勇者パーティーに騙されたので力をまるっと手に入れてなりあが・・らずにスローライフ。ただし復讐はするヨ。

七瀬ななし

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第一部のエピローグ

幸せにくらしましたとさ?

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ボクは、王に会見した。勇者は、立派に戦ったこと。そして、残念ながら亡くなったこと。ただ、その戦いの間に、和睦し、勇者を魔王は助けようとしたが、手遅れだったこと。勇者の魂をしずめるため、聖女、賢者、剣聖はその場に残ったこと。魔王は、もう人間界には攻めてこないので、人間も魔国に攻め入らないことなどを告げた。

「ということは、あなた様が、真の勇者だったということでしょうか。今まで誰もなし得なかった平和を・・・・。」

「いいえ、私はお手伝いはしましたが、やはり戦ったのは、勇者パーティー。彼らを真の勇者パーティーとしてた讃えてください。」

これで、王国のメンツも立つ。

「それでは、あなた様には、褒美を・・・・・。」

褒美きたー!!!!


「私は、そのような大げさなものはいりません。もし望めるのでしたら・・・・・・」

「たやすいことです。」


ショタとなった勇者は他のショタに紛れてしまい、無事に王国を出ることができた。ショタ勇者もマリー様のこれで、ハーレム入りだね。

途中の旅は信じられないほど、穏やかだった。少なくとも昼は。

嫌だ嫌だと言いながら、勇者も楽しんでいたと思う。ご奉仕を。ただ、日に日に痩せていくのは気になったケド。

公爵家に着いいて、ちょっとしてからボクは、別れの挨拶を皆にした。

褒美に馬車は、もらった。御者は、ゴーレム魔法を持っていた魔族からドレインしたので、ゴーレムで作った。便利なスキルだ。ゴーレムはレベルが結構高いので、これからもらった領地までは護衛もさせられる。まあ、ここから領地はすぐなんだけド。

「お世話になりましたわ。」

ミラー嬢は、勇者の腕を取り、こちらに片手を振って見せた。

解放されたボクを喜ぶかのように公爵様も手を振られた。風が強かったので、片手でかつらを抑えながら。

マリーは、他のショタとベタベタしながら、それでも手を振ってくれた。これで解放された。ボクは、ついに人生の賭けに勝ったのだ。


帝国と王国の境目にある美しい土地をボクは褒美でもらった。人は誰もいない。これからも入れるつもりはない。ボクは結界を貼った。

整地と建設の魔法で、小さな小屋を作った。そして、魔王城でパク・・・・もらったカーペットを敷いて、家具を置いた。ちょっと華美な調度品だが、魔王城のものだから、仕方ない。

その晩、ゴージャスなベッドで寝ていたら、誰かが来たのに気がついた。結界を抜けてこられるなんて・・・・。

そこには女神様がいた。

「よくやりましたね。魔王との争いもこれでしばらくは落ち着くでしょう。何を望みますか。というか、もう既にほぼ人間をやめて神の領域に入ってきてしまっていますけどね。あなたは。」

「いや、スローライフしますよ。最初は、勇者パーティーを隷属させて、派遣としてこきつかってやろうかとも思いましたが・・・・・まあ、今のこれもかなりの罰ですからね。」

「そうですね。」

女神様はクスリと笑って教えてくれた。その晩、初めてこっそりマリー嬢と床を共にした勇者は、叫び声でみんなを起こしたらしい。

「ついてる!!!」

というのが、その叫び声だったらしい。これでボクの復讐もおしまいだ。あとは、残された1万年ぐらいの間、ゆっくりスローライフする?つもりだ。

女神様も度々きてくださるらしいし、まあ退屈はしないだろう。

そしてボクは久しぶりに、ぐっすり眠るために目を閉じた。
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