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60話 2匹の息のあった攻撃
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アーチーが砂をサリーの目にかけた後、フェリックスと一緒にサリーの前まで行って、サリーを煽る2匹。だがその煽りに対して、何もせずに、顔を擦り続けるサリー。
うん、2匹とも上手い事やったな。フェリックスがサリーの気を引いている時、アーチーが下を向いて何かをしていたのは、どうやら土を掘り返していたらしい。
そうしてその作業が済めば、フェリックスに自分の方へ来るように言い。煽られているサリーは絶対に、フェリックスに付いてくるからな。その付いてきたサリーに対し、掘り返した土を砂を混ぜた物を、サリーの目に向かって投げた。そう、サリーの目潰しをしたんだ。
これが完璧にヒット。サリーは目を開けることができず、顔を擦りまくり。今のアーチーとフェリックスの煽りに、反応できないでいる。
『フェリ!! ばっちりっチュ!! 次っチュ!! 挟み攻撃に気をつけるっチュよ!! オレは後ろに行くっチュ!!』
『おにいちゃん、きおつけてっぴっ!!』
次の行動に出るアーチーとフェリックス。と、思わずアーチーの行動に、俺はアーチーを止めようとしたが、見守ると決めていた事を思い出し止まる。アーチーがサリーのしっぽの方へ向かって行ったんだ。
大丈夫。今もし、アーチーが攻撃を受けても、俺はすぐにアーチーを治療してやれる。前にダンジョンで暮らしていた時のように、治療ができないわけじゃない。まぁ、痛い事に変わりはないから、なるべく攻撃される前に止めるが。それでも、もう少し様子を見るんだ。
目潰しのせいで、しっぽをブンブン振っているサリー。そのしっぽを避けながら、タイミングを測っているような動きを見せるアーチー。と、パチッ!! 可愛い目を大きく開いたかと思うと、バッ!! としっぽに飛びかかり、しっかりとしっぽを掴んだ。
『これで刺し攻撃は大丈夫っチュ!! フェリ!! 良いっチュよ!!』
『うん、ぴっ!!』
アーチーの声にすぐに動くフェリックス。ハサミで顔を擦っている、サリーの真上に飛んだと思えば。ハサミが一瞬、顔から離れるタイミングで、サリーの目をカッ!! と突いた。砂の目潰しに続き、完璧に目を潰しにいった感じだろう。
フェリックスの目突き攻撃に、サリーが体を動かし、ハサミをブンブン振る。だが、アーチーがしっかりしっぽを掴んでいるせいか上手く動けず。フェリックスを、ハサミでとらえる事ができない。
続け様に目突き攻撃をするフェリックス。すると少しして、シャアァァァッ!! と音を発し、サリーが初めてよろけた。良くみてみると、右の目が完全に潰れていて。フェリックスの目突き攻撃が決まったようだ。
『おにいちゃん、できたっぴっ!!』
『凄いっチュ!! でもまだっチュ!! 次っチュよ!!』
『うん、ぴっ!!』
アーチーがしっぽを押さえたまま、左の目潰しにかかるフェリックス。と、ここで危うい場面が。フェリックスが自分のしっぽを、挟まれそうになったんだ。
一瞬の差で挟まれることはなかったが。俺もフェリックス本人も、思わず溜め息を吐いてしまったよ。あ~、ドキドキする。
『ふぅ、あぶなかったっぴっ』
『フェリ!! 大丈夫っチュか!?』
『だいじょうぶっぴっ!! つづけるっぴっ!!』
すぐに目突き攻撃を再開するフェリックス。そうして10分くらいして、左の目潰しにも成功した。
『やったっチュね!! でもまだまだっチュ!! ここからは一緒っチュよ!! こっちに来るっチュ!!』
『おにいちゃんと、いっしょっぴっ!!』
『オレはこっちから噛むっチュ!! フェリはそっちから突いてっチュ!!』
『うん、ぴっ!!』
しっぽの付け根を左右から、噛み攻撃と突く攻撃をし始めるアーチーとフェリックス。毒はしっぽの中間部分で作られ、それがしっぽの先に送られることで、刺し攻撃の時に使われる。
そのため、根本には毒はない、と教えていたから。2匹は危険なしっぽを取ってしまおうと、しっぽの付け根に攻撃を始めたんだろう。
しっかりと体重をかけて、しっぽを押さえながら攻撃するアーチーに。アーチーが押さえてくれているうちに、早く取ってしまおうと。薬草から実を取る時のように、思い切り突きまくるフェリックス。
目をつぶされて、うまく動けなくなっているが、それでも感覚で動き、攻撃しようとするサリー。
5分後。アーチーとフェリックス、2匹で攻撃したためか。俺が考えていたよりも早く、しっぽを付け根から、切り離す事に成功した。しっぽが切り離された瞬間、再びサリーからシュウゥゥゥッ!! と音が鳴る。
と、すぐにそのしっぽを掴んで、どうやっているのか、初めてみたが。空中をクルクルと回り、そのまま少し遠くに、しっぽを投げたフェリックス。
『毒は危ないから、離しておかないとダメっチュね』
『うん、ぴっ!!』
『じゃあ、最後の危ない攻撃を止めるっチュ!! 2人で総攻撃っチュ!!』
『うん、ぴっ!!』
『今度はオレ、押さえてないから、本当に気をつけるっチュよ!!』
『きおつける~っぴぃぃぃ!!』
