに連れて行ってくれるんだって。やった!
明日は焼肉に行くって!
頼もたまに連れて行ってくれる。
「食いたいものを食う」
という方針らしい。
おじいちゃんも同じこと言ってた。
都築家はみんなそうなのかな?

おじいちゃんとおばあちゃんはゲームをたくさん持ってる。
俺のために買ってくれてるみたいなんだけど、俺と一緒にやるために二人で練習してるうちに楽しくなっちゃったみたい。
ゲームによっては俺より詳しいし、強い。
全然手加減なんかしてくれない、だから負ける。めちゃくちゃ悔しい。
「勝ちたかったら、もっとおじいちゃんちに来なさい」
だって。
悔しいからまたすぐ来る!って言うと二人で喜んでる。
俺は悔しいの!

おじいちゃんちでたくさん遊んで楽しかった。
帰る時はおじいちゃんが車で送ってくれた。
「少し早く着きそうだけど頼に連絡しなくて大丈夫か?」
「早い方が喜ぶよ、俺が早く帰らないと頼寂しがっちゃうから」
あははは! とおじいちゃんは笑い出す。
「そうか! 頼寂しくなっちゃうのか!」
「うん」

車から降りる。
「おじいちゃん、また遊びに行ってもいい?」
「いつでも来い、待ってるから」
「うん、またね!」
「またな」
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