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27話 パンツ一丁で覚悟を示した護衛騎士
そうしてユーリに聞いた話は、僕が考えていたよりも予想外のものだった。というか斜め上にいっていたというか……。
僕が殺される計画が立てられ、実際にそれが実行された時、実はユーリは僕の側にいなかったんだ。
僕のところまで情報は流れてこなかったし、ユーリも僕に何も教えてくれなかったから、詳しい内容は分からないんだけど。どうも街の近くで、揉め事があったらしくて。
それを止めるために、屋敷の騎士の半分が駆り出され、ユーリもそれに参加するように言われ、僕から離れていたんだよ。
そうしてユーリが帰ってくる前に、僕はこの森に捨てられてね。最後に挨拶できなかったことは、本当に残念に思っていたんだ。
ユーリは、僕が赤ん坊の頃からの護衛騎士で。家族は僕の力にしか興味がなく、同じ屋敷で暮らしていても、ほとんど会うことがなかったけれど、ユーリだけはいつも一緒にいてくれて。
僕専属のメイドだって、何かと理由をつけては、ちょくちょく力のある兄の方へ行っていたし、挙句嫌味ばかり言ってくるっていう、なんとも言えない専属メイドだったのに。ユーリは護衛をしながら、僕のミルクや着替え、僕のほとんどを引き受けてくれていたんだ。
こう、なんて言うのかな、家族以上の家族? 屋敷の中で唯一信じられる、僕の大切な存在、それがユーリだった。
だから、最後にユーリに会えず、お礼を言えなかったことが、唯一の心残りだったんだけど……。
僕が森に捨てられて少し経って、ようやく屋敷に帰って来たユーリは、僕の部屋がなくなり、僕もいなくなっていたことに衝撃を受け、すぐに父上に話を聞きに行ったらしい。
そしてそこで、僕は馬鹿みたいに魔力が多かったものの、使える魔法が何もなく。そんな人間がいると住民に知れ渡れば、家の沽券に関わるため森へ捨て殺したと、しっかり話を聞いたらしい。
父上は、ユーリが僕のことを大切にしているのを、もちろん分かっていた。だから、僕がいなくなったと騒ぐユーリを大人しくさせるために、僕は別の場所で生きていると嘘をついたとしても。ユーリは絶対にそれを信じず、逆に僕の安否を知ろうと探し回るだろう。
もしもその騒ぎで、住人に今回のことが知れてしまったら? そう考えて父上は、本当のことをユーリに話したんだろう。僕を探さないようにね。
でも、そこが人とちょっと違う、僕命!! のユーリだった。父上の話を聞いて、あ、この家はもうダメだと、瞬時に判断し。その場で騎士を辞めると、父上に伝えたらしい。
ただユーリは、僕命で、僕のことでいろいろ暴走するけれど、実はかなりの力の持ち主だ。というか、ユーリはまだ22歳なんだけど、いつか隊長になるんじゃないかと言われるほどの実力者なんだよ。だから父上も最初は、ユーリが騎士を辞めることを許さなかったらしい。
でも、ここでそのまま終わらないのがユーリだ。絶対に僕を探しに行くと決めたら、それに全振りだからね。
父上の目の前で、屋敷から支給された武器を全てその場に置き、鎧も全て脱ぎ捨て。……パンツ一丁になったらしい。
響き渡る母上の悲鳴。父上もユーリのまさかの行動に、さすがに何も言えなかったのか、ユーリに対して何も言ってこなかったと。
そうして母上の悲鳴のせいで騒ぎになった屋敷の中を、堂々とパンツ一丁で歩き、自分の宿舎まで戻ったユーリは、すぐに私服に着替え。必要な物だけリュックに詰めて、屋敷を出ようとしたんだ。
だけどその時、父上の秘書のダイドールが、きちんと部屋を片付けてから出て行けと伝えにきて。それから、いくらかお金を渡してきたらしい。たぶん、住民の前で騒ぐなという口止め料だろう。
ユーリは最初、それの受け取りを拒否したって。だけど僕が生きていると信じ、僕を見つけた後の生活を考え、最終的にはそのお金を受け取り。そして部屋を片付けると、次の日の朝には屋敷を出たんだ。これが、これまでの経緯らしい。
『ぱんちゅ、いっちょ? あるおにいちゃ、ぱんちゅいっちょ、なに?』
「あー、あとでおしえてあげるね」
はぁ、と思わず溜め息をついてしまう。ユーリ、お前よく生きて屋敷を出て来られたな。父上と母上の目の前で、僕のために騎士を辞めると言っただけでも問題なのに、まさかパンツ一丁になったなんて。殺されてもおかしくなかったんだぞ?
