58 / 211
連載
192.何処かへ行くエイデンお兄ちゃん
しおりを挟む
「あっ! あーてしゅとしゃ! あぶにゃい!!」
バディー達が来てくれてからどのくらい経ったのか。バディーの仲間も頑張ってくれて、今はだいぶディアブナスの攻撃力は抑えられています。でも、いつまた奴も力が膨れ上げるか分からないから、スノーラ達は攻撃を弱めません。
そんな中、スノーラ達の攻撃を交わして、黒い物の攻撃が結界を破って部屋の中へ入ってきました。本当に久しぶりに攻撃が入ってきて、しかもスピードがかなり早くなっていて。壁に当たった後、一気にアーティストさんの所に向かって来たんだ。
「フンッ!!」
と、今まで弓で攻撃をしていたアーティストさん。あれだけ早く動く黒い物の攻撃を避け何かを囁くと、アーティストさんの前に小さな光の丸が現れて、そこに手を入れて何かを引き出しました。
取り出した物、それはユイゴさんの使っている、とっても綺麗な剣の似ていて。弓を背中に戻したアーティストさんはその剣で、戻ってきた黒い物を切ります。真っ二つになりながら、シュワワワッ!って消えていく黒い物。
『わぁ、あの剣も綺麗!』
『キラキラなの!』
『でも飾りと絵はちょっと少ないね』
ユイゴさんの剣もアーティストさんの剣も、手で持つ所から剣先まで、キラキラ綺麗に光っているんだ。でもドラちゃんの言った通り、アーティストさんの方が飾りが大人しいし、絵と言うか手で持つ所の彫刻? それがやっぱりアーティストさんの方が大人しいの。
急いで僕達の前に戻ってくるアーティストさん。僕達が剣が綺麗って言ったら、ニッコリ笑って。
「とても大事な剣なのですよ。それと、私の名前は呼びにくいのでしたら、アーティでも良いです」
アーティ? 僕はすぐに呼んでみます。うん、前よりも呼びやすいかも! まだまだ話しにくいんだよね。もうちょっと話す練習しないとダメかな?
前を見たらもう結界は直っていて、またさっきまでと同じ感じに。でも急にエイデンお兄ちゃんが動きました。
それでその時、スノーラがこっちに戻ってきて、ユイゴさん達とお話ししようとしてたんだけど、お兄ちゃんが結界から出してって言ったの。それで自分の代わりに、レオナルドお兄ちゃんを僕達の側にって。
どうしたんだってローレンスさんが聞いたんだけど、話している暇はないから、取り敢えず僕を出してって言うエイデンお兄ちゃん。スノーラはエイデンお兄ちゃんを見て、それからユイゴさんを見て頷いて。ほとんど一瞬で、エイデンお兄ちゃんとレオナルドお兄ちゃんが入れ替わりました。それからすぐに部屋の結界も開いてもらって、部屋を出て行っちゃったエイデンお兄ちゃん。
その後すぐにスノーラはまた外に。ローレンスさんは少し下がって、レオナルドお兄ちゃんと何かお話しを始めました。それですぐにとっても険しい表情になったんだ。それだけじゃないの、怒ってる顔もしてるし、困った顔もしてるし。
何ででそんな事を。認められるわけがない。なぜそう言う大事な事を勝手に決めたんだ。時々聞こえてくるローレンスさんの声は、何とも言えない声だったよ。
そしてお話しが終わると、すぐにセバスチャンさんとケビンさんを呼んで、今度はローレンスさん達がお話し。それでね、いつもニコニコのセバスチャンさんも、まぁ、今はとってもキリッとした顔だけど。いつもあんまりお顔が変わらないケビンさんも、ローレンスさんみたいに険しい顔をしたんだ。
レオナルドお兄ちゃん、何を話したんだろう? それにエイデンお兄ちゃんは何処へ行ったの? 結界から出たら危ないのに。それに他の部屋も壊れちゃってて、移動するだけで危ないかも。
心配する僕達。そんな僕達にレオナルドお兄ちゃんはニコニコ顔で、ハリセンでどんな事したんだ?って聞いてきました。もう、心配してるのに!って思いながら、ハリセンのお話ししたら、良くやったなって。もっとニコニコになって、頭をグイグイ撫でてくれました。あれ? お話ししたらちょっと心配がなくなったかも。ん?
