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アレックスの勘違い
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ギースの薫陶を受け、アレックスは、ついに次の段階へと進んだ。なんのことはない。小から大へと移行したのである。
「王子、目です。相手の目を見るのです。そして、睨みつけながら、的確に体外へ排出するのです!」
「わ、わかっている。しかしこれは思ったより難しいし・・・・・は、恥ずかしい・・・・。」
「そこです。その恥を捨て去るのです!」
「わ、わかった!」
そして、その訓練の成果を見せる時がやってきた。
アレックスは、エルセリアを遮るようにしてたった。
「久しぶりだな。聖女殿、いろいろやってるようだが、このオレも、昔のオレではない!」
「ほお、どれ、その成果を見せてくれるかな。」
その瞬間、アレックスから強烈な悪臭が漂ってきた。
「う、な、なんと・・・・・失礼する!」
そしてエルセリアは足早に歩み去った。
それをポカーンとみつめるアレックス。脱糞からか、放心状態にあった。しかしクワッ!と目を見開いた。
「や、やったのだな私は!」
「そうです。立派です。勇者殿、戦わずして相手を退けました。」
「ギ、ギース師匠。ついにオレは誰もなし得なかったエルセリアを退けることに成功したのだな!」
抱き合う師匠と弟子。師匠も自分の楽しみのために脱糞していた。
「師匠、オレのために、一緒に付き合ってくれていたのだな!」
「我々は最強です!」
なんのことはない。たんに臭くて逃げただけである。その異臭に、みな、何事か、とギースとアレックスを遠巻きに見つめていた。
そして、アレックスが、王に呼ばれ、その成果を披露する時がやってきた。
「アレックス王子よ、そなた、ついにエルセリア以上の力を身につけたとのこと。まことか。」
「ええ、父上、いやさ、王よ。勇者アレックスは師、ギースの教える最強の力を身につけました。ここで披露しますか。」
「よしやって見せるがよい。」
その瞬間、アレックスの顔つきが変わった。周りの貴族はざわめいている。
「な、なんと勇壮な、悲壮な顔を」「ま、まるで己の命を燃やしているような美しさ。」「こ、こんなう、美しい構え、未だみたことがない!」「な、なんと素晴らしい!」「だれだ、おならスカしたやつは。」「ボ、ボエエエーく臭い!」
なぜかゲーゲーする貴族も多数現れた。
「す、素晴らしい。構えだけで只者でないことが伝わってくる。わかった。お主を、王太子として認め、立太子とする。そして、その席で、勇者としてのお披露目を国民にしようぞ!」
それにしてもこのような華々しい席で誰がおならをすかしたのか、皆、疑問だったが、異臭をなんとか堪えて皆拍手するのであった。
「王子、目です。相手の目を見るのです。そして、睨みつけながら、的確に体外へ排出するのです!」
「わ、わかっている。しかしこれは思ったより難しいし・・・・・は、恥ずかしい・・・・。」
「そこです。その恥を捨て去るのです!」
「わ、わかった!」
そして、その訓練の成果を見せる時がやってきた。
アレックスは、エルセリアを遮るようにしてたった。
「久しぶりだな。聖女殿、いろいろやってるようだが、このオレも、昔のオレではない!」
「ほお、どれ、その成果を見せてくれるかな。」
その瞬間、アレックスから強烈な悪臭が漂ってきた。
「う、な、なんと・・・・・失礼する!」
そしてエルセリアは足早に歩み去った。
それをポカーンとみつめるアレックス。脱糞からか、放心状態にあった。しかしクワッ!と目を見開いた。
「や、やったのだな私は!」
「そうです。立派です。勇者殿、戦わずして相手を退けました。」
「ギ、ギース師匠。ついにオレは誰もなし得なかったエルセリアを退けることに成功したのだな!」
抱き合う師匠と弟子。師匠も自分の楽しみのために脱糞していた。
「師匠、オレのために、一緒に付き合ってくれていたのだな!」
「我々は最強です!」
なんのことはない。たんに臭くて逃げただけである。その異臭に、みな、何事か、とギースとアレックスを遠巻きに見つめていた。
そして、アレックスが、王に呼ばれ、その成果を披露する時がやってきた。
「アレックス王子よ、そなた、ついにエルセリア以上の力を身につけたとのこと。まことか。」
「ええ、父上、いやさ、王よ。勇者アレックスは師、ギースの教える最強の力を身につけました。ここで披露しますか。」
「よしやって見せるがよい。」
その瞬間、アレックスの顔つきが変わった。周りの貴族はざわめいている。
「な、なんと勇壮な、悲壮な顔を」「ま、まるで己の命を燃やしているような美しさ。」「こ、こんなう、美しい構え、未だみたことがない!」「な、なんと素晴らしい!」「だれだ、おならスカしたやつは。」「ボ、ボエエエーく臭い!」
なぜかゲーゲーする貴族も多数現れた。
「す、素晴らしい。構えだけで只者でないことが伝わってくる。わかった。お主を、王太子として認め、立太子とする。そして、その席で、勇者としてのお披露目を国民にしようぞ!」
それにしてもこのような華々しい席で誰がおならをすかしたのか、皆、疑問だったが、異臭をなんとか堪えて皆拍手するのであった。
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