アーチーは暴れ回るサリーの背中を、転ぶ事なく前へ進んで。フェリックスはサッと飛んで、前に移動。そうして右と左に分かれると、それぞれがしっぽの時と同様、ハサミの付け根部分にしっかりと座った。
うん、2匹とも上手い事やったな。フェリックスがサリーの気を引いている時、アーチーが下を向いて何かをしていたのは、どうやら土を掘り返していたらしい。
そうしてその作業が済めば、フェリックスに自分の方へ来るように言い。煽られているサリーは絶対に、フェリックスに付いてくるからな。その付いてきたサリーに対し、掘り返した土を砂を混ぜた物を、サリーの目に向かって投げた。そう、サリーの目潰しをしたんだ。
これが完璧にヒット。サリーは目を開けることができず、顔を擦りまくり。今のアーチーとフェリックスの煽りに、反応できないでいる。
『フェリ!! ばっちりっチュ!! 次っチュ!! 挟み攻撃に気をつけるっチュよ!! オレは後ろに行くっチュ!!』
『おにいちゃん、きおつけてっぴっ!!』
次の行動に出るアーチーとフェリックス。と、思わずアーチーの行動に、俺はアーチーを止めようとしたが、見守ると決めていた事を思い出し止まる。アーチーがサリーのしっぽの方へ向かって行ったんだ。
大丈夫。今もし、アーチーが攻撃を受けても、俺はすぐにアーチーを治療してやれる。前にダンジョンで暮らしていた時のように、治療ができないわけじゃない。まぁ、痛い事に変わりはないから、なるべく攻撃される前に止めるが。それでも、もう少し様子を見るんだ。
目潰しのせいで、しっぽをブンブン振っているサリー。そのしっぽを避けながら、タイミングを測っているような動きを見せるアーチー。と、パチッ!! 可愛い目を大きく開いたかと思うと、バッ!! としっぽに飛びかかり、しっかりとしっぽを掴んだ。
『これで刺し攻撃は大丈夫っチュ!! フェリ!! 良いっチュよ!!』
『うん、ぴっ!!』
アーチーの声にすぐに動くフェリックス。ハサミで顔を擦っている、サリーの真上に飛んだと思えば。ハサミが一瞬、顔から離れるタイミングで、サリーの目をカッ!! と突いた。砂の目潰しに続き、完璧に目を潰しにいった感じだろう。
フェリックスの目突き攻撃に、サリーが体を動かし、ハサミをブンブン振る。だが、アーチーがしっかりしっぽを掴んでいるせいか上手く動けず。フェリックスを、ハサミでとらえる事ができない。
続け様に目突き攻撃をするフェリックス。すると少しして、シャアァァァッ!! と音を発し、サリーが初めてよろけた。良くみてみると、右の目が完全に潰れていて。フェリックスの目突き攻撃が決まったようだ。
『おにいちゃん、できたっぴっ!!』
『凄いっチュ!! でもまだっチュ!! 次っチュよ!!』
『うん、ぴっ!!』
アーチーがしっぽを押さえたまま、左の目潰しにかかるフェリックス。と、ここで危うい場面が。フェリックスが自分のしっぽを、挟まれそうになったんだ。
一瞬の差で挟まれることはなかったが。俺もフェリックス本人も、思わず溜め息を吐いてしまったよ。あ~、ドキドキする。
『ふぅ、あぶなかったっぴっ』
『フェリ!! 大丈夫っチュか!?』
『だいじょうぶっぴっ!! つづけるっぴっ!!』
すぐに目突き攻撃を再開するフェリックス。そうして10分くらいして、左の目潰しにも成功した。
『やったっチュね!! でもまだまだっチュ!! ここからは一緒っチュよ!! こっちに来るっチュ!!』
『おにいちゃんと、いっしょっぴっ!!』
『オレはこっちから噛むっチュ!! フェリはそっちから突いてっチュ!!』
『うん、ぴっ!!』
しっぽの付け根を左右から、噛み攻撃と突く攻撃をし始めるアーチーとフェリックス。毒はしっぽの中間部分で作られ、それがしっぽの先に送られることで、刺し攻撃の時に使われる。
そのため、根本には毒はない、と教えていたから。2匹は危険なしっぽを取ってしまおうと、しっぽの付け根に攻撃を始めたんだろう。
しっかりと体重をかけて、しっぽを押さえながら攻撃するアーチーに。アーチーが押さえてくれているうちに、早く取ってしまおうと。薬草から実を取る時のように、思い切り突きまくるフェリックス。
目をつぶされて、うまく動けなくなっているが、それでも感覚で動き、攻撃しようとするサリー。
5分後。アーチーとフェリックス、2匹で攻撃したためか。俺が考えていたよりも早く、しっぽを付け根から、切り離す事に成功した。しっぽが切り離された瞬間、再びサリーからシュウゥゥゥッ!! と音が鳴る。
と、すぐにそのしっぽを掴んで、どうやっているのか、初めてみたが。空中をクルクルと回り、そのまま少し遠くに、しっぽを投げたフェリックス。
『毒は危ないから、離しておかないとダメっチュね』
『うん、ぴっ!!』
『じゃあ、最後の危ない攻撃を止めるっチュ!! 2人で総攻撃っチュ!!』
『うん、ぴっ!!』
『今度はオレ、押さえてないから、本当に気をつけるっチュよ!!』
『きおつける~っぴぃぃぃ!!』
アーチーは暴れ回るサリーの背中を、転ぶ事なく前へ進んで。フェリックスはサッと飛んで、前に移動。そうして右と左に分かれると、それぞれがしっぽの時と同様、ハサミの付け根部分にしっかりと座った。
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