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93話 ようやく中へ進む俺達、歓喜の雄叫び
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「いいか? もう1度言うぞ。勝手に何処かへ行くんじゃない。何処か行きたい場所があるなら、必ず俺か晴翔に言って、それでみんなで移動するんだ。今みたいに勝手に行くんじゃないぞ」
『シャゥシャク、きゅい!!』
『しゅわわわ、ぷぷぷ!!』
『バリボリ、にょ!!』
『モギュモギュ、おにいちゃんたち、おいしいね!! それから……お返事!! はい!!』
いや、さっきから返事はしっかりハキハキしてくれるけど、本当に分かってるのか?
お菓子の列に並んでいるラビ達の所へ、なるべくお客さんの迷惑にならないように早歩きで、急いで移動した俺と晴翔。そして勝手に行っちゃダメだろうと、すぐに叱ったんだけど。
最初はハッ!! として、勝手に動いた事に気づき、俺達に謝ってしゅんとしたんだけど。その後列が進めば、すぐに復活して。クッキーとお煎餅と飴のお菓子セットを、それぞれ1つずつ貰らうと。すぐに近くにあったベンチに移動すて、すぐにお菓子を食べ始めた。
そんな食べているラビ達に今、もう1度勝手に動くなって言ったんだけど。お菓子を食べながらの、しっかりとした返事。分かってるのか分かってないのか。
もう1回だけ、食べ終わってから言うつもりだけど、なるべく今言っておいた方が良いと思ってさ。お菓子の後、すぐに移動するかもしれなし。
なのせ家電量販店にきて30分。俺達は入り口からまだ、ぜんぜん進んでいないからな。早く動かないと、今度はラビ達の家電チェックに、かなり時間がかかるだろうから。なるべく帰る時間までに、たくさんの物を見せてあげるには、早く動かないと。
『きゅい!!』
「何だ? 他のお菓子は良いのか?」
『ぷぷぷ!!』
「ああ、そうなのか」
『ぬっ、にょうにゃ!!』
『ぜんぶたべない? とっておく? じゃあぼくも!!』
それぞれ最初に食べたお菓子を食べ終わったラビ達が、俺に残りのお菓子が入っている袋を渡してきた。はい、これ!! 取っておいて!! 買い物の途中で、食べたくなるだろうから取っておく!! らしい。
『ぬにょ、にゅにょおぉぉぉ、ぬっ』
ああ、それか。今のブーちゃんは、俺が疲れた時はお菓子と言ってた、だから残しておく、きっと大変だから、と。前に俺が疲れた時は、やっぱり甘い物か、お菓子だようなぁ。と言っていたのを覚えていて、それの真似らしい。
俺はすぐにカバンに、みんなのお菓子をしまった。そして。家電量販店に来て40分後。ようやく俺達は、入り口から中へと向かって歩き始めた。
スキップや宙返りをしながら、そして時々鋭い視線を商品に向けながら、俺と晴翔の前を進んでいくラビ達。とりあえず時間がどれだけかかるか分からないと、最初に配信系のカメラら編集機器、周辺機器を置いてあるコーナーへ行く事に。
建物は5階建で、配信関係コーナーがあるのは3階なので、エスカレーターで向かうことの。エスカレーターに乗れば、エスカレーターにフィルムタイプのテレビが貼ってあり、家電の紹介が流れていて。それにもラビ達は興味深々だったよ。思わず触りそうになってたし。
そうしてエレベーターを降りれば、目の前に配信用カメラがズラッと並んでいて、ラビ達が歓喜の雄叫びを上げた。そんなラビ達を見て、クスクス笑う近くにいたお客さん。
が、いつもなら声をかけてくれた人に、愛想を振り撒くが、今はカメラだと。お客さんには無反応で、それぞれ気になったカメラの前へ、すぐに移動したラビ達。俺と晴翔は確実に2匹ずつ、その時その時で、臨機応変に監視する相手を決める事にした。
それにしても、本当にここは凄いな。これでだけの量の、配信関係の物を売っているのを見るのは俺も初めてだ。ラビ達じゃないけど、ちょっと感動だよ。
「ラビ、ほら。このカメラの映像はこれだぞ。ププちゃんの方のカメラはこれだな。ここに立てば、ラビ達でもちゃんと映るからやってみろ」
