異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん

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75話 せいっちの友人、バカ神ことかみっち

「じゃあ、せいっち、かみしゃまちってるの?」

「うん、よく知ってるよぉ。それから前に、リアみたいに、地球って言ったかな? そこからここへ来た人間がいたんだよ。だから別に、リアがここへ来ても驚かなかったんだ」

 私は今、せいっちと2人で話している。

 最初はピィ君とミッケ、あー君たちも、私とせいっちの話を聞きたいって言ったんだけど。さすがにバカ神のことや、地球のこと、そして本当の私のことを話すかもしれないのに、みんなに話を聞かせるわけにはいかないでしょう?

 だからね、大事な話だから、どうしても2人で話したい、ってお願いしたんだ。そうしたら、私の気持ちを分かってくれたのか、みんないつもみたいに無理は言わずに引いてくれて。今はアルバートさんと一緒に、あの黄金の畑で遊んでいるよ。

 そして、その問題の話の方はというと。やっぱりせいっちはバカ神のことを知っていて、地球のこと、そこで暮らしている人たちのことも知っていたんだ。今から、その話を詳しく聞くところだよ。

「僕のところに、地球というところから人間が来たのは、かなり前だったかな。名前はユウキで、日本人だって言っていたよ。リアも同じ感じ?」

「うん、あたちも、にほんじんだった。ユウキさん、どうしてここにきたか、おはなちちた?」

「うん。かみっち……ああ、かみっちって神のことだよ。僕とあいつは友人関係で、いつもかみっちって呼んでるんだ」

 かみっち……。私も、バカ神って呼んでいるからあれだけど、かみっち。まぁ、せいっちじゃ、そういう呼び方になるか。

「それでユウキは、かみっちがミスったせいで死んじゃって、それのお詫びにここに連れてきてもらったって。ただ、街の近くに行くはずが、気づいたら、この妖精の国の近くにいたらしくてさ。僕はそれにすぐに気づいて、魔獣からユウキを守ったんだよ。それからユウキと友人になったんだ」

「ちっ、おなじこと、ちたのかよ」

 思わず舌打ちしてしまった。

「リアも同じ?」

「しょ。ばかかみまちがえた。ほんとは、まちのちかくにいくよてい。でも、もりのなかにいたって。あたち、きをうちなってて、おぼえてないけど」

「ああ、それで森にいたんだね。急にリアの気配が森からしてね。しかもかみっちの気配もしてたし。また、やったのかなって思ってたんだよ。かみっちってよくミスるじゃん、だからさ。それで助けようかなと思ったんだけど、獣騎士たちが先にリアを助けてくれたから、僕は手を出さなかったんだ。それに小さな子も、君を守ってくれていたしね」

「ぴぃくん」

「そう。あの子はリアのために、大勢の魔獣たちに立ち向かったんだ。とても優しい良い子だよ。ピィ君に出会えて良かったね。そして獣騎士たちにも」

「うん! しょれはもちろん!! ばかかみはゆるしゃないけど、みんなとであえたのは、とってもうれちいし、ちあわしぇ!!」

「うんうん、幸せは良いことだよ。ミッケとも家族になってくれてありがとう」

「うん!!」

「それにしても、どれだけミスればいいんだか。今度会う時に注意しておかないと」

 え? 今度会う? いつ!? まさかそんな言葉を聞くとは思わず、これまでの話よりも食いつき気味で、せいっちに話しかけてしまう。

「ばかかみにあう!? いちゅ!? あたちもあえる!? いいちゃいこといっぱいだち、ききたいこともいっぱい!!」

「あー、僕と一緒に会うのは無理かなぁ。僕たちは特別な空間で会うんだ。人も魔獣も妖精も入れない、特別な場所でね。それで……」

 詳しい話を聞くと、バカ神には、普通に会うってことはできないみたい。神聖な場所、他の神や、神に近い存在しか入れない、空間があるらしくて。そこには、私たちみたいな普通の存在っていうかな、そういう存在は入れないんだって。

 くそっ、会えたら、文句を言ってやろうと思ったのに。がっかり、ガックリだよ。

「じゃんねん、もんくいえない」

「でも、話しだけなら、教会へ行けばできるんでしょう? そこで文句を言えば?」

「きょかい?」

「そう。あれ? かみっちから言われてなかった? 教会へ来てって。毎回じゃなく時々だけど、教会へ行けばかみっちと話ができるんだよ。ユウキも時々、話に行ってたよ?」

「はぁぁぁ」

 それを聞いて、またガックリ。教会に来てという言葉を忘れていて、今まで行かなかったのは、私のミスだけども。まさか、教会で話ができるなんて。ちゃんとそこまで、説明してくれたら良かったじゃん。

 私がそのことを話すと、

「ハハハッ、かみっちはいつも、話が中途半端だからね。ま、でも本当に、話せるか話せないかは、その時々だから。もしかしたら今まで教会へ行っていたとしても、話すことが出来なかったかもしれないし。帰ったらゆっくり行くと良いよ」

