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207.進化したブロー
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ブローが叫ぶ前、お屋敷を包み始めていた真っ黒は、僕が見える範囲は、もう完璧にお屋敷を包んでいて。しかもあの速さだと、もう半分くらい以上はお屋敷を包んじゃったんじゃって思うほどで。
でもね。ブローが叫んですぐでした。ふと、ちょっとだけ部屋に明るさが戻ってきたんだ。もちろん元々外は暗かったから、暗いには暗いけど、元の暗さに戻ったって言うか。真っ黒がどんどん消え始めたの。う~ん、引き始めたって感じ?
そしてその引き始めた真っ黒は、どんどんブローの前に集まって、最後には大きな丸い黒い塊になって行きます。
そして最後の真っ黒がシュンッ!って塊に入ったら、ブローは塊を見てうんうんって。それからとってもニッコリ笑いました。
『うんうん、しっかり対応できたね。これはそっちに返すね!』
大きな丸い塊を、ちょんって軽く押すブロー。本当に軽く押したんだよ。でもね塊は凄い勢いでディアブナスの方へ飛んでいって、ディアブナスがそれを叩き落としました。あ~あ、向こうにいた黒ローブさん達、今のでほとんどやられちゃったよ。それに噴水が壊れちゃった。
『貴様…』
『ふふんっ、確かにお前は闇を使うのが得意だけどさ。お前が昔現れた時にも、お前に対抗できるような、闇の使い手がいたんでしょう? スノーラどう?』
『ああ、確かに。我等の仲間にいたが』
『それと一緒だよ。今回は僕がお前の闇を止めるんだ。僕は闇の精霊! 力もいっぱいだし、お前の好きになんてさせないよ。今まで散々僕達の事虐めてくれて、これからが僕達の反撃の時間。行くよスノーラ! エン! ユイゴ! それからそっちの!』
『おい! 俺も名前で呼べ!』
『だってこの中で1番の歳下でしょう? そうだ、僕のこと乗せてよ。ユイゴ、今ので黒ローブ達かなりやっつけたから、他のハイエルフ達とコレイションの相手できるでしょう?』
『ああ』
『じゃあ決まり、行くよバディー!』
ブローがバディーの頭の上に乗ります。そしてバディーの耳元で。
『さぁ! 行くよ!! あっ、ねぇねぇ僕の今の格好どう? カッコいいし可愛いと思わない?』
『耳元で煩いぞ! 全くお前が行くと言ったんだろう! 来るぞ!』
今まではスノーラやドラゴンお父さんが色々言って、ディアブナス達の相手をしていたけど、いつのまにかブローが先頭に。一斉にみんなが動き始めました。
もちろん僕達はみんなを応援。僕は何回もヒールをやったけど元気いっぱい。ブローにヒールをした後も、まだ胸の奥がポカポカです。これなら誰かが怪我をしたら、すぐに治してあげられるかも。
そうそうそれからブローがさっき言ってたけど。ほらカッコいいし可愛いって。あれね、僕がヒールをしてる最後、ブローは光に包まれてたでしょう? それでその光から出てきたブロー、洋服が変わってたんだよ。
元々黒い洋服を着ていて、その洋服はとっても可愛い洋服だったんだけど。でもね光から現れたらブローは、ヒラヒラの黒いマント見たいな物を付けていて、それから可愛い洋服はそのままに、襟がちょっとだけ角張ったり、洋服に模様が増えていたり、それから帽子まで被ってて。カッコいい可愛いブローに変わってたんだ。
『ほらほら! そっちだよ! 早く早く!』
『分かっている!』
『せっかく僕進化できたんだから、これからはどんどんあいつを止めるよ! だからちゃんと動いて!』
『だから分かっていると…』
バディーの耳を引っ張ったり、毛を引っ張ったりして、進行方向を伝えるブロー。それからディアブナスが飛ばしてくる闇魔法を、全部じゃないけど闇魔法で止めたり弾いたり、攻撃までして。ブロー何でもやっちゃうんだ。
ブローがディアブナスの攻撃をかなり止めてくれてるから、今までよりも動きがスムーズになったスノーラ達。スノーラ達も次々攻撃を繰り出します。
その攻撃する姿に興奮する僕達。結界ギリギリに立って、応援しながらも拍手したりジャンプしたり、とっても忙しいです。
それでも時々やっぱり、結界を破いて黒い攻撃が来ちゃう時も。でもローレンスさんとアーティストさんが全て1回で消してくれて。僕達のハリセンの出番はなし。本当にみんな強くなってます。さっきブローは僕のヒールがって言ってたよね。僕のヒール凄いねぇ。
いつでも、スノーラに魔力を引き出してもらわなくても、できるようになれば良いんだけどなぁ。そうすれば緊急の時でも、時間を無駄にしないで、みんなを回復できるんだもん。う~ん、練習すれば小さい僕でもできるようになるかな?
『スノーラ! やっちゃえ!!』
『ブロー、凄いなの!!』
『お父さん頑張れ!! そんな奴吹っ飛ばして、そのあと魔法で消しちゃえ!!』
「がんばりぇ!! しゅの! がんばりぇ!!」
戦いはどんどん激しさを増していきます。それでもスノーラ達は少しも押されることなく、ディアブナスと同等に戦っていて。
もちろんそれはユイゴさん達ハイエルフさん達も。今までにコレイションは3回攻撃をまともに喰らって。さっきなんて少しだったけどコレイションの動きを止める事ができたんだよ。
これなら大丈夫。スノーラ達はお兄ちゃん達の何かを待っていて、それが終わるまでって言ってた。それって言うのがいつ終わるか分かんないけど、でも今のスノーラ達だったら大丈夫。だからお兄ちゃん達、早く戻ってきてね。僕待ってるからね。
でも僕達はこの時、まさかあんな事になるなんて。気がついていませんでした。
でもね。ブローが叫んですぐでした。ふと、ちょっとだけ部屋に明るさが戻ってきたんだ。もちろん元々外は暗かったから、暗いには暗いけど、元の暗さに戻ったって言うか。真っ黒がどんどん消え始めたの。う~ん、引き始めたって感じ?