部屋を出て行ったエイデンお兄ちゃんが戻ってきたのは、それから少し経ってから。戻ってきた事が分かると、ユイゴさんがスノーラ達に伝えて、結界を開けてもらって部屋に入ってきたよ。戻ってきたお兄ちゃんは手に何かを持っていました。
『本持ってきた?』
『何の本かななの?』
『重そうな本だね。僕じゃ潰されちゃうよ』
エイデンお兄ちゃん、危ないのに本を取りに行ったの? ダメだよ、もう! 本当に怪我したらどうするの!
僕が怒ろうとしたら、すぐにエイデンお兄ちゃんに集まるローレンスさん達。それから僕達と一緒に結界の中にいるレオナルドお兄ちゃんとも話したいのか、そのままこっちに集まって来て。お話し聞こうと思ったら、動いちゃダメって言われちゃいました。
ブーブー言う僕達、ちょっと困った顔するお兄ちゃん、でもすぐにお話しを始めて。始めた瞬間、ローレンスさんがエイデンお兄ちゃんを怒りました。
「何も言わずに、危険な事をするんじゃない! いくら取りに行くためとはいえ、今この状況で、理由を言わずに行動するのは問題だ!!」
それからゲンコツです。僕もルリ達も思わず頭を押さえちゃったよ。
「いちゃ!」
『痛い!』
『痛いなの!』
『イタタタ、何々?』
『僕のお父さんはお母さんに怒られる時、尻尾で吹っ飛ばされてるよ』
頭を押さえたままドラちゃんを見ます。そうしたら向こうからレオナルドお兄ちゃんの笑う声が。
「レン達が怒られたわけじゃないだろう?」
そう言って笑ったの。そうしたら今度はレオナルドお兄ちゃんが、ローレンスさんに怒られたよ。
バディー達が来てくれてからどのくらい経ったのか。バディーの仲間も頑張ってくれて、今はだいぶディアブナスの攻撃力は抑えられています。でも、いつまた奴も力が膨れ上げるか分からないから、スノーラ達は攻撃を弱めません。
そんな中、スノーラ達の攻撃を交わして、黒い物の攻撃が結界を破って部屋の中へ入ってきました。本当に久しぶりに攻撃が入ってきて、しかもスピードがかなり早くなっていて。壁に当たった後、一気にアーティストさんの所に向かって来たんだ。
「フンッ!!」
と、今まで弓で攻撃をしていたアーティストさん。あれだけ早く動く黒い物の攻撃を避け何かを囁くと、アーティストさんの前に小さな光の丸が現れて、そこに手を入れて何かを引き出しました。
取り出した物、それはユイゴさんの使っている、とっても綺麗な剣の似ていて。弓を背中に戻したアーティストさんはその剣で、戻ってきた黒い物を切ります。真っ二つになりながら、シュワワワッ!って消えていく黒い物。
『わぁ、あの剣も綺麗!』
『キラキラなの!』
『でも飾りと絵はちょっと少ないね』
ユイゴさんの剣もアーティストさんの剣も、手で持つ所から剣先まで、キラキラ綺麗に光っているんだ。でもドラちゃんの言った通り、アーティストさんの方が飾りが大人しいし、絵と言うか手で持つ所の彫刻? それがやっぱりアーティストさんの方が大人しいの。
急いで僕達の前に戻ってくるアーティストさん。僕達が剣が綺麗って言ったら、ニッコリ笑って。
「とても大事な剣なのですよ。それと、私の名前は呼びにくいのでしたら、アーティでも良いです」
アーティ? 僕はすぐに呼んでみます。うん、前よりも呼びやすいかも! まだまだ話しにくいんだよね。もうちょっと話す練習しないとダメかな?
