44 / 111
44話 嫌なことは続くもの
しおりを挟む
……俺は今、最悪な気分だ。なんで気分転換に来たダンジョンで、こいつらに会わないといけないんだ。
俺達は今、C級ダンジョンに来ている。配信の時のバタバタ、お風呂でのバタバタ、母さんのお風呂へのは突撃で、かなり気持ちが沈んだ俺。俺と違い、お風呂からはすこぶる元気になったラビ達。そんなみんなを見て、また余計にテンションが下がり。
そんなテンションダダ下がりの俺を見て、晴翔が何も考えずにダンジョンを楽しもうと誘ってくれた。
それでこの前問題が起こったダンジョンで以外では、何も起きていなかったため。晴翔の誘いに乗り、みんなで楽しめるようにと。そんなに強い魔獣が出てこない、C級ダンジョンへ遊びに来たんだ。
が、そこに思わぬ人物らがいて、俺のテンションはまた下がることに。俺を追放した修也のパーティーが、何故かこんなにレベルの低い、C級ダンジョンにいたんだよ。まったく、この前からずっとついていない。
俺、自分で気づかないうちに、何か悪いことしたのか? それでそれを神様が見ていて、俺に罰を与えてるとか。
ダンジョンに入って半日。ラビが牙ネズミとの戦闘に勝った所で、そろそろお昼ご飯にでもするかと、準備をしようとした所に、修也達はダンジョンの奥からこちらへ歩いて来た。
そして俺達を見ると、一瞬凄く嫌そうな顔をしたが、すぐにニヤニヤ顔になり、仲間と何かを話すと、俺達の方へ近づいて来たんだ。
「よう、久しぶりだな。大した力もない役立たずが、こんなと所で何してるんだ?」
「はぁ、別に俺達の勝手だろう?」
「はっ、一丁前に魔獣なんか従えて。それで強くなったつもりか? いや、その弱い魔獣達に助けてもらわないといけないくらい、お前は弱いし、役立たずなんだもんな」
「そうよねぇ、私達の所にいた頃から、ずっとお荷物だったのだから。今だって変わりないわよね」
「まったくです。あの頃どれだけ私達が迷惑をかけられたか」
「吹っ飛ばされてどれだけ回復薬を使ったか。今考えると、そのまま放っておけば良かったな」
「それで死んでも、誰も困らなかっただろうからな。ハハハハハッ!」
「おい、用がないならさっさと行けよ!!向こうから来たって事は、もう帰る所なんだろう!」
「はっ、いつもそいつに助けてもらうのも相変わらずか! やっぱり相変わらずの役立たずで弱虫だな」
晴翔が俺と修也達の間に入ってくれる。はぁ、別にこいつらがどう言おうが、俺としてはどうでも良いんだけど。俺が気にしない分、いつも晴翔が気にして、俺の味方になってくれる晴翔。本当にいい奴だよ晴翔は。俺は晴翔が幼馴染で本当に良かった。
しかし、晴翔にばかりに庇われてばっかりじゃな。それにラビ達も、俺と修也達も関係に嫌なものを感じたんだろう。ラビとププちゃんはファインティングポーズを。ブーちゃんとクーちゃんは唸ってくれている。
「お前達が俺をどう思おうと、俺にはどうでも良いことだ。晴翔の言う通り、何も用事がないならさっさと帰れよ」
俺の答えが気に食わなかったらしい。一瞬嫌な顔をした後、チッと舌打ちをした修也。だが、すぐにあのニヤニヤ顔に戻り、面倒な事を言ってきた。
「まぁ、俺も方も、お前達なんかどうでも良いが。何しろお前を追放してから良いことばかりで、次の試験ではついに階級を上げられそうなほど、レベルを上げる事ができたからな。そのおかげでオジットギルドにも誘われ、さらにレベルを上げることができた」
「本当にあんたは疫病神だったのよねぇ」
「ですが追放した今、私達の害になる事はないでしょう」
「お前は相変わらず、ちまちました、大したことのない毎日を送ってるんだろう?」
「おい、お前ら、そう言ってやるな。これでも協会で使われてる人間なんだから。が、やっぱり大した仕事をしていないんだろう? そんなお前達に俺が仕事を与えてやるよ」
「は?」
「ちょっと行きたい場所があったんだが、こいつらが大きすぎて邪魔でな。お前さ、役に立たない魔獣限定のスキルを持ってたんだろう? ちょうど良い、こいつらを少しの間ここで預かって。魔獣専用スキルがあるんだから楽だろう?」