そしてその引き始めた真っ黒は、どんどんブローの前に集まって、最後には大きな丸い黒い塊になって行きます。
そして最後の真っ黒がシュンッ!って塊に入ったら、ブローは塊を見てうんうんって。それからとってもニッコリ笑いました。
『うんうん、しっかり対応できたね。これはそっちに返すね!』
大きな丸い塊を、ちょんって軽く押すブロー。本当に軽く押したんだよ。でもね塊は凄い勢いでディアブナスの方へ飛んでいって、ディアブナスがそれを叩き落としました。あ~あ、向こうにいた黒ローブさん達、今のでほとんどやられちゃったよ。それに噴水が壊れちゃった。
『貴様…』
『ふふんっ、確かにお前は闇を使うのが得意だけどさ。お前が昔現れた時にも、お前に対抗できるような、闇の使い手がいたんでしょう? スノーラどう?』
『ああ、確かに。我等の仲間にいたが』
『それと一緒だよ。今回は僕がお前の闇を止めるんだ。僕は闇の精霊! 力もいっぱいだし、お前の好きになんてさせないよ。今まで散々僕達の事虐めてくれて、これからが僕達の反撃の時間。行くよスノーラ! エン! ユイゴ! それからそっちの!』
『おい! 俺も名前で呼べ!』
『だってこの中で1番の歳下でしょう? そうだ、僕のこと乗せてよ。ユイゴ、今ので黒ローブ達かなりやっつけたから、他のハイエルフ達とコレイションの相手できるでしょう?』
『ああ』
『じゃあ決まり、行くよバディー!』
ブローがバディーの頭の上に乗ります。そしてバディーの耳元で。
『さぁ! 行くよ!! あっ、ねぇねぇ僕の今の格好どう? カッコいいし可愛いと思わない?』
『耳元で煩いぞ! 全くお前が行くと言ったんだろう! 来るぞ!』
今まではスノーラやドラゴンお父さんが色々言って、ディアブナス達の相手をしていたけど、いつのまにかブローが先頭に。一斉にみんなが動き始めました。
もちろん僕達はみんなを応援。僕は何回もヒールをやったけど元気いっぱい。ブローにヒールをした後も、まだ胸の奥がポカポカです。これなら誰かが怪我をしたら、すぐに治してあげられるかも。
そうそうそれからブローがさっき言ってたけど。ほらカッコいいし可愛いって。あれね、僕がヒールをしてる最後、ブローは光に包まれてたでしょう? それでその光から出てきたブロー、洋服が変わってたんだよ。
元々黒い洋服を着ていて、その洋服はとっても可愛い洋服だったんだけど。でもね光から現れたらブローは、ヒラヒラの黒いマント見たいな物を付けていて、それから可愛い洋服はそのままに、襟がちょっとだけ角張ったり、洋服に模様が増えていたり、それから帽子まで被ってて。カッコいい可愛いブローに変わってたんだ。
『ほらほら! そっちだよ! 早く早く!』
『分かっている!』
『せっかく僕進化できたんだから、これからはどんどんあいつを止めるよ! だからちゃんと動いて!』
『だから分かっていると…』
バディーの耳を引っ張ったり、毛を引っ張ったりして、進行方向を伝えるブロー。それからディアブナスが飛ばしてくる闇魔法を、全部じゃないけど闇魔法で止めたり弾いたり、攻撃までして。ブロー何でもやっちゃうんだ。
ブローがディアブナスの攻撃をかなり止めてくれてるから、今までよりも動きがスムーズになったスノーラ達。スノーラ達も次々攻撃を繰り出します。
その攻撃する姿に興奮する僕達。結界ギリギリに立って、応援しながらも拍手したりジャンプしたり、とっても忙しいです。
それでも時々やっぱり、結界を破いて黒い攻撃が来ちゃう時も。でもローレンスさんとアーティストさんが全て1回で消してくれて。僕達のハリセンの出番はなし。本当にみんな強くなってます。さっきブローは僕のヒールがって言ってたよね。僕のヒール凄いねぇ。
いつでも、スノーラに魔力を引き出してもらわなくても、できるようになれば良いんだけどなぁ。そうすれば緊急の時でも、時間を無駄にしないで、みんなを回復できるんだもん。う~ん、練習すれば小さい僕でもできるようになるかな?
『スノーラ! やっちゃえ!!』
『ブロー、凄いなの!!』
『お父さん頑張れ!! そんな奴吹っ飛ばして、そのあと魔法で消しちゃえ!!』
「がんばりぇ!! しゅの! がんばりぇ!!」
戦いはどんどん激しさを増していきます。それでもスノーラ達は少しも押されることなく、ディアブナスと同等に戦っていて。
もちろんそれはユイゴさん達ハイエルフさん達も。今までにコレイションは3回攻撃をまともに喰らって。さっきなんて少しだったけどコレイションの動きを止める事ができたんだよ。
これなら大丈夫。スノーラ達はお兄ちゃん達の何かを待っていて、それが終わるまでって言ってた。それって言うのがいつ終わるか分かんないけど、でも今のスノーラ達だったら大丈夫。だからお兄ちゃん達、早く戻ってきてね。僕待ってるからね。
でも僕達はこの時、まさかあんな事になるなんて。気がついていませんでした。
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