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連載
264.暴れるディアブナス達と、黒い水溜まりの消し方
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「も、ふいん?」
『ああ、もう後は封印されるだけだ。ディアブナスをと思っていたが、これならばコレイションも共に封印できるだろう。エン達がかなり魔力を流してくれたからな。すぐだとは思うが、ああ、見てみろ』
そう言われてスノーラが指差した方を見ると、虹色に光っている鉱石の下のところ、白く光っていた魔法陣の模様が、鉱石と同じ虹色に代わって。その虹色がどんどん僕達の方に。最後にはコレイションとディアブナスの下にまで広がって、虹色の光が溢れ始めました。
するとディアブナス達の黒い水溜まりみたいな物も、さらに薄くなり始めて。そしてディアブナス達が地面に沈み始めたんだ。
『始まったな。これでディアブナス達を封印する事ができる』
ドラゴンお父さんがそう言って、ニッて笑います。そう、ついにディアブナス達の封印が始まったんだよ。すぐにヒュンッ!と沈んで封印じゃなくて、本当に少しずつだけど、確実にディアブナス達が沈み始めて、僕はやっとホッとしました。
これで本当に終わるんだ。これからまた封印が解ける前に、完璧に封印する方法を考えないといけないけど、でも今は取り敢えずはこれで終われるんだ。
僕は肩に乗ってるルリとアイスを見ます。2匹ともディアブナス達を見ていたけど、僕が見ている事に気づいて、そのあとニッコリ笑いました。僕もニッコリ。でもその時。
『私は大人しく封印されると思っているのか!!』
ディアブナスの大きな叫び声が。ビックリする僕達。急いでディアブナスを見たら、何度も丸くなったりグチャッとなっていたディアブナスが、完璧な丸になっていて。そしてその前にはダイルさん達に攻撃されながら、お腹に大きな傷を負っていて、体が震えながらも立って攻撃を防いでいるコレイションが。
『私は認めん!! 認めんぞ!! 封印などされてたまるものか!!』
『ディアブナス様、行ってください!! ここは私が!!』
『ふんっ! 最後の足掻きか。皆、全力で抑えろ!! もう少し沈んでしまえば、完璧に動けなくなる!!』
ドラゴンお父さんの声に、スノーラとユイゴさん達が手を前に出します。そうしたら何かズンッて感じがしてコレイションが少しだけ膝をつきました。でもすぐにグググって立ち上がって。そして魔法を放って来ます。
「レン、皆もこっちに」
アーティストさんが僕達をディアブナス達から離します。スノーラ達は何をしてるのか聞いたら、魔力の圧で今ディアブナス達を抑えているところだって。みんなディアブナスの攻撃で動けなくなったでしょう。あれと同じような事をしていて、ディアブナス達を抑えているみたいです。
それでも抵抗を続けるディアブナス達。攻撃が当たらないように結界を張ったり、攻撃して来たり。それに対応するスノーラ達。その間にも確実にディアブナス達は沈んで行っていて。
もうね、ディアブナス達はやみくもに攻撃している感じだよ。取り敢えず攻撃して当たれば良いって。だってまったく関係ない場所にも攻撃が飛んでいくんだ。
『ゴホッ!!』
あっ! コレイションが血を吐いた! それにお腹の酷い傷からもドクドクって。そんなにボロボロでもう封印されるのに、まだディアブナスを守ろうとしてるの? 逃がそうとしているの?
