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67話 いつも通りお話ししながら、とっても強いパパとお兄ちゃん達
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「パパのこえ!!」
僕は上を向きます。そうしたらパパドラゴンさんのお腹が見えたよ。それからすぐにお兄ちゃん達のドラゴンさんのお腹も見えたし、姿は見えないけど、王様の声も聞こえました。
「パパ~!! ルーくんここ~!!」
「父さん、ルーパートの声が!?」
「やはりここで間違いなかったな。下へ降りるぞ!! ……あれは何だ!?」
パパの声が、ピンッ!! って固くなりました。こういう風にパパの声がピンッて固くなった時は、何かがあった時なんだ。悪い人達や怖い魔獣さん達が、街の近くに来ちゃったとか、事件があったとか。
「皆、気をつけろ!!」
「エリオットッ! そちらからくるぞ!!」
「よっと、こんなの軽い軽い」
「お前は馬鹿か! 今みたいな避け方では、お前が避けた後、私の方へくるだろう!!」
「兄さんこそ、俺の方にわざと来るように動いてないか?」
「私が? そんな事をするわけがないだろう」
「お前達、話していないで気をつけろ。見たことのない攻撃なのだぞ!! フンッ!!」
「おい、ヴィクトル! そんなこと言いながら、お前も俺の方へ来るように、ワザとそういう風に避けてないか? 今当たりそうになったぞ!?」
「ワザと? そんな事考えるわけがないだろう。もともとお前の事を考えていない」
「いや、余計ダメだろう!? 俺がアレに捕まったらどうするんだ!?」
「自分でどうにかしろ」
「俺はルーパート遠を助けに来たんだぞ? それはないだろう」
「どうせ私が何か言ったところで、そして何かしようとしたところで、お前は自分の思う通りに動くだけだろう。今までどれだけ、お前と行動しきたと思っているんだ。お前の動きは分かっているのに、今さらだ」
「だから兄さん!! 俺の方へ飛ばすなって!!」
「知らん」
『……何だあれは?』
『あれだけ無駄口を叩いているのに、全ての攻撃を避けているどころか消しているぞ』
『あれをどうやって消しているんだ? 俺達は全く消すことが出来なかったのに』
パパ達は今、黒色の透明な光のロープみたいな物と戦っています。さっき下に降りてこようとしたんだ。でも、急にあの黒色の透明ロープが襲ってきたの。
『あれがみんなを捕まえた、光の縄だよ!!』
木の精霊さんが、パパ達を襲ったロープが、魔獣さん達を捕まえて、自分の力にしちゃった縄だって教えてくれました。ロープじゃなくて縄だった。みんながそういうなら、縄って言った方が良いかな?
『あれに捕まると大変なんだよ? 何であんな話しながら避けたり攻撃いたりするの? もっと真剣にならないと』
『え~、でもいつも通りだよね?』
『うん、いつも通り強いから、問題ないっチュよね?』
『ていうか、真面目になにも言わないで攻撃してたら、いつも通りじゃないから、逆にやられちゃいそうだよな?』
『いつも通りの方が良いわよ』
『……あれでいつも通り?』
『ふざけているようにしか見えんが?』
『大丈夫大丈夫、いつも通りだから心配いらないよ。ね、ルーパート』
「うん!! パパもおにいちゃも、いつもどり、とってもちゅよい!」
僕は上を向きます。そうしたらパパドラゴンさんのお腹が見えたよ。それからすぐにお兄ちゃん達のドラゴンさんのお腹も見えたし、姿は見えないけど、王様の声も聞こえました。
「パパ~!! ルーくんここ~!!」
「父さん、ルーパートの声が!?」
「やはりここで間違いなかったな。下へ降りるぞ!! ……あれは何だ!?」
パパの声が、ピンッ!! って固くなりました。こういう風にパパの声がピンッて固くなった時は、何かがあった時なんだ。悪い人達や怖い魔獣さん達が、街の近くに来ちゃったとか、事件があったとか。
「皆、気をつけろ!!」
「エリオットッ! そちらからくるぞ!!」
「よっと、こんなの軽い軽い」
「お前は馬鹿か! 今みたいな避け方では、お前が避けた後、私の方へくるだろう!!」
「兄さんこそ、俺の方にわざと来るように動いてないか?」
「私が? そんな事をするわけがないだろう」
「お前達、話していないで気をつけろ。見たことのない攻撃なのだぞ!! フンッ!!」
「おい、ヴィクトル! そんなこと言いながら、お前も俺の方へ来るように、ワザとそういう風に避けてないか? 今当たりそうになったぞ!?」
「ワザと? そんな事考えるわけがないだろう。もともとお前の事を考えていない」
「いや、余計ダメだろう!? 俺がアレに捕まったらどうするんだ!?」
「自分でどうにかしろ」
「俺はルーパート遠を助けに来たんだぞ? それはないだろう」
「どうせ私が何か言ったところで、そして何かしようとしたところで、お前は自分の思う通りに動くだけだろう。今までどれだけ、お前と行動しきたと思っているんだ。お前の動きは分かっているのに、今さらだ」
「だから兄さん!! 俺の方へ飛ばすなって!!」
「知らん」
『……何だあれは?』
『あれだけ無駄口を叩いているのに、全ての攻撃を避けているどころか消しているぞ』
『あれをどうやって消しているんだ? 俺達は全く消すことが出来なかったのに』
パパ達は今、黒色の透明な光のロープみたいな物と戦っています。さっき下に降りてこようとしたんだ。でも、急にあの黒色の透明ロープが襲ってきたの。
『あれがみんなを捕まえた、光の縄だよ!!』
木の精霊さんが、パパ達を襲ったロープが、魔獣さん達を捕まえて、自分の力にしちゃった縄だって教えてくれました。ロープじゃなくて縄だった。みんながそういうなら、縄って言った方が良いかな?
『あれに捕まると大変なんだよ? 何であんな話しながら避けたり攻撃いたりするの? もっと真剣にならないと』
『え~、でもいつも通りだよね?』
『うん、いつも通り強いから、問題ないっチュよね?』
『ていうか、真面目になにも言わないで攻撃してたら、いつも通りじゃないから、逆にやられちゃいそうだよな?』
『いつも通りの方が良いわよ』
『……あれでいつも通り?』
『ふざけているようにしか見えんが?』
『大丈夫大丈夫、いつも通りだから心配いらないよ。ね、ルーパート』
「うん!! パパもおにいちゃも、いつもどり、とってもちゅよい!」
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