前を見たらもう結界は直っていて、またさっきまでと同じ感じに。でも急にエイデンお兄ちゃんが動きました。
それでその時、スノーラがこっちに戻ってきて、ユイゴさん達とお話ししようとしてたんだけど、お兄ちゃんが結界から出してって言ったの。それで自分の代わりに、レオナルドお兄ちゃんを僕達の側にって。
どうしたんだってローレンスさんが聞いたんだけど、話している暇はないから、取り敢えず僕を出してって言うエイデンお兄ちゃん。スノーラはエイデンお兄ちゃんを見て、それからユイゴさんを見て頷いて。ほとんど一瞬で、エイデンお兄ちゃんとレオナルドお兄ちゃんが入れ替わりました。それからすぐに部屋の結界も開いてもらって、部屋を出て行っちゃったエイデンお兄ちゃん。
その後すぐにスノーラはまた外に。ローレンスさんは少し下がって、レオナルドお兄ちゃんと何かお話しを始めました。それですぐにとっても険しい表情になったんだ。それだけじゃないの、怒ってる顔もしてるし、困った顔もしてるし。
何ででそんな事を。認められるわけがない。なぜそう言う大事な事を勝手に決めたんだ。時々聞こえてくるローレンスさんの声は、何とも言えない声だったよ。
そしてお話しが終わると、すぐにセバスチャンさんとケビンさんを呼んで、今度はローレンスさん達がお話し。それでね、いつもニコニコのセバスチャンさんも、まぁ、今はとってもキリッとした顔だけど。いつもあんまりお顔が変わらないケビンさんも、ローレンスさんみたいに険しい顔をしたんだ。
レオナルドお兄ちゃん、何を話したんだろう? それにエイデンお兄ちゃんは何処へ行ったの? 結界から出たら危ないのに。それに他の部屋も壊れちゃってて、移動するだけで危ないかも。
心配する僕達。そんな僕達にレオナルドお兄ちゃんはニコニコ顔で、ハリセンでどんな事したんだ?って聞いてきました。もう、心配してるのに!って思いながら、ハリセンのお話ししたら、良くやったなって。もっとニコニコになって、頭をグイグイ撫でてくれました。あれ? お話ししたらちょっと心配がなくなったかも。ん?
部屋を出て行ったエイデンお兄ちゃんが戻ってきたのは、それから少し経ってから。戻ってきた事が分かると、ユイゴさんがスノーラ達に伝えて、結界を開けてもらって部屋に入ってきたよ。戻ってきたお兄ちゃんは手に何かを持っていました。
『本持ってきた?』
『何の本かななの?』
『重そうな本だね。僕じゃ潰されちゃうよ』
エイデンお兄ちゃん、危ないのに本を取りに行ったの? ダメだよ、もう! 本当に怪我したらどうするの!
僕が怒ろうとしたら、すぐにエイデンお兄ちゃんに集まるローレンスさん達。それから僕達と一緒に結界の中にいるレオナルドお兄ちゃんとも話したいのか、そのままこっちに集まって来て。お話し聞こうと思ったら、動いちゃダメって言われちゃいました。
ブーブー言う僕達、ちょっと困った顔するお兄ちゃん、でもすぐにお話しを始めて。始めた瞬間、ローレンスさんがエイデンお兄ちゃんを怒りました。
「何も言わずに、危険な事をするんじゃない! いくら取りに行くためとはいえ、今この状況で、理由を言わずに行動するのは問題だ!!」
それからゲンコツです。僕もルリ達も思わず頭を押さえちゃったよ。
「いちゃ!」
『痛い!』
『痛いなの!』
『イタタタ、何々?』
『僕のお父さんはお母さんに怒られる時、尻尾で吹っ飛ばされてるよ』
頭を押さえたままドラちゃんを見ます。そうしたら向こうからレオナルドお兄ちゃんの笑う声が。
「レン達が怒られたわけじゃないだろう?」
そう言って笑ったの。そうしたら今度はレオナルドお兄ちゃんが、ローレンスさんに怒られたよ。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
5,345
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。