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55.追ってくるオーク達をどうするか
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白いカウロウが走り始めて少し経った時だった。1番外側に乗っていたクランシーさんが消えたと思ったら、白いカウロウのお尻に乗ってきて。それから端っこに乗っていたカシミールさんが、少しだけ体を動かすと、荷台の端の所へと足をかけしゃがんだ。
クランシーさん、よくそんな動きができるな。最初の動きなんて見えなかったし。やっぱりエルフって身体能力が良いのかな? 俺の読んでいた本のエルフは、みんなそうだったんだけど。まぁ、今はそれは置いておいて、何でわざわざあっちからこっちへ?
「不味いな、こちらへ進んできている」
「そうですね」
「なぜこちらへ来るのか。たまたまか、それとも何か目的があって、こちらへ来ているのか。だがやはり転移はできないようだな。できるのならば、すぐにでもそれで追いかけてくるはずだ」
「それだけ魔力を使うということですね。その魔力が戻るまでは、普通のオーク達と同じ動きしかできない」
「動きはそうかもしれないが、あれ程の攻撃ではないが、おそらく普通の攻撃でも、かなり強いはずだ。他のオークが普通のオークよりも、何倍もの力を持っているからな」
俺がどうしたんだろうと思っていると、シェイン達が俺の胸に乗ってきた。そしてレイナさんに貰った、あの美味しい花びらを舐めながら、俺に説明してくれた。
あの避難所からみんなで5方向に逃げたんだけど、避難所を攻撃してきたオーク達は、俺達を追って来ているらしい。何で俺達なんだよ。他のみんなを、追いかけられるのも困るけどさ。
「これからもずっと追いかけてくるのならば、対策を考えなければ。もしも途中で、他の避難所へ行こうとも、その後何回も、同じようなことが起こる可能性がある。そればかりやられたら、避難所が全て襲われる事に」
「どこかでしっかりと、奴らと戦わなければいけませんね」
「戦うのならば、しっかりと場所を選ばなければならないし。そこに居る者達の避難もしなければいけなくなる」
なんだよ、本当に面倒くさい奴らだな。ここへ転生して来て、一時はどうなるかと思ったけど、やっとみんなでゆっくり暮らし始めていたのに。それにさ、お前達が来なければ、この前ミルバーンは、初めてミルク飲ませが成功できたかもしれないんだぞ。
ミルバーンの初めての成功をどうしてくれるんだ。俺がそう言ったら、みんなもそうだって。お、ようやくか? ここまでずいぶん長いんじゃない? これで本当に大丈夫? って、思っていたら、今回のことが起こって。
できるようになったら、されにどんどん練習しなくちゃいけないのに。これで練習の期間が開いちゃったら、また最初からになっちゃうかも。と、みんな言っていた。
みんなミルバーンの練習している姿は、少し、ほんの少しだけど、認めても良いと思っていたらしいよ。だから練習の時は何も言わなかったって。
それに前の日よりもできた時は、ふ~ん、前よりはな、とか、こぼれる量が葉っぱの先くらいだけ、前よりも少ない、とか。前よりもしっかり俺を見ている、もう少し目線が口元じゃないとダメ。
なんて色々言っていたけど、あれは一応褒めているのと、アドバイスだったらしい。いつもミルバーンに文句を言っていたみんなだから、てっきり出来なかったミルバーンに、文句を言っていると思っていたよ。
『これで元に戻っちゃったら、あいつらに責任をとってもらわなくちゃ』
『でもあいつら、これから倒すかもしれないんだぞ?』
『しっかり後悔させる倒し方をすれば良い』
なんか凄い事を言ってないか? それに、どうにも戦う目的が変わって来ている感じがする。
「とりあえず、今向かっている避難所には予定通り行く予定だが。すぐまた移動になるかもしれん。着いたら向こうの者達と、すぐに対策の話し合いを」