カメラをチェックするには、映像もちゃんと確認しないとな。カメラは固定されているため、いつもみたいにしっかり、ラビ達を映してあげられないから。
どこに立てばカメラに映るかを教えてあげれば、すぐにそこに移送して映るラビ達。そうして自分達が映しさ出されると、またまた歓喜の雄叫びを上げる。
うん。ここはこういうのも気にしなくて良いから、俺としては安心だ。魔獣OKだから、本当にマナーが悪い魔獣やその家族は、もちろんお店から出されるけど。常識の範囲で少し騒いだり、雄叫びを上げるくらいなら問題ない。
というか、相手は魔獣だからな。みんなそれが当たり前で、煩いなんて思わない。だって魔獣の意思疎通には、大事なことだし。
「どうだ?」
『きゅう! きゅい!!』
『ぷぷぷ!!』
とっても綺麗で気に入った。でもちゃんと細かいところも確認しないと!! 確認!! と、歓喜の雄叫びを上げて喜んでいたのに、すぐに真剣な眼差しに変わったラビとププちゃん。なんか目力が凄い。
「まぁ、ラビ達じゃないけど、確かに綺麗だな」
「少ししか経ってないのに、やっぱりこの辺の変化は凄いよな。見てみろ、ここのボタンを押せば……」
「へぇ、そんな機能まで付いたのか」
俺達の今使っている物は、ちょっと前に父さんが少しだけ配信をかじっていた時期があり、その時に使っていたカメラを使うか、って言われたんだけど。
せっかくなら全部新しい物をって事で。俺達はバイトで貯めたお金で、その時に売っていたカメラの中で、最新の物を購入した。他の物もな。
だからその時は俺達のカメラが、使い勝手も映像も、1番良かったんだけど。今売っている物を見たら、かなり進化していた。
「まだまだ使えるから買わないけど、次に買う時はもっと進化してるんだろうな」
「だな。1年ちょっとで、これだもんな。……ブーちゃんは何してるんだ?」
「さっきから、モデル並みにポーズを決めて、カメラの画像チェックしてるぞ。今ので10パターン目だ。隣のカメラはダメだったらしい。首を横に振ってたぞ」
「……聞いてみるか。晴翔、ラビとププちゃんを頼む」
晴翔と交代して、俺はブーちゃんとクーちゃんの方へ。そして相変わらず、ポーズをとっているブーちゃんに話しかけた。
『シャゥシャク、きゅい!!』
『しゅわわわ、ぷぷぷ!!』
『バリボリ、にょ!!』
『モギュモギュ、おにいちゃんたち、おいしいね!! それから……お返事!! はい!!』
いや、さっきから返事はしっかりハキハキしてくれるけど、本当に分かってるのか?
お菓子の列に並んでいるラビ達の所へ、なるべくお客さんの迷惑にならないように早歩きで、急いで移動した俺と晴翔。そして勝手に行っちゃダメだろうと、すぐに叱ったんだけど。
最初はハッ!! として、勝手に動いた事に気づき、俺達に謝ってしゅんとしたんだけど。その後列が進めば、すぐに復活して。クッキーとお煎餅と飴のお菓子セットを、それぞれ1つずつ貰らうと。すぐに近くにあったベンチに移動すて、すぐにお菓子を食べ始めた。
そんな食べているラビ達に今、もう1度勝手に動くなって言ったんだけど。お菓子を食べながらの、しっかりとした返事。分かってるのか分かってないのか。
もう1回だけ、食べ終わってから言うつもりだけど、なるべく今言っておいた方が良いと思ってさ。お菓子の後、すぐに移動するかもしれなし。
なのせ家電量販店にきて30分。俺達は入り口からまだ、ぜんぜん進んでいないからな。早く動かないと、今度はラビ達の家電チェックに、かなり時間がかかるだろうから。なるべく帰る時間までに、たくさんの物を見せてあげるには、早く動かないと。
『きゅい!!』
「何だ? 他のお菓子は良いのか?」
『ぷぷぷ!!』
「ああ、そうなのか」
『ぬっ、にょうにゃ!!』
『ぜんぶたべない? とっておく? じゃあぼくも!!』
それぞれ最初に食べたお菓子を食べ終わったラビ達が、俺に残りのお菓子が入っている袋を渡してきた。はい、これ!! 取っておいて!! 買い物の途中で、食べたくなるだろうから取っておく!! らしい。
