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6話 ドウェインに説教を喰らった世界を統べるバカ神
『まったく彼奴は! このようなか弱い幼児に何ということを。本来ならば大人たちが全力で、悪意や最悪な出来事から、子供たちを守らなければならないのだぞ!! リン、大変だったな、よく無事でいてくれた!!』
そう言いながら、羽で優しく私を包んでくれるドウェイン。...…ドウェイン、ありがとう。久しぶりに、おじいちゃんとおばあちゃんを思い出したよ。
ごめんねおじいちゃん、おばあちゃん。約束してたのに、長生きできなくて。
『しかもリンには何も伝えずに、勝手に神の愛子にするなど。大体愛し子をこの世界へ送ってくる時は、いつも何かしら合図を送るだろうに、それすらしないとは。リンがあのまま空から落ちてしまっていたら、2度目の死を与えてしまうところだったのだぞ!』
うんうん、そうだよね!! 言ってやって言ってやって!
『それに先ほども言ったが、私が助けた時のように、誰かリンを助けたとしても。そのあとその誰かが、リンの力を自分の物にしようとしたり、その者でなくても、他の誰かが同じようなことをしたりと、リンはとても辛い目にあっていたかもしれないのだぞ!!』
そうそう、それそれ! 私もさ、神の愛し子なんて、面倒な称号を与えられているなんて知らなかったから。もしもそれを知らずに生活していて、途中でバレたら、ドウェインの言うようなことになっていたかも……。はぁ、最初に出会えたのがドウェインで、本当に良かったよ。
『おい、聞いているのだろう!! 今すぐここへ来て、リンに謝るのだ!!』
ん? そういば? さっきドウェインもバカ神にいろいろやられて、それ相応の対応をさせてもらったところだとか、そんなことを言っていたよね?
この世界には神が堂々と来るのかな? 地球でそんな事があったら、今頃大騒ぎになっているところだけど。
「どえいん」
『何だ? ああ、お前も神に言うといい。さっさとここへ降りてきて謝れと。そしてこれからのことについて、しっかりと話さなければ』
あ、うん、それはそうなんだけど。その前にちょっと、ドウェインとバカ神との関係を、それからこの世界とバカ神について知りたいんだけど。
「あの、おちえてほしいでしゅ。どえいんは、だめかみしゃまと、いちゅあったの?」
『いつ、か?』
「あたち、まえいたばしょ、だめかみいなかった。このまえ、はじめてあった。ここにしゅんでるひと、みんなだめかみちってる?」
『そうなのか? 初めて会ったのか? 奴は、ここにはよくやってくるぞ? 暇だと言ってな。つい最近も来たばかりだ。……そうだ、奴は』
そうしてドウェインから聞いた話しは、呆れてものも言えないバカ神の話だったよ。
まず、バカ神はここにちょくちょく来るらしい。そう最初に聞いた通り暇だと言ってね。だけど遊びにくるのは魔獣たちや妖精たち、そして精霊たちのところで、人間や獣人といった種族の方には行かないって。
それは人間たちが信用できない種族だから。もちろん魔獣や妖精、精霊の中にも、そういう奴はいるけれど。
でもほとんどが自分の気持ちに正直で、人族みたいに嘘をつき、相手を落とし入れるような、心が汚いというか、面倒な魔獣や妖精、精霊は少ないから、こっちに遊びに来るんだって。
ただ、遊びにくるのは良いんだけど、いつも何かをやらかすらしく。この前はドウェインたちが住んでいるこの場所を、全壊させそうになったみたい。しかもその原因がね、バカ神が酔っ払ったせいだったの。
それでそのせいで、怪我をしそうになった魔獣たちがいて、その中には小さな子供たちも……。だからドウェインもさすがに頭に来て、力のある自分のような存在に、ちょっかいをかけてくるならばまだ良い。まぁ、それも怪我をするほどは困るが。
しかし、何の抵抗もできない子供たちを巻き込み、泣かそうとするなど。お前は本当に世界の全てを統べる神なのか!! って。数時間にわたって、バカ神を説教したらしい。
と、こんな感じで、前回は大きな問題を起こし、大きな問題から小さな問題までを、遊びにくると必ずやる、それがバカ神だって。
……何だろう、奴は本当に神なのか? しかも遊びにくる理由が暇って。そんなふわふわと遊び回ってるから、ミスをしていて私を死なせたんじゃ?
