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570 何で凄いジャンプしないの!?
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「何だ? その目は」
「……」
『『『……』』』
「言いたいことがあるのなら、ハッキリと言ったらどうだ?」
「旦那様、大人気ないですよ。大体普通にやった旦那様がいけないのですから」
「いや、普通にやるだろう!」
「ちゅあ、ぱ~ぱ、しゅぺぇ、じゃぷ、ちゃにょう……」
つまんない。パパはきっと、スペシャルなジャンプをしてくれると思ったのに。だってパパはママよりも弱いけど、他の人よりはとっても強くて、剣でビュンビュン倒すでしょう? だからスペシャルな飛び方してくれると思ったんだよ。
そう僕は言いました。そうしたら僕のお話しを聞いたドラック達が、そうだよねって。
『うん、そうだよね。普通の人間より強いよね』
『ジョーディママよりも低いジャンプだけど、みんなよりも飛ぶ』
『だからきっと、僕達よりもクルクル回るのもできるはず』
『でも高く飛ぶ事も、クルクル回る事もしなかった』
『普通に歩いたんだな』
『少しも飛ばなかったなの』
僕達は僕達の後ろに立っているパパを見ます。そんなパパの隣には、後で合流したレスターとニッカが。レスターは色々な用事が終わって、僕達が丸太ジャンプをしている時に戻ってきたんだよ。
「だから、その目は何だ? ちゃんと渡っただろう」
「ぱ~ぱ、ちがぁ。ありゃ、にゃいにょお」
パパ、違うよ。あれじゃないの。って言ったんだよ。そしてまたしっかりとパパを見る僕達。後でレスターが教えてくれたんだけど、この時僕達は全員。お仕事の時にレスターがパパをジト目で見ているんだけど、そのレスターみたなジト目でパパを見ていたって。
あにね、僕、パパがどんな丸太ジャンプをしてくれるか、とっても楽しみだったんだ。それからみんなも。だってママよりは弱いけど、他の人よりは全然強いパパ。僕達よりも強いパパ。
そんな強いパパだから、僕は凄い飛び方をしてくれるって。みんなも自分達よりも凄いジャンプをしてくれるって。そう思っていたんだ。
ドキドキしながら早くって言った僕。やっとパパが動いてくれて。でも……。僕達が考えていた丸太ジャンプと違いました。ううん、ジャンプもほとんどなかったよ。
パパは最初の丸太の上に乗ると、次の丸太に軽く、小さなスンッて感じのジャンプ? をして乗って。その後は歩く感じで次の丸太へ。その丸太の次も普通に歩いて渡って、その次は最初のスンッて感じの歩きジャンプ。
その繰り返しでどんどん丸太を渡っていったパパ。僕ね、途中で何回も特別なジャンプしてってお願いしたの。それから先にゴールしていたドラック達もスペシャルなジャンプしてって、何回もパパに言ってくれたんだけど。
パパは普通で良いんだって、そのまま歩いて、それから歩きジャンプで、ゴールしちゃったんだ。
そう、本当に普通にゴールしちゃったんだよ。早い時間でささっと終わらせちゃったパパに、僕もみんなも最初あれ? ってお顔をしていました。でもすぐにみんな集まってきて。
もうゴール! 技は? スペシャルは? ってパパに聞きました。パパがすぐに終わっちゃったからね。次の人達はまだスタートもしていなかったからな、みんなで集まってお話しできたの。
もしかしたら僕達に分からない動きで、パパは技をやったかも。もしかしたら歩きジャンプが実はとっても難しい動きで、だからパパはそれをやってくれたのかもって。僕達色々お話ししたんだ。
そのお話ししている時に、レスターが戻ってきて。どうして僕達が集まって話し合いをしているのか、パパとニッカに聞いたレスター。その後、どうやって渡ったのかパパに確認してくれました。
そうしたらパパは普通に渡っただけだぞって、さっき渡った時と同じ動きをレスターに見せたんだ。それを見たレスター。一瞬凄く嫌そうな顔をしたあと、大きなため息を吐いて。それから僕達に、パパは本当にただ歩いただけって教えてくれたんだ。
それを聞いた僕もドラック達も、みんなブーブーです。だって特別なスペシャルなジャンプが大切だったんだよ。みんな特別なプレゼントが欲しくて頑張ったのそれなのに、パパは普通に歩いただけなんて。
そんなブーブー怒っていたら、パパは渡ったんだから良いだろうって。普通にゴールするだけで良いんだぞ、おかしくないんだぞって言ったんだ。
せっかくの丸太ジャンプだったのに。せっかくかっこいいパパを見られると思ったのに。普通のジャンプで良い? どうして?