『ぬにょ、にゅにょおぉぉぉ、ぬっ』
ああ、それか。今のブーちゃんは、俺が疲れた時はお菓子と言ってた、だから残しておく、きっと大変だから、と。前に俺が疲れた時は、やっぱり甘い物か、お菓子だようなぁ。と言っていたのを覚えていて、それの真似らしい。
俺はすぐにカバンに、みんなのお菓子をしまった。そして。家電量販店に来て40分後。ようやく俺達は、入り口から中へと向かって歩き始めた。
スキップや宙返りをしながら、そして時々鋭い視線を商品に向けながら、俺と晴翔の前を進んでいくラビ達。とりあえず時間がどれだけかかるか分からないと、最初に配信系のカメラら編集機器、周辺機器を置いてあるコーナーへ行く事に。
建物は5階建で、配信関係コーナーがあるのは3階なので、エスカレーターで向かうことの。エスカレーターに乗れば、エスカレーターにフィルムタイプのテレビが貼ってあり、家電の紹介が流れていて。それにもラビ達は興味深々だったよ。思わず触りそうになってたし。
そうしてエレベーターを降りれば、目の前に配信用カメラがズラッと並んでいて、ラビ達が歓喜の雄叫びを上げた。そんなラビ達を見て、クスクス笑う近くにいたお客さん。
が、いつもなら声をかけてくれた人に、愛想を振り撒くが、今はカメラだと。お客さんには無反応で、それぞれ気になったカメラの前へ、すぐに移動したラビ達。俺と晴翔は確実に2匹ずつ、その時その時で、臨機応変に監視する相手を決める事にした。
それにしても、本当にここは凄いな。これでだけの量の、配信関係の物を売っているのを見るのは俺も初めてだ。ラビ達じゃないけど、ちょっと感動だよ。
「ラビ、ほら。このカメラの映像はこれだぞ。ププちゃんの方のカメラはこれだな。ここに立てば、ラビ達でもちゃんと映るからやってみろ」
カメラをチェックするには、映像もちゃんと確認しないとな。カメラは固定されているため、いつもみたいにしっかり、ラビ達を映してあげられないから。
どこに立てばカメラに映るかを教えてあげれば、すぐにそこに移送して映るラビ達。そうして自分達が映しさ出されると、またまた歓喜の雄叫びを上げる。
うん。ここはこういうのも気にしなくて良いから、俺としては安心だ。魔獣OKだから、本当にマナーが悪い魔獣やその家族は、もちろんお店から出されるけど。常識の範囲で少し騒いだり、雄叫びを上げるくらいなら問題ない。
というか、相手は魔獣だからな。みんなそれが当たり前で、煩いなんて思わない。だって魔獣の意思疎通には、大事なことだし。
「どうだ?」
『きゅう! きゅい!!』
『ぷぷぷ!!』
とっても綺麗で気に入った。でもちゃんと細かいところも確認しないと!! 確認!! と、歓喜の雄叫びを上げて喜んでいたのに、すぐに真剣な眼差しに変わったラビとププちゃん。なんか目力が凄い。
「まぁ、ラビ達じゃないけど、確かに綺麗だな」
「少ししか経ってないのに、やっぱりこの辺の変化は凄いよな。見てみろ、ここのボタンを押せば……」
「へぇ、そんな機能まで付いたのか」
俺達の今使っている物は、ちょっと前に父さんが少しだけ配信をかじっていた時期があり、その時に使っていたカメラを使うか、って言われたんだけど。
せっかくなら全部新しい物をって事で。俺達はバイトで貯めたお金で、その時に売っていたカメラの中で、最新の物を購入した。他の物もな。
だからその時は俺達のカメラが、使い勝手も映像も、1番良かったんだけど。今売っている物を見たら、かなり進化していた。
「まだまだ使えるから買わないけど、次に買う時はもっと進化してるんだろうな」
「だな。1年ちょっとで、これだもんな。……ブーちゃんは何してるんだ?」
「さっきから、モデル並みにポーズを決めて、カメラの画像チェックしてるぞ。今ので10パターン目だ。隣のカメラはダメだったらしい。首を横に振ってたぞ」
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