ただね、バカ神のやらかしは、それだけじゃなかったんだよ。やらかしというか、こっちについては、しゃしゃり出てくるんじゃないっていう感じなんだけど……。
そう言いながら、羽で優しく私を包んでくれるドウェイン。...…ドウェイン、ありがとう。久しぶりに、おじいちゃんとおばあちゃんを思い出したよ。
ごめんねおじいちゃん、おばあちゃん。約束してたのに、長生きできなくて。
『しかもリンには何も伝えずに、勝手に神の愛子にするなど。大体愛し子をこの世界へ送ってくる時は、いつも何かしら合図を送るだろうに、それすらしないとは。リンがあのまま空から落ちてしまっていたら、2度目の死を与えてしまうところだったのだぞ!』
うんうん、そうだよね!! 言ってやって言ってやって!
『それに先ほども言ったが、私が助けた時のように、誰かリンを助けたとしても。そのあとその誰かが、リンの力を自分の物にしようとしたり、その者でなくても、他の誰かが同じようなことをしたりと、リンはとても辛い目にあっていたかもしれないのだぞ!!』
そうそう、それそれ! 私もさ、神の愛し子なんて、面倒な称号を与えられているなんて知らなかったから。もしもそれを知らずに生活していて、途中でバレたら、ドウェインの言うようなことになっていたかも……。はぁ、最初に出会えたのがドウェインで、本当に良かったよ。
『おい、聞いているのだろう!! 今すぐここへ来て、リンに謝るのだ!!』
ん? そういば? さっきドウェインもバカ神にいろいろやられて、それ相応の対応をさせてもらったところだとか、そんなことを言っていたよね?
この世界には神が堂々と来るのかな? 地球でそんな事があったら、今頃大騒ぎになっているところだけど。
「どえいん」
『何だ? ああ、お前も神に言うといい。さっさとここへ降りてきて謝れと。そしてこれからのことについて、しっかりと話さなければ』
あ、うん、それはそうなんだけど。その前にちょっと、ドウェインとバカ神との関係を、それからこの世界とバカ神について知りたいんだけど。
「あの、おちえてほしいでしゅ。どえいんは、だめかみしゃまと、いちゅあったの?」
『いつ、か?』
「あたち、まえいたばしょ、だめかみいなかった。このまえ、はじめてあった。ここにしゅんでるひと、みんなだめかみちってる?」
『そうなのか? 初めて会ったのか? 奴は、ここにはよくやってくるぞ? 暇だと言ってな。つい最近も来たばかりだ。……そうだ、奴は』
そうしてドウェインから聞いた話しは、呆れてものも言えないバカ神の話だったよ。
まず、バカ神はここにちょくちょく来るらしい。そう最初に聞いた通り暇だと言ってね。だけど遊びにくるのは魔獣たちや妖精たち、そして精霊たちのところで、人間や獣人といった種族の方には行かないって。
それは人間たちが信用できない種族だから。もちろん魔獣や妖精、精霊の中にも、そういう奴はいるけれど。
でもほとんどが自分の気持ちに正直で、人族みたいに嘘をつき、相手を落とし入れるような、心が汚いというか、面倒な魔獣や妖精、精霊は少ないから、こっちに遊びに来るんだって。
ただ、遊びにくるのは良いんだけど、いつも何かをやらかすらしく。この前はドウェインたちが住んでいるこの場所を、全壊させそうになったみたい。しかもその原因がね、バカ神が酔っ払ったせいだったの。
それでそのせいで、怪我をしそうになった魔獣たちがいて、その中には小さな子供たちも……。だからドウェインもさすがに頭に来て、力のある自分のような存在に、ちょっかいをかけてくるならばまだ良い。まぁ、それも怪我をするほどは困るが。
しかし、何の抵抗もできない子供たちを巻き込み、泣かそうとするなど。お前は本当に世界の全てを統べる神なのか!! って。数時間にわたって、バカ神を説教したらしい。
と、こんな感じで、前回は大きな問題を起こし、大きな問題から小さな問題までを、遊びにくると必ずやる、それがバカ神だって。
……何だろう、奴は本当に神なのか? しかも遊びにくる理由が暇って。そんなふわふわと遊び回ってるから、ミスをしていて私を死なせたんじゃ?
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