「ごらんなさい。貴方があまりにも普通に飛んだものだから、あんな目のなってしまわれているんですよ。何故もっと真剣に飛ばないのですか。子供にとってはかなり大切なことなのですよ。特別なプレゼントをいただくために」
そうだよ!! レスターの言う通り!! どうしてパパ、凄いジャンプしてくれなかったの!!
『プレゼント大切なんだな!!』
『いっぱい集めたい!!』
『貰えるか分からないけど、頑張って貰おうと思ったのに!!』
『真剣に楽しくやらないとダメなの!!』
「たいよぉ! ちゃんちょ!!」
今のは、そうだよ! ちゃんと真剣にやらないとダメ、って言ったんだよ。
「う、す、すまなかった」
僕達はいつの間にかパパの周りにぐるりと集まっちゃっていて、そのままパパを怒っていたら、パパがごめんなさいしました。もう! パパ、もし次に一緒のやる時は、真剣にやってね。そうしないとママに後で起こってもらうから!
丸太ジャンプでは、残念、特別なプレゼント貰えませんでした。みんなでパパを見ながら次のコースへ移動します。
「そんなに大切な物なのか?」
「子供にとっては当たり前です。次もし何かやるならば真剣に」
「はぁ、まさかこんなに皆が真剣にやるなんて」
「……」
『『『……』』』
「言いたいことがあるのなら、ハッキリと言ったらどうだ?」
「旦那様、大人気ないですよ。大体普通にやった旦那様がいけないのですから」
「いや、普通にやるだろう!」
「ちゅあ、ぱ~ぱ、しゅぺぇ、じゃぷ、ちゃにょう……」
つまんない。パパはきっと、スペシャルなジャンプをしてくれると思ったのに。だってパパはママよりも弱いけど、他の人よりはとっても強くて、剣でビュンビュン倒すでしょう? だからスペシャルな飛び方してくれると思ったんだよ。
そう僕は言いました。そうしたら僕のお話しを聞いたドラック達が、そうだよねって。
『うん、そうだよね。普通の人間より強いよね』
『ジョーディママよりも低いジャンプだけど、みんなよりも飛ぶ』
『だからきっと、僕達よりもクルクル回るのもできるはず』
『でも高く飛ぶ事も、クルクル回る事もしなかった』
『普通に歩いたんだな』
『少しも飛ばなかったなの』
僕達は僕達の後ろに立っているパパを見ます。そんなパパの隣には、後で合流したレスターとニッカが。レスターは色々な用事が終わって、僕達が丸太ジャンプをしている時に戻ってきたんだよ。
「だから、その目は何だ? ちゃんと渡っただろう」
「ぱ~ぱ、ちがぁ。ありゃ、にゃいにょお」
パパ、違うよ。あれじゃないの。って言ったんだよ。そしてまたしっかりとパパを見る僕達。後でレスターが教えてくれたんだけど、この時僕達は全員。お仕事の時にレスターがパパをジト目で見ているんだけど、そのレスターみたなジト目でパパを見ていたって。
あにね、僕、パパがどんな丸太ジャンプをしてくれるか、とっても楽しみだったんだ。それからみんなも。だってママよりは弱いけど、他の人よりは全然強いパパ。僕達よりも強いパパ。
そんな強いパパだから、僕は凄い飛び方をしてくれるって。みんなも自分達よりも凄いジャンプをしてくれるって。そう思っていたんだ。
ドキドキしながら早くって言った僕。やっとパパが動いてくれて。でも……。僕達が考えていた丸太ジャンプと違いました。ううん、ジャンプもほとんどなかったよ。