『危ない!!』
ルリの声にハッ!として見ると、ハイエルフさんの1人にコレイションの攻撃が完璧に当たりました。結界で怪我はしなかったけど、向こうまで飛ばされちゃって。
『全員飛ばしてやる!!』
『させるか!!』
ドラゴンお父さんがコレイションを攻撃します。それと同時にスノーラがディアブナスを攻撃。スノーラの攻撃は外れちゃったけど、ドラゴンお父さんの攻撃はコレイションの足に当たって。コレイションがまた膝を付きます。
『ぐっ』
『そのまま寝ていろ。!? 皆、抑えるんだ!!』
ブワッ!!と何かが周りに広がりました。そしてそこには、さっきよりも丸の形が大きくなったディアブナスが。コレイションの邪魔が効いて、その間に力を少し溜められちゃったみたい。今のブワッ!としたものはディアブナスの力がちょっとだけ大きくなって、周りに広がったからだってアーティストさんが。
そしてコレイションの攻撃がスノーラ達に。その度にディアブナス達の下の黒い水溜まりみたいな物が、いろんな所にびちゃびちゃ飛びます。僕達の方にも飛んできたよ。ちょっとだけだったけど、それは飛んできてからウネウネ動いていてとっても気持ち悪いんだ。
アーティストさんがこれもディアブナスの1部だから気をつけてくださいって。
そうなんだ。ん? あれ? これってあれに似てない? 僕は飛んできたウネウネをじっと見ます。その間もスノーラ達とディアブナスは戦闘中。
僕はしゃがんで、さらにウネウネを観察。ルリ達も一緒に見ていたんだけど。これ、あれに似てるよ。そう、少し前に森の中で魔法陣に襲われた時、呪いが僕の前でウネウネして。あれにそっくりなの。
『レン、これ似てる。呪いのウネウネ』
『うん。似てるなの』
やっぱりルリ達もそう思う? う~ん、これってディアブナスの1部なら、やっぱり悪いものだよね。気をつけてって言われたし。と言う事はスノーラ達にこれが当たったりしたらまずいんじゃ? あっ! もしかしてあの時みたいにはたいたら消えたりする?
う~ん、やっぱり直ぐに触るのは。ん? 今あっちに飛んできた、小指の先くらいのウネウネでやってみようかな
僕は急いでそっちに移動して、あの時みたいにていっ!てウネウネをはたいてみました。そうしたら叩いた瞬間、すぅとウネウネが消えて。
アーティストさんはディアブナスを見ていて、それから離れた場所から攻撃をしていて、僕の行動に気づいていません。次はもう少し大きめのウネウネをはたいてみます。そうしたら今度もすぅと消えました。
すぐに元の場所に戻って、さっきの少し大きめのウネウネをはたいてみました。すぅ、これもバッチリ消えたよ。
やっぱり、はたいて消えるよこれ! ならあっちの水溜まりみたいな物もはたいたら消えるんじゃ。それから水溜りが集まって丸になってるようなディアブナスも、少しは大人しくさせられるんじゃ。
僕はディアブナスを見ました。そしてそっとそっと、気配を消して歩き始めたよ。
『ああ、もう後は封印されるだけだ。ディアブナスをと思っていたが、これならばコレイションも共に封印できるだろう。エン達がかなり魔力を流してくれたからな。すぐだとは思うが、ああ、見てみろ』
そう言われてスノーラが指差した方を見ると、虹色に光っている鉱石の下のところ、白く光っていた魔法陣の模様が、鉱石と同じ虹色に代わって。その虹色がどんどん僕達の方に。最後にはコレイションとディアブナスの下にまで広がって、虹色の光が溢れ始めました。
するとディアブナス達の黒い水溜まりみたいな物も、さらに薄くなり始めて。そしてディアブナス達が地面に沈み始めたんだ。
『始まったな。これでディアブナス達を封印する事ができる』
ドラゴンお父さんがそう言って、ニッて笑います。そう、ついにディアブナス達の封印が始まったんだよ。すぐにヒュンッ!と沈んで封印じゃなくて、本当に少しずつだけど、確実にディアブナス達が沈み始めて、僕はやっとホッとしました。
これで本当に終わるんだ。これからまた封印が解ける前に、完璧に封印する方法を考えないといけないけど、でも今は取り敢えずはこれで終われるんだ。
僕は肩に乗ってるルリとアイスを見ます。2匹ともディアブナス達を見ていたけど、僕が見ている事に気づいて、そのあとニッコリ笑いました。僕もニッコリ。でもその時。
『私は大人しく封印されると思っているのか!!』
ディアブナスの大きな叫び声が。ビックリする僕達。急いでディアブナスを見たら、何度も丸くなったりグチャッとなっていたディアブナスが、完璧な丸になっていて。そしてその前にはダイルさん達に攻撃されながら、お腹に大きな傷を負っていて、体が震えながらも立って攻撃を防いでいるコレイションが。
『私は認めん!! 認めんぞ!! 封印などされてたまるものか!!』
『ディアブナス様、行ってください!! ここは私が!!』
『ふんっ! 最後の足掻きか。皆、全力で抑えろ!! もう少し沈んでしまえば、完璧に動けなくなる!!』
ドラゴンお父さんの声に、スノーラとユイゴさん達が手を前に出します。そうしたら何かズンッて感じがしてコレイションが少しだけ膝をつきました。でもすぐにグググって立ち上がって。そして魔法を放って来ます。
「レン、皆もこっちに」
アーティストさんが僕達をディアブナス達から離します。スノーラ達は何をしてるのか聞いたら、魔力の圧で今ディアブナス達を抑えているところだって。みんなディアブナスの攻撃で動けなくなったでしょう。あれと同じような事をしていて、ディアブナス達を抑えているみたいです。
それでも抵抗を続けるディアブナス達。攻撃が当たらないように結界を張ったり、攻撃して来たり。それに対応するスノーラ達。その間にも確実にディアブナス達は沈んで行っていて。
もうね、ディアブナス達はやみくもに攻撃している感じだよ。取り敢えず攻撃して当たれば良いって。だってまったく関係ない場所にも攻撃が飛んでいくんだ。
『ゴホッ!!』
あっ! コレイションが血を吐いた! それにお腹の酷い傷からもドクドクって。そんなにボロボロでもう封印されるのに、まだディアブナスを守ろうとしてるの? 逃がそうとしているの?