いや、変に普通に反抗するより、父上たちが驚いているうちに、いろいろ進めたから良かったのか? 普通の反抗ってなんだよ……。
「ゆーり、ばつされなかった? ほんとに?」
「はい、そのまま何もなく。朝1番で出て来ました。すぐに出てこられて良かったです。坊っちゃまにこうして再会することができた。……お守りすることができず、申し訳ございませんでした。このようなことが起こる可能性があると、考えて動くべきでしたのに私は」
「ゆーりわるくない。それに、けがしなくてよかった」
僕は自分からユーリにギュッと抱きつく。ユーリの行動についてはなんとも言えないけれど、それだけ僕のことを思って動いてくれたんだ。本当に無事で良かった。
再会が微妙な空気だったから、ようやくしっかりと、ユーリの無事を噛み締めることができたよ。
ユーリも落ち着いているからか変な動きをせずに、僕を抱きしめ返してくれる。が、それにブーイングのピコたち小さい子組。あの、身悶える姿が見られると、楽しみに見ていたらしい。
『ちゅまらない。ぴこ、あのくねくねがみたかった』
『うん、つまらない』
『あのにんげんがやらないなら、ぼくたちだけでやろう』
テーブルで身悶え出すピコたち。それを止めるルリリたちとマドレーヌさん。だから真似するなって。
そうして少しすると、ユーリが僕から離れ、今度はエリュシオンさんたちに向かって頭を下げる。
「状況が分かっていなかったとはいえ、お坊っちゃまを助けていただいた方々に、失礼な態度をとってしまい、申し訳ありません」
僕も一緒に頭を下げる。うん、攻撃しようとしたからね。それはしっかり謝らないと。今は違うけど、一応僕の護衛騎士だったんだから、ちゃんと僕も頭を下げなきゃ。
『まぁ、なんだ。誤解が解けたなら良いさ。それにお前がチビを心配していたのは、俺たちにもよく伝わったからな。そうだろ?』
『そうだね』
「チビではございません。アルお坊っちゃまです」
『あー、そうだな、坊っちゃまな。……どうもチビは、坊っちゃまって感じがしないんだけどな。マメツソウは抜きにして、いつも泥だらけで、ピコたちと騒ぎまくってるし』
ボソボソ言うグータ。聞こえないように言っているつもりなんだろうけど、僕にはちゃんと聞こえているからね? 何? 僕はうるさいガキンチョだって?
『私たちはもう気にしていないから、そのことについて謝るのはこれきりで良い』
苦笑いしながらエリュシオンさんがそう言うと、ユーリがホッと肩を撫で下ろした。まぁ、うん、精霊王だしね。攻撃しようとしたことに対して、何か罰せられるのでは? と思っていたんだろうな。
ユーリには、エリュシオンさんたちがどんな存在か、そしてここがどういう場所か。それからここへ僕が来た経緯と、今ここでどう過ごしているか、最初に伝えたんだ。
その時のユーリと言ったら。父上に何を言われても、どんなに圧をかけられても、持ち前の前向きさで、何でもないという感じでいつも過ごしていたのに。あれだけ驚いてたユーリの姿を初めて見たよ。
まぁ、相手は父上よりも上の存在、神に近い存在と言われている精霊王とその守護精霊、そして伝説のフェンリルたちだからね。そうなるのは当たり前なんだけど。父上の前でパンツ一丁になるような人間が、驚くことがあるのかと、一瞬思ってしまったよ。
『さて、ここまで私たちの話はしたし、アルの話もしてお前の話も聞いた。それじゃあ、ここからは、これからのことについて話そうか』
そう問題はここからだ。僕は、僕のために屋敷を出て来たユーリを、このままどこかに行かせるのはちょっと、という感じだ。
できればユーリ自身や、もしかしたら、やはりユーリを屋敷に連れ戻し、罰を与えろと言いかねない父上が落ち着くまで、ここに住まわせてもらえないかと。それでその間に、ユーリが新しく暮らせる場所を見つけられたら、って思っているんだ。
これまで僕のためにいろいろと動いてくれて、唯一優しく接してくれたユーリを、このまま追い出すなんてできない。ユーリのためなら、僕は一生懸命エリュシオンさんにお願いするよ。
僕は背筋を伸ばし、しっかりとエリュシオンさんを見る。そうして、お願いをしようとした、その時だった。
『そうだね。ここから私の提案なのだが、お前さえ良ければ、このままここで暮らすというのはどうだろうか』
ん? 今エリュシオンさん、なんて言った?
***************************
【あとがき】
ご愛読ありがとうございます。ありぽんです。
今日の更新、次回15時を予定しております。
よろしくお願いします。
僕が殺される計画が立てられ、実際にそれが実行された時、実はユーリは僕の側にいなかったんだ。
僕のところまで情報は流れてこなかったし、ユーリも僕に何も教えてくれなかったから、詳しい内容は分からないんだけど。どうも街の近くで、揉め事があったらしくて。
それを止めるために、屋敷の騎士の半分が駆り出され、ユーリもそれに参加するように言われ、僕から離れていたんだよ。
そうしてユーリが帰ってくる前に、僕はこの森に捨てられてね。最後に挨拶できなかったことは、本当に残念に思っていたんだ。
ユーリは、僕が赤ん坊の頃からの護衛騎士で。家族は僕の力にしか興味がなく、同じ屋敷で暮らしていても、ほとんど会うことがなかったけれど、ユーリだけはいつも一緒にいてくれて。
僕専属のメイドだって、何かと理由をつけては、ちょくちょく力のある兄の方へ行っていたし、挙句嫌味ばかり言ってくるっていう、なんとも言えない専属メイドだったのに。ユーリは護衛をしながら、僕のミルクや着替え、僕のほとんどを引き受けてくれていたんだ。
こう、なんて言うのかな、家族以上の家族? 屋敷の中で唯一信じられる、僕の大切な存在、それがユーリだった。
だから、最後にユーリに会えず、お礼を言えなかったことが、唯一の心残りだったんだけど……。
僕が森に捨てられて少し経って、ようやく屋敷に帰って来たユーリは、僕の部屋がなくなり、僕もいなくなっていたことに衝撃を受け、すぐに父上に話を聞きに行ったらしい。
そしてそこで、僕は馬鹿みたいに魔力が多かったものの、使える魔法が何もなく。そんな人間がいると住民に知れ渡れば、家の沽券に関わるため森へ捨て殺したと、しっかり話を聞いたらしい。
父上は、ユーリが僕のことを大切にしているのを、もちろん分かっていた。だから、僕がいなくなったと騒ぐユーリを大人しくさせるために、僕は別の場所で生きていると嘘をついたとしても。ユーリは絶対にそれを信じず、逆に僕の安否を知ろうと探し回るだろう。
もしもその騒ぎで、住人に今回のことが知れてしまったら? そう考えて父上は、本当のことをユーリに話したんだろう。僕を探さないようにね。
でも、そこが人とちょっと違う、僕命!! のユーリだった。父上の話を聞いて、あ、この家はもうダメだと、瞬時に判断し。その場で騎士を辞めると、父上に伝えたらしい。
ただユーリは、僕命で、僕のことでいろいろ暴走するけれど、実はかなりの力の持ち主だ。というか、ユーリはまだ22歳なんだけど、いつか隊長になるんじゃないかと言われるほどの実力者なんだよ。だから父上も最初は、ユーリが騎士を辞めることを許さなかったらしい。
でも、ここでそのまま終わらないのがユーリだ。絶対に僕を探しに行くと決めたら、それに全振りだからね。
父上の目の前で、屋敷から支給された武器を全てその場に置き、鎧も全て脱ぎ捨て。……パンツ一丁になったらしい。
響き渡る母上の悲鳴。父上もユーリのまさかの行動に、さすがに何も言えなかったのか、ユーリに対して何も言ってこなかったと。
そうして母上の悲鳴のせいで騒ぎになった屋敷の中を、堂々とパンツ一丁で歩き、自分の宿舎まで戻ったユーリは、すぐに私服に着替え。必要な物だけリュックに詰めて、屋敷を出ようとしたんだ。
だけどその時、父上の秘書のダイドールが、きちんと部屋を片付けてから出て行けと伝えにきて。それから、いくらかお金を渡してきたらしい。たぶん、住民の前で騒ぐなという口止め料だろう。
ユーリは最初、それの受け取りを拒否したって。だけど僕が生きていると信じ、僕を見つけた後の生活を考え、最終的にはそのお金を受け取り。そして部屋を片付けると、次の日の朝には屋敷を出たんだ。これが、これまでの経緯らしい。
『ぱんちゅ、いっちょ? あるおにいちゃ、ぱんちゅいっちょ、なに?』
「あー、あとでおしえてあげるね」
はぁ、と思わず溜め息をついてしまう。ユーリ、お前よく生きて屋敷を出て来られたな。父上と母上の目の前で、僕のために騎士を辞めると言っただけでも問題なのに、まさかパンツ一丁になったなんて。殺されてもおかしくなかったんだぞ?