「はい」
「レイナ、ティニーは大丈夫か?」
「はい、もうだいぶ落ち着いていますし。この子と触れ合えて、逆に楽しんでいるわよね」
「あう!!」
俺は返事をする。
「そう言えば、なぜこのカウロウに懐かれているのだ? 最初の避難で初めて出会ったのだろう?」
「出会った瞬間に意気投合したようで。実は別れる時に毛を貰ったんですよ」
「何? 本当か?」
「はい。それでそれを見ていたシャイン達がおねだりしたら、シャイン達にも」
「まさか毛まで貰っていたとは。かなり気に入られたのだな。私もこんなに早く毛を貰った者を知らないぞ」
おお、クランシーさんも初めてとな? ふふふ、凄いだろう。なんてな。そうだ! 後で何かお礼ができないかな? そういえば部屋の中で見つけた、綺麗な石があったっけ。あれをペンダントとかにして、プレゼントできないかな。後でレイナさんに聞いてみよう。
ペンサンドにするのに時間がかかるかもしれないし、大体今の面倒事が終わらないと、何もできないからな。まったく、本当に面倒な連中だよ。
オーク達が俺達を追って来ていたけれど、どうにか無事の次も避難所へ着いた俺達。白いカウロウにまたねと挨拶した後、俺達はとりあえずの振り分けされた家に入って。クランシーさんやカシミールさんは、他のエルフ達と、これからの事についての話し合いをすぐに始めた。
『あいつら、本当についてくるな』
『ぜんぜん、別の方へ行かないね』
『あっち行けば良いのに』
少しも外れずに、一直線に追って来ているようだ。このままUターンして、どこかに行けば良いのに。
『レイナママ、荷物出さないのか?』
「これからまたすぐに避難になるかもそれないから、荷物はなるべく出さないのよ。でもそうね。今のうちにご飯を食べてしまいましょう」
『ご飯!!』
『果物が良い』
「ふふ、はいはい」
時間があるうちにご飯をってことで、果物を用意した後、俺はミルクをもらって、みんなは果物を食べた。その後にレイナさんも非常食を食べて。
次はどこへ避難になるのか、なんて考えていた俺。まさかあんな避難になるなんて、あんな大変な事になるなんて。そしてそんな中でも新たな出会いを果たすなんて、思っても見なかった。
クランシーさん、よくそんな動きができるな。最初の動きなんて見えなかったし。やっぱりエルフって身体能力が良いのかな? 俺の読んでいた本のエルフは、みんなそうだったんだけど。まぁ、今はそれは置いておいて、何でわざわざあっちからこっちへ?
「不味いな、こちらへ進んできている」
「そうですね」
「なぜこちらへ来るのか。たまたまか、それとも何か目的があって、こちらへ来ているのか。だがやはり転移はできないようだな。できるのならば、すぐにでもそれで追いかけてくるはずだ」
「それだけ魔力を使うということですね。その魔力が戻るまでは、普通のオーク達と同じ動きしかできない」
「動きはそうかもしれないが、あれ程の攻撃ではないが、おそらく普通の攻撃でも、かなり強いはずだ。他のオークが普通のオークよりも、何倍もの力を持っているからな」
俺がどうしたんだろうと思っていると、シェイン達が俺の胸に乗ってきた。そしてレイナさんに貰った、あの美味しい花びらを舐めながら、俺に説明してくれた。
あの避難所からみんなで5方向に逃げたんだけど、避難所を攻撃してきたオーク達は、俺達を追って来ているらしい。何で俺達なんだよ。他のみんなを、追いかけられるのも困るけどさ。
「これからもずっと追いかけてくるのならば、対策を考えなければ。もしも途中で、他の避難所へ行こうとも、その後何回も、同じようなことが起こる可能性がある。そればかりやられたら、避難所が全て襲われる事に」
「どこかでしっかりと、奴らと戦わなければいけませんね」
「戦うのならば、しっかりと場所を選ばなければならないし。そこに居る者達の避難もしなければいけなくなる」