 って。確かにそうだけど。はぁ、これは何としても、教会に行かないとな。

「あと、ここに来たことで、聞きたいことは? かみっちの話も、答えられる範囲なら答えるよ。ただ……ユウキのことも聞きたいんだよね? う~ん、時間は大丈夫? 確か、他にも聞きたいことがあるって。それから、僕に言いたいこともあるんでしょう? 今日は1日、ここにいるの?」

「ううん。きょは、おひるごはんまでに、かえるよてい」

「そうか。じゃあ、とりあえず、1番聞きたいことか、話したいことからにしよう。ここで暮らしてるんだ。いつでも話はできるからね」

「うん」

 どうしようかな。もう少しバカ神の話も聞きたいけど、ユウキさんの話も聞きたいし。というか、ユウキさんのはなしはえ、せいっちの言葉遣いを注意するのに、絶対に聞いておいた方が良い。あっ、でも、先にこれを聞いた方が良いかも!!

 いろいろ考えたすえ、私はまず、あれから聞くことにしたよ。他はまだ、後ででも大丈夫だからね。いや、言葉使いは先か? いやいや、やっぱり先にこれだ。

「たいしぇいの、はなちしゅる」

「耐性?」

「しょ。このまえ、ぴぃくんにたいしぇいちゅいた。たぶん、みっけとあーくんたちも? でもあたちは、たいしぇいちゅかなかった」

 私はこの前の、アンドリューさんの臭靴下の話をしたよ。

 そしてそれによって、ピィ君には耐性がついみたいで、ミッケやあー君たちにも、耐性がついているかもしれいこと。
 でも、ミッケたちは妖精だから、勝手に力を調べることはできなくて、本当に、みんなに耐性が付いているか分からない。ただ状況から、みんなに耐性が付いている可能性が高いということ。

 それから、どうして私だけ、耐性が付かなかったのか。もしかして神様が、また間違えた? 力は神がくれるんじゃないのか。そんなことは話したよ。

「ああ、そういうこと。う~ん。力は、かみっちがくれる時もあるし、自然と身につく時もあるし、どっちもなんだよね。ただ、みんなについていて、リアだけがついていないとなると、かみっちが間違えた可能性が高いねぇ。調べてみよう……」

 そう言うと、数秒目をつぶったせいっち。

「ああ、うん、みんな異臭耐性がついてるね」

 え? もう調べたの? 数秒で? さすがせいっち。みんなのお父さんだね。

「それにこれは、かみっちがつけたやつで間違いないよ。ということは、かみっちがリアにだけ、ゆけるのを忘れたか、つけたつもりで、つけられていなかったか。あとは、今はその時期じゃないとつけなかったか。まぁ、つけ忘れか、つけたつもりでっていうのが、可能性が高いね」

「はぁぁぁ」

 もう、溜め息しか出なかったよ。バカ神は、本当に神なのか?

「う~ん、これは、後で気づいたら、つけてくれるんじゃないかな? それか、なかなかつかなかったら、教会にはこれから行くんでしょう? だからその時に話をして、しっかりつけてもらうかだね。ただ……」

 そこで一旦言葉を切り、何かを考え始めたせいっち。でもすぐに、にっこり笑って、

「異臭耐性は強力な耐性だから、付けてもらった方が良いけど、つけてもらうまでに、時間がかかるかもしれないからさ、似てるの付けてあげようか。悪臭耐性っていうやつ。あの靴下を完全に防ぐことはできないけど、かなり守られるはずだよ。気絶をしなくなるくらいにはね」

「え?」

「今日はもう、この話で終わりにする? そうしたら、ある妖精を呼んで、かみっちの話を出さないようにして、耐性を付けてあげるよ」

「ほんちょ!?」



      ***************************



いつもお読みいただきありがとうございます。ありぽんです。

遅ればせながら、
第6回次世代ファンタジーカップに、今日から参加させていただきます。

タイトル

『世界樹を救ったのは転生幼児のハズレスキル【草むしり】でした~ぐうたらおっさん精霊を更生させながら、もふ神獣たちと聖域生活始めます~』

です。

ちびっ子と妖精たち、そしてぐうたらおじさん精霊の、ドタバタ聖域生活を、ぜひお楽しみください。
感想 4

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みんなの感想(4件)

ラノベ大好き
2026.01.30 ラノベ大好き

珍しく幼女物の話でびっくり(・・;)
面白いがなんか違和感がうーん🤔

解除
ロスマリス
2026.01.22 ロスマリス

汗をかいた後の剣道着並に臭うのか
それともそれ以上なのか…

ピィくんが可愛くて癒されてますー

解除
ぴ~助
2026.01.11 ぴ~助

そんなに…臭うのか…(´・ω・`)
それは、ちょっとしたテロ攻撃ではなかろうか…(;゚Д゚)!

2026.01.11 ありぽん

感想ありがとうございますm(_ _)m

まさかの物での攻撃でした^^;
この世にこんなに危険な物があるとは、リアもピィ君もかなり驚いたはず。
アンドリューさんにはこれから気をつけてもらわないとです(ーー;)

解除

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