もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
189 / 213
連載

501 お味噌とちょっと甘い?

しおりを挟む
『分かんないねぇ』

『何が入ってるのかなぁ?』

『クッキーが入ってるなの!!』

 ホミュちゃん、それじゃあクッキーがポロポロに溶けちゃうよ。

『おせんべなんだな!』

 お煎餅は溶けない? 柔らかくなるだけ? ううん、違くて。たぶんこのお鍋にはお菓子は入ってないと思うよ。だっで夜のご飯だもん。今日のおしるこみたいなら、もしかしたら入っているかもしれないけど。

 使用人さんがみんなの分のお椀全部に全部配り終わって、いよいよいただきますです。フェニックがフライングして先に食べようとして、ポケットに怒られたよ。ダメだよ、みんな一緒にね。さぁ、みんな一緒に。

「いただきます!!」

『『『いただいきます』』』

 僕はスプーンを持って、早速お椀からご飯をすくおうと思ったんだけど。ママが僕のお椀を取っちゃって。まずは冷ましてからって、フゥフゥ初めてね。熱いのは困るけど、ママ、僕早く食べたいの? と、その時。

『ハフハフ、美味しい!!』

『何これ、初めての味!!』

『しょっぱくて、でもちょっと甘い?』

『うん、でも本当にちょっとだけだよね』

『あっ! 今のは魔獣肉だ!』

『こっちはお魚さんんなんだな!』

 熱くてもけっこう何でもガブガブ食べるドラック達。今日もいつも通り少し冷ましただけで、ささっと食べ始めて。もう感想を言い始めました。僕はまだひと口も食べてないのに。ママ、早く、早くふぅふぅして!!

 でも…、しょっぱくて、ちょっと甘いって、どんなお汁なんだろう。みんな美味しいって喜んでいるけど。甘いのはお砂糖? もしかしてホミュちゃんが言っていたみたいに、お菓子が入っていたりして。と思っていたら、やっぱりさっさと食べ始めたパパが。

「いつも通り美味しいお鍋だな。ただ、ポッケ達が言っている、ちょっと甘いって何だ? 私にはいつも通りのお味噌のお鍋に感じるんだが」

 パパ、今何て言ったの? 味噌って言った? 味噌って地球にある、あのお味噌と一緒かな? ただ、パパもポッケ達が言っていた、甘いって言っていたのが不思議みたいだけど。本当に早く食べたい! ママ、まだ!!
 勢いよくママの方を見るとママと目が合って、ママがその途端困った顔をしました。何で? それよりもママ、まだフゥフゥ終わらない?

「嫌だはジョーディったら、そんなにシワを寄せて睨まなくても、もうすぐ冷めるわよ。そんな顔をしていると、シワシワのお顔になっちゃうわよ」

 シワシワ? 何にこと? 分からないうちに、やっとママのフゥフゥが終わって、さらにお椀からお皿に小分けにしれもらって。
 ふぅ、ようやく食べられるよ。僕はスプーンでそっと、お汁で真っ黒になっちゃって、何か分からない具をすくいます。そして…、ぱくっ!!

「うみょうおぉぉぉ!!」

「あれ? 今日はにょおぉぉぉ、じゃないんだね。みにょうおぉぉぉ! は初めてかも。ジョーディ、お鍋美味しいでしょう? このお鍋は中身が分からないのも面白いよね。食べるまで分かんないの良いよ。僕、このお鍋大好きなんだ」

「ちゃあ!!」

 あんまりおいしくて、叫んじゃいました。こってり? さっぱり? の間くらいで、味はお味噌だったよ。そう、地球と同じあのお味噌味。この世界にもお味噌があったんだね。
 同じ感じなのかな? それともぜんぜん違う物が味噌だったりして。色が全然違うもんね。こんなに中身が分からないほど黒いんだもん。

 まぁ、それは後で聞いてみようかな。それよりもこんなに美味しいお鍋があるなんて。何で今までこのお鍋、作ってくれなかったのかな? 僕このお鍋だった、たくさん食べるのに。
 いつものご飯もとっても美味しくて、たくさん食べたいけどお腹がね。でもたくさん食べられるって思えるほど、このお鍋が美味しってこと。

 今僕が食べたのは、お魚さんだったよ。次は何かな? すぐに別の具をスプーンですくって、ぱくっ!! あっ! 次はキノコだった。え~と次は、お肉!! 
 どんどん食べていく僕。僕のお椀の中はすぐに空っぽに。使用人さんがおかわりをよそってくれます。そしてママのフゥフゥがまた。

 足をぶらんぶらんさせながら、ママのフゥフゥを待っている間に、ドラック達の方を見ます。ドラック達はもう3杯目。それで食べながら、やっぱりちょっと甘いねぇってお話ししていました。

 あれ? そういえば? 僕食べた時、甘かったかな? パパは甘いの分からなかったみたいだけど。僕は? ん? 
 ママのフゥフゥが終わって、今度は美味しいだけじゃなくて、甘いのも調べてみようと思った僕。ぱくっ!! うん、今度は小さな卵!! これも美味しい!! じゃなくて、もぐもぐ、もぐもぐ。

 確かにポッケ達の言ってた通り、ちょっと甘いような? しょっぱい中に甘い味。これ何んだろう? もともとこういう味のお味噌なのかな? それとも何か甘いものが入っているのかな?

「ちゃのぉ、まいにょ、にぇ」

「何だ? ジョーディは何だって?」

『ジョーディパパ、ジョーディは今、本当だね、ちょっと甘いねぇ、って言ったんだよ』

『ねぇ、甘いよね』

「ジョーディも甘いって言っているのか? 私は分からないが。これには甘い何かが入っているのか?」

 パパがお鍋のおかわりを持ってきた、料理人さんに聞きました。お鍋ね、もうなくなっちゃったんだ。グッシー達の方も。グッシー達の方は、ほとんど一瞬でなくなっちゃって、これでお鍋のおかわりを3回目です。

「いつも隠し味で、クッキーを入れております」

 なんとなんと、ホミュちゃん当たっていました。まさかのお鍋にクッキーが入っていたんだよ。クッキー、僕達のいつのもおやつのクッキーだよ。本当にお鍋にクッキーが入っているの?
しおりを挟む
感想 598

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」

まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。 【本日付けで神を辞めることにした】 フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。 国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。 人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。 「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」 アルファポリスに先行投稿しています。 表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。 2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!

転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね
ファンタジー
 大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。  だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。  神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。  たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。  一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。 ※ネオページ、カクヨムにも掲載しています

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました

黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。 絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」! 畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。 はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。 これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。