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第4章 少女編 9才〜12才
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眩しい位の白金の世界。時空が捻じ曲がるように、背景がグラグラ歪んで見える。様々な形をしたドアが無造作に空間へ浮かんでいる。
そこの一つのドアの上に腰掛け、私を見下ろす人物。薄い黄緑色の髪に、中世的な容姿。背格好から少年のようにも見える。
「初めまして、僕はリンクだよ。君に会えるのをずっと楽しみにしていたんだ」
にこっと笑って、乗っていたドアからすっと降りてくると私と同じ目線に立つ。
「は、初めまして、リリアと言います。ここはどこなんですか?」
「この空間はね、僕の宝箱みたいな空間で僕が気に入ったものしか入れないんだ。君をここにお招きしたのは、僕の知らない世界の匂いがするから。君が現れてから、ずっと狙っていたんだよ」
狙っていた?
物騒な物言いに不安になる。
逃げるように軽率にドアの中へ入ってきてしまったが、城にまた戻れるんだろうか?
そして、この人は一体誰なの?フィーはどこへ行ってしまったの?
きょろきょろ辺りを見渡す私に、リンクという人はお構いなく話し続ける。
「だけどさ、あいつってば君を上手にいつも隠すんだ。本当嫌になっちゃうよね。君が大事なのは分かるけど、独り占めしようなんてさ」
「それに君の希少な記憶を消しちゃうって言うじゃないか。だから、慌てて君を攫ってきたのさ。あのいざこざに便乗してね」
「僕に教えて欲しいな。君の知ってる世界のことを。僕、あそこと繋がるドアが欲しいんだ」
金色の瞳がギラっと光る。何か強い欲望をはらんだ目。
狼狽えていると白く戻ったフィーが、また私の目の前に戻ってきた。
「あぁ、良かった。フィー、白く戻ったんだね」
フィーに触れようとすると、それどころではないという様子で顔をブンブン振って私の手を一生懸命引っ張る。まるでここにいてはいけないと言っているみたいに。
「あれ?喋れなくなっちゃったの?」
フィーとやり取りしてると、リンクがフィーを見て言う。
「あぁ、ドアの鍵に使ったやつか」
「この妖精が見えるの?」
「もちろん!可愛い妖精さんだねぇ」
にこっとまた笑う。フィーが見えるということは、この人は悪い人ではないのかもしれない。いや、しかし。
とっても可愛らしい少年にしか見えないんだけど、溢れ出る隠しきれない薄っぺらい感じが警鐘を鳴らす。
直感で彼が欲する情報を与えてはいけない気がした。
しかし抵抗するにも、彼の力は未知数だし自分は無力過ぎる。ここはしらをきって、なんとしてでも城へ帰らなくては。
あ、そうだ!
「すいません、確かに異世界から来たようなのですが前の世界にいた時の記憶がさっぱりなくて。なので、私があなたに教えられるような特別な知識はありません。ということで、お城へ帰して下さい」
そう言ってぺこりと頭を下げる。うぅー、即興の嘘だが通用してくれー、と念じながら。
「ごめんね、この世界では嘘は通用しないんだ。ちゃんとそこにあることは、もう分かっているんだ」
私の頭を指してそう言う。あることは分かっても、私が言わない限りは知ることはできない。
つまり喋らない限りは、私の命は保証される。
頑なに口を割ろうとしない私に、はぁと深いため息をついた。
「彼らの助けを期待したって無駄だよ」
「え?」
「ここは僕が作り出した空間だと言ったろ?僕が許さない限り、なんぴとたりとも立ち入ることはできないし。逆も然り。つまり君が出たいと行っても、僕が許さない限り出られないってことだよ」
そこの一つのドアの上に腰掛け、私を見下ろす人物。薄い黄緑色の髪に、中世的な容姿。背格好から少年のようにも見える。
「初めまして、僕はリンクだよ。君に会えるのをずっと楽しみにしていたんだ」
にこっと笑って、乗っていたドアからすっと降りてくると私と同じ目線に立つ。
「は、初めまして、リリアと言います。ここはどこなんですか?」
「この空間はね、僕の宝箱みたいな空間で僕が気に入ったものしか入れないんだ。君をここにお招きしたのは、僕の知らない世界の匂いがするから。君が現れてから、ずっと狙っていたんだよ」
狙っていた?
物騒な物言いに不安になる。
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そして、この人は一体誰なの?フィーはどこへ行ってしまったの?
きょろきょろ辺りを見渡す私に、リンクという人はお構いなく話し続ける。
「だけどさ、あいつってば君を上手にいつも隠すんだ。本当嫌になっちゃうよね。君が大事なのは分かるけど、独り占めしようなんてさ」
「それに君の希少な記憶を消しちゃうって言うじゃないか。だから、慌てて君を攫ってきたのさ。あのいざこざに便乗してね」
「僕に教えて欲しいな。君の知ってる世界のことを。僕、あそこと繋がるドアが欲しいんだ」
金色の瞳がギラっと光る。何か強い欲望をはらんだ目。
狼狽えていると白く戻ったフィーが、また私の目の前に戻ってきた。
「あぁ、良かった。フィー、白く戻ったんだね」
フィーに触れようとすると、それどころではないという様子で顔をブンブン振って私の手を一生懸命引っ張る。まるでここにいてはいけないと言っているみたいに。
「あれ?喋れなくなっちゃったの?」
フィーとやり取りしてると、リンクがフィーを見て言う。
「あぁ、ドアの鍵に使ったやつか」
「この妖精が見えるの?」
「もちろん!可愛い妖精さんだねぇ」
にこっとまた笑う。フィーが見えるということは、この人は悪い人ではないのかもしれない。いや、しかし。
とっても可愛らしい少年にしか見えないんだけど、溢れ出る隠しきれない薄っぺらい感じが警鐘を鳴らす。
直感で彼が欲する情報を与えてはいけない気がした。
しかし抵抗するにも、彼の力は未知数だし自分は無力過ぎる。ここはしらをきって、なんとしてでも城へ帰らなくては。
あ、そうだ!
「すいません、確かに異世界から来たようなのですが前の世界にいた時の記憶がさっぱりなくて。なので、私があなたに教えられるような特別な知識はありません。ということで、お城へ帰して下さい」
そう言ってぺこりと頭を下げる。うぅー、即興の嘘だが通用してくれー、と念じながら。
「ごめんね、この世界では嘘は通用しないんだ。ちゃんとそこにあることは、もう分かっているんだ」
私の頭を指してそう言う。あることは分かっても、私が言わない限りは知ることはできない。
つまり喋らない限りは、私の命は保証される。
頑なに口を割ろうとしない私に、はぁと深いため息をついた。
「彼らの助けを期待したって無駄だよ」
「え?」
「ここは僕が作り出した空間だと言ったろ?僕が許さない限り、なんぴとたりとも立ち入ることはできないし。逆も然り。つまり君が出たいと行っても、僕が許さない限り出られないってことだよ」
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