勇者パーティーに騙されたので力をまるっと手に入れてなりあが・・らずにスローライフ。ただし復讐はするヨ。

七瀬ななし

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決戦!嵐を呼ぶ大勝利?

血で血を洗う決戦!〜その壱

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「それで、ケント様は、私に何を期待しておりますので?」

最初は、戦力として期待していたが、勇者パーティーとの直接対決がない今、マリー様とミラー嬢に期待しているのは、ただ1つだ。

「実は・・・・・・・。」



ボクは、ミラー嬢にこれからの展開とお願いをささやいた。

「わかったわ。じゃここで待ってるから。」

「はい、結界を一応貼っておくので大丈夫かとは思います。」

そしてボクは、魔王城に足を踏み入れた。もちろん保護色を使ってバッチリ見えなくするのは忘れずに。

隠密を重ね掛けしてボクは、堂々とでもビクビクと進んだ。すみませんね。勇者じゃないもんで・・・・。


そして、既にごと切れている魔族からレベルとスキルをドレインしていく。新鮮な死体からレベルがドレインできることは、検証済みだ。

お、こ、これは、すごい。

4人おり重なって倒れていたのは、どうやら幹部だったらしい。それまで1210だったボクのレベルがいきなり、4000を超えた。ふはははは、レオは究極の力を手に入れたのだとかオレはスーバーベ●ータだとか言いたくなるのをボクはぐっと堪えた。なるほど、パワーアップすると脳筋になりがちだよね。クワバラクワバラ。

一瞬、ちょ待てヨ、これってタイマンでも勝て・・・・・と思ってしまった。いやいや。命大事に。どんな手を相手が持っているのかわからないのに、欲をだしたらいけません。

そして、ついに疲弊しながらも、魔王と激突する勇者パーティーが玉座の前で戦っているのを見つけた。

よっこいしょっと。

ボクは、床に寝そべった。ああ、いいカーペット。これって持ち帰ったらダメかな?

気配を消しながらの観戦だ。手に汗を握る攻防だ。


「カミラ、回復を!」

「わかったわ!」

「リリー、デバフをお願い!」

「竜潜剣!」

「勇者魔法!メテオバースト!」

しかしあいつら、連携をとるためなのかいちいち技の前に叫んでうるちゃい!

もくもくと処理する魔王を見習え。

そして狙っていたその時がやってきた。

勇者が一瞬の隙をついて、魔王に斬りかかった。

と、ポキっと情けない音で聖剣が折れる。

そうだ。なんでボクが安心していたかというと、聖剣を王の前で借りた時に耐久力を極限まで減らしておいたからだ。やっちまいましたね。

呆然としている勇者に、襲いかかる魔王。

リリーもララも、そしてカミラすら間に合わないタイミングだ。ふはははは!もらった!
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