「お前何言ってるんだ? 俺のスキルを何だと思ってる。大体自分が契約した魔獣は……」
「お前の言うことなんかどうでも良いんだよ。契約した魔獣は自分で管理しろって言われてるってか。だが相手が了解すれば預ける事は可能だろ? じゃあ、俺達は今からもう1度、ある場所へ行ってくるから、その間こいつらを頼むぞ」
「お、おい!!」
「おいおい、マジかよ」
俺達の返事を聞かずさっさとスキルで、再び洞窟の奥へと消えて行ってしまった修也達。俺達の前には修也が契約したと思われる、ビックファイヤーモンキーと、キックバード、それとメッセージバードが残された。
「おいおい、何でこうも、面倒で嫌なことが続くんだよ」
「タク、どうするよ」
「こいつらを置いて、勝手にどこかへ行けないだろう。協会の見回りがきたら預けられるから、それまで待つしかない」
「何てこった」
ビックファイヤーモンキーは北極グマの2倍はある、大きな猿のような魔獣でレベルはA級。その体格から、かなり強力な攻撃をしてくる。が、物理的な攻撃だけではなく、名前に入っている通り火の魔法も得意で。その合わせ技は、ヘタをするとS級並みになることも。
キックバードはダチョウに似ていて、大きさはダチョウの1,5倍くらいのA級寄りのB級魔獣だ。こちらも名前の通り、蹴りが得意な魔獣で、蹴りが掠っただけでも、人なら何百メートルとふっ飛ばされてしまう。
蹴りだけではなく、踏みつけ力も凄く。もしも踏まれれば人間など簡単につぶれてしまうほどだ。
そしてメッセージバード。雀よりも少し大きな茶色い鳥で、遠くにいる仲間の元へ、メッセージを届けてくれる。かなり早く飛ぶ鳥で、本気で飛ばれると残像しか残らないことも。
それでも早く飛びすぎると自分がどこかにぶつかり、大怪我では済まなくなるため、自らスピードを調節して飛んでいる。それでも人がその姿を見るのは、なかなかに難しい。
置いて行かれた3匹の魔獣。そうして俺達。お互いがお互いを見たまま、数分後誰も動かなかった。
俺達は今、C級ダンジョンに来ている。配信の時のバタバタ、お風呂でのバタバタ、母さんのお風呂へのは突撃で、かなり気持ちが沈んだ俺。俺と違い、お風呂からはすこぶる元気になったラビ達。そんなみんなを見て、また余計にテンションが下がり。
そんなテンションダダ下がりの俺を見て、晴翔が何も考えずにダンジョンを楽しもうと誘ってくれた。
それでこの前問題が起こったダンジョンで以外では、何も起きていなかったため。晴翔の誘いに乗り、みんなで楽しめるようにと。そんなに強い魔獣が出てこない、C級ダンジョンへ遊びに来たんだ。
が、そこに思わぬ人物らがいて、俺のテンションはまた下がることに。俺を追放した修也のパーティーが、何故かこんなにレベルの低い、C級ダンジョンにいたんだよ。まったく、この前からずっとついていない。
俺、自分で気づかないうちに、何か悪いことしたのか? それでそれを神様が見ていて、俺に罰を与えてるとか。
ダンジョンに入って半日。ラビが牙ネズミとの戦闘に勝った所で、そろそろお昼ご飯にでもするかと、準備をしようとした所に、修也達はダンジョンの奥からこちらへ歩いて来た。
そして俺達を見ると、一瞬凄く嫌そうな顔をしたが、すぐにニヤニヤ顔になり、仲間と何かを話すと、俺達の方へ近づいて来たんだ。
「よう、久しぶりだな。大した力もない役立たずが、こんなと所で何してるんだ?」
「はぁ、別に俺達の勝手だろう?」
「はっ、一丁前に魔獣なんか従えて。それで強くなったつもりか? いや、その弱い魔獣達に助けてもらわないといけないくらい、お前は弱いし、役立たずなんだもんな」
「そうよねぇ、私達の所にいた頃から、ずっとお荷物だったのだから。今だって変わりないわよね」
「まったくです。あの頃どれだけ私達が迷惑をかけられたか」
「吹っ飛ばされてどれだけ回復薬を使ったか。今考えると、そのまま放っておけば良かったな」
「それで死んでも、誰も困らなかっただろうからな。ハハハハハッ!」
