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75話 予定通りの鎮圧とまさかの攻撃
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『状況はどうですか!?』
「スケさん!! お疲れ様です!!」
「こっちは予定通り、すぐに鎮圧できました」
「本当、予定通りだったわよね。何なら問題がなさすぎて、予定よりも早く終わったくらいよ」
『そんなにですか? いや、早く終わるには問題ないので良いんですけど。そんなに簡単だったんですね』
「ええ。どんな攻撃をしてくるかと、呪いのアンデットのこともあったので、かなり警戒していたんですけど。いつもの攻撃と変わりありませんでした。ただ」
『ただ?』
「捕まえてから煩いったら」
「なぜ攻撃をしない、どうして呪いを振り撒かない、今すぐに攻撃しろって」
「俺達が何度も、もう呪いのアンデットは消滅したって言っても。ぜんぜん聞かなくてさ。それであんまり煩いから、あのバカだけは、口も塞いだんだよ」
ラダリウスを見る。確かにラダリウスだけ、口まで縄でグルグル巻きにされていた。
話しはこうだ。予定通りにラダリウス達の元へやって来たノーマン達。アマディアスさんのところからも5人程来ていて、全員でラダリウス達の前に出る前に、向こうの様子を少しだけ伺ったと。
もしかしたら、呪いのアンデットじゃないけど。また何かやってくるかもしれないと、気をつけたんだ。でもいくら観察していても、いつも森にちょっかいを出してくる時と変わらず。これならジェラルドさんを待たなくても、自分達で制圧する事ができるのではないか。
そういう話しでまとまり、ラダリウス達全員を包囲してから、一斉に仕掛けたと。その結果やはりいつも通りだったラダリウス達は、大した抵抗をすることもできずに、15分もしないで鎮圧することに成功。
殺した騎士達は邪魔だから山積みに。ラダリウスは当たり前だが、他のいろいろと情報を持っていそうな者は生かし、逃がさないように、そしてフラフラさせないために、縄で縛り上げた。
が、しかし。そこからが大変だったというか、面倒だったというか。この時点でもうすでに、ジェラルドさんが呪いのアンデットを倒していたのだが。そのことにまったく気づいていなかったラダリウスは。もう存在しない呪いのアンデットに対し、何度も命令をして。
それが煩いのなんの。いくらノーマン達がもう呪いのアンデットはいないと言っても、まったくその言葉を聞かず。というか何かを言えば、余計煩くなるっていう。
それでもう面倒だし煩いから、口も塞いでしまえってことで、今の状態になったらしい。そしてその頃になって、アマディさんがジェラルドさんを投げて、ここまでジェラルドさんが飛んできたらしい。
「面倒だし、今飛ばしてもあなたなら大丈夫でしょう。それに私はウォットの方へ行かなければいけませんからね。で、飛ばしたんだぜ。まったく、俺じゃなけりゃ死んでたぞ。ウォットを助けるのは大事だが、転移で送ってくれれば良いじゃないか」
ジェラルドさんが飛ばされたのは、この位置がまだ見えない場所だったようだ。本当、ジェラルドさんじゃなければ、生きていなかっただろう。ちなみのジェラルドさんは魔法はからっきしのため、気合いだけで着地したはずだ。前に見た時そうだったし。
俺は少し離れた場所を見る。向こうの呪いの色よりは濃くないが、それでも黒い霧みたいなものが、上がっている場所がある。そしてそこにアマディアスさん達の気配が。あそこでウォット様の呪いを消しているんだろう。
あの感じだと、やはりアマディアスさんの言っていた通り、時間がかかりそうだ。後で様子を見にいくか?
『まぁ、ジェラルドさんは良いとして、みなさんに何もなくて良かったです。煩くて困ったのはあったでしょうが』
「俺は良いとしてってなんだよ」
『ああ、でも。呪いのアンデットの方。一撃で倒してもらって、ありがとうございます。呪いは順調に消せています。俺がここへ来る前は、漏れている呪いもありませんでした』
「そうか、そりゃあ良かった」
「良かった、じゃないよジェラルド!! まったくお前はこんな時に。あんな攻撃をするなんて。しっかり攻撃しないで、何かあったらどうするつもりだったんだ!!」
「いやいや、俺はあれが1番良い攻撃だと思って、あれで攻撃したんだよ。何で怒るんだよ」
『あんな攻撃? しっかり攻撃しないで? ……ジェラルドさん、一体どんな攻撃で呪いのアンデットを消したんですか?』
「聞いてよ、スケルン!! こいつ、デコピンで攻撃したのよ!!」
「相手はあの呪いのアンデット、しかもドラゴンのよ? あり得ないでしょう!?」
『え? 何です? デコピン?』
俺の聞き間違えかと思って、思わず聞き返しちゃったよ。今デコピンって言ったよな? デコピンてあのデコピン? 指でおでこをパンと弾くやつ。
「そうよ、デコピン!!」
「信じられないわよ!! デコピンなんかで攻撃するなんて!!」
うん、聞き間違えじゃなかった。デコピンだった。俺はジェラルドさんを見た。するとジェラルドさんは、何がいけないんだとばかりに、ブツブツ文句を言っていたよ。
「デコピンの何がいけないんだ? だってあれが今回は1番だろう? 他の攻撃より良いじゃねぇか」
いや、あり得ないだろう。ドラゴンの呪いのアンデットにデコピンで攻撃? 何か他の攻撃をしたんじゃないのか?
「スケさん!! お疲れ様です!!」
「こっちは予定通り、すぐに鎮圧できました」
「本当、予定通りだったわよね。何なら問題がなさすぎて、予定よりも早く終わったくらいよ」
『そんなにですか? いや、早く終わるには問題ないので良いんですけど。そんなに簡単だったんですね』
「ええ。どんな攻撃をしてくるかと、呪いのアンデットのこともあったので、かなり警戒していたんですけど。いつもの攻撃と変わりありませんでした。ただ」
『ただ?』
「捕まえてから煩いったら」
「なぜ攻撃をしない、どうして呪いを振り撒かない、今すぐに攻撃しろって」
「俺達が何度も、もう呪いのアンデットは消滅したって言っても。ぜんぜん聞かなくてさ。それであんまり煩いから、あのバカだけは、口も塞いだんだよ」
ラダリウスを見る。確かにラダリウスだけ、口まで縄でグルグル巻きにされていた。
話しはこうだ。予定通りにラダリウス達の元へやって来たノーマン達。アマディアスさんのところからも5人程来ていて、全員でラダリウス達の前に出る前に、向こうの様子を少しだけ伺ったと。
もしかしたら、呪いのアンデットじゃないけど。また何かやってくるかもしれないと、気をつけたんだ。でもいくら観察していても、いつも森にちょっかいを出してくる時と変わらず。これならジェラルドさんを待たなくても、自分達で制圧する事ができるのではないか。
そういう話しでまとまり、ラダリウス達全員を包囲してから、一斉に仕掛けたと。その結果やはりいつも通りだったラダリウス達は、大した抵抗をすることもできずに、15分もしないで鎮圧することに成功。
殺した騎士達は邪魔だから山積みに。ラダリウスは当たり前だが、他のいろいろと情報を持っていそうな者は生かし、逃がさないように、そしてフラフラさせないために、縄で縛り上げた。
が、しかし。そこからが大変だったというか、面倒だったというか。この時点でもうすでに、ジェラルドさんが呪いのアンデットを倒していたのだが。そのことにまったく気づいていなかったラダリウスは。もう存在しない呪いのアンデットに対し、何度も命令をして。
それが煩いのなんの。いくらノーマン達がもう呪いのアンデットはいないと言っても、まったくその言葉を聞かず。というか何かを言えば、余計煩くなるっていう。
それでもう面倒だし煩いから、口も塞いでしまえってことで、今の状態になったらしい。そしてその頃になって、アマディさんがジェラルドさんを投げて、ここまでジェラルドさんが飛んできたらしい。
「面倒だし、今飛ばしてもあなたなら大丈夫でしょう。それに私はウォットの方へ行かなければいけませんからね。で、飛ばしたんだぜ。まったく、俺じゃなけりゃ死んでたぞ。ウォットを助けるのは大事だが、転移で送ってくれれば良いじゃないか」
ジェラルドさんが飛ばされたのは、この位置がまだ見えない場所だったようだ。本当、ジェラルドさんじゃなければ、生きていなかっただろう。ちなみのジェラルドさんは魔法はからっきしのため、気合いだけで着地したはずだ。前に見た時そうだったし。
俺は少し離れた場所を見る。向こうの呪いの色よりは濃くないが、それでも黒い霧みたいなものが、上がっている場所がある。そしてそこにアマディアスさん達の気配が。あそこでウォット様の呪いを消しているんだろう。
あの感じだと、やはりアマディアスさんの言っていた通り、時間がかかりそうだ。後で様子を見にいくか?
『まぁ、ジェラルドさんは良いとして、みなさんに何もなくて良かったです。煩くて困ったのはあったでしょうが』
「俺は良いとしてってなんだよ」
『ああ、でも。呪いのアンデットの方。一撃で倒してもらって、ありがとうございます。呪いは順調に消せています。俺がここへ来る前は、漏れている呪いもありませんでした』
「そうか、そりゃあ良かった」
「良かった、じゃないよジェラルド!! まったくお前はこんな時に。あんな攻撃をするなんて。しっかり攻撃しないで、何かあったらどうするつもりだったんだ!!」
「いやいや、俺はあれが1番良い攻撃だと思って、あれで攻撃したんだよ。何で怒るんだよ」
『あんな攻撃? しっかり攻撃しないで? ……ジェラルドさん、一体どんな攻撃で呪いのアンデットを消したんですか?』
「聞いてよ、スケルン!! こいつ、デコピンで攻撃したのよ!!」
「相手はあの呪いのアンデット、しかもドラゴンのよ? あり得ないでしょう!?」
『え? 何です? デコピン?』
俺の聞き間違えかと思って、思わず聞き返しちゃったよ。今デコピンって言ったよな? デコピンてあのデコピン? 指でおでこをパンと弾くやつ。
「そうよ、デコピン!!」
「信じられないわよ!! デコピンなんかで攻撃するなんて!!」
うん、聞き間違えじゃなかった。デコピンだった。俺はジェラルドさんを見た。するとジェラルドさんは、何がいけないんだとばかりに、ブツブツ文句を言っていたよ。
「デコピンの何がいけないんだ? だってあれが今回は1番だろう? 他の攻撃より良いじゃねぇか」
いや、あり得ないだろう。ドラゴンの呪いのアンデットにデコピンで攻撃? 何か他の攻撃をしたんじゃないのか?
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