なんだよ、本当に面倒くさい奴らだな。ここへ転生して来て、一時はどうなるかと思ったけど、やっとみんなでゆっくり暮らし始めていたのに。それにさ、お前達が来なければ、この前ミルバーンは、初めてミルク飲ませが成功できたかもしれないんだぞ。
ミルバーンの初めての成功をどうしてくれるんだ。俺がそう言ったら、みんなもそうだって。お、ようやくか? ここまでずいぶん長いんじゃない? これで本当に大丈夫? って、思っていたら、今回のことが起こって。
できるようになったら、されにどんどん練習しなくちゃいけないのに。これで練習の期間が開いちゃったら、また最初からになっちゃうかも。と、みんな言っていた。
みんなミルバーンの練習している姿は、少し、ほんの少しだけど、認めても良いと思っていたらしいよ。だから練習の時は何も言わなかったって。
それに前の日よりもできた時は、ふ~ん、前よりはな、とか、こぼれる量が葉っぱの先くらいだけ、前よりも少ない、とか。前よりもしっかり俺を見ている、もう少し目線が口元じゃないとダメ。
なんて色々言っていたけど、あれは一応褒めているのと、アドバイスだったらしい。いつもミルバーンに文句を言っていたみんなだから、てっきり出来なかったミルバーンに、文句を言っていると思っていたよ。
『これで元に戻っちゃったら、あいつらに責任をとってもらわなくちゃ』
『でもあいつら、これから倒すかもしれないんだぞ?』
『しっかり後悔させる倒し方をすれば良い』
なんか凄い事を言ってないか? それに、どうにも戦う目的が変わって来ている感じがする。
「とりあえず、今向かっている避難所には予定通り行く予定だが。すぐまた移動になるかもしれん。着いたら向こうの者達と、すぐに対策の話し合いを」
「はい」
「レイナ、ティニーは大丈夫か?」
「はい、もうだいぶ落ち着いていますし。この子と触れ合えて、逆に楽しんでいるわよね」
「あう!!」
俺は返事をする。
「そう言えば、なぜこのカウロウに懐かれているのだ? 最初の避難で初めて出会ったのだろう?」
「出会った瞬間に意気投合したようで。実は別れる時に毛を貰ったんですよ」
「何? 本当か?」
「はい。それでそれを見ていたシャイン達がおねだりしたら、シャイン達にも」
「まさか毛まで貰っていたとは。かなり気に入られたのだな。私もこんなに早く毛を貰った者を知らないぞ」
おお、クランシーさんも初めてとな? ふふふ、凄いだろう。なんてな。そうだ! 後で何かお礼ができないかな? そういえば部屋の中で見つけた、綺麗な石があったっけ。あれをペンダントとかにして、プレゼントできないかな。後でレイナさんに聞いてみよう。
ペンサンドにするのに時間がかかるかもしれないし、大体今の面倒事が終わらないと、何もできないからな。まったく、本当に面倒な連中だよ。
オーク達が俺達を追って来ていたけれど、どうにか無事の次も避難所へ着いた俺達。白いカウロウにまたねと挨拶した後、俺達はとりあえずの振り分けされた家に入って。クランシーさんやカシミールさんは、他のエルフ達と、これからの事についての話し合いをすぐに始めた。
『あいつら、本当についてくるな』
『ぜんぜん、別の方へ行かないね』
『あっち行けば良いのに』
少しも外れずに、一直線に追って来ているようだ。このままUターンして、どこかに行けば良いのに。
『レイナママ、荷物出さないのか?』
「これからまたすぐに避難になるかもそれないから、荷物はなるべく出さないのよ。でもそうね。今のうちにご飯を食べてしまいましょう」
『ご飯!!』
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「ふふ、はいはい」
時間があるうちにご飯をってことで、果物を用意した後、俺はミルクをもらって、みんなは果物を食べた。その後にレイナさんも非常食を食べて。
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