好きを教えて

秋臣

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疼きと好奇心

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才のやつ、なに考えてんだ! この間からおかしなことばかり言ってると思ったらこれかよ。
しかし、あの才が性的興奮するようになったのか、前から兆候はあったけどまだ子どもだと思ってたのにな……
18は子どもじゃないのかもしれないけど、俺にとって才はいつまで経っても子どもなんだよ。
ちゃんと性教育はしてきたつもりだったんだけどなあ。一般的な性教育だけじゃダメなのか。子どもって難しい……


ソファーにひっくり返ってそんなこと考えてたら京の顔が目の前にあった。
「うおっ!」
「お前、それ独り言か? 全部声に出てんぞw」
「俺、育て方間違えた?」
京が笑う。
「鈍いし、世間知らずだし、怖いもの知らずで危なっかしいけど素直ないい子じゃん。俺は才好きだよ」
「そう?」
ちょっと嬉しい。
才が褒められるのは嬉しい。
「嬉しそうだな」
「才は俺の自慢だから」

「頼、ちょっと来い」
「なんだよ」
俺の部屋に連れて行かれる。
「勝手に入るな!」
ガチャ。
鍵までかけてやがる。
「おい!」
さっきのように俺の首に腕を回すと、
「いい子に育てたな、頑張りました」
と言ってキスして来た。
ふっ なんだよ、それ。
「なあ、あんな濃厚キスしといて放置?
ちょっと酷いんじゃない?」
「あれはフリだろ?」
「俺煽られちゃってるんだけど……」

才と暮らし始めてから全くしていない。
俺には必要なかった。
一人で抜くことはあっても誰かとどうこうというのは考えたこともなかったし、本当に才だけしかなかった。それでなんの不満もない。

でも、久しく感じなかった体の火照りを感じてる。
才のいう、腹の奥がゾワゾワするってやつ。
煽られたのは俺自身か?

京がキスをやめない。
セーブできない……

「京……」
「んん……」
人とキスする快感が蘇る、抑えられない……
気持ちいい記憶、熱い記憶、溶かされる記憶、求めたい記憶……
「頼……」
舌もっと絡ませたい、気持ちいい、体中が疼く。
「ん……んん……」
ああ、声が気持ちいい、痺れが走る、ああ……

「後ろ向いて」
京に後ろを向かせる、壁に手をつかせ、ズボンと下着を下ろす。
「あ、待って……や……あっ!」
窪みに指を当てがう。
ゆっくりその指を沈める。
ぐちゅぐちゅという音が、感触が、俺を煽る。
指が京を覚えている。
もう何年も経っているのに……
ここだよな……
くいっと指で押すと、
「あ……あっ!」
と京が甘い声を漏らし、体の力が一気に抜ける。
俺の指をさっきからずっと締め付けているそこが恋しい。
指を抜くと、
「やあ……」
と京が名残惜しそうにする。
その顔……昔と変わらない……
俺を溶かすその顔……

ズボンを下ろし、どうしようもなくいきり勃ったモノを出す。
京のそこに当てがい、ゆっくり挿れる。
「あっ!……や、ああ……」
この感覚忘れていた、締め付けられる……
ぐちゅっぐちゅっという卑猥な音に刺激され、更に奥へ入れる。
「頼っ! 頼……」
ぐぐぐっと奥へ奥へ押し込む。
「んあっ! 奥は……あっ……あ……頼……」
何も考えられない、快感に支配されていく……
「京……」
ぐちゅっ!
「ああっ!」
京は小さく呻くと体の力が抜けてクタッとなる。
それでも押し挿れる。
やばい……イく……
ビュクッビュクッ……
頭が真っ白だ……



快感の波が引いてくると途端に冷静になる。

俺はなんてことを……

京の気持ちを知っていながら、知っててそれを利用するような真似を……
俺は卑怯だ。

「京……悪かった……すまない」
京の背中に謝る。
荒い息遣いで京は俺に微笑む。
「気にすんな」

どうかしてる……

ハッと我に返る。
まさか才、覗いてないよな……
さっき京が鍵をかけたからそんなことはないはず……
それだけは勘弁してくれ!
ドアを恐る恐る開ける。
才はいなかった、風呂場の方からシャワーの音がする。
心底ホッとした。
さすがにセックスを見せるわけにはいかない。

「京……ごめん、どうかしてた」
「謝るな、ただの性欲処理だろ?」
「そんな言い方……やめてくれ」
「俺はお前と繋がれるならそれでも構わない」
京はふっと笑うと、
「お前の育て方は間違ってない、才はいい子だ」
と言って帰っていった。




頼にめちゃくちゃ怒られてたのにチンコは勃ったままだった。
全然落ち着いてくれない。
俺はなににそんなに興奮したんだ?
頼? いや、それはない。
頼を見てムラムラ来るなんてこと今までだって一度もない。
頼は頼、いつだって頼。

それならキス?
それはあるかも。
映画とかのキスシーン見てもそんなにムラっとは来ない。でも頼と京さんのはムラッとした。
頼にムラッとしないのになんでよ?
おかしい。

じゃあ京さん?
いやいやいやいや! 
ないないないない!

んん?
ちょっと待って。
頭の中を整理する。

頼+キス(頼×京さん)+京さん=◎
そこから頼単体を取ると、
キス(頼×京さん)+京さん=◎
かけ合わせ頼も取ると、
キス(京さん)+京さん=◎

は?
京さんが残った。
待って待って待って!
俺、京さんに興奮したの?
えええ?
それはないでしょ、有り得ないでしょ?
京さんはいい人だし、話してて楽しいし、優しいけど、そういう対象ではない。
どっちかというと頼と同じ感覚なんだけど。

でもなんか引っかかる。
京さんにタチとかネコとかのことを聞いた時、京さんが挿れられる方なんだってびっくりしたのと、挿れる方の頼は見たいと思わないけど、挿れられる京さんの方に興味が湧いた。

そうだ、これは好奇心。

そんなこと考えてたから全然チンコが鎮まらなくて風呂場でのぼせかけた。
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