「おい、用がないならさっさと行けよ!!向こうから来たって事は、もう帰る所なんだろう!」
「はっ、いつもそいつに助けてもらうのも相変わらずか! やっぱり相変わらずの役立たずで弱虫だな」
晴翔が俺と修也達の間に入ってくれる。はぁ、別にこいつらがどう言おうが、俺としてはどうでも良いんだけど。俺が気にしない分、いつも晴翔が気にして、俺の味方になってくれる晴翔。本当にいい奴だよ晴翔は。俺は晴翔が幼馴染で本当に良かった。
しかし、晴翔にばかりに庇われてばっかりじゃな。それにラビ達も、俺と修也達も関係に嫌なものを感じたんだろう。ラビとププちゃんはファインティングポーズを。ブーちゃんとクーちゃんは唸ってくれている。
「お前達が俺をどう思おうと、俺にはどうでも良いことだ。晴翔の言う通り、何も用事がないならさっさと帰れよ」
俺の答えが気に食わなかったらしい。一瞬嫌な顔をした後、チッと舌打ちをした修也。だが、すぐにあのニヤニヤ顔に戻り、面倒な事を言ってきた。
「まぁ、俺も方も、お前達なんかどうでも良いが。何しろお前を追放してから良いことばかりで、次の試験ではついに階級を上げられそうなほど、レベルを上げる事ができたからな。そのおかげでオジットギルドにも誘われ、さらにレベルを上げることができた」
「本当にあんたは疫病神だったのよねぇ」
「ですが追放した今、私達の害になる事はないでしょう」
「お前は相変わらず、ちまちました、大したことのない毎日を送ってるんだろう?」
「おい、お前ら、そう言ってやるな。これでも協会で使われてる人間なんだから。が、やっぱり大した仕事をしていないんだろう? そんなお前達に俺が仕事を与えてやるよ」
「は?」
「ちょっと行きたい場所があったんだが、こいつらが大きすぎて邪魔でな。お前さ、役に立たない魔獣限定のスキルを持ってたんだろう? ちょうど良い、こいつらを少しの間ここで預かって。魔獣専用スキルがあるんだから楽だろう?」
「お前何言ってるんだ? 俺のスキルを何だと思ってる。大体自分が契約した魔獣は……」
「お前の言うことなんかどうでも良いんだよ。契約した魔獣は自分で管理しろって言われてるってか。だが相手が了解すれば預ける事は可能だろ? じゃあ、俺達は今からもう1度、ある場所へ行ってくるから、その間こいつらを頼むぞ」
「お、おい!!」
「おいおい、マジかよ」
俺達の返事を聞かずさっさとスキルで、再び洞窟の奥へと消えて行ってしまった修也達。俺達の前には修也が契約したと思われる、ビックファイヤーモンキーと、キックバード、それとメッセージバードが残された。
「おいおい、何でこうも、面倒で嫌なことが続くんだよ」
「タク、どうするよ」
「こいつらを置いて、勝手にどこかへ行けないだろう。協会の見回りがきたら預けられるから、それまで待つしかない」
「何てこった」
ビックファイヤーモンキーは北極グマの2倍はある、大きな猿のような魔獣でレベルはA級。その体格から、かなり強力な攻撃をしてくる。が、物理的な攻撃だけではなく、名前に入っている通り火の魔法も得意で。その合わせ技は、ヘタをするとS級並みになることも。
キックバードはダチョウに似ていて、大きさはダチョウの1,5倍くらいのA級寄りのB級魔獣だ。こちらも名前の通り、蹴りが得意な魔獣で、蹴りが掠っただけでも、人なら何百メートルとふっ飛ばされてしまう。
蹴りだけではなく、踏みつけ力も凄く。もしも踏まれれば人間など簡単につぶれてしまうほどだ。
そしてメッセージバード。雀よりも少し大きな茶色い鳥で、遠くにいる仲間の元へ、メッセージを届けてくれる。かなり早く飛ぶ鳥で、本気で飛ばれると残像しか残らないことも。
それでも早く飛びすぎると自分がどこかにぶつかり、大怪我では済まなくなるため、自らスピードを調節して飛んでいる。それでも人がその姿を見るのは、なかなかに難しい。
置いて行かれた3匹の魔獣。そうして俺達。お互いがお互いを見たまま、数分後誰も動かなかった。
86
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる