もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

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571.パパ気をつけて? 次のコースへ

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 みんなでパパを見ながら次のコースに移動。移動している時にチラッと丸太ジャンプの係の人を見たら、笑っているような、口をムッてなんか怒っているような。とっても変なお顔をしていました。

 何でそんな変なお顔してるのかな。もしかしてパパがちゃんとジャンプしなかったから、怒ってるのかも? ほらパパ、やっぱりちゃんとやらないと、次は怒られちゃうかもしれないよ。

「ぱ~ぱ、ちゃよね! めちゃの!」

「何だって?」

『ジョーディパパ。ジョーディは今は、ちゃんとやって。そうしないと次は怒られちゃうかもって言ったんだよ』

『僕達は怒ってる』

「ちゃのぉ! おこちゃ、ん!」

 僕は係の人を見ます。今のは、僕達じゃないよ! 怒ってるのは係の人。見て! って言ったんだよ。僕の言葉にみんなが係の人を見ます。そうしたら係の人がちょっとビクッとして、後ろを向いちゃったんだ。

 でも振り向く前に、みんな係の人の顔は見ることができたみたいで、みんなも変なお顔しているねって。何で笑ってそうなのに、怒っている顔もしているのって言ったんだ。

『ジョーディパパがちゃんとやらないから、怒ってるのかな?』

『でもジョーディパパを怒る人は決まっているでしょう? えとジョーディママとマイケルお兄ちゃんと、それからレスターと。後は……』

『おばあちゃんも怒るよね』

『うん、怒るなんだな』

『きっと怒る人が決まってて、あの人は怒っちゃいけないのかも』

『怒れないなの?』

『うん、だから怒るの我慢したら、あんな変なお顔になっちゃったのかも』

『うん! きっとそうだよ!! でもさ、次の人は怒っても良い人かもしてないから、ジョーディパパちゃんとやらないと』

『怒られると大変!!』

『ジョーディパパ、次はちゃんとにだよ。僕達心配。ねぇ、ジョーディ』

 パパを怒る人。別にドラック達が言ったみたいに、決まっているわけじゃないと思うけど。パパは偉い人だから、あんまり怒れる人はいないのかな?
 う~ん、でももしかしたら、本当に次の人はパパを怒れる人かもしてないから、やっぱりちゃんとやった方が良いと思うんだ。

 次のコースに入るために、みんなで順番にコースへ入っていきます。僕は歩きからハイハイに。ちょっと歩くの疲れちゃった。この後もいっぱいコースがあるから、疲れないようにハイハイして良いってパパが。

 それでパパとレスターが最後にコースに入って来たんだけど。2人で何かコソコソお話ししていました。もう! ほらパパ! 早く早く!!

「皆、しっかりと旦那様を分析しておりますね」

「何だ、怒られる人が決まってるって。しかも怒られるのを心配されるなんて」

「いつも怒られているからではないですか? 皆様それをしっかりとご覧になっていて、心配されているのだと」

「はぁ、俺は怒られるのを心配されるほどの歳ではないのだが」

「このままではどんどん、旦那様の威厳はなくなっていくのでは? 今でも危ないですが。もっとしっかりしてください」

 パパの心配をしながら、次のコースへ入った僕達。次のコースはたくさんのボールが入っている、ボールのプールを泳いで進むコースでした。
 これなら僕、上手にできるかも。泳ぐっていっても泳ぐ真似だし。ここは高速ハイハイの出番じゃない? ほら、前の子、ハイハイして進んでるもん。

『これ、中を進めば良いのかな?』

『僕達、頭まで全部潜っちゃうね』

『前の子はジョーディよりも大きい。だから頭が少し見えてる』

『うん、そうだね。僕達は全部潜っちゃうよね』

『大丈夫かななの?』

『先ずは入ってみる?』

 そういえば、前の子は僕よりも大きいね。僕達はとりあえずちょっとだけ、ボールの海の中に入ってみることにしました。
 最初の入る所は緩い坂になっていて、僕達が転んだり転がったりしないように、ゆっくり入れるようになってるんだって。だからとりあえず入ってみることに。

 最初にドラックとポッケが入ります。それからドラッホとブラスターね。中に入ってドラック達の上に立って、頭が出るからやってみるって。

『気をつけて!』

『そのままだよ!』

『わぁ、どんどん沈んでいくよ』

『ブラスターまで潜っちゃった。立ったら頭が出るかな?』

 少し待つ僕達。

『ドラック! 滑る?』

『ううん、大丈夫だよ!!』

『前見えるなんだな?』

『前は見えいないよ!! でも、真っ暗じゃないから安心して!!』

 うんうん、ボールで真っ暗だったら、前に進めないもんね。でもどっちが前か後ろか分からないとダメだから、ポッケとブラスター、ちゃんと頭が出せるかな?

『じゃあ今からちょっと立ってみるな!!』

『ちゃんと確認するよ!!』

 ボールに完全に埋まっていて姿は見えないけど、でもボールがなんとなく動いている場所があるから、その辺にドラック達は居るはず。

 そこをジッと見ていると、だんだんとボールの動きが大きくなってきて、いきなりポンッ!! ポンッ!! とポッケ達の頭の部分が見えました。やっぱりボールが動いていた場所にいたよ。後はお顔の部分がボールの海から出るかどうか。ドキドキしながら待つ僕達。

『よっ!!』

『ふんっ!!』

 と掛け声と共に、ポッケとブラスターの顔がボールの海から出て来ました。

『おっ!! 外が見えたぞ!!』

『あっ! ジョーディ達こっちだ! お~い!』

『顔出せたね!』

『ああ!!』

『今どうやって、顔を出しているの?』

『普通にドラック達の背中の乗ってるよ!! 僕達は石だから、少しくらいの衝撃なら。うんと、このくらいのボールの衝撃なら、このままの体制で大丈夫そう!!』

 うんうん、ドラック達は大丈夫みたい。じゃあ僕達は?
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