73 / 111
73話 パーティーメガネで尊敬とは?
しおりを挟む
「オヤジさん」
「おう、拓哉、晴翔! おっ! ブー! しっかり持ってきてるな。配信の時も持ってるし、本当にお前さんのアピールポイントになったな」
『ぬにょおぉぉぉ!! ににょおぉぉぉ!!』
元気よく返事をするブーちゃん。ブーちゃんは今日もしっかりと、クーちゃんのを入れて4体になった、小さなぬいぐるみを。オヤジさんが選んでくれたカバンに入れて持ってきている。
そしてカバンを選んでくれたオヤジさんの事を、良い人判断したブーちゃんは、お店に来るまで、買い物をしている時、帰りのほとんどを寝ているけど。お店に来て、オヤジさんに挨拶する時は、しっかりと起きて挨拶をしている。
「ちゃんと持ってる。1個増えてもっと最高になったと」
「ハハハッ!! そうかそうか、確かに1体増えて、もっと最高になったな!! そのまま大切にするんだぞ!!」
『ぬにょおぉぉぉぉぉぉ!!』
「元気でお気に入りと一緒が1番だな!! で? 今日はお前達どうしたんだ? この前買い物き来たばかりだろう」
「本当は来る予定じゃなかったんですけどね。急遽来ることになって。今日はラビ達の買い物に来たんです」
「チビ助共のか? じゃあおもちゃの方か」
「はい。ちょっと、というか絶対に買いたい物があって。その買い物をするために、体調を万全にしろって、癒しまでやらされたんですよ」
「は? 買い物に癒し? お前のスキルをつかったのか? 買い物に?」
俺と晴翔は今朝あった事をオヤジさんに話した。するとオヤジさんは大爆笑。その大きな笑い声に、周りの人達が何かあったのかとこっちを見てきて、注目されちゃったよ。
「ガハハハハハハッ!! 確かにそりゃあ、それだけ大切な物を買うなら、癒してもらわにゃ。今日はしっかり、たくさん買って貰うんだぞ!! それにしてもパーティーグッズか。その辺、お前のオヤジさんに似ちまったのかもしれんな」
「そんなには見ていないはずなんですけどね」
「いや、分からんぞ。お前さんの見ていないところで、付けているかもしれんからな。そのうちダンジョンにもその姿で行く、とか言い出すんじゃないか? ガハハハハハッ!!」
「やめてくださいよ。もしそんな事を言い出したら、ダンジョンは中止します」
「良いじゃねぇか、C級だったら大丈夫だろう。ガハハハハッ!!」
「笑い事じゃありませんよ」
『きゅいっ!!』
『ぷぷぷ~!!』
『タクパパ、はやくいこ!!』
『ぬにょっ!!』
話しが長いと注意され、洋服を引っ張られ足を引っ張られる。
「分かった分かった。じゃあオヤジさん、また後で」
「おう! たくさん買ってやれよ! 俺は儲けられて、チビ助達は好きな格好ができる。両方で万々歳だ。ガハハハハハッ!!」
そんなに買ってたまるか、と心の中で思いながら、俺達はおもちゃ売り場へ。そしてその中にある、パーティーグッズが置いてある場所へ来た。
それで俺は、いつもみたいにバラバラに別れて、欲しい物を探すのかと思ったんだけど、何故か最初に、ブーちゃんが欲しがっている、パーティーメガネの前に集まったラビ達。
もちろん中心にはブーちゃんが居るけど。何をするのかと思ったら、ブーちゃんがかけたパーティーメガネを全員が見て、確認をし始めた。
『ぬにょ』
『きゅう』
『ぷぷぷ』
『う~ん、あんまりよくない』
今のはブーちゃんが、これはどうだ? ってラビ達に聞いたんだ。そしてラビ達の答えは、似合わない、ヒゲがちょっとぉ、あんまり良くない、だった。どうやらみんなで、ブーちゃんに1番似合う、パーティーメガネを選ぶらしい。
『きのうからはなしてた。えっとね、ブーちゃんおにいちゃんだけでも、しっかりえらべるけど、でもぼくたちにもみせて、かくにんするって。それくらいだいじなことだっていってたよ。だからぼくたちも、しっかりかくにん』
らしい。え? そんなに? ブーちゃん、この前のぬいぐるみ以来の真剣選びか? パーティーメガネに似合う似合わないがあるのか? みんな同じようなもんだろう? 確かに好きな物を選んでもらおうと思っていたけどさ。
『きゅい、きゅい、きゅう』
『ぷぷ、ぷぷぷぷぷ、ぷぷぷ』
『そんなにかんぺきなんだぁ。こんどみれるかな?』
『きゅい!!』
『ぷぷぷぷぷ!!』
タクパパのパパのメガネは完璧、色も形も、全部素晴らしい。うん、あんなに完璧ない、凄く似合ってる。と言ったラビ達。そしてクーちゃんの疑問には、すぐに見れる!! ちょくちょく付けてる!! だった。
どうやらオヤジさんの言ったことが正しかったらしい。俺の知らないところで、父さんがパーティーメガネを付けていた姿を、ラビ達はちょくちょく見ていたようだ。しかも父さんのパーティーメガネは、ラビ達によると完璧らしい。
『すごいなぁ、タクパパのパパ。そんなにすごいパパだったんだね』
『きゅいぃぃ!!』
『ぷぷ、ぷぷ!!』
『きゅい。きゅい、きゅいぃぃぃ』
『ぷぷぷ、ぷぷぷぷぷ』
『うん!! だからしっかりえらぼうね!!』
僕達、このメガネをしてる時のタクパパのパパ、とっても完璧で尊敬してた。うんうん!! でもブーお兄ちゃんも似合う、だからしっかり選んで、ブーお兄ちゃんも凄いブーお兄ちゃんにする!! 完璧!! 凄いお兄ちゃん!!
と言ったラビ達。パーティーメガネで尊敬できるとは? これでも家族になって1年以上経つのに、俺はラビ達の人を見る基準が分からなくなった。
「おう、拓哉、晴翔! おっ! ブー! しっかり持ってきてるな。配信の時も持ってるし、本当にお前さんのアピールポイントになったな」
『ぬにょおぉぉぉ!! ににょおぉぉぉ!!』
元気よく返事をするブーちゃん。ブーちゃんは今日もしっかりと、クーちゃんのを入れて4体になった、小さなぬいぐるみを。オヤジさんが選んでくれたカバンに入れて持ってきている。
そしてカバンを選んでくれたオヤジさんの事を、良い人判断したブーちゃんは、お店に来るまで、買い物をしている時、帰りのほとんどを寝ているけど。お店に来て、オヤジさんに挨拶する時は、しっかりと起きて挨拶をしている。
「ちゃんと持ってる。1個増えてもっと最高になったと」
「ハハハッ!! そうかそうか、確かに1体増えて、もっと最高になったな!! そのまま大切にするんだぞ!!」
『ぬにょおぉぉぉぉぉぉ!!』
「元気でお気に入りと一緒が1番だな!! で? 今日はお前達どうしたんだ? この前買い物き来たばかりだろう」
「本当は来る予定じゃなかったんですけどね。急遽来ることになって。今日はラビ達の買い物に来たんです」
「チビ助共のか? じゃあおもちゃの方か」
「はい。ちょっと、というか絶対に買いたい物があって。その買い物をするために、体調を万全にしろって、癒しまでやらされたんですよ」
「は? 買い物に癒し? お前のスキルをつかったのか? 買い物に?」
俺と晴翔は今朝あった事をオヤジさんに話した。するとオヤジさんは大爆笑。その大きな笑い声に、周りの人達が何かあったのかとこっちを見てきて、注目されちゃったよ。
「ガハハハハハハッ!! 確かにそりゃあ、それだけ大切な物を買うなら、癒してもらわにゃ。今日はしっかり、たくさん買って貰うんだぞ!! それにしてもパーティーグッズか。その辺、お前のオヤジさんに似ちまったのかもしれんな」
「そんなには見ていないはずなんですけどね」
「いや、分からんぞ。お前さんの見ていないところで、付けているかもしれんからな。そのうちダンジョンにもその姿で行く、とか言い出すんじゃないか? ガハハハハハッ!!」
「やめてくださいよ。もしそんな事を言い出したら、ダンジョンは中止します」
「良いじゃねぇか、C級だったら大丈夫だろう。ガハハハハッ!!」
「笑い事じゃありませんよ」
『きゅいっ!!』
『ぷぷぷ~!!』
『タクパパ、はやくいこ!!』
『ぬにょっ!!』
話しが長いと注意され、洋服を引っ張られ足を引っ張られる。
「分かった分かった。じゃあオヤジさん、また後で」
「おう! たくさん買ってやれよ! 俺は儲けられて、チビ助達は好きな格好ができる。両方で万々歳だ。ガハハハハハッ!!」
そんなに買ってたまるか、と心の中で思いながら、俺達はおもちゃ売り場へ。そしてその中にある、パーティーグッズが置いてある場所へ来た。
それで俺は、いつもみたいにバラバラに別れて、欲しい物を探すのかと思ったんだけど、何故か最初に、ブーちゃんが欲しがっている、パーティーメガネの前に集まったラビ達。
もちろん中心にはブーちゃんが居るけど。何をするのかと思ったら、ブーちゃんがかけたパーティーメガネを全員が見て、確認をし始めた。
『ぬにょ』
『きゅう』
『ぷぷぷ』
『う~ん、あんまりよくない』
今のはブーちゃんが、これはどうだ? ってラビ達に聞いたんだ。そしてラビ達の答えは、似合わない、ヒゲがちょっとぉ、あんまり良くない、だった。どうやらみんなで、ブーちゃんに1番似合う、パーティーメガネを選ぶらしい。
『きのうからはなしてた。えっとね、ブーちゃんおにいちゃんだけでも、しっかりえらべるけど、でもぼくたちにもみせて、かくにんするって。それくらいだいじなことだっていってたよ。だからぼくたちも、しっかりかくにん』
らしい。え? そんなに? ブーちゃん、この前のぬいぐるみ以来の真剣選びか? パーティーメガネに似合う似合わないがあるのか? みんな同じようなもんだろう? 確かに好きな物を選んでもらおうと思っていたけどさ。
『きゅい、きゅい、きゅう』
『ぷぷ、ぷぷぷぷぷ、ぷぷぷ』
『そんなにかんぺきなんだぁ。こんどみれるかな?』
『きゅい!!』
『ぷぷぷぷぷ!!』
タクパパのパパのメガネは完璧、色も形も、全部素晴らしい。うん、あんなに完璧ない、凄く似合ってる。と言ったラビ達。そしてクーちゃんの疑問には、すぐに見れる!! ちょくちょく付けてる!! だった。
どうやらオヤジさんの言ったことが正しかったらしい。俺の知らないところで、父さんがパーティーメガネを付けていた姿を、ラビ達はちょくちょく見ていたようだ。しかも父さんのパーティーメガネは、ラビ達によると完璧らしい。
『すごいなぁ、タクパパのパパ。そんなにすごいパパだったんだね』
『きゅいぃぃ!!』
『ぷぷ、ぷぷ!!』
『きゅい。きゅい、きゅいぃぃぃ』
『ぷぷぷ、ぷぷぷぷぷ』
『うん!! だからしっかりえらぼうね!!』
僕達、このメガネをしてる時のタクパパのパパ、とっても完璧で尊敬してた。うんうん!! でもブーお兄ちゃんも似合う、だからしっかり選んで、ブーお兄ちゃんも凄いブーお兄ちゃんにする!! 完璧!! 凄いお兄ちゃん!!
と言ったラビ達。パーティーメガネで尊敬できるとは? これでも家族になって1年以上経つのに、俺はラビ達の人を見る基準が分からなくなった。
59
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる