84 / 111
84話 大人気ない大人たち
しおりを挟む
「おい、拓哉、今度お前達、視聴者参加型配信するんだろう? それに俺も参加するからな、よろしく頼むぞ」
「は?」
今日は康伸叔父さんが、お酒を飲みに家のきていたんだけど、突然の報告に思わず、は? と言ってしまった。
叔父さんが視聴者さん参加型配信に参加する? 何故? 大体配信日は叔父さん普通に仕事だろう。どうやって参加するんだよ。と、聞いてみれば。
「しっかり休みをとったから大丈夫だ」
「……」
「だから仕事は気にせず、しっかりと配信に参加できる」
「……母さん、西川さんに電話」
「今かけてるところよ」
「おい、俺は本当に休みをとったんだぞ!」
「信用できません。何回それで騙されたことか。楽しい事ばかりを優先して、西川さんにどれだけの迷惑がかかったと思っているんです! あっ、西川さん、夜分にごめんなさいね。ちょっと確認したいことがあって……」
母さんが西川さんにかけた電話はすぐに繋がり、母さんが事実確認を行う。その間叔父さんは、ちゃんと休みはとったのに、仕事も終わらせたのに、とブツブツ言いながら、コップに入っていたビールを飲み干し、父さんがすぐにまたビールを注いだ。
「あら、そうなの」
『……、……、……!』
電話口の西川さん、なんか怒ってないか?
「分かったは。それなら良いでしょう。明日取りに行くわね。良いのよ、そんな。あなたはあなたの仕事をして。大体うちの親戚が迷惑をかけているんだから、これくらい当たり前よ。それじゃあ、今回はごめんなさいね。また明日」
そうして電話を切った母さんが、俺達の方を振り向く。その途端ラビ達はある物を持って、サッ!! とその場から離れた。ある物っていうのは、この前晴翔に貰った、最後のプレゼントだ。
そして俺も下を向き、父さんは父さんで、ビール瓶を片手に、口笛を吹きながらテレビの方を見た。
「お、おい、なんて言ってたんだ? しっかり仕事は終わっているて言ってただろう?」
「仕事を終わらせたねぇ。少し話しが違うみたいだけれど? 確かに明後日までの分は終わらせたみたいね」
「だ、だろう。だから言ったじゃないか」
「仕事の内容によってわね。上手く逃げてきたみたいねぇ、人に押し付けたり、他の日に振り分けて、今の仕事はないように見せかけたり……ね」
「!!!!!!」
やっぱりか。話しをまとめるとこうだ。何故か俺達の視聴者さん参加型配信に、参加したいと言い始めた叔父さん。絶対とまで言ったらしい。
そのため西川さんは、全ての仕事を終わらせたなら、ご自由にしてくださいと言ったらしんだけど。
絶対に全ての仕事を終わらせられないと、確信していた西川さんは。いつもの仕事にプラスする感じで、叔父さんに仕事をさせていたと。
協会で立場にある叔父さんだからな。通常でもかなりの仕事量なんだけど、サボったり、乗り気じゃないとか何とかで、いつも仕事が遅れるため、西川さんはいつも監視していて。
今回は叔父さんが休みを取りたいということで、いつも以上に厳しく監視していたし、やればできるんだからと、仕事量を増やしたんだ。
ただ、一昨日からどうしても外せない仕事で、出張した西川さん。帰ってきて確認をしたら、一部の仕事はきちんと終わらせてあったものの。後は部下に任せたり、別の日にやる仕事に紛れ込ませて気づかれにくくしたりと。色々誤魔化したまま休みを取った。
と、いう事だった。
「他の仕事に紛れ込ませるのは、後で自分が大変になるだけですからね、まぁ、それについてはやったな、という感じですけど。なに部下に仕事を押し付けているんですか!!」
「別に押し付けたわけじゃないぞ! ちょうどあいつらが仕事に行く場所で調べることがあったから、どうせ行くならついでに見てきてくれって頼んだだけだ! 良いだろう、それくらい? 同じ場所なんだぞ」
「その本来ならやらなくて良い仕事のせいで、部下の方達は余計な時間を取られるんですよ!! そこに正座しなさい!!」
それから1時間ほど、母さんにお説教された叔父さん。そうして一応お説教が終われば、あまりの母さんの迫力に、おじさんのお酒は完全に飛んでしまっていたよ。
「明日、西川さんから仕事を預かってきますからね! 休みの間にしっかり終わらせてください!!」
西川さんが絶対に終わらせてほしい仕事をリストアップしたから、それを明日協会に用事のある母さんが取りに行って、叔父さんに渡すって。
「チッ、バレるのが早かったな」
「早かったじゃありません!! 良いですか、泊まりの間は私が見張りますからね!!」
「それでも俺は絶対に、配信に参加するからな!!」
「はぁ。叔父さん、何でまた、俺達の配信に参加するなんて言い出したんだよ。ラビ達に会いたいってことなら、いつでも叔父さんは遊びに来て会ってるし、何ならこの前なんて3日連続で会いにきただろう?」
「俺は配信のプレゼントが欲しいんだよ!!」
「は?」
「だから俺も、配信のプレゼントが欲しいから、ゲームに参加してプレゼントの個数が増えるようにしようと思ったんだ。俺はラビ達の事を良く知ってるからな」
「は?」
「だからな、プレゼントだよ、プレゼント!!」
だから何でプレゼントだよ!!
「は?」
今日は康伸叔父さんが、お酒を飲みに家のきていたんだけど、突然の報告に思わず、は? と言ってしまった。
叔父さんが視聴者さん参加型配信に参加する? 何故? 大体配信日は叔父さん普通に仕事だろう。どうやって参加するんだよ。と、聞いてみれば。
「しっかり休みをとったから大丈夫だ」
「……」
「だから仕事は気にせず、しっかりと配信に参加できる」
「……母さん、西川さんに電話」
「今かけてるところよ」
「おい、俺は本当に休みをとったんだぞ!」
「信用できません。何回それで騙されたことか。楽しい事ばかりを優先して、西川さんにどれだけの迷惑がかかったと思っているんです! あっ、西川さん、夜分にごめんなさいね。ちょっと確認したいことがあって……」
母さんが西川さんにかけた電話はすぐに繋がり、母さんが事実確認を行う。その間叔父さんは、ちゃんと休みはとったのに、仕事も終わらせたのに、とブツブツ言いながら、コップに入っていたビールを飲み干し、父さんがすぐにまたビールを注いだ。
「あら、そうなの」
『……、……、……!』
電話口の西川さん、なんか怒ってないか?
「分かったは。それなら良いでしょう。明日取りに行くわね。良いのよ、そんな。あなたはあなたの仕事をして。大体うちの親戚が迷惑をかけているんだから、これくらい当たり前よ。それじゃあ、今回はごめんなさいね。また明日」
そうして電話を切った母さんが、俺達の方を振り向く。その途端ラビ達はある物を持って、サッ!! とその場から離れた。ある物っていうのは、この前晴翔に貰った、最後のプレゼントだ。
そして俺も下を向き、父さんは父さんで、ビール瓶を片手に、口笛を吹きながらテレビの方を見た。
「お、おい、なんて言ってたんだ? しっかり仕事は終わっているて言ってただろう?」
「仕事を終わらせたねぇ。少し話しが違うみたいだけれど? 確かに明後日までの分は終わらせたみたいね」
「だ、だろう。だから言ったじゃないか」
「仕事の内容によってわね。上手く逃げてきたみたいねぇ、人に押し付けたり、他の日に振り分けて、今の仕事はないように見せかけたり……ね」
「!!!!!!」
やっぱりか。話しをまとめるとこうだ。何故か俺達の視聴者さん参加型配信に、参加したいと言い始めた叔父さん。絶対とまで言ったらしい。
そのため西川さんは、全ての仕事を終わらせたなら、ご自由にしてくださいと言ったらしんだけど。
絶対に全ての仕事を終わらせられないと、確信していた西川さんは。いつもの仕事にプラスする感じで、叔父さんに仕事をさせていたと。
協会で立場にある叔父さんだからな。通常でもかなりの仕事量なんだけど、サボったり、乗り気じゃないとか何とかで、いつも仕事が遅れるため、西川さんはいつも監視していて。
今回は叔父さんが休みを取りたいということで、いつも以上に厳しく監視していたし、やればできるんだからと、仕事量を増やしたんだ。
ただ、一昨日からどうしても外せない仕事で、出張した西川さん。帰ってきて確認をしたら、一部の仕事はきちんと終わらせてあったものの。後は部下に任せたり、別の日にやる仕事に紛れ込ませて気づかれにくくしたりと。色々誤魔化したまま休みを取った。
と、いう事だった。
「他の仕事に紛れ込ませるのは、後で自分が大変になるだけですからね、まぁ、それについてはやったな、という感じですけど。なに部下に仕事を押し付けているんですか!!」
「別に押し付けたわけじゃないぞ! ちょうどあいつらが仕事に行く場所で調べることがあったから、どうせ行くならついでに見てきてくれって頼んだだけだ! 良いだろう、それくらい? 同じ場所なんだぞ」
「その本来ならやらなくて良い仕事のせいで、部下の方達は余計な時間を取られるんですよ!! そこに正座しなさい!!」
それから1時間ほど、母さんにお説教された叔父さん。そうして一応お説教が終われば、あまりの母さんの迫力に、おじさんのお酒は完全に飛んでしまっていたよ。
「明日、西川さんから仕事を預かってきますからね! 休みの間にしっかり終わらせてください!!」
西川さんが絶対に終わらせてほしい仕事をリストアップしたから、それを明日協会に用事のある母さんが取りに行って、叔父さんに渡すって。
「チッ、バレるのが早かったな」
「早かったじゃありません!! 良いですか、泊まりの間は私が見張りますからね!!」
「それでも俺は絶対に、配信に参加するからな!!」
「はぁ。叔父さん、何でまた、俺達の配信に参加するなんて言い出したんだよ。ラビ達に会いたいってことなら、いつでも叔父さんは遊びに来て会ってるし、何ならこの前なんて3日連続で会いにきただろう?」
「俺は配信のプレゼントが欲しいんだよ!!」
「は?」
「だから俺も、配信のプレゼントが欲しいから、ゲームに参加してプレゼントの個数が増えるようにしようと思ったんだ。俺はラビ達の事を良く知ってるからな」
「は?」
「だからな、プレゼントだよ、プレゼント!!」
だから何でプレゼントだよ!!
52
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる