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第二章
第34話 託された祈り【フィセリオ視点】
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ラティマー家の屋敷へと到着し、ローワンによって応接室へと案内される。エルウッドを含む従者には、皆馬車で待機するように命じておいた。正直、スプーン片手に白磁のペンを依頼しているところは見られたくない。
「忙しい中、急に面会を申し入れてすまない」
「いえ、キャスバート家の援助あってこそ、今ラティマー領は存続できているのです。あなたの面会は最優先ですよ。視察はもうお済みですか?」
初対面の頃のローワンは、敵意にも近いほどの警戒心が強く滲んでいた。けれど今はだいぶ丸く、穏やかに対応してくるようになっていた。
「いや、実を言うと視察はただの名目だ。君の手腕も報告も信頼しているから、あまり心配はしていない。今回は君の領の工房に、制作を依頼したいものがあって来た」
「そうだったのですか……依頼というのは、具体的にどのようなものかお伺いしても?」
「まずこれを見てほしい」
フィセリオはカバンから白磁のスプーンを取り出すと、包んでいた布を開いてテーブルの上へと置く。差し出されたスプーンを見たローワンはきょとんとしながら、目を瞬かせていた。
「えっと……白磁のスプーン、ですね。これが何か……?」
「白磁でペンを作ってもらいたい。スプーンの柄の部分を見て、作れるのではないかと思って」
「ペンを?」
「あぁ」
「白磁で?」
「そうだ」
ローワンの視線は何を考えているんだ、と言わんばかりにフィセリオとスプーンの間を行ったり来たりしている。その困惑が手に取るようにわかるほどダダ漏れになっていた。
「スプーンを見て……なぜ……? 白磁にこだわる理由が何かあるのですか?」
「白磁というよりは、ラティマー領のものにこだわっている」
「ラティマーの……あぁ、そういうことですか」
ローワンは一人納得したように頷くと、平静を取り戻していく。そうしてどこか懐かしそうに、ふっと笑みを零した。
「ウィステル様が絡んでいますね? ですが、なぜフィセリオ様直々に……ウィステル様の発案であれば、あなたの手を煩わせずとも──」
「いや、私の独断だ。ウィステルに贈り物をしたかったんだが、これなら確実に喜んでもらえるものになるのではと」
「ウィステル様への贈り物!? それも、わざわざここに出向いてまで!?」
ローワンはよほど驚いたのか腰がソファから浮き、半立ちになっている。そこには驚愕だけでなく、手探りで希望を探すような慎重さが滲む。穴が開くのではないかと思うほどのまっすぐな瞳に、フィセリオは小さな違和感を抱いた。
フィセリオは求婚したときから、ウィステルに惚れ込んだ男を演じてきた。今のところ、正確に見破ってきたのは嘘の匂いがわかるというウィステルだけだった。
にも関わらずローワンは、フィセリオが“ウィステルへ贈り物をする”こと自体に驚いていた。つまりそれは、フィセリオが手をかけて贈り物を選ぶほどの“愛を持っていなかった”と見抜いていたことの裏返しでもある。
「なるほど。ローワン殿も“嘘の匂い”がわかる体質なのか」
「……ウィステル様から聞いたのですね。確かに私も、同じ体質を持っています」
それまでの和やかな雰囲気は一瞬で消し飛び、ピリッと刺すような警戒が空気に乗っている。気高い犬が、その鋭い牙を静かに隠し持つように、ローワンはフィセリオへ、注意深く観察する目を向けていた。
「言いふらすような真似はしない。そう警戒しないでくれ」
「……フィセリオ様、ウィステル様はあなたの“妻”です。この力が必要なときは、ウィステル様ではなく私をお使いください」
ローワンの警戒は、言いふらされることには向いていない。ウィステルを、嘘を見抜くための道具にされたくないという願いと、それでも必要なら自分を道具として差し出すという献身。ウィステルに傷ついてほしくないという純粋な思いが、矢のようにフィセリオの胸を射抜く。
『ローワン……兄、様……』
うわ言のようにローワンの名前を呼ぶウィステルの声が、耳の奥に残り続けている。彼女が憧れと尊敬を抱きながら背を追い続けている人であり、彼の思いにずっと守られて暮らしてきた。彼女が誰よりも真っ先にローワンを呼ぶ理由を、目の前で見せつけられているようだった。
「よほどのことがない限り、私からその力を求めることはない。ウィステルはもちろんだが、君に対してもだ」
ただしこれは、二人を利用したくないという純然たる思いからの考えではなかった。
信頼関係もなく、脅すようにその力を利用したところで、その真偽にどれほどの信憑性があるというのか。完璧に嘘を見抜けたとしても、彼ら自身が嘘をつかない保証などどこにもない。
だからもし利用するのなら、互いに信頼を築き、二人が自発的に協力してくれる場合のみだ。そうでなければ、彼らの言葉の何を信じればいいのか、という話になってくる。たとえ二人に嘘をつく気がなかったとしても、そんなことはフィセリオの知ったことではないのだから。
ウィステルも、ローワンも信頼できる人物だとフィセリオは考えている。だがウィステルはローワンを守るために、ローワンはウィステルを守るために、フィセリオを裏切る可能性を否定できない。なんにせよ、他人由来の力への過信は、身を滅ぼす綻びになりかねないとフィセリオは判断した。
「そう……ですか……疑ってかかって申し訳ありませんでした」
「いや、賢明な判断だ。君たちの力を欲しがる者はいくらでもいる。気にする必要はない」
ローワンはフィセリオの返答に意外そうな顔をした。言葉が建前でなく、嘘がないことはきっと彼の持つ体質が証明してくれたことだろう。
嘘が匂いでわかるという体質は、使い方によってはかなり有用だ。こうして相手がこちらの本心を推し量るとき、本音を口にするだけでそこに嘘がないことを察知してくれる。信頼が育ちきっていなくても、嘘をつかないだけで信用してくれる点は大いに利用価値があった。
「……どうやら、ウィステル様は賭けに勝ったようですね」
「賭け?」
ローワンはここにはいないウィステルの姿を見つめるように、窓の外へと目を向けていた。
「前に父の弔いのために帰郷されたとき、体質のことをフィセリオ様に話すと私に言ったのです。私は賛同しなかったのですが……ウィステル様はあなたと『本当の信頼で繋がりあえる関係になりたい』と、頑なでした」
「私と、信頼を……ウィステルが?」
「はい」
嘘を見抜く力のことを話してくれたときの、真摯なウィステルの姿を思い出す。フィセリオが勝手に始めて押しつけた嘘を、彼女は優しい嘘だと言った。怒り一つぶつけられることなく、奥に潜む打算ごと受け入れられてしまった。
信頼してくれなんて、ウィステルは一言も言わなかった。まさか話してくれた理由の裏に、そんな思いがあるなんて考えもしなかった。
「ですから、あなたが少なからずウィステル様を想ってくださるようになって、兄としてホッとしております。差し出がましいことを申し上げますが、ウィステル様は昔から、誰かのために身を粉にしてしまうような子でした。どうかこれからは、フィセリオ様が守ってあげてください」
「あぁ、最善を尽くすと約束しよう」
ローワンの穏やかな声がフィセリオの胃のあたりを締め上げる。ウィステルが誰より信頼している人物が、自分の後をフィセリオに託そうとしている。
そこに、人間として成熟や、器の差を感じざるを得ない。彼の方が年下だというのに、情けない話だ。
ウィステルを信じて見送れる潔さと執着心のなさに、じりじりと焼かれていく。フィセリオが一生持つことのできない純真とも呼べる兄妹愛は、あまりにも眩しすぎた。
その後、フィセリオはローワンに紹介された工房を訪ねた。白磁のスプーンを見せてイメージを伝えると、時間はかかるかもしれないが挑戦したいという前向きな返事をもらうことができた。
これもウィステルのおかげだろう。白磁のペンがウィステルへの贈り物だとわかるやいなや、職人たちはさらにやる気をみなぎらせていた。
ローワンの言っていた通り、ウィステルは身を粉にして民と向き合ってきた。そうして慕われて、彼らもウィステルに報いるために尽くそうとする。キャスバート家に来てからの彼女の努力を思えば、ラティマー家にいた頃の彼女の姿も容易に想像できるような気がした。
「忙しい中、急に面会を申し入れてすまない」
「いえ、キャスバート家の援助あってこそ、今ラティマー領は存続できているのです。あなたの面会は最優先ですよ。視察はもうお済みですか?」
初対面の頃のローワンは、敵意にも近いほどの警戒心が強く滲んでいた。けれど今はだいぶ丸く、穏やかに対応してくるようになっていた。
「いや、実を言うと視察はただの名目だ。君の手腕も報告も信頼しているから、あまり心配はしていない。今回は君の領の工房に、制作を依頼したいものがあって来た」
「そうだったのですか……依頼というのは、具体的にどのようなものかお伺いしても?」
「まずこれを見てほしい」
フィセリオはカバンから白磁のスプーンを取り出すと、包んでいた布を開いてテーブルの上へと置く。差し出されたスプーンを見たローワンはきょとんとしながら、目を瞬かせていた。
「えっと……白磁のスプーン、ですね。これが何か……?」
「白磁でペンを作ってもらいたい。スプーンの柄の部分を見て、作れるのではないかと思って」
「ペンを?」
「あぁ」
「白磁で?」
「そうだ」
ローワンの視線は何を考えているんだ、と言わんばかりにフィセリオとスプーンの間を行ったり来たりしている。その困惑が手に取るようにわかるほどダダ漏れになっていた。
「スプーンを見て……なぜ……? 白磁にこだわる理由が何かあるのですか?」
「白磁というよりは、ラティマー領のものにこだわっている」
「ラティマーの……あぁ、そういうことですか」
ローワンは一人納得したように頷くと、平静を取り戻していく。そうしてどこか懐かしそうに、ふっと笑みを零した。
「ウィステル様が絡んでいますね? ですが、なぜフィセリオ様直々に……ウィステル様の発案であれば、あなたの手を煩わせずとも──」
「いや、私の独断だ。ウィステルに贈り物をしたかったんだが、これなら確実に喜んでもらえるものになるのではと」
「ウィステル様への贈り物!? それも、わざわざここに出向いてまで!?」
ローワンはよほど驚いたのか腰がソファから浮き、半立ちになっている。そこには驚愕だけでなく、手探りで希望を探すような慎重さが滲む。穴が開くのではないかと思うほどのまっすぐな瞳に、フィセリオは小さな違和感を抱いた。
フィセリオは求婚したときから、ウィステルに惚れ込んだ男を演じてきた。今のところ、正確に見破ってきたのは嘘の匂いがわかるというウィステルだけだった。
にも関わらずローワンは、フィセリオが“ウィステルへ贈り物をする”こと自体に驚いていた。つまりそれは、フィセリオが手をかけて贈り物を選ぶほどの“愛を持っていなかった”と見抜いていたことの裏返しでもある。
「なるほど。ローワン殿も“嘘の匂い”がわかる体質なのか」
「……ウィステル様から聞いたのですね。確かに私も、同じ体質を持っています」
それまでの和やかな雰囲気は一瞬で消し飛び、ピリッと刺すような警戒が空気に乗っている。気高い犬が、その鋭い牙を静かに隠し持つように、ローワンはフィセリオへ、注意深く観察する目を向けていた。
「言いふらすような真似はしない。そう警戒しないでくれ」
「……フィセリオ様、ウィステル様はあなたの“妻”です。この力が必要なときは、ウィステル様ではなく私をお使いください」
ローワンの警戒は、言いふらされることには向いていない。ウィステルを、嘘を見抜くための道具にされたくないという願いと、それでも必要なら自分を道具として差し出すという献身。ウィステルに傷ついてほしくないという純粋な思いが、矢のようにフィセリオの胸を射抜く。
『ローワン……兄、様……』
うわ言のようにローワンの名前を呼ぶウィステルの声が、耳の奥に残り続けている。彼女が憧れと尊敬を抱きながら背を追い続けている人であり、彼の思いにずっと守られて暮らしてきた。彼女が誰よりも真っ先にローワンを呼ぶ理由を、目の前で見せつけられているようだった。
「よほどのことがない限り、私からその力を求めることはない。ウィステルはもちろんだが、君に対してもだ」
ただしこれは、二人を利用したくないという純然たる思いからの考えではなかった。
信頼関係もなく、脅すようにその力を利用したところで、その真偽にどれほどの信憑性があるというのか。完璧に嘘を見抜けたとしても、彼ら自身が嘘をつかない保証などどこにもない。
だからもし利用するのなら、互いに信頼を築き、二人が自発的に協力してくれる場合のみだ。そうでなければ、彼らの言葉の何を信じればいいのか、という話になってくる。たとえ二人に嘘をつく気がなかったとしても、そんなことはフィセリオの知ったことではないのだから。
ウィステルも、ローワンも信頼できる人物だとフィセリオは考えている。だがウィステルはローワンを守るために、ローワンはウィステルを守るために、フィセリオを裏切る可能性を否定できない。なんにせよ、他人由来の力への過信は、身を滅ぼす綻びになりかねないとフィセリオは判断した。
「そう……ですか……疑ってかかって申し訳ありませんでした」
「いや、賢明な判断だ。君たちの力を欲しがる者はいくらでもいる。気にする必要はない」
ローワンはフィセリオの返答に意外そうな顔をした。言葉が建前でなく、嘘がないことはきっと彼の持つ体質が証明してくれたことだろう。
嘘が匂いでわかるという体質は、使い方によってはかなり有用だ。こうして相手がこちらの本心を推し量るとき、本音を口にするだけでそこに嘘がないことを察知してくれる。信頼が育ちきっていなくても、嘘をつかないだけで信用してくれる点は大いに利用価値があった。
「……どうやら、ウィステル様は賭けに勝ったようですね」
「賭け?」
ローワンはここにはいないウィステルの姿を見つめるように、窓の外へと目を向けていた。
「前に父の弔いのために帰郷されたとき、体質のことをフィセリオ様に話すと私に言ったのです。私は賛同しなかったのですが……ウィステル様はあなたと『本当の信頼で繋がりあえる関係になりたい』と、頑なでした」
「私と、信頼を……ウィステルが?」
「はい」
嘘を見抜く力のことを話してくれたときの、真摯なウィステルの姿を思い出す。フィセリオが勝手に始めて押しつけた嘘を、彼女は優しい嘘だと言った。怒り一つぶつけられることなく、奥に潜む打算ごと受け入れられてしまった。
信頼してくれなんて、ウィステルは一言も言わなかった。まさか話してくれた理由の裏に、そんな思いがあるなんて考えもしなかった。
「ですから、あなたが少なからずウィステル様を想ってくださるようになって、兄としてホッとしております。差し出がましいことを申し上げますが、ウィステル様は昔から、誰かのために身を粉にしてしまうような子でした。どうかこれからは、フィセリオ様が守ってあげてください」
「あぁ、最善を尽くすと約束しよう」
ローワンの穏やかな声がフィセリオの胃のあたりを締め上げる。ウィステルが誰より信頼している人物が、自分の後をフィセリオに託そうとしている。
そこに、人間として成熟や、器の差を感じざるを得ない。彼の方が年下だというのに、情けない話だ。
ウィステルを信じて見送れる潔さと執着心のなさに、じりじりと焼かれていく。フィセリオが一生持つことのできない純真とも呼べる兄妹愛は、あまりにも眩しすぎた。
その後、フィセリオはローワンに紹介された工房を訪ねた。白磁のスプーンを見せてイメージを伝えると、時間はかかるかもしれないが挑戦したいという前向きな返事をもらうことができた。
これもウィステルのおかげだろう。白磁のペンがウィステルへの贈り物だとわかるやいなや、職人たちはさらにやる気をみなぎらせていた。
ローワンの言っていた通り、ウィステルは身を粉にして民と向き合ってきた。そうして慕われて、彼らもウィステルに報いるために尽くそうとする。キャスバート家に来てからの彼女の努力を思えば、ラティマー家にいた頃の彼女の姿も容易に想像できるような気がした。
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