もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

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441次ぎはパパのお手伝い

 それからも続いた、楽しい楽しい流しうどん。お兄ちゃん以外は初めての流しうどんだったけど、みんな上手に流しうどんをやることができています。もちろん僕もね。

 ただ僕は…。最初の数回は良かったんだけど。うん、ちゃんと2、3本のうどん、必ずフォークで1本は取れていたから。でも途中から流石にちょっと大変になっちゃって。さっき思わず、そのまま手で掴んじゃったんだ。こう、パッ!!とね。

 そして見事始めて2本のうどんを掴んだ僕。でも掴んでハッとしました。手、入れちゃったって。掴んだうどんを白いクリームの方にそっと入れて、パパの方を見ます。そうしたらパパはやっぱりなって顔をしていて。

「まぁ、ジョーディはこうなるだろうと思っていたからな」

「そうね。でも、小さい頃はこんなもによね。大丈夫よジョーディ、手で掴んでも良いわよ。マイケルも3歳くらいまでは、手で掴んでいたもの」

 え? そうなの? お兄ちゃんが? でもそっか。お兄ちゃんは今、なんでもできちゃって、僕達に色々なおもちゃを作ってくれて、自慢の大好きなお兄ちゃんだけど。お兄ちゃんだって小さい頃があったんだよね。

 と思ってお兄ちゃんを見たら、お兄ちゃんが思いっきり手でうどんを取っていました。そしてそのままお椀の中へ。僕が見ていることに気づいたお兄ちゃんが、どうしたの? って聞いてきたよ。

「何で不思議そうな顔してるの?」

 …お兄ちゃん、今も手で取ってるの? 

「ね、マイケルもこんな感じよ。だから大丈夫、ジョーディの好きなようにね。流しうどんは暑い季節にしかやらないものだも、楽しくやらないと。でも他のご飯の時はダメよ」

 ふ~ん。でもお兄ちゃんが良いんだから良いんだね。よし、どんどんうどんを取っちゃおう!! 

 ちなみに僕のうどんは、みんななのうどんよりも短めなんだ。僕はまだそんなに、みんなみたいにいっぱい食べられないから。だからわざわざ短いうどんにしてくれて、僕が何回も流しうどんをやっても、すぐにお腹いっぱいにならないように、短くしてくれたんだよ。

 こんなに楽しい流しうどん、すぐに終わっちゃったら嫌だもんね。そうだ! もしお腹がいっぱいになって自分の分のうどんが終わったら、次はパパのうどんを取ってあげよう。
 パパはさっきから、僕が取り損なったうどんしか食べてない。きっとパパもすくったうどんが食べたいはず。

「ジョーディは何をうんうん頷いているんだ? しかもニヤニヤして」

「まぁ、良いじゃない。本人は楽しそうだもの。さぁ、続きをしましょう」

 どんどん流れてくるうどんを掴んで、どんどんうどんを食べる僕。そして僕達の隣では、僕とお兄ちゃんみたいに、とっても盛り上がっているドラック達。そうそう、ドラック達はうどんをすくうのはもちろん上手なんだけど、それ以外も上手でした。

 それ以外っていうのは果物のこと。付け合わせに果物と木の実があったでしょう? それをドラック達は、うどんと同じ雪の山に流したら、更に冷えて美味しいんじゃないかって。それで途中から果物と木の実も流しはじめて。
 もちろん細かく刻んであるものは流さないけど、元から小さい、全く切っていない物、切っていてもそこそこ大きい物を流したんだ。

 その中にブドウみたいな果物が。小さくて丸くて、コロコロ転がるブドウみたいな果物。名前はブーって言うんだけど。味は桃味で、とっても美味しい果物です。5~7個くらいがひとまとまりになって、木になっているんだよ。

 僕、この木の実が大好きなんだ。でもそう、ブドウに似ているからね、普通に食べていても、コロコロ転がしちゃう僕。皮を剥いて食べる時ももちろん滑っちゃって。だからいつも時間がかかって、食べるの大変なの。

 そんなブーの実をドラック達は、水に流しながらでも、ヒョイッとすくっちゃうんだ。さっきなんてすくった勢いのまま、ブーが空中を飛んで、そのままドラッホの口の中に入って行ったよ。

 僕とお兄ちゃんは果物と木の実は流さないで、それから具材として使わなかった分は、後でのデザートにして、そのまま食べました。雪の中に入っていたから冷えていて、ひやぁ~と、とっても美味しかったです。

 こんな風に、みんなんそれぞれ流しうどんを楽しんだ僕達。う~ん、もう少し流しうどんをやりたかったけど、流石にお腹いっぱい。
 ドラック達の方も同じくらいに終わって、僕達が昼寝に行くまで、2階のクッションでゴロゴロしながら、おもちゃで遊んでるって。先にかまくらお城の2階に。ベルにかかえてもらって行きました。

 ちょっと待っててね。僕にはまでやることがあるから。そう、パパのうどんを取ってあげなくちゃ。

「何だ? ジョーディは行かないのか?」

「ちゃ! ぱ~ぱ、ちゅだぁ!!」

「何だって?」

「パパの手伝いするって。ね、ジョーディ」

 ドラック達が行っちゃって、僕の話しを分かってくれるのはお兄ちゃんだけに。お兄ちゃんが僕の話し、全部じゃないけど分かってくれて良かった。

「私の手伝い? 何の事だ?」

 僕はうどんを流してくれる料理人さんに、パパのうどんを流してって言います。

「ぱ~ぱ、うにょ、ちゃ!!」

「ええと…、え?」

「今のはパパのうどんを流してって言ったんだよ。ね、ジョーディ」

「ちゃ!!」

「は、はい! では」

 すぐに料理人さんがパパのうどんを流してくれます。それを僕は無事にキャッチ! うどんを落とさないように、しっかり掴んだまま、パパもお椀にうどんを運びます。ええと、パパはどっちのお汁で食べるのかな?

 パパにどっちって聞いて、お兄ちゃんがパパに伝えてくれて、パパは変な顔をしながらお醤油の方って言ったから、そのままうどんを入れて。1本お椀から、少しだけはみ出しちゃったけど大丈夫なはず。

 僕はお椀をそっと持って、少し振り返って、パパにお椀を渡そうとします。

「ぱ~ぱ、ど!! ど!!」

「パパ、ジョーディがどうぞだって」

「あ、ああ、取ってくれたのか。ジョーディありがとう。はは、良い具合にうどんがつぶれて切れているな」

 ちょっと握った時に握りすぎて、うどんが潰れて切れちゃったけど。でも、大丈夫だよ。ささ、パパどうぞ!

「ぱ~ぱ、ど!!」

 その後パパは、ちょっと困った顔しながら、でも笑ってうどんを食べていました。パパにどんどん、うどんを取ってあげないとね。
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