いや、変に普通に反抗するより、父上たちが驚いているうちに、いろいろ進めたから良かったのか? 普通の反抗ってなんだよ……。
「ゆーり、ばつされなかった? ほんとに?」
「はい、そのまま何もなく。朝1番で出て来ました。すぐに出てこられて良かったです。坊っちゃまにこうして再会することができた。……お守りすることができず、申し訳ございませんでした。このようなことが起こる可能性があると、考えて動くべきでしたのに私は」
「ゆーりわるくない。それに、けがしなくてよかった」
僕は自分からユーリにギュッと抱きつく。ユーリの行動についてはなんとも言えないけれど、それだけ僕のことを思って動いてくれたんだ。本当に無事で良かった。
再会が微妙な空気だったから、ようやくしっかりと、ユーリの無事を噛み締めることができたよ。
ユーリも落ち着いているからか変な動きをせずに、僕を抱きしめ返してくれる。が、それにブーイングのピコたち小さい子組。あの、身悶える姿が見られると、楽しみに見ていたらしい。
『ちゅまらない。ぴこ、あのくねくねがみたかった』
『うん、つまらない』
『あのにんげんがやらないなら、ぼくたちだけでやろう』
テーブルで身悶え出すピコたち。それを止めるルリリたちとマドレーヌさん。だから真似するなって。
そうして少しすると、ユーリが僕から離れ、今度はエリュシオンさんたちに向かって頭を下げる。
「状況が分かっていなかったとはいえ、お坊っちゃまを助けていただいた方々に、失礼な態度をとってしまい、申し訳ありません」
僕も一緒に頭を下げる。うん、攻撃しようとしたからね。それはしっかり謝らないと。今は違うけど、一応僕の護衛騎士だったんだから、ちゃんと僕も頭を下げなきゃ。
『まぁ、なんだ。誤解が解けたなら良いさ。それにお前がチビを心配していたのは、俺たちにもよく伝わったからな。そうだろ?』
『そうだね』
「チビではございません。アルお坊っちゃまです」
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ボソボソ言うグータ。聞こえないように言っているつもりなんだろうけど、僕にはちゃんと聞こえているからね? 何? 僕はうるさいガキンチョだって?
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苦笑いしながらエリュシオンさんがそう言うと、ユーリがホッと肩を撫で下ろした。まぁ、うん、精霊王だしね。攻撃しようとしたことに対して、何か罰せられるのでは? と思っていたんだろうな。
ユーリには、エリュシオンさんたちがどんな存在か、そしてここがどういう場所か。それからここへ僕が来た経緯と、今ここでどう過ごしているか、最初に伝えたんだ。
その時のユーリと言ったら。父上に何を言われても、どんなに圧をかけられても、持ち前の前向きさで、何でもないという感じでいつも過ごしていたのに。あれだけ驚いてたユーリの姿を初めて見たよ。
まぁ、相手は父上よりも上の存在、神に近い存在と言われている精霊王とその守護精霊、そして伝説のフェンリルたちだからね。そうなるのは当たり前なんだけど。父上の前でパンツ一丁になるような人間が、驚くことがあるのかと、一瞬思ってしまったよ。
『さて、ここまで私たちの話はしたし、アルの話もしてお前の話も聞いた。それじゃあ、ここからは、これからのことについて話そうか』
そう問題はここからだ。僕は、僕のために屋敷を出て来たユーリを、このままどこかに行かせるのはちょっと、という感じだ。
できればユーリ自身や、もしかしたら、やはりユーリを屋敷に連れ戻し、罰を与えろと言いかねない父上が落ち着くまで、ここに住まわせてもらえないかと。それでその間に、ユーリが新しく暮らせる場所を見つけられたら、って思っているんだ。
これまで僕のためにいろいろと動いてくれて、唯一優しく接してくれたユーリを、このまま追い出すなんてできない。ユーリのためなら、僕は一生懸命エリュシオンさんにお願いするよ。
僕は背筋を伸ばし、しっかりとエリュシオンさんを見る。そうして、お願いをしようとした、その時だった。
『そうだね。ここから私の提案なのだが、お前さえ良ければ、このままここで暮らすというのはどうだろうか』
ん? 今エリュシオンさん、なんて言った?
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【あとがき】
ご愛読ありがとうございます。ありぽんです。
今日の更新、次回15時を予定しております。
よろしくお願いします。
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