『危ない!!』
ルリの声にハッ!として見ると、ハイエルフさんの1人にコレイションの攻撃が完璧に当たりました。結界で怪我はしなかったけど、向こうまで飛ばされちゃって。
『全員飛ばしてやる!!』
『させるか!!』
ドラゴンお父さんがコレイションを攻撃します。それと同時にスノーラがディアブナスを攻撃。スノーラの攻撃は外れちゃったけど、ドラゴンお父さんの攻撃はコレイションの足に当たって。コレイションがまた膝を付きます。
『ぐっ』
『そのまま寝ていろ。!? 皆、抑えるんだ!!』
ブワッ!!と何かが周りに広がりました。そしてそこには、さっきよりも丸の形が大きくなったディアブナスが。コレイションの邪魔が効いて、その間に力を少し溜められちゃったみたい。今のブワッ!としたものはディアブナスの力がちょっとだけ大きくなって、周りに広がったからだってアーティストさんが。
そしてコレイションの攻撃がスノーラ達に。その度にディアブナス達の下の黒い水溜まりみたいな物が、いろんな所にびちゃびちゃ飛びます。僕達の方にも飛んできたよ。ちょっとだけだったけど、それは飛んできてからウネウネ動いていてとっても気持ち悪いんだ。
アーティストさんがこれもディアブナスの1部だから気をつけてくださいって。
そうなんだ。ん? あれ? これってあれに似てない? 僕は飛んできたウネウネをじっと見ます。その間もスノーラ達とディアブナスは戦闘中。
僕はしゃがんで、さらにウネウネを観察。ルリ達も一緒に見ていたんだけど。これ、あれに似てるよ。そう、少し前に森の中で魔法陣に襲われた時、呪いが僕の前でウネウネして。あれにそっくりなの。
『レン、これ似てる。呪いのウネウネ』
『うん。似てるなの』
やっぱりルリ達もそう思う? う~ん、これってディアブナスの1部なら、やっぱり悪いものだよね。気をつけてって言われたし。と言う事はスノーラ達にこれが当たったりしたらまずいんじゃ? あっ! もしかしてあの時みたいにはたいたら消えたりする?
う~ん、やっぱり直ぐに触るのは。ん? 今あっちに飛んできた、小指の先くらいのウネウネでやってみようかな
僕は急いでそっちに移動して、あの時みたいにていっ!てウネウネをはたいてみました。そうしたら叩いた瞬間、すぅとウネウネが消えて。
アーティストさんはディアブナスを見ていて、それから離れた場所から攻撃をしていて、僕の行動に気づいていません。次はもう少し大きめのウネウネをはたいてみます。そうしたら今度もすぅと消えました。
すぐに元の場所に戻って、さっきの少し大きめのウネウネをはたいてみました。すぅ、これもバッチリ消えたよ。
やっぱり、はたいて消えるよこれ! ならあっちの水溜まりみたいな物もはたいたら消えるんじゃ。それから水溜りが集まって丸になってるようなディアブナスも、少しは大人しくさせられるんじゃ。
僕はディアブナスを見ました。そしてそっとそっと、気配を消して歩き始めたよ。
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