パパは最初の丸太の上に乗ると、次の丸太に軽く、小さなスンッて感じのジャンプ? をして乗って。その後は歩く感じで次の丸太へ。その丸太の次も普通に歩いて渡って、その次は最初のスンッて感じの歩きジャンプ。
その繰り返しでどんどん丸太を渡っていったパパ。僕ね、途中で何回も特別なジャンプしてってお願いしたの。それから先にゴールしていたドラック達もスペシャルなジャンプしてって、何回もパパに言ってくれたんだけど。
パパは普通で良いんだって、そのまま歩いて、それから歩きジャンプで、ゴールしちゃったんだ。
そう、本当に普通にゴールしちゃったんだよ。早い時間でささっと終わらせちゃったパパに、僕もみんなも最初あれ? ってお顔をしていました。でもすぐにみんな集まってきて。
もうゴール! 技は? スペシャルは? ってパパに聞きました。パパがすぐに終わっちゃったからね。次の人達はまだスタートもしていなかったからな、みんなで集まってお話しできたの。
もしかしたら僕達に分からない動きで、パパは技をやったかも。もしかしたら歩きジャンプが実はとっても難しい動きで、だからパパはそれをやってくれたのかもって。僕達色々お話ししたんだ。
そのお話ししている時に、レスターが戻ってきて。どうして僕達が集まって話し合いをしているのか、パパとニッカに聞いたレスター。その後、どうやって渡ったのかパパに確認してくれました。
そうしたらパパは普通に渡っただけだぞって、さっき渡った時と同じ動きをレスターに見せたんだ。それを見たレスター。一瞬凄く嫌そうな顔をしたあと、大きなため息を吐いて。それから僕達に、パパは本当にただ歩いただけって教えてくれたんだ。
それを聞いた僕もドラック達も、みんなブーブーです。だって特別なスペシャルなジャンプが大切だったんだよ。みんな特別なプレゼントが欲しくて頑張ったのそれなのに、パパは普通に歩いただけなんて。
そんなブーブー怒っていたら、パパは渡ったんだから良いだろうって。普通にゴールするだけで良いんだぞ、おかしくないんだぞって言ったんだ。
せっかくの丸太ジャンプだったのに。せっかくかっこいいパパを見られると思ったのに。普通のジャンプで良い? どうして?
「ごらんなさい。貴方があまりにも普通に飛んだものだから、あんな目のなってしまわれているんですよ。何故もっと真剣に飛ばないのですか。子供にとってはかなり大切なことなのですよ。特別なプレゼントをいただくために」
そうだよ!! レスターの言う通り!! どうしてパパ、凄いジャンプしてくれなかったの!!
『プレゼント大切なんだな!!』
『いっぱい集めたい!!』
『貰えるか分からないけど、頑張って貰おうと思ったのに!!』
『真剣に楽しくやらないとダメなの!!』
「たいよぉ! ちゃんちょ!!」
今のは、そうだよ! ちゃんと真剣にやらないとダメ、って言ったんだよ。
「う、す、すまなかった」
僕達はいつの間にかパパの周りにぐるりと集まっちゃっていて、そのままパパを怒っていたら、パパがごめんなさいしました。もう! パパ、もし次に一緒のやる時は、真剣にやってね。そうしないとママに後で起こってもらうから!
丸太ジャンプでは、残念、特別なプレゼント貰えませんでした。みんなでパパを見ながら次のコースへ移動します。
「そんなに大切な物なのか?」
「子供にとっては当たり前です。次もし何かやるならば真剣に」
「はぁ、まさかこんなに皆が真剣にやるなんて」
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